ニセイカウシュッペ山   1879m

2001812日 (中越コース)

 

大雪山・黒岳から層雲峡を挟んで真向かいに聳える威風堂々とした山容の山、「ニセイカウシュッペ山」。いつかは登りたいと大雪山に行く度に思っていた。しかし、層雲峡側からの「清川コース」は登り5時間の健脚者コース、途中の橋も大雨で流されたままで車で入ることもままならないという。ところが昨年、「中越コース」からニセイカウシュッペ山に登ってきたという知人に話を聞いたところ、何と登山口から2時間弱で山頂へ着くという。これは行くべし、行かざるを得まい。1879mと聞いただけで嫌がるおばさんを引き連れて、ついに登ってきました。ただただ「素晴らしい!」この一言だけで十分な山でした。

 

 

 

登り・2時間40(おばさんのバテバテタイム) 登山口(1時間20分)見晴台(1時間20分)山頂

下り・1時間55(おばさんの快調タイム)   山頂(47分)見晴台(1時間8分)登山口

 

 

 

 

nakakosi 111-1113_IMGrinndou 111-1119_IMG左・「中越コース」林道入口。国道39号線から白滝村方向へ向かう国道273号線に入ってしばらく走ると右側に「ニセイカウシュッペ山登山口」の標識が立てられた林道入口がある。

 

 

右・林道を走ると前方「ニセイカウシュッペ山」の雄姿が見えてくる。林道入口から登山口まで13.4km、ゲートから先では車の腹が地面に当たる個所が多い。ガスン!ボコ!ベコ!! 

 

 

 

 

 

 

tozannguti 111-1120_IMGonemiti 111-1128_IMG左・登山口。頂上まで5.kmと表示されている。広い駐車場には数十台の車があった。札幌から登山口まで4時間30分。途中にあるゲートの鍵ナンバー****は上川営林署(01658−2−1171)で確認しよう。ゲートの左には入山届出の小屋があるので記入を忘れないように。

 

 

右・尾根上に弧を描くように付けられた登山道は適度な傾斜で明るく広い。笹も丁寧に刈り払われているので大変歩き易い。感謝・感謝。

 

 

 

 

 

登り始めてから1km程歩いた辺りに、大きな「ふん」がごろり。またしばらく歩くとごろり。エッッ!!こんな大きな「ふん」を落すと輩はもしかして「親父」!!おばさん完全にビビリまくって帰るとまで言い出した。隣に落ちている中型の黒い「ふん」は多分鹿の落し物だろう。それにしても大きい!色は黄色っぽくて干草が混じっている。こんな昼間に「親父」は出ないとおばさんをなだめながら登り続けていると、上から下りてきた登山者が上の登山道が馬の足跡で荒らされていると大層ご立腹であった。えっ「馬」!!よくよく地面を見ると微かに蹄鉄の跡が。この足跡は「見晴台」まで延々と続いていた。よくぞ馬さんも登ったものだ。それにしても犬の登山同行が問題視される今の時代に、馬の同行とは完全に盲点を衝かれてしまった。馬の「ふん」に鹿の「ふん」、まったく人を馬鹿にした話であった。ジャンジャン。

 

 

 

 

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上・左上方に見えるニセイカウシュッペ山の山頂部を眺めながら明るい尾根道を登り続けていると、段々と右側の視界が開け、ついには「表大雪」一望できるようになる。おうおう、あれが「黒岳」で、あれが「北鎮」で、あれが「白雲」で、とまあ切りが無い程の頂きが望まれる。

 

 

 

 

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上・見晴台を過ぎた辺りから左斜面をトラバース気味に登る。前方の沢左上部にニセイカウシュッペ山頂部、右に「大槍」の岩塔が見える。中央は前ピーク。

 

 

 

 

miharasi 111-1139_IMGooyari 111-1161_IMG左・見晴台辺りから「大槍」を望む。おばさん、この辺りから飲料水の少なさを嘆き始めるとともに、段々と登るペースが落ちてくる。後で分かったことだが、原因は「シャリバテ」であった。

 

 

 

右・「大槍」の岩塔部。この左斜面を巻くように登山道が伸びている。

 

 

 

 

 

 

hana 111-1157_IMGsaigononobori 111-1177_IMG左・登山道から沢に向かって大群落を見せる「シナノキンバイ」。この辺りから山頂にかけては高山植物が豊富。知らない花が多すぎた。

 

 

 

右・前ピークの裾から最後の登りに汗を流すおばさん。それにしても遅い!まるで止まっているようだ。自然と同化してしまったのだろうか。「おいっ、もう少しだ。頑張れ!」。

 

 

 

 

 

 

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上・ニセイカウシュッペ山頂からの大パノラマ。登ってきた登山道が緑の山肌をエッチングしたように鮮明に見える。右奥に大雪山、左奥には東大雪の山並みが広がる。ああ!絶景かな、絶景かな。

 山頂で景色を堪能しながら昼食を食べたおばさんは活力復活、飛ぶように山を駆け下りた。嘘ですよ。

 

 

 

 

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