今日もぶつぶつ



10月14日(土)
「世界ふしぎ発見」を見ていたら、アリとキリギリスが出ていました。片割れが「古畑任三郎」に出て、有名になったお笑いコンビです。
この人達、昔、「ボキャブラ天国」って番組に出てたんですね〜。
若手のお笑いの人が20組くらい出ていて、言葉をもじって面白くする、という番組だったのですが、これが・・・なんか腹の立つことが多い番組でした。
だって、言葉遊びをして面白くする番組なのに、いつの頃からか、派手なアクションとか、決まり文句を持ってる人が、面白くもないのに人気者になって、良い判定を貰えたからです。
奇声を発したり、大げさな動きをしたり、脈絡のない行動でインパクトをつけようとする・・・小学生の頃、同級生に一人はそういう人がいて、それはそれで面白かったのですが、若手とはいえプロの芸人が小学生と同じレベルのことをして、それを「面白い」と錯覚してる、しかも見に来てる人達も、おもしろくもなければちっともかっこ良くもない、ビデオなら早送りしたい連中が出てきただけで「きゃーきゃー」言ってる・・・。
めっちゃおそろしい光景です。小さい頃、漫才(つまり、派手なアクションとか奇抜な行動とかは最小限で、しゃべりだけで人を笑わそうとしてる芸人さん達)を見て育った人間としては、どうにも受け入れられないのです。
なのに毎週見ていた・・・なぜなら、一人だけ、好きな芸人さんがいたからです。
その名も「カナヤヒデユキ」
一人でギターを持って、替え歌を披露してくれるのですが、これが面白いし、うまくはまっていて、多分番組の趣旨としては一番合ってる人だったのです。
でも、普通にしゃべるのは苦手だったし地味だったので、面白いわりには観覧客の人気が得られず、いつもまいちでした。
今、何してるんでしょうね・・・噂ではコアラとかとバンド活動してるとか・・・なんじゃそりゃ?って感じですが。
まあ、きゃーきゃー言われてた面白くない芸人たちもほぼ淘汰されたので別にいいんですが・・・。
お笑いの人達といっても色々います。若手なので成過程だったりして、色々やってるうちに、「これが受けたからこの路線で行こう!」と決めてやっていく人たちもいます。
そういうのは、ものすごく好き!というわけではないのですが、嫌いじゃないです。
アリとキリギリスもそんな感じでした。ある時期まであまりぱっとしなかったのですが、
「どうして左側の人はいつもきちんとした服装で、そんなきっちりした話し方なんですか?」と聞かれた時から、変わり始めました。
きちんとした服装と、きっちりした話し方を前面に出し始め、それなのにボケ担当、ということで面白さを表しはじめたのです。
生真面目な人間をちょっとデフォルメして、その面白さを見せる、という路線に変えていったというか・・・。
この様子が三谷幸喜の目に止まり、古畑にはまり役で起用され、いい感じに仕事が入り始めたわけですが、ここでいつも思うのは、相方のことです。
ダウンタウンなんかも、以前は「DTは松本でもってる。」と言われていました。(今も一部では言われているかもしれません。
ボケ役=変ったこと、面白いことを言う 突っ込み役=それに見てる側にも分かる常識で突っ込みを入れる、っ図式ですから、当然見ている人にとって印象に残るのは、ボケ役の人です。自然にボケ役の人は面白い、という発想になりがちです。
でも、突っ込み役の人が的を外した突っ込み方をしたり、タイミングを間違ったりすれば、コンビ全体が面白くなくなります。
光は、影があるからこそ明るく見える、という通り、ボケは、突っ込みがあるからこそ面白く見えてる(そりゃあある程度は突っ込みなしでも面白いでしょうが、いい突っ込みだと面白さが何倍にもなるのです。)んだと思います。
