紋別岳   866m

 

2009218日 晴れ

 

 

海坊主さん夫妻と支笏湖畔近くにある紋別岳をスノーシューで登って来た。

夏なら登り1時間20分の手頃な山だが、積雪期はそう簡単に登れない。登山口からは山頂にある無線中継所まで至る車道を歩くだけの単調なコースだが、ツボ足でつけられた細いラッセル跡は、かえってスノーシューには歩き難い道となっていた。

青い空が顔を出し絶好の登山日和となったが、日頃の運動不足がたたって山頂近くでは海坊主さん夫妻に大きく引き離され、なんと山頂まで2時間30分も費やしてしまった。

 山頂近くからは車道を外れてダイレクトに山頂を目指したが、クラスト状に硬く締まった雪面の上に新雪が張り付いていたのが悪さをし、履いているスノーシューの短い爪が硬い雪面まで届かず、一歩進むごとに大きくスリップする有様だった。最後はスノーシューを外してツボ足で登ったが、それでもスリップに苦しめられた。予期せぬ事態にすっかり股関節を痛めてしまった。

 山頂に着いた頃から恵庭岳方面に雪雲が張り出し、恵庭岳の背後に見える漁岳を覆い隠していた。寒風と共に小雪もちらついて来たので、予定していた昼食も取らずに早々と下山を開始した。現金なもので、下山時間は夏山とそう変わらない1時間10分。引力は何とも偉大だ!

 帰りに海坊主さんのお薦めで支笏湖畔「休暇村」の温泉を堪能。泉温はぬるめだが、ツルツルしたお湯は身体の芯まで温まり、おかげで湯冷めがせずにポカポカ気分で家まで帰ることが出来た。

 

登り・2時間30分(休憩時間含む)  下り・1時間10分(ノンストップタイム)

 

 

 

支笏湖畔の駐車場から紋別岳を見上げる。久し振りに青空が顔を見せ、絶好の登山日和となった。しかし気温は氷点下、もし風が強ければ厳しい山歩きに変貌する。

 

 

 歩き始めてすぐに息が切れ始める。運動不足の身には毎度のことだが、体調が落ち着くまでに小一時間はかかるのが常だ。そんな状況でもカーブミラーを写す余裕ぐらいはある。

 

 

コース半ばあたりまで来ると頂上のアンテナ群が大きく目に入るようになる。頂上までは山腹を1週半回らなければならない。斜面をダイレクトに登れば大幅に時間短縮できそうだが、滑落が怖いので安全な車道を歩く。カメラを構えているのは海坊主さん。

 

 

 左手に支笏湖、その湖面越しに見える樽前山や風不死岳を見ながらの尾根歩きも終わり、いよいよ紋別岳へ向かうのだが、まだまだ大きく回り込まなければ山頂には着かない。そう、この車道は「ナルト」の渦のように付けられているのだ。

 

 

 さすがに馬鹿正直に車道を辿るのもアホらしくなり、緩やかそうな斜面を選んでダイレクトに山頂(右奥に見える)を目指す。海坊主さん夫妻は快調にステップを刻むが、管理人はこんな斜面でもスリップを繰り返し、すっかり股関節を痛めてしまった。

 

 

ダイレクトに登る斜面を振り返ると、支笏湖の湖面越しに白く輝く樽前山や、山肌にクッキリと刻み込まれた大沢が象徴的な風不死岳が目に飛び込んでくる。斜面を吹き上げる寒風が後頭部を直撃するので、帽子の下に目出帽を被る。

 

 

斜面の左手には恵庭岳が急峻な山容を見せている。先ほどまでうっすらと姿を見せていた背後の漁岳は、徐々に押し寄せる雪雲に包まれて姿を隠してしまった。手前に見える斜面はスキーで滑りたいと思わせる疎林のゲレンデだ。

 

 

山頂で海坊主さんとのツーショット。本人は「サンデー毎日」と謙遜しているが、いろいろ計画を立てているようで、そのうち楽しい報告が期待できそうだ。「廃刊・主婦の友」の管理人、大した計画もなく、その日暮らしの毎日である。あ〜あ。