ついに念願がかなって伊達市大滝区(旧大滝村)にある円山(百畳敷)洞窟の氷筍(ひょうじゅん)を見に行ってきました。通称は「ニョロニョロ洞窟」と呼ばれているようです。最近ではすっかり有名になって訪問者が多くなり、最終地点にある民家との間で駐車問題などが発生しているようです。また洞窟までのコースも私有地を通るため、問題も多いようです。そんなことから大滝観光協会サイドでも頭を悩まし、訪問者のホームページなどで詳しい住所や地図を掲載しないようにお願いしているとのことです。
そんなことも知らないで出掛けましたから、G藤さんにその旨の話を聞いてからは肩身を狭くして歩きました。しかしこれだけ訪問者が多くなると、行政として何らかの対応が求められると思います。最終民家の人と話し合って駐車スペースを確保するとか、コースも指定するとかの具体策も必要でしょう。駐車スペースを確保するために必要な除雪費などで有料となっても致し方ないと個人的には考えます。
前日の雪模様から一変して抜けるような青空。行く手の先には徳舜瞥山がそびえています。しかし快晴とは言えども雪原を吹き抜けてくる風は冷たく、頬が切り裂かれるように感じられます。少し防寒に気を使い過ぎたかなと思われた服装でしたが、それぐらいが丁度良い厳しい寒さでした。
畑地なのか牧草地なのか分かりませんが、雪の中に埋まったトラックや農機具が少しだけ頭を見せていました。この平地を横切って徳舜瞥川の右岸に付けられた林道を下りていきます。30分ほど歩くと高度を上げる徳舜瞥川と出合います。あとは川に沿って10分ほど歩くと大滝百畳敷洞窟に着きます。今回は訪問者が多いせいでコースは固く踏み締められていましたから、踏み跡で洞窟の場所が簡単に分かりました。しかし新雪でトレースが無い時だったら、初めて訪れる人は崖の中腹にある洞窟を探すのに苦労するかも知れません。
素晴らしい氷筍が見られるまで片道40分(深雪だったら50分ぐらいかも)。急斜面もなく、危険箇所もない絶好のスノーシューハイキングコースです。何とか諸問題を解決して多くに人に見てもらいたいものです。でもそうなると氷筍の破壊とか自然保護とか別の問題が起きるのでしょう。観光か自然保護か、この問題は永久に不滅ですね。
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