四ツ峰(よつみね)789.5m
2013年5月10日 晴れ
登り・2時間(休憩時間含む)
下り・1時間(休憩時間含む)
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GPSトラックログ
赤線=登り 青線=下り
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定山渓温泉から札幌国際スキー場に向かうと、大きなダムに堰き止められた「さっぽろ湖」が見えて来る。この人造湖の左岸に沿って数ヶ所のトンネルを潜りながら車を走らせると、直線に伸びる赤い「滝ノ沢大橋」、そしてその橋が飲み込まれていくような「四ツ峰トンネル」が見えて来る。そしてそのトンネルの上の尾根には送電線が走っている。この尾根上、約2キロ先に「四ツ峰」の山頂がある。
「滝ノ沢大橋」手前の駐車スペースに車を停め、閉鎖されている「滝ノ沢林道」ゲートを潜って林道に入る。
車が2台停められていたので先行者がいると思ったのだが、この日は誰と逢うこともなく、一人だけの山歩きになった。
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一般車両は入れない林道なのだが、きれいに除雪されていて夏道のよう。道脇にはころころとしたフキノトウが顔を出していた。天ぷら、みそ汁、フキノトウ味噌などが頭に浮かんで来る。
さっぽろ湖を隔てて、対岸の奥には定山渓天狗岳の鋭鋒が見える。
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林道途中から滝ノ沢大橋を振り返って見る。さっぽろ湖から沢状になって入り込んだ滝ノ沢川には春の雪融け水が流れる。湖面の水位が低いため、川は湖底を蛇行しながら流れている。
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除雪してある区間は約1.5キロ程で終わる。そこからは持って来たスノーシューを履いて歩いた。しかし思いのほか雪が締まっていて、ツボ足でも大丈夫だと分かった。すぐにスノーシューを脱いで、またザックにくくり付けた。
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川が大きくカーブする地点で林道が崩落している。落石が残る残雪の上をへつるように通過する。足を滑らせて川に落ちたら冷たいばかりではなく、命の保証もないだろう。
写真は通過した後に上流部から写した。
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どこから尾根に取り付いても登れる山だが、出来るだけ等高線幅の大きい、緩い斜面を事前にチェックして来た。チェック地点の手前には「林道」「室蘭西幹線」の標識があって赤テープが付けられている。他の人はここから入るのだろうかと思ったが、自分で調べて来たチェック地点まで進んでから尾根に取り付いた。
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緩い斜面を選んで取り付いたつもりだったが意外と急斜面の個所が多く、そういう所は小さくジグを切って登った。
シラカバ林が目立って来ると傾斜も緩くなり、快適な山歩きが楽しめるようになる。後ろを振り返ると烏帽子岳が大きくそびえている。
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予定通り送電線の交差する地点に出る。長い林道に送電線の鉄塔、人造物が目立って奥深い山の雰囲気はない。
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送電線の下は木々が刈り払われているから広い雪面が続いている。送電線の南方向の先には定山渓小天狗岳が見え、左奥には札幌岳から空沼岳へと続く山並みが見える。
意外と急な刈り払われた斜面。滑り落ちないようにキックステップしながら、大きくジグを切って登る。
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目を北方向に向けると、四ツ峰から続く尾根の向こうに「迷沢山」の山頂が見える。送電線下の斜面、距離は短いが真冬には深雪滑降が楽しめそうだ。
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四ツ峰の山頂は樹林の目立つ尾根上のポコ。あまり展望が良いとは言えないが、東側にそびえる烏帽子岳や百松沢山を楽しむことが出来る。
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定山渓天狗岳の鋭鋒を眺めるには、山頂標識から少し西側に寄って樹林の間から見なければならない。樹林に邪魔されず、すっきりと眺めたいのであれば200メートル程南にあるポコに場所を移すしかないだろう。
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午前様となった前夜のアルコールが汗と共に流れ出し、すっきりした気分で記念写真を撮る。この後、烏帽子岳を眺めながら軽く休憩。帰りは雪の斜面をほぼ一直線に駆け下りた。
このまま帰宅するのも勿体ないので、定山渓温泉入り口にある蕎麦店「鳥花雪」で昼食をとり、小金湯温泉「まつの湯」で汗を洗い流した。
この日は今年いちばんの暖かさ。尾根の急斜面を登っている時は、まるで夏山のような気分になってしまった。
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