今日もぶつぶつ
2月6日(火)
風邪を引いてしまいました。かなりしんどいです。
ことの起こりは昨日の朝。いかにも「風邪引いてます。」って様子の上司が出社してきました。
声は枯れてる、顔色は悪い、足元がふらついている上に鼻の下が真っ赤になっているのです。
「だ、大丈夫ですか!?」
一応心配はしてみたものの、心の中では、「頼むからうつさないでくれ!」と叫んでいました。
ところで、再三申し上げている通り、私の所属する部署は、何故だかものすごく暑いのです。だから、2月だというのに冷房をつけていたりします。そうしないと熱射病か脱水症状で倒れてしまうからです。
でも、横にゴホゴホ言いながら寒さに震えている上司がいるというのに冷房をつけるほど、私だって鬼じゃありません。
仕方がないので我慢していましたが、我慢し切れるものではありません。
ものすごく喉が渇くのでしょっちゅう冷水を飲み、顔や腕を濡らして凌いでいましたが、それでも暑さにやられて夕方にはヘロヘロになっていました。
しかも、自分の席に座っている時は暑くて汗をかくのですが、一歩部署を離れてトイレに行ったり廊下を歩いていると寒いのです。
汗を掻いている分、他の人より寒いといっても過言ではありません。
そして、「暑くて汗」→「寒くて冷える」→「暑くて汗」を繰り返した結果、私はクーラー病のような症状に陥ってしまいました。
で、帰る頃には頭は痛いは、くしゃみは止まらないわ、体中の間接が痛いわでどうしようもない状態だったのですが、悪い時には悪い事が重なるものです。
家へ帰って風邪薬を飲もうとすると、残り2錠になっていました。
「風邪薬 飲みたい時に 錠剤無し」
でも、その時は寝ればなんとかなる!と思い、薬を飲んでさっさと寝たのです。
そして今朝・・・だる〜い体を引きずりつつ起きた私に、「回復」の二文字はありませんでした。
会社に行ってからもしんどくてしょうがないので薬をもらって飲み、今日は回復したらしき上司から冷房をかける許可をもぎ取り、夕方、やっと私の病状は安定したかに見えたのです。
ところが、悪い時には悪い事が重なります。何もかも、バスが悪いのです。
私がバスの停留所に着いたのは、バスが着く時刻の1分ほど前。それにしても大勢の人が並んでいます。
滅多にないことですが、これじゃ座れないかもしれません。なんで体調の悪い日にこんなことに・・・と思う私はまだ甘かった。
バス、10分経っても来ない・・・。いくらなんでも冬の寒空では、暑がりの私も寒いのです。ちょっと背筋がぞくぞくしてきて眩暈なんかもしたりして。
・・・バスは15分遅れでやってきました。その間に、バスを待つ行列は恐ろしい長さになってしまいました。
すでに次のバスが来る時間なのですが、いつ来るか分からないのでこれに乗るしかないようです。
こうして私は、早く帰りたい一心で、ぎゅうぎゅう詰めのバスに乗り込みました。
で、ドアが閉まってふと後ろを見ると・・・次のバスが来ています・・・。
ああ・・・真後ろにいるなら、運転手もそう言ってくれ。後ろのバス、めっちゃ空いてるやん・・・。
しかし、私が乗ったバスの運転手は頭が悪いらしく、真後ろにガラガラのバスがいるというのに、次の停留所でも停まり、ただでさえぎゅうぎゅうの車内に人を乗せようとします。
ひとこと、「後続のバスにお乗り下さい。」って言えばいいのに・・・言わないから「やっとバスが来た!」と思って乗るんだよ・・・なんで無理に人を乗せるんだ・・・
こうして、バス2台分の人々を拾いつつ、バスは遅々として進みます。
で、人が一杯なのでやっぱり暑くて背中を汗が流れるのが感じられます。
・・・まただ・・・このままたっぷり汗を掻いて、寒い外へ出て、せっかく治りかけた風邪がぶり返すんだ・・・。
予想は的中し、人の熱気でムンムンしたバスに30分以上閉じ込められた挙句、汗をだらだらかいた状態で寒い外に放り出され、見事に風邪をぶり返しました。
今、しんどいです。しんどすぎて眠れません。・・・明日、生きて朝日を拝めるのでしょか?
2月4日(日)
今日の『200X年』のテーマはダイエット。
・・・それを知って、「私は見なくていいわ♪」なんて女が世界にどれほどいるというのでしょう?
