お薦め

    マイベストブックス  H29 8/19

書名 著者 発行(蔵書分) コメント 読んだ時期
二十四の瞳 壺井栄 新潮社(新潮文庫) 知り合いのお兄さんにもらって初めて手にした文庫本だけにとても思い出深い本だ。自分の蔵書はこの本から始まったと言っても良い。
小学生
遠き落日 渡辺淳一 角川書店 野口英世は偉人として尊敬していた。この本を読んでそのイメージは大きく崩れたが、人間的魅力には大きく惹かれた。浪人中に勉強そっちのけで読んだ。
浪人生
ボッコちゃん 星新一 新潮社(新潮文庫) 星新一、いやSFに初めて接することになったのが本書だ。これ以降星新一の著作はむさぼりつくように読んだ。
中学生
明治・父・アメリカ 星新一 新潮社(新潮文庫) 星新一の父親の生き様を書いたもので、星作品でSF以外で初めて読んだ本だ。確か3時間ぐらいかけて一気に読んでしまったと思う。
高校生
時刻表2万キロ 宮脇俊三 河出書房 宮脇俊三の記念すべきデビュー作。自分もたまたま書店で手に取り、そのタイトルに惹かれて購入した。これまでの中で最大の愛読書だ。旅行の時には必ず携行している。
高校生
片道最長切符の旅 宮脇俊三 新潮社 宮脇俊三の作品の中では第二位。だいたい「2万キロ」とセットで旅には持って行く。何回読んでも飽きないコンビだ。

高校生
火車 宮部みゆき 新潮社(新潮文庫) これまで読んだミステリーの中ではこれ以上の作品はないと断言できる。ページをめくるのももどかしかった。東京に行くときに読み始め、東京に着く頃には読み終えていた。 成人
青春を山に賭けて 植村直巳 文藝春秋(文春文庫) 植村直己の著作はすべて読んだが、その最初の作品が本書だ。素朴な人柄が文章ににじみ出ていてこれをきっかけにすべて読んだ。冒険まではしたくないが、山登りをしたくなる。 高校生
ドクトルマンボウ青春記 北杜夫 中央公論社(中公文庫) 旧制中学のバンカラさと自由さ、学生生活を堪能している。今の時代よりよっぽと勉強しているし、遊んでいる。青春している。高校生は読むべし。
高校生
鬼平犯科帳 池波正太郎 文藝春秋(文春文庫) テレビ時代劇の名作として有名だが、自分は本から入った。文庫本で24巻にもなるが、すでに7,8回は読んだ。それほどおもしろい。はじめは、読む本がなくてたまたま手に取ったのが読むきっかけ。
成人
剣客商売 池波正太郎 新潮社(新潮文庫) 鬼平犯科帳の延長で読み始めた。こちらもすでに7,8回読んだ。何回読んでもあらたな発見があるのがおもしろいところ。 成人
しゃぼん玉 乃南アサ 新潮社(新潮文庫) 最後の最後には泣かされた。これ以上かけないが、殺人現場が出てこないのがよい。火車とはまた違った感動があった。殺人は嫌い、だけどミステリーは読みたい人におすすめ。ちょっとミステリーっぽくないが。 成人
最後の海軍大将・井上成美 宮野澄 文藝春秋 戦争中にもこんな人がいたんだ。先見の明があり、軍のためではなく、国のためを考えている。戦争中の海軍兵学校長時代も英語教育を行っていたという人物。この本を読んだら、山本五十六、米内光政も読むべし。 成人
三国志 吉川英治 講談社(吉川英治文庫) 中学の時に父にプレゼントされた本。この本で読書の楽しみを知ったといっても良い本だ。内容ももちろんだが、自分にとってはとても思い出深い本。
中学生
深夜特急 沢木耕太郎 新潮社(新潮文庫) 最初に読んだときの正直な感想は「学生の時に読んでおけば良かった」だった。たぶんそのときに読んでいたら人生変わっていたと思う。最終巻の最後が近づいたときには、「終わってしまう」ととても残念だった。ぜひ若いときに読むべき本だ。 成人
青い鳥 重松清 新潮社 学園小説では異色。吃音のある講師の先生が生徒を暖かく包んでいく。「間に合って良かった」、その一言が決めぜりふ。とても読後感がよい。 成人
きみの友だち 重松清 新潮社(新潮文庫) 重松清の作品では「青い鳥」と並んで1,2位だろう。平凡なタイトルが付けられた小説の深い内容。ぜひこれも若いときに読んでほしい。「いなくなっても一生忘れない友だちが、一人いればいい」主人公のこの台詞がよい。
成人
日本百名山 深田久弥 新潮社 現在の登山ブームの原点になったといっても過言ではないだろう。出版されたのは昭和39年だが、登ったのは戦前。
カタログ的な印象だが、山への深い愛情が感じられる。何度でも繰り返し読みたくなる。

成人
ららのいた夏 川上健一 集英社(集英社文庫) 川上健一の作品は名作揃いだが、その中でもベストな作品。さわやかな青春小説だが、最後の数ページは泣ける。

成人
太郎物語 高校編 曽根綾子 新潮社(新潮文庫) 自分が中学生の頃、太郎の青春としてテレビドラマ化され、それをきっかけに読んだ。その続編として大学編もあり、こちらも銀河テレビ小説としてドラマ化された。 高校生
聖の青春 大崎善生 講談社(講談社文庫) 29才の若さでなくなった棋士村山聖の生涯を綴ったもの。その壮絶なる生き様は鬼気迫るものがある。今年の目標「生きる」には泣かされた。人生の目標を見失った人に読んでほしい。
成人
腹立半分日記 筒井康隆 角川書店(角川文庫) 自分は筒井康隆は小説よりエッセイがおもしろいと思う。その中でも出色なのが本書。その破天荒な生活には笑わせられる。日記文学では一番だと思う。 大学生
漆の実のみのる国 藤沢周平 文藝春秋 藤沢周平の作品は数あれど自分は晩年のこの作品を薦めたい。上杉鷹山といえばケネディも尊敬していたという人物だが、その人間性を短所も長所も浮きだたせている。より魅力的な鷹山が描かれている。

成人
太平洋ひとりぼっち 堀江謙一 福武書店(福武文庫) 中学時代に図書館のノンフィクションシリーズの一冊として読んだ。この本はノンフィクションを読むきっかけとなった。ノンフィクションの入門としては最適。また、アメリカの懐の大きさも感じられた。
中学生
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 早川書房 翻訳ものはほとんど読まない自分だが、その中にあって唯一お薦めの小説だ。購入してからなかなか読むきっかけをつかめなかったが、読み始めると一気に読み終えてしまった。またじっくり読みたいと思う。 成人
流れる星は生きている 藤原てい 中央公論社(中公文庫) これほどの冒険小説は書けないだろう。終戦直後、満州から幼い子ども3人をつれて引き上げてきた女性のノンフィクション小説だ。真実は小説よりもきなりというが、これほどの小説は絶対に書けまい。母親の強さと戦争の過酷さを否応なしに知らされる。 成人
 神の棘  須賀のぶ子  新潮文庫  ナチス政権下のドイツ。少年時代友人だった二人は、一方がナチス親衛隊員に、一方は聖職にと全く違う道を歩み始める。二人は何度が接点を持つが、そのたびごとに立場は離れていく。そして最後に出会ったときには・・・。時代の波に翻弄される二人を歴史の大きな流れの中で描いていく。読み応え満点。 成人