それはおいといて、人気が出て、ボケ役の人だけがクローズアップされると、ボケ役の人は「突っ込み役が面白さを引きたててくれている」というのを忘れて、「俺が面白いんだ。」と思いがちになるのではないでしょうか。
で、地味な役回りの突っ込み役の人との間に亀裂が走る・・・ってことも多いんだと思います。
その点、今日のテレビでは一緒にクイズ番組に出ていて、しかも番組側も一人に席を一つ与えていて、決してひと括りにしてなかったのが良い印象を受けました。
コンビって二人しか居ないのに人間関係の縮図だな〜って思いますね。
長続きしてるグループって、やっぱりボケ役の人が突っ込み役のことを認めてるからじゃないかな〜と思ったりします。
あ、でも、ビートたけしとか島田紳介とか、解散してから売れてる人もいるから、一概にそうとはいえないのかもな〜。
「ふしぎ発見」カリブの宝石ベリーズ特集の美しい風景も見ながら、お笑いについて語っている私って一体・・・。
いや、きれいだったんですけどね〜。
最後のクイズ、エリザベス女王が食べて話題となった動物の肉は何?ってやつだったんですが、答えがねずみ・・・。
最近、この名前を聞くとちょっとムカッとしてしまいます。
この前古い財布を漁っていたら、4年前に結婚した友達の引き出物・・・ねずみ年だったからってねずみの絵がついたテレホンカードが出てきて、妙にムムッ!?となったのでした。
・・・今、「そういえばねずみの薬まいてなかったな」、と思ってねずみが生息していると思われる台所の隅にまこうとしたら・・・出てきやがった・・・。
走ってこっちの部屋に入ってきやがった・・・。
なのにあまりに動きが速すぎて見失った・・・。
今日も頭のてっぺん辺りでガリガリやられるかもしれません。
・・・・・・ふっ・・・・・。(号泣)

10月12日(木)
病気が治らない・・・なんなんでしょう、半分風邪で、半分喘息・・・。かなりだるい日々を過ごしています。
ところで、この「喘息」って、一体どういう病気なんでしょう?
結構聞かれること多いです、「喘息ってどんな病気なの?」って。
う〜む・・・読んで字のごとく、息が喘いでいるんです。
・・・・・・っていうと、なんか違うことを想像されそうで嫌な感じですね・・・。
私が説明する時によく使うのは、
「100m全力疾走したあとの状態がずっと続いている感じで呼吸困難になる病気。」
というものです。でも、これもかなりの誤解を生む、と最近気付きました。
息が苦しくなる、って説明をすると、「じゃあ精神的なものなんでしょ?気持ち次第でなんとかなるんじゃないの?」
なんて言われるからです。
まあ、「病は気から」なんて言いますから、喘息に限らず病気っていうのは多少の気の緩みやなんかで出るものだと言われれば反論できませんが・・・。
でも、弱気になったから病気になるのか、病気になったから弱気になるのか、卵が先か、鶏が先か、って感じです。どっちにしろ、物理的に説明できる限り、気持ちだけでどうにかなるものじゃないとは思いますけど。
で、誤解されないような説明を試みてみましょう。医学的な知識はないのでめちゃくちゃ雑な説明ですが。
え〜っと、アレルギーの一種です、多分・・・。
でも、何がきっかけで発作が起こるかは人それぞれです。
有名なところでは、ダニとかホコリとか排気ガス。私はそういうのは結構平気なんですが、温度の急激な変化とか、風邪で喉を痛めるとか、寝不足なんかで疲れがたまるとなりやすいですね。
とりあえず、何かがきっかけで気管支が腫れるんです(これも多分。専門的になんていうのか分からない。)
気管支をストローのようなものだと想像してください。腫れるっていっても、ストローの外側が腫れるわけじゃありません。内側が腫れるんです。すると、当然空気が通りにくくなります。
だから呼吸をしても、息の通る道が狭くなって、呼吸困難になってしまうわけです。