食事を減らしたのにどうして痩せないのか?というのが今日のメインテーマでした。ううむ・・・でもね、食事を減らせば一応体重は減るんだよね・・・ただ、金曜の夜に(そしてたまには土曜の夜にも)酒を飲んでしまうからだめなんだ。
・・・・・原因、分かってるやん。
酒さえ飲まなければきっと1ヶ月で3キロくらい痩せられるんだろうと思いつつ、実現できないので、他に救いの道は無いのかと見た『200X年』
そこで私は、もう一つの恐いお話、「エコノミークラス症候群」も見てしまいました。最近話題になってるやつですね。
せまい場所に無理な姿勢のまま長時間座っていると、腰と足の付け根の辺り、丁度座るために曲げている部分に血栓が出来て、立った途端、それが上へ昇っていって肺に到達して呼吸困難やらになるらしいです。
ただ座っているだけでなってしまう病気ですが、バカにはできません。なんと死亡率80%!こわ・・・。
でも多分、私には無縁だな、と思い一安心です。「エコノミークラス症候群」になる人のほとんどが、飛行機の中でトイレに一度も行ってないとか、数回しか行ってないとか・・・そんなこと、考えられません・・・。
それに、肩こりやら腰痛が恐いので、言われなくても足をぶらぶらさせたりストレッチをしたり・・・血栓を作っている暇はないでしょう。
そんなことを思いつつダイエットのお話を見ると、要はカロリー消費の問題です。
食事を減らしてカロリー摂取を少なくすれば痩せそうなものですが、筋肉まで落ちてしまいます。
筋肉は体の中でも一番たくさんのエネルギーを消費してくれるので、筋肉が落ちればエネルギー消費も少なくなり、結果、せっかく摂取カロリーを減らしても、消費カロリーも減るので意味なし!になってしまうらしいのです。
だから、食事は減らしつつ、筋肉は落とさないように運動しましょう!ってことで、ダイエットに秘儀はなし、地道に食事療法と運動をしましょう、ってとこに落ちつきました。
ところで、人間は生きているだけでも当然カロリーを消費するのですが、体温が低いだとか、血液の流れが悪い、新陳代謝が悪いと、この消費カロリーは減るそうです。
でもって、私の平熱は36.8度くらい・・・ちょっと風邪を引くと軽く37度とかになってしまうので、万年微熱のようなものです。
さらに、血圧が高い、大量の水を飲まなければ生きていけない、脈拍も早いし呼吸数も多い、等の健康なんだか病気なんだか分からない体質を考えると、生きているだけでかなりのカロリーを消費しているはずなのです。
・・・なのになぜ・・・痩せてない?いや、太っていないだけでありがたく思うべきなのか・・・?
なんにせよ、こんな私がさらに体の新陳代謝を高めようとすると高血圧か血管破裂で死にそうなので、やっぱり酒を我慢するしかなさそうです。
1ヶ月・・・いや、リバウンドを考えると2ヶ月は我慢しなきゃいけないのだろうか・・・?
あと5キロ痩せて、大手を振って花見酒を飲むぞ!と心に誓ったのでした。
2月2日(金)
相変わらず人によく道を聞かれます。今日はバスの中で道を聞かれました。
私が座席に座っていると、通路を挟んで斜め後ろの人が、
「すいません、間違えてバスに乗っちゃったんですけど、西××にはそうすれば行けますか?」
と聞いてきました。
それだけならいいんですが、見せられた地図には「○○西」という地名が・・・。ついでに間違えてバスに乗ったと言いながらも、西××に行くならこのバスに乗るのは妥当です。
「・・・・・・西××に行きたいんですよね?」
私は確認しました。でも、道を聞いた人は大きく頷きます。
西××と○○西・・・いくらなんでも大の大人が間違うわけ無いよな・・・そう思って、地図まで見せて行き方を説明し、これ以上ないだろう、ってくらい丁寧に西××までの道を教えましたが・・・・・。
あの人達は、無事西××に着いたのだろうか?その前に、本当に目的地は西××だったのだろうか・・・?
