251峰・380峰・西野上495.3m

 

2021929日 晴れ

 

 

 

 

GPSトラックログ

 

登り・2時間50分(380峰経由・休憩時間含む)

下り・1時間40分(休憩時間含む)

 

 

 

 

 「251峰」「380峰」「西野上」、これらはすべて手稲山の東側に派生する尾根上の低山です。あまり馴染みではありませんが、登山道の整備具合から見ると結構地域の人たちが登っているようです。

国土地理院の地図上に「251峰」と「西野上」(495.3m・三角点あり)は表示されていますが、「380峰」は表示されていません。

 

初めて登る山なので、場所が分かり易い札幌西区の「宮丘公園」からスタートしました。大きな駐車場があるので駐車場所の心配がありません。

駐車場からの長い階段を上り切ると大きな芝生の広場が目の前に広がっています。下が貯水槽になっている芝生広場を横切って山側に向かうと右手に東屋が見えて来ます。その背後にネオパラ山の山頂が見えました。

ここが「北1条・宮の沢通り」の上に架かる陸橋の上だとはすぐには信じられませんでした。

 

 

 

 

 

 

 公園内の遊歩道は両側に木が生い茂るアスファルト道になっていて気持ち良く歩けますが、分かれ道が多く、迷路のようになっているので登山道入り口にあたる「西野市民の森散策路入口」に辿り着くまで苦労しました。

 途中に散策路入口までを案内する標識もないので、散策している人に道を聞きながら歩を進めました。初めて来る人は公園内の遊歩道を十分に下調べしてから来た方が賢明です。

 

 

 

 

 

 

 散策路に入ってからは良く整備された歩き易い登山道が続いていました。251峰には直登するコースがあったのでそちらを選択しました。帰りは迂回して登る正規のコースを歩きましたが、どちらも直登するコースの方が楽な感じがしました。

 「西野市民の森 251峰」と書かれた標識の下には小さなベンチがあって、ちょうど良い休憩場所になっていました。

 

 

 

 

 

 

 251峰を下ると西野方面から上がって来る林道の脇に「380峰」と書かれた小さな矢印標識があり、その下に良く踏み締められた登山道が見えたので迷わず登ることにしました。

 

 

 

 

 

 

 380峰への最初の登りは思いのほか急斜面でしたが、それも送電線の鉄塔が近くなると緩やかな道に変わりました。

 送電線の少し上には「見晴らし処」と名付けられた展望の良い開けた休憩場所がありました。ここからは中央区の三角山や藻岩山、西区の住宅地や石狩湾を望むことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 少し送電線が景観の邪魔をしていますが、焦点を遠景に合わせれば気になることはありません。野球場でゲームに集中すればネットが気にならないのと同じことです。

 宮丘公園からこの「見晴らし処」までなら四季を通して最高のハイキングコースとして楽しめると思いました。

 

 

 

 

 

 

 「見晴らし処」から先は緩やかな尾根道になっていて、途中に「西野380峰」と書かれた山頂標識がありました。登山道はまだ先に延びているので歩を進めると小さな岩コブがありました。

 

 

 

 

 

 

 岩コブの上の木に「西野380峰最高点385m GPS測定誤差あり」と書かれた標識が取り付けられていました。どうやらこの岩コブが最高点のようです。

 岩コブの背後にはトラロープが張られ、安全に下りられるようになっていました。この先から林道に下りることが出来ましたが、整備されているとは言えず、土が湿っているときにはかなり滑ることを覚悟しなければならないと思いました。

 

 

 

 

 

 

 林道に下りてからは「西野上」目指してひたすらに林道を歩きました。山スキーでネオパラ山に登る以外にこの林道に入り込むことはありませんが、はるか昔にオフロードバイクで林道走行を楽しんでいた時に一度だけ手稲山に抜けたのを思い出しながら歩きました。あのころは廃道寸前で、バイクがやっと通ることが出来る悪路でした。

 林道はスイッチバックを繰り返しながら高度を上げているので、ヤブの急斜面を登って短縮出来ないかと考えましたが、「急がば回れ」の格言に従って大人しく林道を歩き続けました。

 

 

 

 

 

 

 林道歩きも飽きて来たころ、4つ目のカーブの突き当りの木に赤テープと「西野上」の標識が取り付けられていました。

 矢印の先には笹が刈り払われただけの悪路が続いていました。笹に足を捕られて転ばぬよう慎重に進みました。

 

 

 

 

 

 

 50mも進んだと思われた時、少しだけ周りが開けたところに三角点がありました。ここが「西野上」山頂のようでした。周りはヤブで展望はありませんが、積雪期には西野方面を見下ろすことが出来るのかも知れません。

 いずれにせよ、頑張って歩いてきた割りには感激の薄い山頂でした。また来るかと問われたら、ここだけを目的にして来ることはないと答えることでしょう。

 

 帰りは380峰に登らずに林道を歩き、251峰からは急登コースを下らないで山すそを迂回している正規のコースを下りました。紅葉時期には少し早い山歩きでしたが、山ブドウの葉が赤く色付いていたのが印象的でした。