で、ストローで笛を作って遊んだ人もいるとは思いますが、あんな感じで、気管支も笛みたいにヒューヒュー言い始めます。息が少ない証拠です。
だから喘息で死亡する人の死因は窒息死が多いんですね。
でも、窒息死より衰弱死だろ!と思うことも多々あります。
だって、じっとしてても空気が足りないのです。だから、たとえば水を飲もうとして、水を飲むほんの数秒の間呼吸をしなかったとしても、ものすごく息が苦しくなるのです。健康な時に1分間息を止めてるほうがまだ楽です。
だから水を飲むことができないし、食べ物だって食べられません。ちょっと寝返りを打つだけでも健康な時に縄跳びを50回した時くらいの体力を使うので、身動きなんてできません。
飲めない、食えない、動けない・・・衰弱するって・・・。
これでも私は軽い方です。苦しいのを覚悟で薬を飲むか、どうにか病院へ行って気管支を広げる点滴を打ってもらうか。そんな感じです。
これは発作が起きてしまった時の状態ですが、発作の前段階だって当然あります。気管支がちょっとずつ狭くなってくるので、ちょっとずつ息も苦しくなって来るのです。
・・・というわけでいい加減な喘息講座。
なぜこんな講座を開いたかというと、連休中遊びに来てた人が喘息の発作を起こしたからです。
で、その人より軽いとはいえ、私も発作を起こしていました。
二人揃って仲良く喘息・・・どうしようもない光景ですが、勝手知ったるこの病気、起こってしまえばどうすればいいかもよく分かっているつもりです。
で、「普通の人だったら大変なことになってるよ〜」という話をしてたわけです。
どうして大変かというと、なったことのない人には、分からないのです。なんか息遣いが荒いみたいだけどどしたんだろう?って感じで、ものすごく具合が悪いことには気付いてもらえないし、息が苦しくてしゃべれないので説明もできないのです。
なので身近な人が、たいして動いてもいないのに苦しそうに息をしていたら、とりあえず、
「喘息?」と聞いてみましょう。
相手が頷いたら(声はあまり出せない)、「薬は?」って聞いてあげましょう。ほとんどの人は、薬を持っているはずですから。
で、どこかを指差したり、短く「かばん」なんて答えたら、できるだけ早く薬を出してあげてください。
もし、「ごめんね・・・大丈夫・・・。」なんて感じで1語でも多くしゃべる人がいたら、「しゃべらなくていい!」とも言ってあげてください。貴重な酸素です。できるだけ使わせないようにしなければならないのです。
ちなみに、ぶっきらぼうな答え方をしても許してあげてくださいね。ちゃんと話したくても息が足りないのです。
あと、無理矢理寝かすのも良くないです。
これは個人差があるとは思うのですが、私は寝てるよりも、座って背凭れとかにもたれかかっている方が楽です。
一度、合宿中に喘息を起こしたことがあって、就寝時間になってもしんどいので壁にもたれかかっていたのですが、
「苦しいなら横になってれば?」と色んな人に言われました。
「(ぜえぜえ)・・・いや・・・(ぜえぜえ)この・・・(ぜえぜえ)まま(ぜえ)の・・・(ぜえぜえぜえ)方が・・・(ぜえ)楽・・・」
って感じで、親切なのはありがたいですが説明するのもしんどいくらいなのです。
ひどい人になると、
「苦しいとか言っておきながらなんで起きてるの?さっさと寝ればいいのに。」
と言う始末。あと、のどが息をするたびにヒューヒューなるんですが、口笛だと思われたり・・・。
というわけで、出来るだけ呼吸が楽になるような姿勢を模索しているので、好きな姿勢でいさせてください。でも、布団を積み上げたりしてもたれられる場所を作ってもらうと嬉しいですね。
とはいえ人間個人の力には限界があります。
「こりゃあヤバイ」