もし本当の目的地が○○西だったら、私は嘘を教えたことになり、恨まれるんだろうな〜と胃を痛くしつつ・・・・・・そんなことをいちいち気にする私は優しい人なんだか単なる気にしーなんだか、人に恨まれたくないだけの人間なのか・・・と楽しい週末に悩んでしまいました。
とりあえず、あの人達が無事目的に着けたことを祈ります。
なんにせよ、私はとっても小心者・・・
1月29日(月)
酒は飲んでも飲まれるな、とは言いますが、飲まれてる人は多いです。駅のホームなんかでも楽しそうにふらついてる人がいたりして・・・ホームに落ちる、なんて事故もしょっちゅうあるように思うのですが・・・。
とある駅のホームでやっぱり酔っ払いが転落しました。とっさに助けようとした人が二人、巻き込まれて一緒に亡くなってしまいました。
ここまでなら、そんなに大きく報道されなかったと思うんですね。でも、助けた人のうちの一人が留学生だったら・・・それでも留学生がアメリカ人とかならここまで話題にならなかったと思うのです。
それは、ある意味ではいいことなのかもしれません。
韓国から来た留学生が日本人を助けたから、ここまで話題になったのでしょう。
日本人の大多数は、「日本人は韓国人に嫌われてると思いますか?」と聞かれれば「はい。」と答えるんじゃないでしょうか?
その背景には、もちろん戦争のことがありますが、戦争後、今に至るまで在日韓国人の人への差別や、戦争時の責任を認めないことや、未だに東京都知事が「三国人」なんて正々堂々と言ってることなんかが・・・普通の感覚を持つ日本人なら「負い目」として感じている部分があるんじゃないでしょうか。
自分達がひどいことをしてきたのに(留学生の人が実際に日本で嫌な思いをしていたかどうかは分かりませんが・・・)、相手から親切を返されたら、余計に自分のやっていることを悪いな・・・と思うのでしょう。
それにしても、色んな終わり方があるものです。
こつこつ異国で勉強して、さあ帰ろう、という時に命を落としながらも人々に感慨を与える終わり方もあれば、
長い間代議士の秘書として耐え難きを耐え、やっと自分も議員になれたと思った途端逮捕される人もいて、税金で馬やらマンションやら買ったのがばれた人もいます(あれは一体どうなるんだろ?)。
どれもある意味では人生の終わりなんでしょうけど・・・。色々あるものです。
1月28日(日)
去年の暮れ辺りに複数の人間から「最近太ったんじゃない?」と言われ、通販で買った服もぎりぎりで着ることが出来ず、3キロ痩せるぞ!と決意はしたものの・・・いまだ体重は動きを見せません。
それは、金曜・土曜になったらついつい酒を飲んで努力を無に帰してしまう自分のせいでもありますが、もうひとつ、事情があるのです。
私の体重は、日曜日の夜最も軽く、土曜日の朝最も重い・・・なぜなら月曜から金曜の間、腸にこびりついて外へ出たがらない不遜の輩がいるからです。
奴らはどんなに「お外に出なさい!」と言っても平日の間は出てくれません。
過去、色んなことを試して見ました。
たとえば繊維質の食べ物、その代表格のごぼうのきんぴらを一生懸命食べてみましたが音沙汰無し。
定番の牛乳も、毎朝コップに一杯、なんて悠長なことをやっていたら全く効き目が無いので、1日に1パック飲んでみました。
三日ほど飲み続けると、一旦不遜の輩達はお外に出てくれましたが、その後は免疫ができたのかうんともすんとも言わなくなり、牛乳の飲み過ぎでただただ気持ちの悪い日々が続きました。
それからバナナ。これも一房くらい食べなければ効果は出ません。ところが、三日くらいでまたもや全く効かなくなりました。
その上、毎日一房のバナナを買うのは金がかかり、カロリーも高いのでどんどん太る、という目も当てられない弊害が出始めたのです。当然やめました。
大人には、酒なんて逃げ道もあります。最初は焼酎1杯でも順調に旅立つ子供達がいてくれ、こりゃいいや、と思ったのですが、不遜の輩はやっぱり慣れてしまいました。
そのうちコップ1杯じゃ効かなくなり、2杯、3杯・・・・・・奴らを旅立たせるのが先か、アル中になるのが先か、という選択を迫られたので、ざんねんながら酒はほどほどに、ということになり、やはり効果は望めなくなりました。
さらに挑戦は続きます。今度はみのもんたでお馴染みのココアです。
これも最初は効果がありました。ええ、最初だけね・・・でも、やっぱり今までの戦いと同じ道を辿ってしまいました・・・。
惨敗続きの中、現在新しいものに挑戦中です。
それは、ネットで「効果アリ」と声高に叫ばれているとあるメーカーのヨーグルト。
しか近所のダ○エ○では品切れ状態・・・止む無く他のスーパーまで足を伸ばして買い漁り、今日でちょうど1週間、夕食の時に食べつづけました・・・。
・・・効果無し・・・・ふふふっ。
一応、2週間くらい食べないと効果が無いらしいのでもう少しがんばってみるつもりですが、高いんです、このヨーグルト・・・。
それにしても、休日にならないと旅立ってくれない、って悩んでいる人、多いみたいです。どう考えても心理的な原因でしょうね。
そういえば、昔、3週間ほど旅行に行った時、旅立ってくれたのはそのうちのほんの2、3日でした。
水の流れが悪かったんだよな・・・でも、物理的にはお腹の中にどんどん溜まってるから、重いんだ・・・。気持ち悪くて、いっそ上から出てくれ、って思うほどだし、熱出そうだし・・・。
これを繊細だと言っても、許されるものでしょうか?
