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砥石山 826.3m
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2018年11月4日 晴れ
砥石沢コース〜小林峠コース
総歩行時間 7時間7分(休憩時間含む。昼食時間含まず)
登り・3時間35分 下り・2時間5分 車道歩き・1時間20分
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GPSトラックログ(多少ログの外れがあります)
赤線=登り(砥石沢コース) 青線=下り(小林峠コース) 茶線=車道歩き
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砥石山には何度も登っていますが、砥石沢コースから登ったのは30年以上前のことだったと思います。当時は写真も記録も残さない山歩きだったので、今では採石場の構内を抜け、つづら折りの坂道を登った程度の記憶しか残っていません。
今回は砥石沢コースから登り、小林峠コースで下る計画ですから、車は五天山公園の駐車場に停めました。広い駐車場で安心して停められるのと、砥石沢コース登山口の入り口にある採石場近くには駐車スペースがないので止むを得ませんでした。
スタート後、手袋を落としているのに気付き、探しながら車まで戻ったので10分ほどロスしました。写真を撮る時に脱いだ手袋をそのまま落としたようでした。早く気が付いてホッとしました。
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福井地区から盤渓地区に向かう車道を右に入ります。この先にはスノーモービルランドがあり、積雪時にはスノーモービルが爆音を立てて走り回っています。そのおかげで、今や百松沢山の源八沢コースは立ち入りが禁止されています。
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今回は日曜日なので採石場のゲートは閉ざされています。もちろん砕石を載せて走る大型ダンプの姿は見えません。いつもなら白い土埃の立つ車道ですが、今回は静かな雰囲気に包まれていました。
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川の音を聞きながら車道を歩いて「自然歩道」の入り口まで来ました。車道は真っ直ぐ採石場に向かっていますが、ここからは関係者以外立ち入り禁止です。砕石場内を通過出来ればかなりの時間と距離の短縮になるのですが、遠回りでも右手の自然歩道を歩くしかありません。
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自然歩道は川を渡ったり、ベルトコンベアの下を潜ったり、砕石機材の横を通り抜けたりと、まるで迷路のように続いています。初めて歩く人は「自分は間違った道を歩いている!」と錯覚するでしょう。それでもしっかりと案内標識を確認して歩けば迷うことはありません。
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採石場内を抜けて登山口へ向かう林道入り口に着くまで1時間以上経ってしまいました。時間は掛かりましたが、まるでアスレチックコースを歩きながら社会見学をしているようで楽しい時間帯でした。
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車の通れる林道は途中で分岐していますが、車両乗り入れ禁止の看板のある右の荒れた林道を進みます。砥石沢川に沿った林道を1キロほど歩くと左手に本当の登山口が見えて来ます。ここから沢の横を遡るように登山道が続いています。
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沢が細くなり始めた辺りから左の斜面をジグを切るようにして登ります。30年ほど前に登った時の記憶は、なぜかこのジグの急登しか残っていません。それ以外は初めて訪れた山のようで新鮮でした。
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ジグを切りながら登っていると背後に本峰、南峰が肩を並べた双耳峰の百松沢山が見えて来ました。このずっと右には手稲山が見えています。
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急登を終えると緩い尾根歩きに変わります。台風で倒された登山道の大木もきれいに片付けられていました。ここまでも、ここからも倒木で歩けない場所はありませんでした。これほどの仕事は森林管理組合の手でしょうか、有難いものです。
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通称「割れ山822m」の北面をトラバース気味に歩いていると、それまで木々の切れ目越しに見えていた札幌市街地が突然パノラマのように開けて見えました。藻岩山から三角山まで横につながる山々の向うに二百万都市札幌の主要部が広がっていました。
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割れ山のトラバースが終わると目の前に砥石山かと錯覚するコブが現れます。このコブは割れ山と砥石山の中間にあって、あたかも砥石山の山頂だと言いたげですが、騙されてはいけません。
