2004911日 晴

 

「911」と言えば3年前の同時多発テロ「ニュウヨークの惨劇」が思い起こされます。あの日を契機にして、暴力と報復の連鎖が明確になり、世界中で罪も無い人々が毎日のように命を失っています。出口の見えない迷宮に入り込んだ世界の国々が、再び明るい未来をつかむために我々は何をすべきなんでしょうか。

そんな意義深い「911」はおじさんとおばさんの結婚記念日でもあるのです。幸か不幸か、あの惨劇のために一生結婚記念日を忘れることはないでしょう。いつ訪れるとも限らない恐怖を背中に感じながらも、今日の平和を満喫することはすごく幸せなことだと思っています。

 

北海道にも大きな被害をもたらした「台風18号」、その爪痕は黒岳の紅葉にも影響を与えました。本来なら見事な紅葉が山肌を染める筈ですが、色付いた紅葉が落下し、すっかり寂しくなった梢だけが静かに風に震えていました。でもやっと紅葉になり始めた葉は落ちず、これから色付き始める葉と共に山肌を秋色に染め上げてくれました。山頂付近の紅葉は盛りを過ぎて茶褐色になっていましたが、落着いた秋色が目を和ましてくれました。

 

 

写真で綴る黒岳紅葉見物山行記録です。

 

 

 

登山道脇のウラジロナナカマドは台風18号の強風に葉を落とされて少し寂しい。後方は銀泉台。

 

 

 

 

陽のあたる角度で紅葉は色の濃度を変化させます。薄赤が深紅に見えたりもします。

 

 

 

 

 

温泉街の背後には「ニセイカウシュッペ山」や「比麻良山」「平山」のスカイラインが広がる。

 

 

 

 

 

「マネキ岩」前の紅葉は見事でした。多くの写真愛好家が三脚を広げてベストショットを狙っていました。

 

 

 

 

 

黒岳山頂から烏帽子岳、白雲岳方向を見る。ウラシマツツジが盛りを過ぎてしまったせいか、赤色の配色が物足りない。

 

 

 

 

 

黒岳山頂から稜雲岳、北鎮岳方向を見る。こちらも茶褐色と緑のコントラストになっているのが少し寂しい。

 

 

 

 

 

最高の景色をご馳走にして、「まいうー」連発のおばさんです。

 

 

 

 

 

黒岳石室を登山道途中から見る。日本ののどかな田園風景のようで心が和みます。

 

 

 

 

 

桂月岳山頂から見る黒岳の断崖。温泉側から見る黒岳とは様相が大きく違います。

 

 

 

 

 

桂月岳のウラシマツツジ。まだ深紅の色を残しているのは日陰育ちの少数派。

 

 

 

 

 

何とも立派な黒岳石室「バイオトイレ」。前進20回、後進10回とペダルを回してきました。臭いもほとんどありません。

 

 

 

 

 

重いカメラ機材を担いで歩く写真愛好家。良い写真を撮るには多少の苦労もいといません。後ろは黒岳山頂。

 

 

 

 

 

「マネキ岩」手前の紅葉。顔を右側45度に傾けて見て下さい。背景の山並みが水平に見えるようにね。