・・・・・・あと1週間・・・ヨーグルト戦争は続きます。
1月24日(水)
会社帰り、いつものようにバスに乗った。
今日は異様に乗客が少ない。乗る人が少ないということは当然降りる人も少なくて、普段なら5、6人は乗ってくるバス停にも待ってる人はいなくて素通り。
これは・・・普段なら25分かかる道のりがもう少し早いかもしれない・・・
と、ほのかな期待を抱きつつ、仮眠でもとろうかと寝ていると・・・ふ、風圧が・・・なんか風圧が感じられるんですけど・・・
と思ってると運転手がクラクションを鳴らした。
なにごと!?と思って目を開けた時、私は見た・・・赤信号を突っ切って行くバスを・・・。
運転手さん・・・早く駅に着くのは嬉しいよ?嬉しいけど、赤信号でクラクション鳴らしながら突っ切らなくてもいいよ・・・。こんなに風圧感じさせてくれなくてもいいよ・・・。
ちょっと恐い会社帰りのひとときでした・・・。
1月22日(月)
今から約3年前、テレビでフィリピンの大統領選を見ていました。
圧倒的人気を誇るエストラダ大統領候補、庶民の声は、大体みんなこんな感じです。
「彼は正義の味方です。訳の分からない政治家なんてもううんざり。それより人柄が良く分かっているエストラダを応援します。」
正義の味方って・・・映画でやってた役やん・・・と心の中で突っ込んだのは遠い記憶の彼方。
今から約1年前の日本。大阪ではとある嵐が起きてました。
「横山ノックを知事に選ぶなんて最悪。早くやめて欲しい。親しみやすいと思ってたけど、もう芸能人なんてこりごり。」
そりゃあな、お笑い芸人だからお茶の間では親しみやすいと思うよ・・・。
とまあ、どっちも芸能人のテレビで見せる姿や映画・ドラマの役柄を本人自身の人柄と混合してるわけで、これはこれは国を問わない模様です。
でもまだ終わりじゃありません。
ほんの数ヶ月前、日本で「非拘束名簿」なる制度が現われました。当然テレビや新聞でこれをどう思うかアンケートやらインタビューをしているわけですが、
@「誰でもいいから有名人を立候補させて票を稼ごうなんて、国民をばかにしている。」
A「有名人の方が人柄を良く分かっているから、投票しやすくなって良い。」
多分これ、半々ですよ・・・・。
@に対して思うのは、そうはいっても自分の好きな有名人が出たら投票するんじゃないの?って、少々ひねくれた意見ですが、Aは・・・有名人はお前の知り合いか〜!としか言いようがありません。
たとえば、日本に金メダルをもたらした某監督が立候補するんじゃないか、って言われています。(日本に金メダルをもたらした某選手はまだ参院選には立候補できない・・・できればこっちも言われただろう。)
マラソンで名監督だからって名政治家になれるんだろうか?
