北岳 日本第2の高峰・南アルプスの盟主を訪ねて 1991年 10月22日〜23日
10月22日 甲府昭和インター → 南アルプス街道 → 広河原(AM10:40)→ 大樺沢 → 八本歯コル → 北岳山荘(PM4:45)
10月23日 北岳山荘(AM6:45)→ 北岳山頂(AM8:00)→ 肩の小屋 → 白根御池小屋 → 広河原(AM11:45)→ 甲府
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左・広河原の大樺沢入口つり橋前で。奥には日本第2の高峰・北岳がうっすらと雪化粧をして聳えている。周りの木々も秋の装いで遠来の登山者を迎えてくれる。ここまで川崎市からバイクで来たので出発が10時40分と遅くなってしまった。
右・大樺沢二股で。ここまで2時間半の行程、背後に聳えていた鳳凰三山が目の高さになってくる。途中の大岩の上で休憩するが、単調な登りに少々ウンザリ気味となる。ここから右に行けば肩の小屋に出るが、落石の多いパッドレスの下を抜けて八本歯のコルへ進む。沢上部の道は寒さのため凍結して滑り易くなっている所が多く、注意しながら登った。 |
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左・湧き上がる雲間から頭を出した間の岳をバックに記念撮影。ハシゴが付けられた急斜面を登りきると突然大パノラマが広がり、素晴らしい眺望にここまでの疲れが吹き飛ぶ思いがした。
右・姿を現した間の岳。雪化粧をしたスケールの大きな山容は南アルプスの特徴そのままである。ここから北岳山荘までは北岳の東斜面をトラバースして進む。広河原から北岳山荘まで約6時間の行程だった。 |
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左・ピラミダルな北岳をバックに早朝の記念撮影。背後に有名建築家が設計した北岳山荘が見える。昨夜は時期も遅く、平日だったためか大きな山荘に宿泊者は私1人だけだった。朝起きると部屋の窓から富士山が雲海からニョキッと頭を出している姿が見えた。お〜感動!
右・山荘から1時間少々で北岳山頂に着く。誰もいない静かな山頂に抜けるような青い空、あ〜至福の時。「時間よ止まれ!」って感じです。360度の大展望に大満足で、気分は最高!でした。 |
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左・山頂から見る仙丈岳。大きなカールを持ち、扇のように広がる山容は「南アルプスの女王」と呼ばれているらしい。
右・山頂からみた甲斐駒ケ岳。この山も北岳に劣らないピラミダルな山容で、山頂付近は花崗岩が露出しているためか、雪をまとったように白く見える。遠くには八ヶ岳の全容が見え、盟主・赤岳の高さがひときわ目立つ。 |
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左・肩の小屋付近から見た鳳凰三山。稜線は花崗岩と白砂で雪をまとったように白く見える。2800メートルを超える鳳凰三山が眼下に見えるのだから、さすが北岳と言ったところか。
右・頂上直下にある肩の小屋。背後に北岳の山頂が迫る。山頂は雪がクラスト状態に固まり、滑り易い状態になっていた。出発前に電話で山荘にアイゼンの必要性を確認したが、必要無いとのことだったので用意しなかったが、早朝などはアイゼンがあれば安心して歩けたと思う。 |
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肩の小屋からは白根御池小屋を通り、林の中の急な尾根道を延々と下って広河原に着いたのがお昼少し前。このコースも登るとなれば大変なコースだ。3192メートルの高峰、そう簡単には登らせてくれないのが当たり前なのかも知れない。季節がら花を見られないのは残念だったが、それを補って余りある眺望が楽しめたのは大きな収穫だった。
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