喜茂別岳1,177m)

 

2014830日 晴れ 中山峠コース

 

 

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GPSトラックログ

 

青線=林道(車で走行) 赤線=登山道

 

登り(無線中継所から)・1時間10分(休憩時間含む)

下り(無線中継所まで)・1時間05分(休憩時間含む)

 

 

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 中山峠・道の駅の国道向かいにある林道入口。通常はここから歩きのスタートになるのだが、都合良くゲートが開錠されていたので車で入ることにした。これで約1時間の林道歩きをパス出来る。これはラッキーと思って車を走らせたのだが・・・。

 

 

 

 

 

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 車を進めるに従ってアスファルト舗装された林道脇の笹やイタドリが濃くなって来る。手入れがされていないので道に覆い被さり、行く手を塞ぐようになって来る。切り返して戻るスペースもないので進むより仕方がない。車の両脇を笹が擦って「ザー・ザッ」という音が絶え間なく聞こえて来る。

 どれ程の傷が付いているのか降りて確かめる勇気もないので、スピードを落としながらそのまま中継所まで進んだ。

 

 

 

 

 

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 中継所の手前もイタドリが大きく道に張り出して行く手を塞いでいたが、そこを過ぎると目の前にフェンスがあって、車数台分のスペースが空いていた。

 笹に擦られた車のボディに目をやると、無数の小さい傷がボディ横に長く残っていた。帰りも同様の傷が付くから、もっと酷くなるのだろうと思うと肩から力が抜けてしまった。

 1時間足らずの歩きを楽しようと考えた結果がこの始末だった。涙・涙・涙・・・。

 

 

 

 

 

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 気を取り直して山支度をしていると、林道で追い抜いた夫婦連れが通り過ぎて行った。風がないので虫除けに蚊取り線香に火を点けザックにぶら下げた。

 一応、クマの心配があるので、近所の釣具店で仕入れた爆竹もザックに入れてからスタートした。

 

 

 

 

 

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 スタートしてしばらくは平坦な道が続く。5メートル程はあると思われる広い刈り分け道。途中に「ツタウルシ」に注意する看板を発見。なるほど、周りを見回すと確かにツタウルシが多い。

 

 

 

 

 

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 この道は立派過ぎて登山道なのか作業道なのか判然としない。歩く幅に砂利が敷かれ、ぬかるみを作らないから靴も汚れない。木に絡み付くツタウルシさえなければ最高の登山道に違いない。

 

 

 

 

 

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 何か所かに倒木が見られるが、ひと跨ぎで越えられる物ばかりで問題はない。深い熊笹を刈る作業は大変だと思うが、そんな苦労を感じさせない程、きれいに整然と道は延びている。

 道脇には秋の花「エゾオヤマリンドウ」「ヤマハハコ」「アキノキリンソウ(コガネギク)」などが目立つ。

 

 

 

 

 

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 歩き始めて1時間少々で小高い丘が見えて来る。あれを過ぎれば喜茂別岳の頂上が目に入る筈だと気持ちも高揚してくる。天気も良し、歩きも快調。なかなか気分の良い山歩きになった。

 

 

 

 

 

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 後ろを振り返ると、笹原に刻まれた道の向こうに札幌岳や狭薄山、空沼岳から漁岳へと広がるスカイラインが一望出来た。

 

 

 

 

 

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 真っ直ぐ延びる登山道の右手に何やら標識が。えっ、ここが喜茂別岳?。小高い丘と思った高みが三角点のある山頂だったのだ。何とも呆気ない喜茂別岳への到着だった。

 地図上での最高点はもう少し西に進んだ所だが、三角点があり、頂上標識があるので間違いなくここは山頂だ。でも広い道は先に延びているので区切りが付きそうな所まで進んで見る。道は最高点の下を通って喜茂別側に下りるように続いていた。

 

 

 

 

 

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 山頂に戻って周囲の風景を写す。ぼんやりとしたなだらかな山頂だが、展望はすこぶる良い。無意根山方向を見ると、左から並河岳、中岳、無意根山が並んで見えた。

 

 

 

 

 

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 無意根山の右方向にはヒクタ峰、定山渓天狗、手稲山(中央奥)、烏帽子岳、百松沢山、神威岳が見えた。

 

 

 

 

 

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 ニセコ方面に目を向けると、左に尻別岳、右に羊蹄山が見えた。残念ながら山頂部は雲に包まれていたが、まずまずの眺望に満足したのだった。

 

 

 

 

 

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 帰りも笹に擦られて林道を走った。ゲートに到着すると「道の駅」は目の前に見えた。ゲートに戻る途中3組のグループとすれ違ったが、皆さん全員峠から歩いているようだった。

 車を大事にする人はゲートが開いていても乗り入れない方が賢明だろう。ボディに残った小さな無数の傷跡は楽をした代償で仕方ないが、我が愛車「クロ」には大変申し訳ないことをしてしまった。

 

 

 

 

 

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 中山峠の喜茂別町側国道から喜茂別岳を見る。やはり登山道のある笹原は、緩い緩い尾根の中にあった。花の咲く春、紅葉する秋、ハイキング気分で歩くには最適な山だろう。

 

 

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