いや、その前に、多分名政治家じゃない政治家たちに「立候補してくれ」って言われて出馬して、テレビで見ただけなのに知り合い気分の人達に投票されて・・・・・・。
ぞっとします、ぞっとはしますがあまりに恐ろしすぎて清々しいかもしれません。
こういうことを日本もよその国も繰り返して行くんだろうなぁ・・いや、今までも繰り返してきたんだよなぁ・・・それでも世界は回っていて、なんとか生活できてるわけだし・・・ふっ、どこもかしこも平和だ・・・。
と、妙に厭世観を漂わせてみたりして。
とりあえず、「妙な」有名人をできるだけ少なく擁立している党ってのが、私が参院選で投票する目安の一つになるんだろうな・・・でも、そんな党、惨敗だろうな・・・
と、考えても仕方のない事を、フィリピン新大統領誕生で思ってみました。(しかし数日で忘れるかもしれない。)
1月21日(日)
今日も溜め込んでいたビデオの中から、『チャタレー夫人の恋人』を見ました。1995年版のやつです。映画化するのは3度目だと、解説で書いてありました。
はっきりいって原作を読んだ事も、その前の2作品を見た事も無いので、ただ「猥褻」「話題だけを狙ったB級エロ(あ、不適切な表現^^;)映画ってイメージがありましたが、思いのほか良かったです。
なによりチャタレー夫人役の女優さんがきれいでした。ジョエリー・リチャードソンという人です。今後見る事があるかどうかは分かりませんが、名前だけは覚えておこう、と思います。
ストーリーはきわめて単純(あ、ネタばれなのでストーリー知りたくない人は飛ばしていいです。でも、原作有名だからいいか)。第1次世界大戦後のイギリスが舞台で、新婚1ヶ月で戦争に行ってしまった夫チャタレーは、5ヶ月後、下半身麻痺で帰ってきます。
夫の事は尊敬しているし、愛してもいるけど夫との性交渉はなし!当然子供だって産めなくなります。
でも、夫は上流階級の名門。家を存続させるためには子供が必要だから、妻に誰か恋人を作って子供を産むよう提案します。
で、チャタレー夫人が気になる存在は使用人の森番、結局森番を好きになってしまい、最後は森番を追いかけてカナダへ渡ってしまうのです。
でも、特徴的だったのは「女性の強さ」でしょうか。
原作を知らないので何ともいえませんが、第3版では、チャタレー夫人がものすごく魅力的です。
美人で、頭も良くて、思いやりも豊かで、でも遊び心もある(だって裸で森の中走り回るしな・・・)
時代背景が1920〜30年代ということもあって、この映画の一つの障害は上流階級と最下層との恋、ってことですが、同じ最下層からリンチされて畏れをなしてしまった恋人に比べて、チャタレー夫人(=コニー)は強いです。
やめろと言われても恋人に会いに行き、夫にも使用人の扱いについて文句をいいます。
でも、夫もなかなか大した人で、自分は妻に性的な喜びを与える事はできないから身分相応の恋人なら認める気ているのです。当然妻の不満も見抜いていて、かなり妻を愛していることもうかがえます。
コニーが使用人の扱いについて非難した時も、賛成はしないながらも一応話は聞きます。身分差別はあっても、妻を見下しているわけではないのです。
多分、戦争で下半身麻痺にならなければ、コニーは夫を愛し続けられたんじゃあないのかなぁと思います。
で、夫の世話をする家政婦(?)さんもくせものです。
最初見た時、「絶対何か企んでる!」って思いましたが、以外にも何も企んでおらず、単に夫の気持ちもコニーの気持ちも柔らかく受けとめる人として描かれていました。原作では、一体どういう人だったのでしょう・・・。
とにかく、悪い人のいない映画で、なんで「猥褻」とか言われるのか分からないです。
とにかくコニーに味方する人の多い事!
父親や姉は勿論の事、使用人だって思いやりのあるコニーのことは好きでしょう。昔からコニーに憧れていた男も、何の得にもならないのに身分違いの恋愛を隠すために父親役を務めてもいい、と言い出します。
夫だって、出て行かれたっていうのに最終的にはコニーに財産全部残しそうだしな・・・。
そういうのが無理な展開とは思えないくらいきれいな主人公でした。でも、恋人役の男がそれほどかっこいいとも思えなかった・・・。あれなら夫のほうがいいかも・・・などと思ってしまう・・・。
なんにせよ、映画の批評なんてあてにならないです。評判の悪い映画の中から思わぬ拾い物をしたような気がしたので、本当にそう思います。
感動したかと言えば別に感動はしてないですが・・・なんだか納得のいく映画だったなぁ・・・って、そんな感じです。
1月19日(金)
偶然テレビをつけたら、「バブル」って名前のドラマをやっていました。なんてそのまんまな名前なんだ・・・と思いつつ、思わず見てしまった・・・。
文字通り、バブル期の人間模様みたいです。絵を売って大金を得たカップルが船を買おうとしていて、それを知った兄嫁も、銀行の人に唆されて何千万もの借金をしようとしています。夫は小さな工場を堅実に経営してるみたいなんですけどねぇ。
あと、大規模な都市開発をしようとしている銀行頭取の娘と建設設計事務所のみなさま、なんだか分からないけどその銀行に恨みを持っているらしい渡瀬恒彦・・・(こいつが一体何者なのか、結局分からんかった。)
最終的にはみんな痛い目に遭うんだろうなぁ、と思いつつ、ものすごく気になったのが関西弁!
