砥石山 826.7

 

201667日 晴れ  中の沢コース

 

 

登り・2時間45分(絶不調のダラダラタイム。休憩時間多し)

下り・1時間45分(チンタラ下山タイム。休憩時間多し)

 

 

 

 

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 11年前の冬に登って以来の砥石山です。その時は小林峠コースでした。今回歩いた中の沢コースや、福井から登る砥石沢コースも歩いたことはあるのですが、もうコース状況の記憶がほとんど残っていません。

 今回も「北の沢会館前」のバス停からカーナビと案内標識を頼りにして、登山口のある駐車スペースまでたどり着きました。

 

 

 

 

 

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 駐車スペースの右側に見える川は「中ノ沢川」。下流で「北ノ沢川」と合流して豊平川に流れ込みます。その川の河原に下りて上流方向を見ると、公園の滑り台程度の水の落差が確認出来ます。

 これが「八垂別の滝」と呼ばれている急流?です。大きな落差も水量もありませんが、子供が遊ぶには最適な水場です。「滝」と呼ぶには少しハッタリ≠ェ過ぎるようです。

 

 

 

 

 

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 登山道は中ノ沢川に沿って延びています。何回か川を横切りますが、丈夫な角材を組んだ橋が架かっているので靴を濡らすことはありません。

 道脇には数え切れないほどの花が咲いています。時期を過ぎた花、今が真っ盛りの花、まだ蕾でこれからの花と様々です。水音の聞こえる気持ちの良い道ですが、まとわり付く虫には閉口します。防虫スプレーもあまり効果がありませんから、手で払い除けながら歩きました。

 あまり体調も良くないようで、歩き始めてすぐに息が切れ出し、汗が噴き出して来ました。少し気温が上がって来てはいましたが、いつもの調子ではないようでした。

 ペースも上がらないので、花の写真を撮りながら休み休み登ることにしました。

 

 

 

 

 

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 川沿いの長い登山道が沢から離れると、今度は大きなジグを切った登りになります。カシワの木が多いようで、見上げると空を隠すように新緑の葉が広がっていました。

 小林峠コースと合流する「T4分岐」に着いたころは、肩で息をするぐらいの疲れ具合でした。たまらず標識横の岩に腰掛けて小休止を取りました。5分ほどの休憩で呼吸も落ち着いたので腰を上げましたが、この先が不安で心配になってしまいました。

 

 

 

 

 

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 小さなアップダウンを繰り返しながら明るい林の中を進んで行くと、奥盤渓山から延びる尾根に上がる急斜面が現れます。倒木が横たわる崩れた斜面にシラネアオイが咲いていました。

 

 

 

 

 

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 少しずつ高度は上がっているようで、樹間から藻岩山が見下ろせるようになって来ました。遠くには夕張岳や芦別岳も見えるのですが、もやっているのであまりハッキリしません。

 

 

 

 

 

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 今年の3月に奥盤渓山から登った三角山の手前に来ました。3月には雪の中で足元にあった標識が、今は目の高さ以上にありました。今寄るか、それとも帰りに寄るか少し考えましたが、どうせ疲れついでにと今登ることにしました。

 

 

 

 

 

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 やはり木の生い茂っている時期の展望は良くありません。南区・真駒内の住宅地と支笏湖方面の山々が見えるだけです。右奥から恵庭岳、風不死岳、樽前山、イチャンコッペ山、紋別岳と続いています。手前には藤野の山々を見下ろすことが出来ました。

 

 

 

 

 

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 三角山から一旦下り、砥石山へと続く尾根を登ります。登りの途中に振り向くと、先ほど立ち寄った三角山が見えました。ここから見ると尖った三角ではなく、鉄かぶとのような丸みを帯びた山頂でした。

 

 

 

 

 

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 尾根上に出てから札幌方向を見ました。中央の尖っているのが札幌中央区にある本家の三角山です。比較する時は三角山、砥石三角山と区別して呼ばれているようです。良く目を凝らすと札幌市街のはるか向こうに残雪の増毛の山々が見えました。

 

 

 

 

 

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 尾根に上がってからも山頂にはまだ届きません。細い尾根を小さくアップダウンして、やっと山頂に着きました。砥石山でこんなにも疲れるとは想定外でしたが、それでも山頂に立ててホッとしました。

 山頂ではツアーガイドのお兄さんが本格的にコーヒーをドリップしている最中でした。有難いことにその貴重なコーヒーをご馳走してくれました。やはり山頂で飲む本物のコーヒーは美味いものです。お礼にお返しする物を持ち合わせていなくて申し訳ない気持ちでした。
 お湯の入った大きなポットとドリップセット、そしてガスコンロとヤカンは大きな荷物です。それを苦もなく担ぎ上げる若さと体力が羨ましいと感じました。昔はガソリンコンロを背負って登ったりしましたが、最近はすっかり軽い荷物にこだわり、山頂での楽しみを犠牲にしています。まだ老け込むのは早いようですから、少しは苦労して楽しみを増やす努力をしなければと思いました。

 

 

 

 

 

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 木々の間から見える無意根山。まだ山頂付近には雪が残っています。左へと中岳、並河岳、喜茂別岳と続いています。

 

 

 

 

 

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 こちらも木々の間から見える残雪の余市岳です。手前に神威岳、その右に烏帽子岳、神威岳の後ろに定山渓天狗岳が見えます。

 

 

 

 

 

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 こちらは札幌岳。北斜面の雪は大分融けたようです。左奥に狭薄山が見えます。いちばん手前左に八剣山が見えますが、裏側なので分かり難いです。

 

 

 

 

 

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 砥石山からの展望はほとんどが樹間からです。スッキリした展望を見せられないことが、この山の人気を妨げているのでしょうか。しかし、別の見方をすれば静かな山歩きが楽しめる山とも言えます。小林峠を隔てて隣り合う藻岩山と比べれば一目瞭然です。あちらは喧騒、こちらは静ひつ、どちらを選ぶかはその人次第です。

 写真は手稲山です。

 

 

 

 

 

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 藻岩山・旭山公園コースからつないで砥石山に来たという男性にシャッターをお願いしました。疲れている気配を感じられないようにと頑張ったのですが、表情は正直なものです。完全に目が死んでいました。

 左側に張られた黄色のテープは、福井方面へ抜ける砥石沢コースが通行止めになっていることを示しています。確か「採石場内を通り抜けした」ぐらいの記憶しかありませんから、通行止めが解除された時にもう一度歩いて見たいものです。

 

 帰りも無理をせずにゆっくり歩きました。下山後は反対方向に車を走らせて小金湯温泉へ向かいました。「まつの湯」の熱々の湯船に身体を沈め、疲れた筋肉を癒しました。

 

 

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