と思ったら、速やかに病院へ行きましょう。気管支を広げる点滴を打ってもらえます。
名前は有名な割りに、意外に誤解が多そうなこの病気。
でも、喘息に限らず多分、経験した事のない人にとってはどんな病気も偏見とか誤解の山なのでしょう。
経験したことのある人にとっても、もっと症状の人の事は分からなかったりしますからね。
とりあえず、健康一番!でも、自分が病気になったり、回りの人が病気になった時には、独断と偏見に溺れず、できるだけ良い対処の仕方を知っておきたいものです。
・・・以上、そうは言っても独断と偏見だらけのぜんそく講座・超初級編でした。

10月10日(火)
ちょっと前にさかのぼります。
先週の金曜日、私は職場の上司にうつされたと思われる、ひどい風邪を引いていました。
めちゃくちゃのどが痛いし、頭はふらふらするし、くしゃみもしていないのに鼻水が静か〜に流れてくるしで、えらいことになっています。
なのに風邪薬を忘れてしまい、しんどいな〜と思いつつ午後になりました。
そして、1時半を過ぎた頃・・・なんだかグラツとしました。
「揺れた!」「地震だ!」
あちこちでそんな声が聞こえます。
と、再びグラグラっと。今度はたて揺れです。
「いや〜すごい地震だったね〜震源地どこだろ〜。」
そんなどよめきのなか、「なんだかふらふらする〜」「めまいが・・・。」「まだ揺れてるみたい・・・。」
との声が続出しました。なんのことはない、まだ揺れていたのです。具合が悪くて揺れてるのかと思ったら、静かに地震は続いていました。
会社だから良かったけど、家に一人でいるときにあれだけ揺れたら、かなり怖いでしょうね。大阪ですら震度4でしたから。
で、時は流れて帰宅時間。
電車に乗ろうとしてホームへ向かうと、人があふれています。放送では、「新快速電車出ません」とのことでした。
新快速電車・・・それは、「新快速」「快速」「普通」とある三種類の電車の中で一番人が乗ってる電車。それが動かないとなると、「快速」と「普通」へのしわ寄せは並大抵のものではありません。
しかも、その「快速」と「普通」すらいつ出るか分からない状態・・・当然ものすごい人だかりです。
しかし私は流されるままにそこに止まっていた電車に乗り込みました。とはいえ人がいっぱいで、隅っこの方でじっとしているしかありません。
ホームでは、駅員さんと乗客らしき女の子二人組みが、「いつ出るんですか?」「いや、分からないんです。」との問答を繰り返していました。
乗り込んだものの、電車はいつ動くんだかちっとも分かりません。その間にも、もう一杯一杯な電車に人が乗り込んできて、ぎゅうぎゅう詰めとはこのことだ!って状態になっています。誰もが早くドアが閉まることをいのっていましたが、いざドアが閉まったとき・・・。
あちこちから、うめき声が聞こえ始めました。「うう。」とか「ああ」とか「潰れる」とか「助けて〜。」とか・・・・。
私は隅っこにいたので比較的被害が少なかったはずですが、それでもぎゅうぎゅう押されて内臓が出てきそうです。多分、真中辺りにいた人なら本当に破ける寸前だったでしょう。
駅に着くとうめき声はさらに大きくなります。降りたい人が動くのですが、物理的に動くのが無理な状態で動こうとすると、さらに人間が押しつぶされそうになります。
困ったことに、道を空けようとして動くことすら困難なのですから、進むことも引くこともできず・・・電車の乗り降りに何分もかかります。
ちなみに、たとえ人が大勢降りても、また人が大勢乗ってくるので、何の解決にもなりません。そうして「生き地獄か?」と言いたくなるような電車にのりこと数十分、やっと私が降りる駅になりました。
が、困ったことに、私がいるのとは反対側のドアが開いたのです。動けね〜よ〜って状態なのに、どうやって反対側のドアにたどり着けばよいのでしょう?
