漁岳(いざりだけ)1,318m

 

2015321日 快晴  同行者・S氏

 

 

登り・3時間30分(休憩時間含む)

下り・2時間15分(休憩時間含む)

山頂 ⇔ 最高地点 往復30

 

 

 

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GPSトラックログ

 

 

 

 

 

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道道支笏湖線と漁川が交わる地点から漁岳を見る。左が山頂。右が最高地点。

 

 

 

 

 

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 入山届に記帳するS氏。先行者を見ていると、記入する人しない人、それぞれのようである。この程度の山なら記入しなくても良いと考えているのだろうか。自分はそんなに簡単な山ではないと思うのだが。

 

 

 

 

 

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 まだ気温が上がっていないので漁岳林道の雪は固い。しかし出発前にスノーシューを履いた自分はそのまま歩く。長靴のツボ足で歩くS氏は快調である。

 尾根の取り付きまでは約1時間の林道歩き。与太話をしながらゆっくりと歩く。

 

 

 

 

 

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 尾根上に上がる急斜面でついにスノーシューを外す。雪面に固いトレースが残っているが、それを外れるとズボズボと埋まる。

 木々の間から漁岳の全貌を見ることが出来る。まだまだ遠いとため息が出る。

 

 

 

 

 

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 スタートしてから1時間45分で尾根上に出る。時間的には丁度半分の地点である。眼下に白いオコタンペ湖、その左にすっくと聳える恵庭岳、その奥にブルーに輝く支笏湖が見える。

 

 

 

 

 

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 天気が良いので尾根歩きは快調そのもの。周りの景色を楽しみながら写真を撮っていると、あっという間にS氏に離されてしまった。この日のS氏はすこぶる快調で、下山後に「俺もまだまだ捨てたものではない」とうそぶいていた。

 

 

 

 

 

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 快調に先を歩くS氏。トレースが二手に分かれた所で方向を右に切った。本来なら正面に見える二つのポコの左側から中央に向かって進むのだが。この日のトレースの多くは1175mのポコに向かっていた。案の定、最後は小雪崩の危険性がある急斜面を登る羽目になってしまった。やはり冬山では他人のトレースを盲目的に信じてはいけないということである。

 

 

 

 

 

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 急斜面を登ってから1175mポコの裾をトラバースして山頂下のコルに向かうのだが、この辺りのエゾマツは融けた雪が氷化して出来たツララに覆われていた。

 木々の間から漁岳の山頂部が見える。いよいよこの山のクライマックスである山頂直下の急斜面の登りが待っている。

 

 

 

 

 

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 トラバースの途中、小漁岳を見る。漁岳からは往復2時間、余裕があれば小漁岳に行こうかと話していたが、風が思いの外強かったので見送ることにした。

 

 

 

 

 

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 コル手前から漁岳の全貌を写す。正面の急斜面を登る6人の登山者を確認することが出来る。最下部にいるのがS氏。こちらを向いて手を振っているが、ずい分と離されてしまったものだ。

 

 

 

 

 

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 急斜面を登りながら後ろを振り返ると、恵庭岳を中心にした支笏湖周辺の山々が一望出来る。左からイチャンコッペ山、紋別岳、恵庭岳の右奥に風不死岳と樽前山が見える。眼下のコルから続く尾根上の先にあるのはオコタンペ山。尾根上に人影が見えないので、もう後続者はいないようだ。

 

 

 

 

 

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 先に着いて腹ごしらえの終えたS氏と交互に記念撮影。背後には羊蹄山、右に無意根山や余市岳が見える。

 

 

 

 

 

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 こちらはまだ息も落ち着いていないのに、右奥に見える最高地点に行こうと言うS氏。山頂でゆっくり食事でもと考えていた自分が甘かった。エネルギーゼリー1本を飲んだだけで最高地点に向かうことにする。

 カメラだけを持ってスタートしたのだが、面倒がらずにスノーシューを履いて行けば良かった。雪面は強風の所為かしっかりと固まっているのだが、ハイマツの上では踏み抜きが起きる。スノーシューなら気分良く歩けたのにと後悔する。

 

 

 

 

 

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 S氏と他のグループ2名の3人は早くも最高地点に着くようだ。雪庇の出来た東側の斜面はかなりの角度で沢に落ちている。バックカントリー好きのボーダーなら涎の出る斜面だろう。

 

 

 

 

 

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 最高地点で記念撮影。とにかく風が強くて冷たい。顔を出していたら切られるような痛さである。完全防備で「お肌」を守る。

 背後には山頂からは見えなかった札幌近郊の山々が一望出来る。左奥に余市岳、後ろに狭薄山と札幌岳、その右奥に烏帽子岳や百松沢山が見える。この写真では確認出来ないが、すぐ右手に空沼岳が見える。

 

 

 

 

 

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 あまりの寒さで長居は出来ない。写真を撮ってすぐに戻る。中央に漁岳山頂、右奥に小漁岳が見える。戻りもハイマツの踏み抜きでズボッズボッ。左側を歩けば踏み抜きはないのだが、雪庇上だけに近寄ることは出来ない。多少歩き難くても、やはりハイマツの上が安全である。

 

 

 

 

 

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 戻る途中、支笏湖方向を見る。山頂から見る光景と多少の角度の違いだが、思いのほか新鮮に感じる。オコタンペ湖が隠れてしまうのが残念だが、湖畔方面が良く確認出来る。

 

 

 

 

 

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 雪面に出来たシュカブラと羊蹄山。右手には中山峠から無意根山につながる山々、左には尻別山が見える。

 

 

 

 

 

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 帰りはレインズボンを穿いて山頂直下を滑り降りた。尾根歩き、林道歩きもスノーシューを履かずにツボ足で歩いた。気温の上昇で雪が緩み、所々で踏み抜きが起きた。面倒がらずにスノーシューを履けば良いのにと思うが、この少しの手間を面倒がる悪い性格が直らない。

 写真は雪面に映された木々の影。綺麗なストライブ模様はなかなか見られない。

 

 

 

 

 

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 漁岳直下のコルから山頂への急斜面に向かうS氏。あれ?登る時はずい分と離されていたのでは。そう、これは下山時に撮った「やらせ」写真。登る時に撮って欲しかったのだが、離れていたので撮ってもらえなかったとS氏が言うので、あえて禁断の「やらせ」写真を撮った。まだまだ演技力が足りないようで、登る姿がぎこちない。

 

 スタート地点に戻ってから、700mほど離れたオコタンペ分岐の駐車スペースに車を置いたS氏を送る。スタート地点の駐車スペースは2台分しかない。その他の人は向かい側の歩道に停めるのだが、車道と歩道を分ける縁石が高い。車高の低い普通車で無理に歩道に乗せようとすると車底を痛めてしまう。頭の良い人はいるもので、スコップで車道脇の雪を持って来て、その段差を埋めるスロープを作っていた。

 

 

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