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偽コブへ向かう途中に振り返ると割れ山が見えました。夏道からヤブを漕いで登るのも大変だし、積雪期に砥石山から登るのも大変です。なかなか登れそうで登れない山のひとつです。
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少し角度を変えた辺りから札幌の市街地を見ました。手前に砥石三角山から奥盤渓山の尾根があり、その向こうに藻岩山から三角山へと連なる札幌市内の山々が見えました。
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日陰には新雪が所々に残っていました。しかし偽コブから砥石山へ連なる緩やかな尾根は日当たりも良く、まさに小春日和の気分で歩くことが出来ました。
今度は本当に砥石山の山頂です。人影が見えますから間違いありません。やっと辿り着いたというのが正直な気持ちでした。
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いつもは静かな砥石山の山頂ですが、今回は日曜日と好天が重なって滅多に見られない賑わいを見せていました。とは言っても管理人も含めて7〜8人程度ですが。
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今回は珍しくガスコンロを持って来ました。もちろん山頂で温かい昼食をとるためです。メニューは梅おにぎりと塩おにぎり、そしてさけ茶づけの雑炊です。梅の酸味、鮭と海苔の香り、適度の塩味、この三つが渾然一体となって胃袋を刺激します。これにとき玉子とミツバがあれば申し分ないのですが、ぜい沢は言いません。
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数名のグループが砥石沢コースに下りて行きました。山頂に残ったのは管理人ともうひとりの男性、軽い雑談を交わしてから帰り支度をすることにしました。
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小林峠に向かって山頂を後にしました。尾根を下りる途中、前方にこれから立ち寄る砥石三角山の山頂が見えました。その右奥には藻岩山も見えました。
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立ち寄った三角山の頂上から支笏湖方面を見ました。藤野地区の山々の向こうに恵庭岳や風不死岳、イチャンコッペ山や紋別岳などを確認することが出来ました。
三角山の案内板や山頂標識の「角」の字の真ん中の棒が下まで伸びていて、誤字?と思いましたが、後で調べて見るとあながち間違いではないようでした。
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登山路でシマリスを見つけました。逃げないのでカメラを向けてこちらを向いてくれるのを待ちました。しかし首を左右に振りますが、なかなかこちらを向いてくれません。その内に枯葉を踏む音が気になったのか、ちょろっといなくなりました。
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やっと中ノ沢コースと小林峠を分ける「T4分岐」に来ました。それでも小林峠まではまだ3キロ残っています。キツイ登りはありませんが、まだ数回の緩いアップダウンが待っています。気持ちの良い枯葉道ですが、さすがに飽きて来ました。
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陽が大分と低くなったようです。登山道に映る自分の影が長くなってきました。薄暗い登山道を歩きたくないので、幾分歩みを早めることにしました。
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まだ陽が残っている内に小林峠に着くことが出来ました。これで一安心ですが、ここから五天山公園の駐車場までアスファルト道路を歩かなければなりません。トンネルが開通してから峠には路線バスは通っていません。携帯でタクシーを呼ぶほどの金持ちでもありませんから自分の足で歩くより他ありません。
ここまで歩いて来たのだから最後まで歩き通そうという気持ちが残っていて、気分を新たにして歩き始めました。
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ばんけいスキー場辺りの車道は幅広い歩道があるので歩いていても安心ですが、そこを過ぎると路側帯さえない車道が続いています。出来るだけガードレール近くを歩きますが、それでも横を走り抜けていく車の風圧が怖さを強く感じさせました。元々「車道」ですから歩く人のことは考えていないようです。
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アスファルト道を1時間20分歩いて駐車場に着きました。直線距離で約4キロですから、5キロ以上は歩いたのでしょう。やはり登山靴でのアスファルト道歩きは辛いものがあります。最後は足の裏、両脛が痛くなってしまいました。
辛いながらも充実した砥石山の一周歩きでした。でも車道を歩くのはもうイイかな。
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