すると、隣にいたお姉さんが、私の動きに気づいて、「ここに降りる方がいま〜す。」と声をかけてくれました。
私の前にいたおじさんも、一生懸命どいてくれます。
そうしてやっと出口が見えたとき、私は振り返って二人にお礼を言おうとしました。・・・が、
「ありが・・・。」
と言いかけたとき、おじさんもお姉さんも、電車に乗ろうとする人々の波に押されてどこかへ消えてしまいました。
お、恐ろしい・・・。
降りてみると、体の節々が痛かったです・・・。
でも、こんな地獄絵巻のような車内でも、あまり殺伐とした感じではなかったです。
やはり一度地震を体験している人が多かったからでしょうか、私が降りるときに助けてくれた人も含めて、こういう時こそ助け合おう!という空気はあったと思います。
動けないながらも、みんな誰かが降りるときは譲ろうと試みてたし・・・(しかし、あまりのことに試みることしかできない・・・。)
何はともあれ、鳥取で死者が出なかった(出なかったよね?ね?)ことが不幸中の幸いってことで・・・自然は怖いです。

10月4日(水)
日曜の昼下がりに、「パネルクイズ アタック25」というクイズ番組があります。
4人の回答者が早押しでクイズに答え、正解すれば自分の色を25枚のパネルの中に入れられるのです。
このパネル、どこでも好きな場所に入れていいわけではありません。対向者のパネルを挟むようにして取って、自分の色に変えなきゃいけないのです。
でも、自分が対向者のパネルを消す可能性があるのと同様に、自分がせっかく取ったパネルだって消されてしまう可能性があります。
この危険を解消するためには、絶対に挟まれない場所・・・角を取らなければならないのです。
・・・ということを、朝の満員電車に乗るたびに思います。
かなりのラッシュなのですが、角を取ると楽・・・。
電車って、ドアがあって、その両側にてすりと、ちょっとした空間があります。
その空間に入り込んでしまえば、どんなに人が乗ってこようとも、押されることはありません。
みんなまっすぐ奥へと押し流されていって、ドアの横には来ないのです。
しかも、壁に荷物を押し当てるとちょっと軽くなるし。
今日、同じ方向から通う会社の同僚の人と鉢合わせ、
「矢掛さんって、いつもいい場所取ってるよね。しかも、いつも走ってるよね。」
と言われました。
・・・・・・どんどん正体がばれていく。
パネルクイズ25、電車バージョンの達人。

ところで、昨日やっと国勢調査の人が来ました。どうでもいいけど「国勢調査」って一発変換できません。5年に一度でオリンピックよりマイナーだからでしょうか?
確かに気の弱そうなおっちゃんでした。そして私に、
「お隣の人、電気がついてませんけどいつ帰って来るんでしょうか?」
と尋ねます。
もし何時に帰って来るか知ってたら、私は一種のストーカーだよ・・・。

さらに「ところで」話が続きます。
昨日の朝、ねずみの薬を回収しようと掃除機に手をかけ、台所の机の上を見てみると・・・。
何かが、薬の上にいるのです。
私は目が悪いくせにメガネをかけていないので、それが何かは分かりません。
でも、親指くらいの大きさの何か・・・。
多分こねずみだ・・・。
何日か薬を撒き続けなきゃ効果は出ないと薬の箱には書いてあったのですが、あまりに小さいので薬ひと粒で効果が現われたのでしょう。
あ、私が見たのはあの5倍くらい大きい奴です。
それは今もどこかにいて、こねずみが例の薬を食べて死んだと知ったはずです。
ってことは、もうたべないだろうな、あの薬。
しかも・・・ねずみって、いっぱいこどもを生むよね?
こねずみが一匹いたってことは、あと5,6匹はいるよな・・・。
さらに恐ろしいことを考えると、なぜ親指大のねずみがテーブルの上に?登れるわけがありません。
ちなみにこのテーブルは、台所のすみっこに置かれ、しかも色々なものが置かれているので、未だに全容を解明するのが困難なテーブルなのです。
下手をすれば、テーブルの上にねずみの巣がある・・・。
数日前までテーブルの上がごそごそいってたのに今はしていないことを考えると、どこかで全滅してるのかもしれません。
ああ、片付けるのが嫌だ・・・・。
10月3日(火)
会社帰りにスーパーへ寄りました。
時刻はすでに8時を回っています。今から帰って何かを作るなんて、考えただけで行き倒れになりそうなくらいお腹が空いていました。
そんな私の目に飛びこんで来たのは、半額になったサンドイッチ。
ハムと卵が交互にはさんであって、なかなかおいしそうです。
