焼山(豊平山) 662

 

 

20101125日 晴れ

 

 

札幌南区にある八剣山に登ると、痩せ尾根越しに国道230号線を隔てて見える端正な三角形の山「焼山(やけやま)」がいつも気になっていました。しかし夏道がなく、当然夏山ガイドにも紹介されていないので、これまでは眺めて楽しむ山と考えていました。

しかし最近の山情報をネットで探ってみると焼山に夏道が切り開かれ、わずか1時間たらずで山頂に立てるという記事が数多く見られました。

 そろそろ根雪の情報も聞かれ、天気予報を見る限りでは穏やかな山歩きが出来るのは今日だけらしいというので、急遽気になる焼山を登って来ました。

 

登り・1時間(休憩時間含む)

下り・40分(休憩時間含む)

 

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小金湯温泉から見た焼山(右)

 

 

 

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国道230号線を札幌から定山渓に向かって走り、簾舞地区にある「簾舞中学校」の白い看板を左折して山に向かいます。車道からは左奥に少し丸みを帯びた焼山が見えます。3kmほど走ると黄緑色の建物と資材置き場が現れます。ここを過ぎたヘヤピンカーブが登山口になります。登山口から少し進んで下った所に駐車スペースがあります。

 

 

 

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 ヘヤピンカーブに設置されているカーブミラーの後ろが登山口になります。右側は小さな小川が流れ沢状になっています。葉の落ちた木々の間から焼山の山頂部が見えます。登山道には道標やピンクテープが多くあって迷うようなことはありません。ただ登山道に入ってすぐの所に、沢越しにピンクテープが見えます。間違ってそちらに進まぬように注意して下さい。

 

 

 

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 雑木林の中に切り開かれた登山道はまだ新しく、踏み跡は踏み固められていませんでした。25分ほどで平坦で明るい疎林帯に出ます。「お休み処」と書かれた標識の下に、丁度腰掛け易い岩がありました。ちなみにこのコースには「3合目」と「7合目」に標識があります。ここからもピンクテープが丁寧に行く先を案内してくれます。

 

 

 

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「7合目」の標識あたりから急斜面が連続します。急斜面にはトラロープが張られ、丸木の階段まで設けられています。このロープや潅木に掴まりながら急斜面を登るのですが、息があがるのと同時に腕や手のひらが痛くなりました。しかしこのロープのお陰で、帰りは転倒せずに急斜面を下ることが出来ました。設置してくれた人に感謝・感謝です。

 

 

 

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喘ぎ喘ぎ急斜面を登るとやがて木に打ち付けられた「藤野方面−簾舞川方面−頂上」の標識が現れます。ここから藤野方面を見下ろすと採石で大きくえぐられた豊栄山が見えます。この山の反対側は「藤野スキー場」になっていて、山頂にはスキーリフトの支柱が見えます。ここから焼山山頂へはほんのひと頑張りです。

 

 

 

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山頂へ続く急斜面の北側は崖のようになっていて、この山もかつて採石の対象になっていたことを教えてくれます。たどり着いた山頂には男女10数名のグループがいましたが、入れ変わるように下山を開始して場所を空けてくれました。広く開けた山頂には三角点と「豊平山」と書かれた山頂標識があり、木に括り付けられた標識にはカッコ付きで焼山と書かれていました。

 一人になった山頂で昼ごはんを食べ、優しい陽射しを浴びながら、さえぎる物がない山頂から心行くまで札幌近郊の山々を眺め続けました。

 

 

 

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無意根山ズームアップ。

 

 

 

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余市岳(左奥)、定山渓天狗岳(中央)、白井岳(右)、ズームアップ。

 

 

 

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札幌岳ズームアップ。

 

 

 

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烏帽子岳、神威岳ズームアップ。手前は八剣山です。

 

 

 

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焼山は想像していた以上に眺望が素晴らしい山でした。掲載した写真の他に百松沢山、手稲山、藻岩山、狭薄岳、空沼岳、恵庭岳、樽前山、風不死岳、イチャンコッペ山、紋別岳などが見えました。もっと空気が澄んでいれば暑寒別や樺戸の山々、そして羊蹄山やニセコの山々も見えたのかも知れません。

帰りはもちろん小金湯温泉の「まつの湯」で汗を流しました。泉質が良いので身体が芯から暖まり、ポカポカ気分になりました。

 

 

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