焼山(豊平山)662.7

 

2017522日  曇り  藤野コース

 

登り・北尾根コース 1時間25分(休憩時間含む)

下り・東面コース 1時間(休憩時間含む)

 

 

 

houheisann gps.jpg

 

GPSトラックログ

 

赤線=登り  青線=下り

 

 

 

 

 

001.JPG

 

 盤の沢山を登った時に、南区の山々の登山道を開削や整備をしているnagai氏とお会いし、「焼山の藤野コースも整備してあるので登って見て下さい」と言われていたので早速登って来ました。

 南区藤野5丁目にある「セブンイレブン」を左折して山側に入ります。1,7キロぐらいで左手に土砂の積み上げられた大きな空き地の奥が登山口です。写真の車の右前あたりにピンクテープが下がっています。道路の右側にはペット霊園があり、その奥にスキー場のある「豊栄山」の山頂部が切り立って見えます。

 

 

 

 

 

002.JPG

 

 良く踏み付けられた登山道は野々沢川に沿って延びています。砂防ダムが多く、沢から離れるまで5か所のダムを通過します。

 写真は最初の渡渉点を振り返って見たところですが、置石伝いに渡れば登山靴を濡らすことはありません。雪解け水が流れる頃はどの程度の水量になるのでしょうか。

 

 

 

 

 

003.JPG

 

 しばらくは気持ちの良い沢伝いの道が続きます。ニリンソウやエンレイソウが見頃になっていました。

 昔からあった登山道なのか、歴史を感じさせるほど良く踏み付けられていました。道の要所要所にはnagai氏が作った道標が付けられていて、不安なく先に進むことが出来ました。

 

 

 

 

 

004.JPG

 

 沢沿いの登山道から離れると採石運搬のための作業道が現れます。作業道を横切った先にもピンクテープが取り付けられているので道を探すこともありません。

 

 

 

 

 

005.JPG

 

 作業道から少し進むと「北尾根コース」と「東面コース」との分岐に着きます。ちょうど採石場跡ガレ場の下辺りになります。

 登って見てから分かったのですが、「北尾根コース」は急斜面の直登が続き、「東面コース」は大きくジグが切られて、距離が長い分だけ傾斜が緩やかでした。

 

 

 

 

 

006.JPG

 

 左下にガレ場の急斜面を見下ろしながら登ると、途中から木に結び付けられて延びる「虎ロープ」が現れます。これも残雪期の転倒滑落事故を心配したnagai氏の設置なのでしょう。

 ガレ場の上部からは大きく南斜面を削られた「豊栄山」見えます。今でも採石は続けられていますから、数年後には山の形も変わるのでしょう。

 

 

 

 

 

007.JPG

 

 右下の斜面に咲くヤマツツジを愛でる余裕もなく、息を切らしながら急斜面を登り続けていると二つのコースの合流地点に着きます。木立にはコースの説明書きが取り付けられてあります。初めて登る人のために下の分岐にも同様の説明書きがあれば、登るコース選択の助けになると思いました。

 

 

 

 

 

008.JPG

 

 分岐には小さな群落となってシラネアオイが咲いていました。ここまでもシライアオイは見ましたが、これほど集まったのはここが最初でした。

 

 

 

 

 

009.JPG

 

 分岐からも急斜面が続きます。途中、閉鎖となった簾舞側からのコース下り口には通行禁止の標識が付けられていました。このコースもnagai氏が開削したもので、最短で山頂に立てるコースでしたが、土地所有者の許可が下りなくなったのが閉鎖の理由だそうです。駐車の問題などがあったのでしょうか。

 

 

 

 

 

010.JPG

 

 この日の展望はあまり良くありませんでした。近郊の山々が見えない訳ではありませんが、あまりにもおぼろげで、写真に残すのもためらわれるほどでした。

 そんなことで写真は札幌岳や盤の沢山をバックにした1枚だけにしました。

 山頂でゆっくりしようかと思いましたが、羽虫がうるさいので菓子パン1個だけ食べて下りることにしました。出来れば誰もいない山頂でうたた寝したいと思っていたのですが、それは無理な相談でした。

 

 

 

 

 

011.JPG

 

 帰りは分岐から東面コースを下りました。元は作業道だったのか幅の広い立派な道で、花も多く咲いていました。

 急斜面が苦手の人はこちらのコースがおススメです。ゆっくりお話を楽しみながら登れる程度ですから、滑落の心配もありません。

 

 

 

 

 

012.JPG

 

 東面コースを下る途中、焼山と豊栄山とのコル越しに八剣山が見えました。このコルから先は採石場になっているので通行禁止になっています。以前は可能だった焼山から豊栄山への縦走は出来なくなりました。

 

 

 

 

 

013.JPG

 

多くのエンレイソウの中で数が少なかったシロバナエンレイソウです。

 

 

 

 

 

015.JPG

 

 崩壊しているガレ場の斜面です。お城の石垣作りに最適なような石が無数に転がっていました。利用価値の高そうな石ですから、近い将来、再度採石作業が始まるのかも知れません。

 

 

 

 

 

014.JPG

 

 下部の合流地点付近は6〜8月の時期、花で埋め尽くされるそうです。ここで今日初めて登山者に会いました。どうやら昼からのゆっくり登山のようでした。

 合流点からは沢に下りて来た道を戻りました。下山時にも登山道を外さないようにしっかりとした道標が付けられていました。nagai氏の丁寧な整備作業に感謝の一日でした。

 

 

home.gif