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登り 4時間35分(林道歩き1時間30分・休憩時間含む)
下り 3時間10分(林道歩き1時間・休憩時間含む)
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GPSトラックログ@
第2ゲートに駐車し、宝来小屋登山口までは林道を歩く。
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GPSトラックログA
無意根尻小屋からは迂回路が作られ、旧道は廃道になっていた。
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先輩S氏と国道脇の薄別コース入り口で待ち合わせ。天候は雲ひとつない青空で、最高の山日和・・・の筈だった。右奥にある第1ゲートは常時開放となっている。
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第一ゲートを入って間もなくすると、施錠のされた第2ゲートがある。二人は第2ゲートが開放されていると思い込んでいた。
石狩森林管理組合に電話すると、入林届出書を出さないと鍵ナンバーは教えられないとのこと。やむなくここに車を停めて5キロの林道歩きをスタートする。
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朝の陽が差し込み始めた林道を、ヨタ話しを楽しみながら歩く。まったく脈絡のない話が次々と交わされる。あ〜、オヤジの会話だと思い知らされる。
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大きな駐車場がある第3ゲート。ここまで3.7キロ、約1時間の林道歩き。宝来小屋登山口まではあと30分。1時間半の林道歩きはまったくの想定外だった。
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この辺りまで来ると林道脇の木々が少しだけ色付き始めている。暑かった8,9月の影響か、枯れたような葉が目立つ。
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第2ゲートから宝来小屋まで約5キロ。まあ良い準備運動だった・・・と強がっておこう。
届出ノートに記入するS氏、連休となった前日2日間に多くの登山者がいたことに驚いていた。みんな事前に入林届出書を出して鍵ナンバーを聞いてくるのだろう。
アホな林道歩きをする登山者は我々ぐらいかも知れない。
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悪路で有名だった「大蛇が原」付近のぬかるみには木道が敷かれ、快適に歩くことが出来る。それまではくるぶしまで泥だらけになることを覚悟しての歩きだったが、これは喜ばしい想定外の出来事だった。
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本当に久し振りの無意根尻小屋とのご対面。中をのぞいて見ると、薄暗い部屋の中は山小屋特有の燻った臭いが漂い、中央に置かれたストーブの上に洗濯された着替えや靴下が乾されていた。
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小屋から通称シャンテと呼ばれる台地上までの道は、新しい迂回路が設けられていた。2007年に元山コースから登った時、分岐に登山道崩壊の注意書きがあったのを後で知った。
少し遠回りになった迂回路だが、急斜面にははしごが取り付けられていた。
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シャンテに上がって笹の刈り分け道を登っていると、大蛇が原の手前で追い抜いて行ったトレイルランニングの青年が駆け下りてきた。驚くべきスピードとスタミナである。
昔、トライアスロン競技を知った時もショックを受けたが、今はトレランに驚いている。人間のスタミナは底知れないのだろうか。
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刈り分け道が少し開けたシャンテ下部から無意根山を見上げる。色付いたナナカマドと青い空、この時期にしか見られない光景に少し満足する。冷え込みが遅く、寒暖の差が小さい今年は、ナナカマドもくすんだ赤色のままで終わるようだ。
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元山コースと合流する分岐で小休憩。ここまで登って来ると札幌近郊の山々が一望できるようになる。登った山々、これから登ってみたい山、登れないだろうと諦めている山。すべてが青空の下にある。
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分岐の少し上からシャンテをズームアップ。やはり彩りが少し寂しい。右奥は札幌岳、左奥は札幌南区の市街地。
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無意根山と言えば山頂の長いハイマツトンネルが有名。覆い被さるような枝が切り払われて歩き易くなっている。ハイマツを抜けるとダケカンバとナナカマドの道となる。
遭難碑や祠のある東斜面上からの眺めは素晴らしい。
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最高地点を抜けた南端に三角点と頂上標識がある。その先には端正な姿の羊蹄山や、尻別岳が見える。少し雲が多くなってきたが、暑くもなく寒くもなく、快適な頂上での休息となった。
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頂上最南端からは遮るものがない状況で、中岳や尻別岳、羊蹄山やニセコの山々などを見ることが出来る。もちろん目を反対に向けると、札幌岳や空沼岳、漁岳や恵庭岳、樽前山やオロフレ山などが望まれる。
やはり無意根山は第1級の展望の山である。
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頂上最南端から無意根山の全貌を見る。やはり長い山頂部であることを実感する。その向こうには3峰からなる定山渓天狗岳、遥か右奥にはテレビ塔が林立する手稲山が見える。
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山頂から白水川の源頭部をズームアップ。点在するナナカマドが色付いているが、やはり少し寂しい。夏場は白水川を遡行して無意根山に登る人も多いという。
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1時間近くの休憩で疲れも回復。山頂ではパトロール中の石狩森林組合の方から、自然保護のパンフレットや携帯トイレを頂いた。登山道の整備もされていると聞いた。朝に鍵ナンバーを教えてもらえなかったが、本当にご苦労様です。
左奥には札幌近郊の山々の盟主、余市岳がそびえている。私は余市岳が札幌近郊の山々の父、無意根山が母と思っている。じゃあ、子供や兄弟はとなると説明が面倒になるので、この話はここまで。
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帰りに無意根尻小屋で休憩していた山ガールさん。これから山頂を目指すと帰りは暗くなりますよと言うと、ここで諦めると言ってくれた。
一緒に話しながら林道を歩いて第2ゲートまで戻ったのだが、どうも事前の調査が足りないようで、もう少し慎重さが欲しいと感じた(我々も他人様のことは言えないが・・・)。
これからも経験を重ね、楽しい山歩きを楽しんでもらいたいものだ。
写真は個人情報保護のためモザイク処理をしている。先輩S氏のモザイクは、あまりにも山ガールと並んで目尻が下がっていたので、腹立たしくなって処理をした。
そんなこんなで、楽しくも充実した山歩きだった。と、書いておこう。
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