大雪山お鉢めぐり プラス 白雲岳

 

2005年 7月 7・8日

 

 早めに取得した夏休み。でも一向に天候が良くならない。3日連続で道内全域が雨に見舞われた。それでも天候が回復しそうだという天気予報を信じて大雪山に出掛けた。黒岳7合目リフトの登山口では霧雨。気温は10℃と肌寒いが、風はなく、まあまあの条件だった。1日目は黒岳から北海岳を経由して白雲避難小屋までの行程、2日目は白雲岳、北鎮岳に登って黒岳に戻った。霧雨やガスといった悪天候だったが、今を盛りと咲き誇る高山植物が気持ちを和らげ、目を楽しませてくれた。途中、「ナキウサギ」を見ることができたのは望外の喜びだった。

 

1日目 総行動時間 4時間46分 歩行距離 8.25q  2日目 総行動時間 8時間08分 歩行距離 16.3q  

 

GPSトラック 赤が1日目、青が2日目。

 

 

 登山道の半分くらいはまだ雪の中。雪の斜面に足場を刻む監視員さん。ご苦労様です。

 

 

 黒岳登山道の斜面には高山植物が満開。特に斜面を覆うウコンウツギが美しい。

 

 霧に煙る黒岳石室。この小屋があるおかげで、登山者は安心して周辺の高山植物を楽しむことができる。

 

 

 いたるところで「キバナシャクナゲ」が満開となっている。赤みを帯びた花、黄色の強い花があって意外と多彩な花だ。

 

 赤石川のスノーブリッジがドーナツ状に陥没している。もし歩いている時に落ちたらと思うとゾーッとする。

 

 

 まさに鈴なり状態の「エゾノツガザクラ」。赤岳沢源頭付近に大群落が見られた。

 

 霧の北海平をとぼとぼ歩く管理人(自作自演)。両側には果てしなく「イワウメ」畑が広がる。

 

 

 白雲岳の巨大な噴火口跡は広大なイワウメ畑と化している。外輪山の斜面にはキバナシャクナゲが美しい。

 

 白雲岳に登る途中から赤岳沢源頭と烏帽子岳(雲の合間から山頂が見える)を見る。

 

 

ガスに濡れる「コメバツガザクラ」。小さい花が寄り添うように咲いている。

 

 白雲岳山頂部を見る。この時は青空が広がったが、瞬く間に雲に飲み込まれ、ガス状になってしまった。

 

 

 北海岳から間宮岳に向かう途中に「エゾタカネスミレ」の大群落がある。足元が両側から黄色の花に包まれる。

 

 白雲岳山頂でのブロッケン現象。もう少し太陽が低ければ完璧だったのに。

 

 

 「ミヤマキンポウゲ」(だろうか?自信がない)が大株となって咲いている。

 

 帰路、黒岳に向かう途中、ガスの切れ間から黒岳石室や北鎮岳の雪渓を見る。

 

 

 高山植物の定番「チングルマ」も、自然の造形と相まって可憐な姿をいっそう艶やかに見せている。

 

 

 

 

 岩陰にじっと隠れている「ナキウサギ」。時おり岩に上がって天を見つめる姿が可愛い。場所は「ナキウサギ」のために秘密。

 

 

 左上「黒岳」・右上「北海岳」

             左下「白雲岳」・右下「北鎮岳」