ハーレー・ダビッドソンのミニチュアバイク

                                                                   所有者  河野善福
                                                                             H.25.01
       15年ほど前に購入して、開封しないまま保管していましたが、今般写真撮影のために取り出しました。
       すべて実物の24分の1サイズで、精密ダイカスト・レプリカで作成されたものです。
       ハーレー・ダビッドソンは単なるオートバイでは有りません。アメリカの文化的な遺産がぎっしり詰まったバイクです。


 
1907年 ハーレー・ダビッドソン セイガー・クッション式         1909年型 ハーレー・ダビッドソン 45度V-ツイン

 1905年ハーレーとダビッドソン兄弟がモーターサイクルの生産を手がけました。1907年に会社を法人化し、二階を増築して生産は前年の3倍150台となりました。ウオルター・ダビッドソンが社長、ウイリアム・ハーレーはチーフ・エンジニア兼財務担当、アーサー・ダビッドソンが販売担当でした。ハーレー・ダビッドソンが初めてセイガー・クッション式スプリング・フォークを備えたを1907年に発売しました。
 1909年型45度V-ツインは、787CC、2気筒エンジンで7.2馬力、時速105キロまで出せました。すべてのコントロール・ワイアとスリーブをハンドルバーの中に通したものでした。

 
1929年型 45立方サイドバルブ・ツイン                    1936年型 EL ナックルヘッド

 1929年に発売した45立方サイドバルブ・バイクは、4本のカムシャフトと4つのカム・フォロワーを持っていたので、各バルブは専用のカムとフォロワーで作動していました。二つのヘッドライト、クランクケースの前方左上に発電機、同左の穴にオイル計量棒を備え、点火はバッテリーでした。
 1936年型 ELナックルヘッドは、わずか1600基の生産ですが今でも人気の機種です。吸・排気ともにオーバーヘッドのバルブと循環式の潤滑システムで、燃料タンクにスピードメーターを付けた最初の機種です。

 
1949年型  ハイドラグライドFL                         1957年型 スポーツスター

 1949年型  ハイドラグライドの、油圧式フロント・フォークは乗り心地と操縦性のすぐれた改良車でした。ゴム・マウントのハンドルバーとスカートの付いた流線型フェンダーが魅力的なバイクです。
 1957年型 スポーツスターは、最初のスーパーバイクモデルと言われています。発売の翌年に55立方インチ(約902CC)のオーバーヘッド・バルブエンジンに改良され12パーセント出力を増したので、トラック・レコードを次々と塗り替えました。エンジンとトランスミッションは一体型となりました。

 
1958年型 デュオグランド                         1971年型 スーパーグライド

 1958年型 デュオグランドは、サドルバッグや無線装置を備えて警察署が使い、一般人もラゲッジ・ラックやラゲッジ・キャリアを装備しました。この後輪荷重増に対処するため、後輪サスペンションにオイル・ダンパー内臓のスプリング・ユニットを取り付けました。このリア・サスペンションが後のハーレー・ダビッドソンの標準設計となったのです。
 1971年型 スーパーグライドは、このころ自分のオートバイを自分で改良する人が多くなったので、そうしたホーム・メカニックたちの時間を節約するために、2台の別々のオートバイの伝統的な要素を組み合わせた、工場製のカスタム・バイクとして発売されました。

 
1976年型 エレクトラグライド                              1977年型 ローライダー

 1976年型 エレクトラグライドは、これまでのハーレーがもつリーディング・リンクのフロント・フォーク、固定の後輪、板状のステップ、高いハンドルバー、V型2気筒エンジンに、電気式スターター・モーターを加えて、全装備363キロの45度V型2気筒、1207CC、毎分5200回転、66馬力エンジンバイクとして発売されました。
 1977年型 ローライダーは、キック・スターターのレバーをライダーの足から遠ざけてエンジンの近くに寄せ、鍛造の後輪がオプションとなって、燃料タンクが二連となりました。ハンドルバーを下げて、サスペンションを低め、シートをシャベル形にし、前輪がフレームから遠くなるようにフロント・フォークを傾けたので、低いライディングスタイルとなりました。

 
1986年型 へりテイジ・ソフテイル                          1990年型 ファットボーイ

 1986年型 へりテイジ・ソフテイルは、大きなフロント・フェンダーやファット・ボブと呼ばれるガソリンタンク、リア・サスペンションまで伝統的な過去のハーレーの外観を持っています。1950年代の古いモデルを連想させるもので、それをライダーが歓迎するからです。ハードテールの解消のために油圧ダンパーをエンジンの下の見えないところに装備するなど、良い乗り心地と簡潔な外観に改良はなされています。
 1990年型 ファットボーイは、過去のハーレーダビッドソンのクラシックなラインと、現代のスタイリングを融合させたバイクです。総排気量80立方インチ(約1300CC)のV2エンジンを持ち、ホイールはフロントもリアもソリッドディスクです。スカートの長いフェンダーとショットガンスタイルと呼ばれた2速の排気管が配置されています。

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