初夏湿原

2005724

 

エゾカンゾウが満開だという情報を頼りに、おばさんと「雨竜沼湿原」へ行ってきました。北海道の尾瀬と呼ばれる「雨竜沼湿原」、南暑寒岳の東に位置し、標高850mの溶岩台地上に広がる高層湿原です。南北1q、東西2qの広さに大小700以上もの池塘が点在し、夏には様々な花が咲き乱れ、天上の楽園を思わせる美しい光景をつくり出しています。

ハイシーズンで日曜日、案の定、登山口となる南暑寒荘前の駐車場は満杯状態でした。管理棟で入山届けと協力金(500円)の支払いを済ませて湿原へ。約1時間半の登りで湿原入り口へ到着。目の前には信じられない規模で「エゾカンゾウ」「ワタスゲ」「ヒオウギアヤメ」などの花々が咲き乱れていました。美しい!などという安直な形容では実感が湧かないほどの見事さでした。微風に吹かれながら湿原を一周、大自然に抱かれて至福のひと時を過ごしました。

 

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 湿原までの途中にある「白竜の滝」。登山道から見下ろすこともできるが、迫力を感じたければ河原まで下りることをお奨めする。

 

 

 湿原入り口では「ヒオウギアヤメ」の群落が出迎えてくれた。落ち着いた青紫の花びらは、高貴な香りを漂わせている。

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 湿原に入ると、どちらを向いても「エゾカンゾウ」や「ワタスゲ」の大群落。遥か彼方まで黄色の絨毯が延びている。

 

 

 湿原の中を大きく蛇行して流れるペンケペタン川。静かに悠久の時を刻むかのようにとうとうと流れている。

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 大きな池塘まで来ると、南暑寒岳から下りてきた霧に包まれてしまった。瞬く間に恐ろしく静かな光景が出来上がった。

 

 

 「エゾカンゾウ」の大群落を前にしたおばさん。思い掛けない花々の出迎えに満足の笑顔。

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 様々な形の池塘は湿原に不可思議な模様を築き上げる。

 

 

 これでもかというほどの「エゾカンゾウ」の大群落。

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 青い空と広大な湿原。それを彩る四季折々の花。開発の手が入らない大自然、このまま後世に残したいものです。

 

 

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 湿原奥に見える「南暑寒岳」。右奥に見える筈の「暑寒別岳」は生憎と雲に隠れて姿を現しません。