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GPSトラックログ 赤線=登り 青線=下り
登り・1時間20分(休憩時間含む)登山口〜イワオヌプリ山頂
下り・2時間(休憩時間含む)イワオヌプリ最高点〜小イワオヌプリ〜登山口
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快晴の空の下、五色温泉駐車場をスタート。入山届出ポスト後ろの急階段を登り切る前に雪渓が現れる。やはり今年は何処でも雪が多かったようだ。
シラカバの新緑、雪渓の白、そして青い空のコントラストが目にまぶしい。
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雪渓の雪は固く締まり踏み抜く心配がないから、好きなルートを快適に歩くことが出来る。朝早くから強い日差しだが、雪渓の上を吹き抜ける風が心地良い。
イワオヌプリを見上げると、雲ひとつない紺碧の空が背後に広がっている。中央の山頂には何処の雪渓を辿っても行き着くことが出来そうだが、やはり滑落が怖いので夏道方向に進路をとる。
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夏道の手前にある南斜面には大きな雪渓が残っている。この程度の斜度なら、万が一転倒しても大きな滑落にはならないだろうと判断して雪渓を登る。それでも危険とは背中合わせ。確実なキックステップで一歩一歩注意深く登る。
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雪渓の途中からニトヌプリ(1,080m)を見る。この雪渓を登り切れば噴火口跡の平坦地に出る。まだ雪は残ってはいるものの、外輪壁上に設けられた夏道の大部分が露出されている。
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山頂標識のあるイワオヌプリ山頂。ここから西に向かってニトヌプリ、チセヌプリ、シャクナゲ、目国内岳、岩内岳、雷電山と山並みが続く。洞爺湖方面からこの残雪のスカイラインを見ると、えもいわれぬ美しさに誰もが息を飲むことだろう。
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山頂標識のある山頂から、地図上の最高地点に移動して休憩。ここからニセコアンヌプリ(1,308.2m)を見ると、左の背後に羊蹄山の姿が見える。
大岩に寝そべって小一時間休んだのだが、段々と小虫がまとわり付き出し、五月蝿くなってきたので腰を上げることにした。
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下りは北側を巻くように夏道を歩く。神仙沼方向を見下ろすと、まだ氷結している大沼が目に入って来た。ニセコ山系の中央を貫くニセコパノラマラインは、雪崩の危険からかまだ開通していない。
チセヌプリ下のゲート前では、ツーリングを楽しみに来たライダーたちが、ゲートの閉鎖に困惑していた。
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イワオヌプリ、ニトヌプリ、大沼と、3方向に分かれる分岐から雪渓を辿って小イワオヌプリに向かう。当初の予定に小イワオヌプリは入っていなかったが、時間がたっぷり余っていること、イワオヌプリから見下ろした時、登り口まで雪渓がつながっていることが分かったので登ることにした。
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時間的には分岐から小一時間もかからない小イワオヌプリの往復だが、あまり一般的ではない山なので明瞭な登山道がない。砂礫やハイマツ帯にわずかに残る踏み跡を辿って岩頭下まで行くのだが、そこから山頂まではロッククライミング的な気分の山登り。
途中、古びたハーケンが岩に突き刺さっていたから、ザイルを使った登攀なども行われたのだろう。
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ハイマツと岩による小イワオヌプリの狭い山頂部。もちろん山頂標識などあろう筈もない。狭い山頂でセルフタイマー撮影が出来ないため、手にカメラを持って記念撮影。あまりにも顔が大きく写っているので、ここでは紹介が出来ない(アップは恥ずかしい)。
写真は山頂から見た岩内、積丹方面。遠くに残雪で白く輝く積丹岳や余別岳が確認出来る。
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小イワオヌプリの山頂からイワオヌプリ(中央の白い山肌)とニセコアンヌプリを見る。低い山だが、チョットしたスリルが味わえる。
下りは登ったルートを見失わないように慎重に下りる。下部では登りとは別に雪渓を
滑り下りた。この山の登りと下りでは風景がまったく違うため、登ったルートを見失い
易い。出来ればポイント毎に目印を残して置くべきだろう。
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小イワオヌプリを下って、右手にニトヌプリを見ながら雪渓を歩く。ニトヌプリの夏道も大分顔を出し始めている。
夏のニセコ登山は沼や花を見ながらのまったりとした歩き。そして豊かな温泉に浸かってからの冷たいビール。ニセコの四季にはそれぞれの魅力がある。
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イワオヌプリの南斜面下を、アンヌプリを真正面に見ながら歩く。早い時間から登ったので誰とも会わなかったのだが、遠目には結構な数の登山者がイワオヌプリの斜面に取り付いていた。
この後はいつものように温泉に浸かってから冷たいビール。夢心地のようになってから寝袋に転がり込んだ。
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