身近な環境問題 2000年分

17種の動植物 埼玉県内希少種に指定される。 次の動植物が2000年12月1日から県内希少野生動植物種として指定された。 (動物)ムサシトミヨ、イモリ、ソボツチスガリ、(植物)サクラソウ、チチブイワザクラ、アオネカズラ、キレハオオクボシダ、デンジソウ、オニバス、タマノカンアオイ、キタミソウ、キバナコウリンカ、ミヤマスカシユリ、ホテイラン、コクラン、トキソウ、ムカゲラン。 今後、捕獲や採取する場合は、事前に県への届け出が必要になる。 保護されるということでいい事である反面、保護しなければならないほど減ってしまったのかという悲しい面もあります。その中には県の魚であるムサシトミヨ、県の花であるサクラソウが含まれています。ますます自然を大切にしないと!

川口市の市民団体「綾瀬川を愛する会」が、河川改修工事が計画が計画されている同市藤兵衛新田の綾瀬川右岸に沿って広がる長さ約500mの雑木林「河畔林」を保全するよう県に訴えている。愛する会によると、この林にはハンノキなど樹齢40〜50年の樹木が約800本あり、約25種類の野鳥が飛来する。県の河川課では「台風に伴う洪水が発生しており、治水工事をしない訳には行かない。妥協点を探って行きたい」と話しているという。実際に現地を見に行き簡単にレポートしました。画像入りです。ご覧ください!

「河川水辺の国勢調査」なるものを建設省がまとめた。肉食のブラックバスなど外来魚が生息する河川が増え続けているほか、琵琶湖水系の魚も全国の広い範囲に広がっている事が分かった。釣りマニアの放流や稚アユの放流が原因と考えられ、生態系への悪影響が懸念されている。また、絶滅が心配されているメダカは26河川で確認され、前回より3個所増えた。ただし、メダカの生息を脅かしている外来主のカダヤシが新たに6個所で確認されていて今後注意が必要だという。

バス釣りで使うプラスチック製ワーム(疑似餌)から毒性物質が溶け出しているようだ。 今年から芦ノ湖ではプラスチック製ワーム使用が禁止となった。バス釣りで根がかりや切れて針から外れたり、使用済みのワームを湖に捨てる事で湖底に溜まっていった。私自身もバス釣り時代には時々芦ノ湖に通ってワームを湖底に落としてきた一人だ。そのワームをマスなどが食べて消化されずに内臓に残り衰弱してしまう魚が多い。また、釣り人から「マスの腹からワームが出てきて気持ち悪い」、「臭いつきのワームを食べたマスが臭くて食えない」などの苦情が来たからとの事。禁止にしてから湖底をダイバーに探ってもらったところ色の抜けたワームが大量に出てきた。ひどいところでは1平方メートル当り40個近いワームが出てきたとのこと。 ワームを分析したところ先の毒性物質(フタル酸ジエチルヘキシル)が検出されたとのこと。この毒性物質はミジンコなど下等水中生物の繁殖を阻む生殖毒性物質として知られる。琵琶湖でも漁師たち中心にプラスチック製ワーム禁止の動きが広がっているという。釣り業界のルアー部ではプラスチック製ワームを分析し実際に毒性物質が出ているなら販売を自主規制する事になるでしょうとの見解を示しているとの事。釣りに関っている生活をしているのでとっても人事とは思えない話です。

私が時々行っていた浦和市の別所沼公園の池でピラニアが釣れたようだ。飼っていたものを飼い主が捨てたようだとの事。公園には「ピラニア注意」「放流禁止」のたて看板が立ったようだ。ピラニアは熱帯魚なので越冬は出来ないらしい。まずは一安心だが、もともといない魚類を放流するとは何ともやるせない行為です(ーー;)

コクチバスご存知ですか?別名スモールマウスバス。ラージマウスバス(ブラックバス)と一緒に全国的にその分布範囲を広げています。ブラックバスよりは低水温で活動でき、流れがある所でも生活できるようです。もちろん外来の肉食魚です。埼玉県は全国で3つ目の県としてこのコクチバスの再放流を禁止にしたとのこと。再放流禁止とは一度釣り上げたり、獲ったりした魚は水に戻すなと言う事です。新潟県ではスモールマウス・ラージマウスとも再放流禁止の条例を掲げました。この条例、漁業関係者や国産魚保護者には歓迎を一部釣り人&観光業者には反発を買っているようですね。でも一番迷惑なのは魚でしょうね。

広島の牡蠣養殖の話が新聞に載っていました。何でも広島湾に注いでいる川の上流部に大きなダムを造ったら牡蠣の出来が悪くなったようだとのことです。山からの栄養分がこなくなり牡蠣が大きく育たないのと。また、環境悪化による赤潮(有毒性の)で牡蠣がやられてしまうようになったとのこと。養殖業者の一部の方は山に植林をして少しでも自然を取りもどそうとしているとのこと。同じような試みは仙台(だったとおもいます)の方でも行われているそうです。川から注がれる栄養豊かな水が海の生物を育んでいるようです。

毎年この時期になると集中豪雨の被害が出ますね。台風と合わさると被害が拡大します。ひとたび堤防が決壊すると更に川は工事によって強化され、ますます私たちにとってなじみにくい河川へと変貌していくことでしょうね。必要以上の土地開発による森林の伐採も保水力低下の原因となるでしょうね。ただ単に下流部だけを強化すればいいって分けないのですがね。(更新日記9月より)

冷水病なるものがアユに広がっているそうです。ウイルス性のこの病気に罹ると致命率が高く魚体に穴が空いたりして死んでしまうそうです。低水温期に感染するようです。この病気に罹ったアユが多くの河川に放流されていて他の魚にも影響を及ぼす可能性があるそうです。今のところ治す薬がないとの事。外来魚(ブラックバス、ブルーギル)以来の日本淡水魚の脅威になりそうです。

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