「今日の夕食はサンドイッチで良いや!」
私の手は、スーっとサンドイッチへと伸びました。
でも、これだけじゃお腹が空きます。
もうちょっとだけ、何かないかな〜と見回したところ・・・。
そうそう!カレーパン!パンを買うといったら絶対にカレーパンを買わなきゃ!ってくらいに、カレーパンが好きなのです。
で、カレーパンも買って いそいそと家路を急いだわけですが、スーパーは駅とは反対の道をぐるりとまわっています。
当然人気はないし、暗いです。8時過ぎに若い(?)OLが歩くのは危険なのです。
しかも空腹を抱えて夜道を歩くと、道のりが遠く感じられるのです。
「早くカレーパン食べたいな・・・。」
そう思ってしまったが最後、私の頭の中にはカレーパンが踊っています。

ところで、かなり昔になりますが、こんな話を聞いたことがあります。
ある女性は、夜遅くまで仕事をすることが多く、終電に間に合わないこともしょっちゅうです。
仕方なくタクシーを利用することになるのですが、極端に言えば見知らぬ男の車に乗ってるわけです。セクハラめいた事を言われることもあって、かなり身の危険を感じる、とのことでした。
そこで彼女は考えたのです。
自分が身の危険を感じさせられる前に、運転手に身の危険を感じさせてやれ!と。
で、かばんの中に花を入れておいて、タクシーに乗ったらおもむろにそれを取り出し、にや〜っと笑いながら一枚ずつ花びらをちぎって食べてみたとか。
運転手はバックミラー越しにそれを見て、ずいぶん気味悪がったとのことでした。

暗い夜道も危険です。だから、何事もないよう、気味悪い行動をしなければならないのです。
・・・・・・というわけで、私はカレーパンをそっと取り出しました。
いえ、別にお腹が空いていて我慢できなかったとかではなくて・・・あくまで身の安全を守るためなんです!行儀悪いけど、涙を飲んで、食べてたんです!
でも、この私の行動は正しかったのです。
遠慮がちにパンを食べながら歩いていると、後ろから自転車がきました。なんだか妙な自転車です。でも、とりあえず人がきたので、カレーパンはそーっとかばんの陰に隠しました。
後ろの荷台にはダンボール箱がくくりつけてあるし、前のカゴにはテレビがのっけてあるし・・・(これ、同じ行動をした人がどこかにいたような気が・・・)
そして、ジグザグ走行をしながら私を抜かす時、乗っていたおっちゃんは私の方をチラッと見ました。
で、相変わらずジグザグしながら曲がり角までいくと、そこで止まったのです。
気のせいか、こっちをちらちら見てる気がするし・・・。
なんだかやな感じ〜と思いつつ、私はおっちゃんからできるだけ遠く離れて、曲がり角の所でまっすぐ行きました。
と、後ろで自転車が動き出した音がしたのです。しかもこっちの方に。
ほどなくおっちゃんは、再びのジグザグ走行で私を追い抜きました。
でも、ひょろひょろと走っているからほとんど進んでいないし、明らかにこっちを振り返っています。
もし、万が一、悪意がなかったにしても不気味な行動には違い有りません。
人は来ないし、電灯もぽつぽつとしかなくて暗いし、どうしよう・・・と思っていると、おっちゃんは再び曲がり角で止まっているのです。
やめれ〜気色悪い!
私はそれまで隠し持っていたカレーパンを取り出しました。
郷に入っては郷に従え・・・じゃなくて、目には目を!歯には歯を!不気味には不気味を!
というわけで、おっちゃんの視線を感じつつ、カレーパンを頬張りました。
おいしかったです。
もうひたすら食べながら、おっちゃんの横を通りすぎました。本当は曲がりたかったけど、気味悪いので明るい方へ向かいながら、ひたすら何かを食ってる女・・・。おっちゃんはしばらく私を見送っていた模様ですが、もう一度追いかけてみて、追い抜きついでに私を見ていました。
無視して食べ続けましたけどね。
そのうち駅の近くにやってきて、少し明るくなりました。人もちらほらいます。
おっちゃんは、まだちらちらとこっちを見ていましたが、その傍らを別の会社帰りらしきお姉ちゃんが通った途端、例のジグザグ走行でついて行った模様です。
助かった・・・でも見知らぬお姉ちゃん、ごめんよ〜。変なおっちゃんおしつけちゃって。
それはともかくカレーパンはおいしかったです。
お腹は一杯になるし、変なおっちゃんは追い払えるし(いや、新しいお姉さんを見つけてついていっただけだけど。)夜道に物を頬張りながら歩くのは、一石二鳥です。
(いい大人としてどうなんだろう・・・?考えないでおこう・・・・・・)

日記2000年9 月分(後半)
ホームへ戻る