シャクナゲ岳1074mチセヌプリ1134.2m

 

2017年 828日 曇り

 

 

gps.jpg

 

GPSトラックログ 赤線=往き 青線=帰り

 

総所要時間6時間55分(すべての休憩を含む)

 

レストハウス〜シャクナゲ岳 2時間40分(神仙沼・シャクナゲ沼散策・休憩時間含む)

シャクナゲ岳〜チセヌプリ 1時間45分(休憩時間含む)

チセヌプリ〜レストハウス 1時間50分(休憩時間含む)

 

 

 

 

001.JPG

 

花の終わったミツガシワが群生する神仙沼。薄曇り空は湖面を銀色に輝かせます。

 

 

 

 

 

002.JPG

 

緑から黄金色に移ろう高層湿原の池塘越しにチセヌプリを眺めました。

 

 

 

 

 

003.JPG

 

湿原に多く見られたウメバチソウです。

 

 

 

 

 

004.JPG

 

長沼の水位は下がり、三分の一程度の広さになっていました。これでは丸沼ですね。

 

 

 

 

 

005.JPG

 

 長沼からきれいに笹刈りされた回廊のような登山道を歩いて分岐点に着きました。ここから眺める「ヴィーナスの丘」には雲が流れていました。先ほどまで見えなかったシャクナゲ岳(左)がやっと姿を見せてくれました。

 

 

 

 

 

006.JPG

 

分岐からシャクナゲ岳に向かう途中の登山道脇に咲くエゾオヤマノリンドウです。

 

 

 

 

 

007.JPG

 

シャクナゲ岳は目の前です。簡単に登れそうですが、これが意外と手強いのです。

 

 

 

 

 

008.JPG

 

 シャクナゲ岳直下の分岐から100m下るとシャクナゲ沼です。天気が良ければ沼の奥に目国内岳の山頂が見えます。

 陽が陰っていることもあって、ちょっと寂しげな雰囲気が漂っています。

 

 

 

 

 

009.JPG

 

シャクナゲ沼の畔に咲いていたサワギキョウ?です。

 

 

 

 

 

010.JPG

 

 大きな岩が積み重なった斜度のある登山道は滑ることもあり、気を抜けば膝を打ってしまいます。分岐からたかだか200mの登りですが、結構手強いものがあります。

 山頂近くから振り返ると眼下にシャクナゲ沼が見え、その向こうの山肌には白樺山へと続く登山道が見えました。

 

 

 

 

 

011.JPG

 

山頂近くから神仙沼をズームアップしました。ほぼ円形だというのが分かります。

 

 

 

 

 

012.JPG

 

 シャクナゲ岳の山頂からはニセコの名立たる山が連なって見えます。手前からチセヌプリ、ニトヌプリ、ニセコアンヌプリ、最奥が羊蹄山です。

 先ほどまで羊蹄山は雲の中でしたが、上手い具合に雲が途切れて山頂を見ることが出来ました。シャクナゲ岳と言えば、やはりこの眺めが有名です。

 

 

 

 

 

013.JPG

 

 シャクナゲ岳の山頂で大休止を取ろうと考えていましたが、吹き上げて来る風で寒くなり、食事はチセヌプリで取ろうと、そそくさと山頂を後にしました。

 これから向かうチセヌプリの山頂にも雲がかかり始めました。はたして山頂でゆっくり休むことが出来るのかと心配になって来ました。

 

 

 

 

 

014.JPG

 

可愛い赤い実を付けたゴゼンタチバナ?。名前に自信がありません。

 

 

 

 

 

015.JPG

 

 チセヌプリの登り口からヴィーナスの丘を眺めました。まだシャクナゲ岳の山頂には雲が流れていました。

 ここから先に湯本温泉郷へと続く登山道が延びていましたが、手入れがされていないので笹が覆い被さっていました。

 

 

 

 

 

016.JPG

 

 チセヌプリへの登りはシャクナゲ岳と違って歩き易い登山道です。傾斜は同じでもこれほどまでに楽なのかと感心しました。

 中腹から見下ろすヴィーナスの丘は広い笹原になっているのが分かります。雲が少なくなり、シャクナゲ岳の向こうに目国内岳が見えました。

 

 

 

 

 

017.JPG

 

 チセヌプリの山頂部は広い台地になっています。小さい湿原や池塘も見られます。近くまで行くことも出来ますが、花も咲いていないようなので遠くから眺めるだけにしました。

 

 

 

 

 

018.JPG

 

 ゆっくり休もうと大きな石に腰を下ろしましたが、背後から吹いて来る風に寒気を感じてしまいました。すぐにレインジャケットを着ましたが、一度冷えた身体はなかなか元に戻りませんでした。

 それでもお握りをひとつだけ食べ、ペットボトルのお茶で胃に流し込みました。とても長居する状況ではないので、記念写真だけ撮って山頂を下りることにしました。

 

 

 

 

 

019.JPG

 

 下りる途中でもかなりの速さで雲がどんどん流れて来ました。それでも下の方では風も弱くなり、レインジャケットを脱いで歩くことが出来ました。

 シャクナゲ岳からチセヌプリと、ここまで誰にも会わずに歩いて来ました。夏のニセコでは珍しい「貸し切り」状態でした。しかしチセヌプリを下りたところで女性登山者に遇ってしまいました。向こうも「貸し切り」のニセコを満喫していたようで、「遇ってしまった」と苦笑いしていました。

 

 

 

 

 

020.JPG

 

 帰りは渇水期で沼の底を見せている長沼の畔を歩いて戻りました。笹やダケカンバの覆い被さる登山道よりよほど開放的です。しかし、あまり水辺に近付くと埋まる所もあるので要注意です。出来れば岩の近くを歩くのが安全でしょう。でも基本は登山道を歩くことですから、おすすめ出来る行為ではありません。

 

 

 

 

 

021.JPG

 

 神仙沼近くの木道では某旅行会社のツアー客とすれ違いました。かなりの人数ですから、こちらが道を譲りました。でも誰一人として「どうも」と言う訳ではありません。もうこの辺りは観光地で、自分はそこに迷い込んだ登山者に見えたのでしょう。

 レストハウス前の駐車場で神仙沼の入り口を探している若い女性二人に声を掛けられました。スマホの地図を見せられ、「神仙沼はどの辺りでしょうか?」と言うので、道路向かいにある入り口を教えて上げました。可愛いサンダル履きですが、木道ですから大丈夫でしょう。スマホを片手に観光地巡り、今はそんな時代なんですね。

 車に乗ってルームミラーを見ると、鼻の穴に小さな鼻くそが付いていました。マジマジと顔を見られたので、きっと気が付いていたのでしょう。後で歩きながら笑われていたのかも知れません。あ〜恥ずかしい。

 

 レストハウスでソフトクリーム(400円と高めだが、ミルクの香りがして美味しい)を舐めてから近くの温泉「雪秩父」に向かいました。

 汗を洗い流し、熱めの硫黄泉に浸かってサッパリしてから帰路につきました。

 

 ニセコの山は安全なのが一番です。人気のコースはクマの心配もありません。あまり緊張感も持たずに、楽しく山歩きが出来るというのが魅力でしょうか。

 秋のニセコも最高ですから、また来ることになりそうです。

 

 

 

 

home.gif