八ヶ岳・花の旅  

 

199175日〜7

 

 「八ヶ岳」、岳人であれば誰でも一度は行って見たい山域。とは言っても広大な山域であるから一度に全域は歩けない。そんなことから八ヶ岳最高峰の「赤岳」がある南八ヶ岳に狙いを絞って出掛けてみた。

 初日は美濃戸口から入り赤岳鉱泉小屋に泊まる。平日とあって宿泊者は2人。別棟に作られた風呂にゆっくりと浸かり、汗を流すことができた。2日目はは赤岳鉱泉小屋から硫黄岳に登り、横岳を経由して赤岳まで行き山頂小屋に泊まる。3日目は山頂小屋から阿弥陀岳に登り、行者小屋へ下りた。好天と花に恵まれた楽しい山行となった。

 

 

 

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左・美濃戸口登山口。チロリアンハットの小父さんと記念撮影。何を聞いても答えてくれない失礼な小父さんだった。ここから北沢コースに入り、赤岳鉱泉小屋まで3時間45分。ゆったりとした山道を淡々と歩く。なだらかに見える硫黄岳の反対側は爆裂跡なのか、足元からすっぱりと切れ落ちて目の眩むような断崖となっていた。

 

右・横岳へ向かう途中に雲間から顔を覗かせた盟主「赤岳」。

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硫黄岳から赤岳の間で見た様々な高山植物

 

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左・赤岳山頂から北八ヶ岳方向を望む。歩いて来た硫黄岳、横岳が目の前にある。

 

右・「赤岳山頂小屋」。山頂にこんな立派な小屋があるとは驚きだった。郵便物を受け付けるというので、札幌の家と職場に絵葉書を出した。夜になると各コースから登ってきた登山客で結構な混雑振りとなった。外に出て見ると満天の星空の中に、宇宙船「ミール」がゆっくりと移動しているのが見えた。

 

 

 

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左・赤岳から見る「阿弥陀岳」。山頂小屋から1時間15分足らずで着く。頂上直下はかなりの急斜面になっている。

 

右・阿弥陀岳山頂にて。阿弥陀と名が付くだけあって石仏の数が多かった。南アルプス方向の眺めが最高。後ろに見えるのは赤岳山頂。

 

 

 

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阿弥陀岳からは中岳道を通り行者小屋に下りる。小屋の後ろにはロック・クライミングの名所である「大同心」「小同心」の岩壁が見える。ここから南沢コースを通り美濃戸口へ下りた。

2泊3日のゆったりした南八ヶ岳縦走。好天に恵まれ、様々な高山植物にも出会えた。大雪山のような大群落は見当たらないが、一輪一輪大事に育てられている印象を受けた。

 

 

 

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