黒岳 1984

 

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 「ウコンウツギ」が満開になっている斜面から「ニセイカウシュッペ山」方向を見る。なにやら「海坊主さん」スタイルのおじさんがいるが、完全な人違い。ハチマキの締め具合に甘さがあり、すっかり自分のものとしている「海坊主さん」とは年季が違うようだ。

 

 登山者、観光客で喧騒の黒岳山頂。7合目リフトからゆっくり歩いても、1時間20分程度で山頂に立てる。どうやって登ってきたのだろうと思うほど小さい子供もいた。この日は陽射しが強かったせいか、救助隊にお世話になった登山者もいた。やはりどんな山でも侮れないのだと思う。

 

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 黒岳山頂からお鉢平方向を見る。右手には「白鳥(千鳥)の雪渓」を見せる北鎮岳、中央奥には旭岳がチョッとだけ山頂を見せている。左手には北海岳が見える。黒岳山頂からこの先は登山者の世界で、静かな山歩きが楽しめる。

 

 黒岳石室へ向かう途中、黒岳山頂を振り返る。写真では分からないが、エゾツツジが山肌を紅く染めている。岩がころがる砂礫には可愛い高山植物が咲いていて、一言で言えば可憐! 登山道に咲く管理人は「枯れん!」。

 

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 お鉢平展望台手前にある雪渓から黒岳方向を見る。雲の平の砂礫にはコマクサが風に揺れていた。優しく上品なピンクの花は、まさしく高山植物の女王と呼ばれるにふさわしい。

 

 雪渓の横には咲いたばかりのキバナシャクナゲが淡いクリーム色の花を見せていた。季節とは関係なく、雪の融けはじめたところから春が始まるのだろうか。同じ花でも咲く花あれば散る花もある。

 

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 お鉢平展望台でくつろぐおばさん。初めて見る大噴火口に驚きは隠せないようだ。北鎮岳は目と鼻の距離だが、今回はここまでの行程として戻ることにする。大雪山の山歩きは無理せず、ゆっくりと歩くのが楽しむ秘訣でないかい。

 

 バイオトイレ建設のため荷揚げするヘリコプター。完成は9月だという。バイオトイレは攪拌が必要だと思うのだが、電動なのか手動なのか興味のあるところだ。スッキリした後にハンドルを回す登山者の姿が目に浮かぶ。

 

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