ニセコアンヌプリ 1308.5m

 

201156日 晴/曇 

 

同行者 G藤夫妻

 

 雪のあるうちにニセコの山をもう一度歩こうと向かったのはニセコアンヌプリ。一週間前に五色温泉からニトヌプリに登ったばかりだが、雪原歩きの快適さが忘れられず同じ五色温泉まで車を走らせた。

 同行者はニトヌプリと同じG藤夫妻。本当は前日の「子供の日」に登る予定であったのだが、天候が芳しくないこともあって延期したのだ。実はこの日、管理人には個人的予定があって、G藤氏には同行出来ない旨を伝えていたのだが、前夜の天気予報のグリグリ晴れマークを見て、個人的予定なんかどうでもよくなってしまった。

 

本来ならG藤氏に同行することを前以って伝えるべきなのだが、突然の出会いで驚かせようと、イタズラ気を起こして黙って出掛けたのだった。いつもなら早めに来るG藤氏夫妻が集合時間近くになっても現れないので、これも連絡をしなかった報いかと諦めて一人で歩き始めた。

 歩き始めて間もなくすると、五色温泉前の駐車場に見慣れた車が到着した。携帯で連絡するも電波が届かず、お互いを確認し合えたのは風の強い稜線の上だった。

 最初から夏道を離れて西斜面を直登、中腹辺りの稜線で夏道と合流。そのまま雪の残る稜線を直登しようかと考えたが、南側の沢から吹き上げる風が強く、夏道上に残る雪斜面をトラバースしながら登った。

 

山頂は東側のスキー場から登ってきたボーダーやスキーヤーで賑わっていた。それでも西側や北側の斜面を登ってくる山スキーヤーやテレマーカーも何人か見受けられた。

 小ぎれいに化粧直しされた山頂避難小屋で軽い昼食を取ってから山を下りた。夏道途中から最短距離で雪斜面を急降下。途中からはピッケルで制動しながら「シリセード」を楽しんだ。まるで童心に帰ったような気分だった。

 

帰りはニセコ駅前「綺羅の湯」で汗を流し、真狩噴出し公園からそう離れていない道道66号線沿いにある、行列のできる蕎麦屋として有名な手打ち石挽きそば「いし豆」で盛りそばを食べてから帰路についた。

2週連続したG藤夫妻とのニセコ雪山歩き、爽快で楽しい時間を過ごすことが出来た。次はどこを一緒に歩くのか、今から楽しみである。

 

 

登り・2時間(休憩時間含む) 下り・50分(休憩時間含む)

 

GPSトラックログ

 

 

 

五色温泉に向かう途中から見たニセコアンヌプリ。左側の西斜面を登った。

 

 

 

 

西斜面を登る途中から五色温泉を振り返る。奥には先週登ったニトヌプリが見える。

 

 

 

 

夏道との合流点となる稜線。沢をG藤夫妻(右下)が登って来る。

 

 

 

 

稜線からアンヌプリを見上げる。左の稜線を直登しようと思ったが、風が強いので夏道側に回る。

 

 

 

 

雪の被った夏道上をトラバースしながら登るG藤夫妻。気温が下がったせいで雪面は硬く危ない。

 

歩きながらの夫婦の会話

 

『おとうちゃん、疲れたから休もうよ』
【なに言ってるんだ、上からスポドリが降ってくる異常事態だ。さぁ急がなきゃ】
『でも、頬被りが風で緩んできたし、少し休もうよ』
【そうか、管理人さんがすぐそこにいるはずだから、ちょっと聞いてみる。もう少し登るべ】
『ん、そうするべか。でも、ずいぶん風強いね。管理人はとにかく、わたしは飛ばされそうだよ』
【おい、やめれ。管理人さんに聞こえるべ。重心が低いだけ管理人さんはどっしりしているんだから】
『うん、わかった。おとうちゃん、避難小屋に着いたら、おにぎり食べようね』

 

掲示板より

 

 

 

 

ピッケルを刺しながら一歩一歩登る管理人。転ばぬよう慎重にと神経を集中。でも何故かニヤケ顔?

 

 

 

 

夏道をエスケープしてハイマツを漕ぐG藤夫妻。根の近くで気を抜くとズボッと埋まる。

 

 

 

 

やっと山頂に辿り着いたG藤夫妻。後ろにはワイスホルン、その背後に岩内の海や積丹の山々が見える。

 

 

 

 

山頂でG藤氏と雪に埋まった三角点の上で記念撮影。山頂は20人ほどのボーダーやスキーヤーで賑わっていた。

 

 

 

 

アンヌプリ山頂の定番風景。測候所跡と羊蹄山。

 

 

 

 

下山に向かうG藤夫妻。奥には手前からイワオ、ニト、チセ、シャクナゲ、目国内、ニセコの秀峰が並ぶ。