立山黒部 アルペンルート

 

2006813

 

日本有数の山岳観光地である「立山・黒部アルペンルート」をおばさんと訪ねた。前日に直行便で千歳から富山空港着き、夜の富山で美味い食べ物と旨い酒を楽しんだ。翌朝、険峻な剣岳を仰ぎながら豊穣な水田地帯を走る電車に乗って「立山駅」に行き、ケーブルカー、高原バスを乗り継いで室堂に降り立った。目の前に広がる圧倒的なスケールの山岳美に、おばさん共々感嘆の声を上げたのだった。2時間あまり「室堂平」周辺を散策し、室堂ターミナルの立ち食い蕎麦屋で小腹を満たしてから黒部ダム方面へ行くトロリーバスに乗った。

立山の真下を通るトンネル抜け、ロープ・ウェイ駅の「大観峰」に降り立つと、眼下にはコバルト色に輝く「黒部湖」が広がっていた。ロープ・ウェイ、ケーブルカーを乗り継いで深い峡谷に水を堰き止めた黒部ダムに下りると、そこには目も眩むような巨大なアーチダムがあった。その威容さに驚くと共に、これを作り上げた人間の計り知れない英知に感心するばかりだった。

黒部ダムからは、肌寒いくらいのトンネル(石原裕次郎主演映画「黒部の太陽」の難工事シーンで有名)を走るトロリーバスに乗って「扇沢」まで行き、そこから路線バスに乗って宿泊地である大町温泉郷へ向かった。ゆっくり露天風呂に浸かっていると、突然激しい夕立が降り始め、山あいは見る間もないうちに雲に包まれてしまった。あらためて好天だった立山の幸運を感謝せずにはいられなかった。

翌日は松本で国宝「松本城」を見学し、名物「信州そば」を食べてから名古屋へ向かった。名古屋は34度と蒸し暑く、立ち止まっていても汗が噴き出してくる程だった。夏祭りの準備で慌しい「名古屋城」を見学し、冷たい「きしめん」を胃に流し込んだ。

中部国際空港からの飛行機内で、「ただ今の千歳の気温は22度でございます」というアナウンスが嬉しくて、「やはり夏は北海道だべさ」と感じ入ったのだった。

 

 

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富山駅から「富山地方鉄道」に乗って「立山駅」に向かう。途中、車窓から見える「剣岳」が険峻な尾根を見せている。

 

 

「立山駅」から高原バスの発着地である「美女平」までは急勾配をケーブルカーが走る。観光客が集結する駅だけに混雑振りは尋常ではない。

 

 

「美女平」から「室堂」まで高原バスが走る。途中、「称名の滝」が樹間から見えてくると、バスはスピードダウンしてサービスしてくれる。

 

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 高原バスの車窓から「大日岳」を見る。「弥陀ヶ原」に近くなると展望がいっきに開け、左手に「大日岳」「奥大日岳」、正面に「立山」が見えてくる。

 

 室堂ターミナルが近くになると左奥に鉛色の岩峰に囲まれた「剣岳」が雲間から顔を見せる。手前に流れ落ちる滝は「ソーメン滝」。

 観光客で賑わう室堂ターミナルを離れ散策に向かう。歩道の両側にはチングルマが咲き乱れている。前方には「雷鳥沢」や「別山」が見える。

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「ミクリガ池」で記念撮影。右手の山は「浄土山」。左の立山に続く稜線のコルは「一ノ越」。一日あれば立山三山(浄土山・立山・別山)を歩けそうだ。

 

 山岳信仰の山としても有名な立山。全国の亡者たちが集まると伝えられる「地獄谷」には強烈な刺激臭の亜硫酸ガスが漂っていた。

 色とりどりのテントが並ぶ「雷鳥沢キャンプ地」。ここを基点として立山や剣岳に登るのだろうか。山にはテント泊が良く似合う。

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 あまりにも有名な風景で、あらためて紹介するのも恥ずかしいぐらい。ミクリガ池から見た立山全景。立山は「雄山」、「大汝山」、「富士折立」(右から)の三つのピークから出来ている。山頂のカールは「山崎渓谷」として有名。別山に続く稜線上に「真砂岳」がある。

 

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「血の池」と呼ばれる池。亡者たちの血が溜まったと伝えられている。でも本当は酸化鉄の多い地質が血の色に見せている。

 

 チングルマの咲き乱れるお花畑の遥か前方に「奥大日岳」が聳えている。「奥大日岳」から「大日岳」に続く稜線の景観も素晴らしい。

散策を終えて室堂ターミナルへ向かう。ターミナル横の「立山玉殿の湧水」で喉を潤し、ターミナル内の「立ち食い蕎麦」屋で小腹を満たす。

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「室堂」からトンネルを抜けて立山の裏側「大観峰」駅(長野側)に出ると、眼下に黒部湖が広がる。前方には「針ノ木岳」「スバリ岳」が聳えている。

 

「大観峰」からロープ・ウェイに乗って「黒部平」まで下りると、立山を裏から一望できる。ここまで下りると夏の暑さを感じるようになる。

 

「黒部平」からケーブルカーで「黒部ダム」まで下りる。ダムの連絡通路はヒンヤリして気持ち良い。暑がりのおばさんも天然のクーラーに上機嫌。

 

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アーチ型「黒部ダム」(通称・黒四ダム)の放水にたまげるおばさん。川底から舞い上がる飛沫が虹を作っている。

 

 大町温泉郷でくつろいだ翌日は国宝「松本城」を見学。城の中は行列を作る観光客で蒸し風呂状態。当時そのままの城内はタイムスリップしたよう。

 

「名古屋城」で敵方の軍勢に捕らえられ、仕事を休んで遊びまわっていることを責められるが、蝦夷地の住人であることを説明して許してもらう。

 

 

 

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