藻岩山 536.8m
2016年5月18日 晴れ
小林峠コース〜北の沢コース
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登り・1時間50分(小林峠〜山頂まで。休憩時間含む)
下り・40分(山頂〜北の沢コース登山口まで。休憩時間含む)
舗装路歩き・50分(北の沢コース登山口〜小林峠まで)
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GPSトラックログ
赤=登り 青=下り
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小林峠の駐車スペースに車を置き、盤渓側にある小林峠コース登山口まで峠のカーブを回り込む。結構交通量が多いので道路の横断には要注意。
何と15年ぶりに歩く小林峠コース。どのように変わったのか、それを確認しながら歩くのも楽しみだ。山頂までは4.5キロと看板に書いてあるから、約2時間程度で着くだろうと歩き始めた。
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どのように変わったのか、などとは以前を覚えている人の話で、歩き始めてすぐに15年前の記憶など頭の片隅にもないことが分かった。まるで始めて歩く登山道のようで新鮮な気持ちだ。
道端には春の花の定番であるニリンソウ、ヒトリシズカ、タチツボスミレ、エンレイソウ、ヒメイチゲ、エゾエンゴサク、シラネアオイなどが目を楽しませてくれる。
一つだけ名前の分からない、花弁が1センチにも満たない可憐な花が咲いていた。家に帰ってから調べて見ると、花の名前は「フデリンドウ」と言うらしい。つぼみの状態が筆のようだから、そのような名前が付いたそうだ。
フデリンドウを見たのはその1ヶ所だけで、探しても他では見ることが出来なかった。あまり目にしないということは、数が少ないのか開花期間が短いのかどちらかなんだろう。
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峠から登っているのでこのコースには急登はない。小さなアップダウンを繰り返しながら旭山記念公園コースとの合流点を目指して歩く。
時おり右手に藻岩山の山頂が見える。アンテナが立っているので、すぐにそれだと気が付く。
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とにかく新緑が目に優しい。梢の間からわずかに吹いて来る風が心地良い。足元に目を落とせばタチツボスミレやニリンソウが群落を作って登山道を彩っている。
春山の爽快さが満点の小林峠コース、思えば春に歩くのは初めてなのだ。
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旭山記念公園コースとの合流点である「T6分岐」まで2.9キロ、花の写真を撮りながらのゆっくりペースで約1時間の楽しい歩きだ。
ここ分岐からはいつもの歩き慣れた藻岩山が始まる。
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慈啓会コースと合流する「馬の背」から藻岩山を見る。新緑に春モミジが混ざって味わいのある色彩になっている。
ここからは前後に人の途切れることのない藻岩山の光景が続く。いつも思うことだが、四季を通じて登山者が多いことも驚きだが、それにも増して高齢者の多いことに驚かされる。私など、藻岩山では鼻たれ小僧に違いない。
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馬の背を過ぎた辺りに咲いていたシラネアオイ。ここまで登る途中でもシラネアオイは咲いていたが、今回これがいちばん大きいかたまり(この程度では群落とは呼べない)だった。
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山頂展望台からの景色は見飽きているが、いつも気になるのはどこまで見通せるかということ。あいにくと春がすみのような札幌上空だったが、辛うじてまだ白い増毛山塊を見ることが出来た。
左から雄冬山、浜益岳、群別岳、暑寒別岳と続いて行く。
(写真はコントラストを強調しています)
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喧騒の展望台は長い時間くつろぐ雰囲気ではないから、軽食を取って早々と下りる。慈啓会コースとの合流点手前にある分岐から北の沢コースに入る。
北の沢コース登山口まで1.3キロ。初めて踏み入れる未知のコースと言えばオーバー過ぎるが、どんなコースなのか楽しみが膨らむ。
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さすがに北の沢コースと言われるだけあって、大きく明瞭な沢を横切るようにして下る。途中、前を塞ぐような尾根の向こうに札幌岳が見える。
登山口が近くになるに従って道幅が広くなり、最後は4輪駆動車ならかなり奥まで入り込めそうな広さになっていた。
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北の沢コース登山口は住宅地の奥にあるが、大きな敷地を持つ住宅ばかりが集まっているせいか、付近は驚くほど解放感に満ちている。
ここから小林峠まで舗装路を歩くのを覚悟した計画だったが、やはり登山靴で舗装路を歩くのはストレスが溜まるものだ。
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舗装路を歩いている途中で来年2月に開通する「盤渓北ノ沢トンネル」の工事現場入り口と出合った。カーブが連続する小林峠の下を通過するので、この道を利用する人は大いに助かることだろう。
トンネルが開通した後の小林峠を通過する今の道路はどうなるのだろうか。廃道になるのか、それとも迂回路として残すのだろうか。
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舗装路を50分歩いて小林峠の駐車スペースに着く。ここは砥石山に向かう登山者の駐車スペースでもあるから、まだ何人かが砥石山を歩いているのだろう。
今度は秋に小林峠コースを往復で歩いて見たいものだ。
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