前日登った「武華岳」の翌日は「武利岳」と決めていた。温根湯の「道の駅」で車中泊する予定が、今年一番という暑さのため「塩別つるつる温泉」に宿を取ったのが予定外だった。おかげでゆったりと温泉に入り、しこたまビールを飲むことができた。
翌日は早立ちのため旅館の朝食をとらず、コンビニで買った弁当をお茶漬けにして腹を満たした。「武利岳」へのアプローチは易しくないようだが、国道39号線の「厚和」から「滝雄・厚和大規模林道」に入る場所は前日に確認しておいた。林道と言ってもアスファルト舗装の立派な2車線道路だから、初めての人は面食らうに違いない。アスファルト舗装の林道を15kmほど走り、そこから砂利敷きの林道に入ると途中分岐点があり、そこに入林(登山)届けが設置されてある。そこから右折して登山口までの林道がチョッとハードで細心な運転が要求される。小さな祠がある登山口には広い駐車スペースがある。その奥にも車が入れる林道が続いているが、一般車は入らない方が無難だろう。
「武利岳」は前日「武華岳」から見た通りの険しい山頂を持つ山だった。とくに8合目から9合目にかけての岩場がこの山の核心部となっていて、スリリングな登りを楽しむことが出来た。9合目から山頂へと続く細い山頂稜線もこの山の魅力で、ぜい肉をそぎ落としたすっきりした山容を形作っていた。
山頂からの展望も素晴らしく、表大雪、東大雪、北大雪を一望する位置にあって、圧倒的な景観を見せてくれた
登り・3時間25分(休憩時間含む) 下り・2時間25分(休憩時間含む)
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