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豊栄山 562m
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2012年11月17日 曇りのち晴れ
登り・1時間 下り・30分
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豊栄山と言っても知っている人は少ないでしょうが、「フッズスキー場」(旧・藤野国際スキー場)のある南区・藤野の山と言ったら分かり易いと思います。
はるか昔、スキーリフトで山頂部まで上がりましたが、自分の脚で登らなければ登ったとは言えません。ここは山男の矜持を示すためにも一度は登っておかなければならないと、豊栄山にチャレンジすることにしました。
一度、この夏に来ましたが、その時はコロナ緊急事態宣言のために門は閉鎖中で、施設内に立ち入ることが出来ませんでした。
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レストハウスの駐車場に車を停め、ゲレンデの真ん中から山頂目指してスタートを切りました。
ちょうどリフトの試運転が行われていたようで、誰も乗っていないリフトが静かに動いていました。
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気持ちの良い芝生の上を突っ切って上級者ゲレンデの下まで来ました。「男は黙って直登!」が自分のポリシーですから、そのままジグも切らずに急斜面を登り始めました。
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ゲレンデ途中から振り返ると藤野地区の住宅地のはるか向こうに藻岩山を望むことが出来ました。
さすがに上級者コースのゲレンデは結構な斜度で、直登を続けているうちにアキレス腱が悲鳴を上げ始めました。ここで負傷してはいけないと、速やかに「男は黙って直登!」のポリシーを取り下げて、斜度の緩くなっている隣の初級コースに逃げ込みました。
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逃げ込んだ初級コースは作業道にもなっているようで、車の轍の跡がコース上に残っていました。
西側からリフト最上部に回り込むように初級コースは続いていました。コース上から西側を見ると、定山渓天狗岳から余市岳、無意根山から札幌岳へと連なる山並みが望まれ、白くなり始めた山肌が冬の到来を知らせていました。
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リフト最上部にはスキー客用のトイレがあり、その横に山頂へ上がる鉄製の階段が設えられていました。
この階段は登山者用ではなく、山頂部にある電波塔の整備のためと思われました。
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階段途中からは豊平山(焼山・手前左)や盤の沢山、遠くに札幌岳を望むことが出来ました。
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階段を上り切ると左手に電波塔が見えて来ます。その奥が豊栄山の山頂でした。三角点のない山ですが、四角柱の上に「豊栄山562m」と書かれた山頂標識が置かれていました。
葉が落ちた木々の背後に豊見山や藤野富士を望むことが出来ました。
標識から少し進んで見ると、その先はすっぱりと切れ落ちていて、その先に三角錐の豊平山が鎮座していました。
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帰りはリフト最上部まで戻り、急斜面の続く上級者コースを直下降しました。刈り払いの終わったゲレンデは滑るので、尻もちをつかないよう慎重に下りました。下のファミリーゲレンデに着いた時には太ももがパンパンになっていました。
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ファミリーゲレンデ横に残っているリュージュコース跡を眺めながらレストハウスまで戻りました。
1972年に札幌で開催された第11回冬季オリンピック、このコースで金メダルを獲得した「リンゴちゃん」の活躍が思い出されました。もう50年も前のお話でした。
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スキーシーズンを間近にしたレストハウス、内部の改修工事が進んでいました。自分が上部の急斜面に手を焼いたのははるか昔です。今ならどの程度の滑りが出来るのかと考えましたが、コブに吹っ飛ばされて骨折するのがオチだろうとの結論に達しました。
このまま小金湯温泉「まつの湯」に直行するのはまだ早いし勿体ないと、もうひと山頑張って近くの「八剣山」を登ることにしました。
二つの山を登ってからの露天風呂、最高に充実した一日となりました。
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