秋葉街道

秋葉街道をたどって   平成21年5月4日(月)

旧佐久間町(現浜松市)大輪橋付近
 秋葉街道(現国道152号線)は、天竜川に沿って北上し、この地点のやや上流大井橋付近からは水窪川に沿って北上します。このあたりは、秋葉ダムの北端にあたり、流れのほとんど無い水面は山の緑を映し、とてもきれいでした。
 新緑や紅葉の頃はとてもきれいでしょう。
兵越峠(1)
 秋葉街道は、静岡と長野の県境は青崩峠を越えていますが、国道は越えられず、途切れています。あまりの崩落の激しさに日本の土木技術をしてもトンネルを掘れなかったとのこと。そのため、ここを越えるには東側の兵越峠を通る林道で越えるしかありません。林道といっても1.5車線の舗装道です。
 写真は、峠から浜松方面を見たところ。
兵越峠(2)
 毎年10月の最終日曜日に浜松市と飯田市で「峠の国盗り綱引き合戦」が行われます。勝った方に国境が移動します。もちろん、行政的に移動するわけではありませんが・・・。
 峠からは谷が見えるのみで見通しはよくありません。
兵越峠(3)
 兵越峠から長野県側(飯田市)を見たところ。
 静岡側は比較的なだらかにまっすぐな道ですが、長野県側はつづら折りで、谷も迫り慎重な運転が必要です。
下栗の里(1)
 兵越峠を下りたところが旧南信濃村いわゆる遠山郷といわれるところです。その北側が旧上村、そこから西の山を登ったところが、日本の原風景、日本のチロルといわれる下栗の里があります。
 北西方向には荒川岳が見えます。この日は高曇りなのではっきり見えませんでした。
下栗の里(2)
 急斜面には家や畑がよくぞここまでというほどのところに作られています。道路もせまく、もちろんすれ違いも命がけ(?)というほどです。
 天気が良ければ、じっくりと村内を歩いてみたいところです。
下栗の里(3) はんば亭
 
下栗の里内にある食事処。メニューは、田舎そば、手作り豆腐を中心とした素朴な物ばかり。
 そばはやや堅めですが、おいしかった。また、豆腐も堅いのですが、とても味わい深いものでした。
 場所はうまく説明できません・・・。
しらびそ高原(1)
 下栗の里から十数キロ北側に行ったところにある高原。高原と言ってもちょっと広めの空き地があり、そこにロッジが建っているだけという、あまり俗化されていない所です。しかし眺めは抜群です。交通の便が悪いので、あまり人が来ませんが、便が良ければきっと人が押し寄せることでしょう。
しらびそ高原(2)
 空き地に展示されていた森林鉄道の機関車と客車、貨車。しらびそ高原で使われていたわけではなく、ふもとの遠山郷を走っていたものです。
 詳しくはこちら↓
http://www.dagashi.org/tro/toyama01.html
しらびそ高原(3)
 しらびそ高原からは、聖岳、光岳、塩見岳などの南アルプスが雄大に見えます。ただ、赤石岳は山に隠れて見えないようです。天気が良ければさぞかし絶景だったのでしょうが、この日は高曇りでした。
分杭峠
 大鹿村と長谷村・高遠町の境にある峠。ここからは、長谷村・高遠町方面が遠く見えていました。これまでの秋葉街道の他の峠と違い比較的眺めの良いところです。車も多く、道路まで駐車していました。

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.ドライブルート
 袋井インター → 旧天竜市二俣 → 旧佐久間町大井橋 → 旧水窪町市街 → 草木トンネル →
 兵越峠 → 旧南信濃村和田宿 → 旧上村上町 → 下栗の里 → しらびそ高原 → 地蔵峠 →
 大鹿村 → 分杭峠 → 高遠町さくらの湯 → 杖突峠 → 諏訪インター

メモ
・高遠温泉さくらの湯は、アルカリ単純泉で風呂に入るとヌルッとする美人の湯と言われるお湯です。
・二俣を過ぎて、高遠町まではほとんどコンビニエンスストアなどのお店はありません。
・どの道もほぼ舗装されていますが、道が狭いところが多く、すれ違いが難しいところも多くあります。
 慎重に前から来る車を確認しながら待避して待つのが無難です。
・つづら折りも多くありますので、同乗者の車酔いに注意。我が家ではカミさんと母が酔いました。