海坊主さん夫妻と支笏湖畔近くにある紋別岳をスノーシューで登って来た。
夏なら登り1時間20分の手頃な山だが、積雪期はそう簡単に登れない。登山口からは山頂にある無線中継所まで至る車道を歩くだけの単調なコースだが、ツボ足でつけられた細いラッセル跡は、かえってスノーシューには歩き難い道となっていた。
青い空が顔を出し絶好の登山日和となったが、日頃の運動不足がたたって山頂近くでは海坊主さん夫妻に大きく引き離され、なんと山頂まで2時間30分も費やしてしまった。
山頂近くからは車道を外れてダイレクトに山頂を目指したが、クラスト状に硬く締まった雪面の上に新雪が張り付いていたのが悪さをし、履いているスノーシューの短い爪が硬い雪面まで届かず、一歩進むごとに大きくスリップする有様だった。最後はスノーシューを外してツボ足で登ったが、それでもスリップに苦しめられた。予期せぬ事態にすっかり股関節を痛めてしまった。
山頂に着いた頃から恵庭岳方面に雪雲が張り出し、恵庭岳の背後に見える漁岳を覆い隠していた。寒風と共に小雪もちらついて来たので、予定していた昼食も取らずに早々と下山を開始した。現金なもので、下山時間は夏山とそう変わらない1時間10分。引力は何とも偉大だ!
帰りに海坊主さんのお薦めで支笏湖畔「休暇村」の温泉を堪能。泉温はぬるめだが、ツルツルしたお湯は身体の芯まで温まり、おかげで湯冷めがせずにポカポカ気分で家まで帰ることが出来た。
登り・2時間30分(休憩時間含む) 下り・1時間10分(ノンストップタイム)
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