何故だ?何故、関西出身の俳優なんてほとんどいないだろうに関西を舞台にするんだ?東京でええやん!
関西人にしか分からないと思うのですが、俳優さん達の使っている関西弁、ものすごく変なのです。1オクターブ上がってるような・・・無理なアクセントだから、妙に力んだ声を出しているような・・・。
多分、関西弁だけじゃないでしょう。東北弁だろうが九州弁だろが、全く知らない言葉の抑揚を出そうなんて無茶です。
あと、よくあることですが、俳優にはその地元出身の人を使っていても、脚本家や監督がそうじゃないために、なんだかずれる、ということです。
で、思ったのですが、関西人はしょっちゅう、「関西弁びこだわる。」って言われますよね。
中にはそういう人もいるのでしょうが、それよりなにより、無理な声の出し方なんです。関西に限らずテレビなんかで自分の地元の言葉を使ったドラマが流れると、違和感を覚える人は多いだろうし、少なからず嫌な感じを受ける人もいるんじゃないでしょうか。
言葉がでたらめなのもさることながら、無理な声の出し方をしているのが感じられて嫌なんじゃないかなぁ。
だから、もともと東京の人でも、長年関西に住んでる内にアクセントが半々になってきた人に関しては、あまり反感を持たないのです。(少なくとも私は持たない。)
だって、関西っていっても本当のところアクセントなんて色々だし、自然に言葉が混じってきた人は、少なくとも力んで喋ったりはしません。
アクセントうんぬんより、自分の地元の言葉じゃない言葉をしゃべろうとする時の無理な声、微妙に力んだ声・・・それが生理的に合わないんでしょう。
だから、無理に「郷に入っては郷に従え」じゃなくてもいいように思います。
言葉だけじゃなく、人に合わせようとする「無理」は、自分もしんどい上に、相手にだって悟られて、余計に気まずくなります。
だから「バブル」も・・・いっそ関西が舞台でも共通語でしゃべってくれ〜ドラマ自体は結構面白いのに、誰も彼もがわざとらしい・・・。
あ、今気付いた。そんな中で渡瀬恒彦だけ妙に演技がうまい、さすが大御所!と思ったら、関東弁で話してました。
1月18日(木)
ああ、更新が滞っている・・・と思いつつ、パソコンをすると手がかじかんで寒いのでメールだけチェックして寝てしまう日々・・・「春眠暁を覚えず」なんて言いますが、春だろうが冬だろうが夏だろうが秋だろうが眠いものは眠いのです。
ところで、昨日は阪神大震災から6年目でした。私はその頃神戸にいなかったのですが、一応その時間、揺れで目を覚ましました。
でも、当時苦学生だった私は目を覚まして周囲が揺れてるのを感じると、
「きっとめまいだ・・・働き過ぎだもんな・・・。」
と解釈して再び寝入ったのでした。
次に目を覚ましたのは友達からの電話です。出てみると、「神戸が大変なことになってるよ!」とのことです。
慌ててテレビをつけると、生田神社(神戸で一番有名な神社)が影も形もなくなっているし、神戸市役所(ちょっと前に立て替えて、ものすごく高い建物になった)も途中の階が潰れています。
慌てて家に電話したものの、ちっともつながりません。
心配だけど仕方がない、テレビで様子を見ながら電話を待つことにしました。が・・・・・・・。
電話が鳴るたびに慌てて出るのですが、内容はみんな、「矢掛さん、神戸出身でしょ?大丈夫?家から連絡あった?何か分かったことある?」
・・・心配してくれるのはありがたいんだけど、今電話を待ってるんだから、そっとしといてくれ・・・。慌てて電話を取るたびに肩透かしで、なんか疲れたよ・・・。
結局父からの連絡はありましたが、
あとから、私がお正月に帰省した時寝起きした部屋の仏壇が倒れていたと聞いてぞっとしました。
もし私が寝てたら、頭を押しつぶされて死んでるよ・・・。
というわけで、実家が100%無事だったわけではないのですが私自身に被害があったわけではなかったので、「地震大丈夫だった?大変だったでしょ?」なんて言われると、騙しているような気がして、本当に被害にあった人に申し訳無いんですが・・・。
なんにせよ、これからも風化させて欲しくない出来事です。
日記2001年1
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