札幌一の低名山    (まるやま)  226m

 

2002530

 

 

雲ひとつ無い好天に恵まれた休日。だが生憎と昼、夜と所用が入り、近郊の山に行くことが出来ない。そこで思い付いたのが“札幌市民の憩いの山”「円山」の散策。お椀を伏せたような形で札幌・中央区の西の端に鎮座している浮島のような山である。低過ぎて紹介するのもちょっと恥ずかしいが、鬱蒼とした原始林を懐に抱えた立派な“低名山”を、標高が足りないというだけで取り上げないのはおじさんの意に反する。コンビニ弁当を抱え、30分足らずで登った「円山」。やはり札幌市民に愛され続けている山であることを感じ入ったのでした。

 

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北海道神宮の駐車場では、神宮祭に繰り出す「山車」の手入れの最中だった。あー、夏が来るのだなあと感じさせる光景である。

 

登山口となる「円山八十八ヶ所」の大師堂。この奥からよく踏み込まれた登山道が山頂まで続く。動物園裏から登る登山口もある。

 

 石仏が並ぶ登山道は信仰の歴史を感じさせてくれる。「円山原始林」と名付けられた森林は、住宅街の中にあることを忘れさせてくれるぐらい鬱蒼としている。

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 山頂から下りてきた「オチビさん御一行」。山頂で誰かに飴をもらったようで、挨拶代わりにかわるがわる口の中の飴を見せてくれた。ちょっと虫歯のある子が多いのが心配だな。

 

岩の露出した山頂。標高は低いが、展望は抜群である。右奥にはワールドカップ札幌会場となる「札幌ドーム」の銀屋根が眩しく輝いている。オレー、オレオレオレ!!

 

 円山は薄野などの繁華街を餌場とするカラスの根城でもある。近くに寄って弁当を掠め取ろうとしているのか、絶え間なく登山者の間をウロウロしている。時折りストロボのように光る目が怖い!

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 山頂直下から登山道は二つに分かれ、一方は動物園裏に出る。動物園裏手まで来ると、登山道は防護フェンスに沿って続いている。

 

 杉林で見かけた「エゾシマリス」。木の実を頬張る姿が何とも愛らしい。人馴れしているのか逃げる素振りさえ見せない。

 

動物園裏から大師堂まで続く杉並木。林間につけられた立派な木道は歩き易いが、何やら過剰な自然保護と思ってしまうのは、おじさんの杞憂なのだろうか。

 

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