全日本カレー工業協同組合 定時総会
カレー業全国公正取引協議会定時総会
平成26年5月23日 全日本カレー工業協同組合 定時総会 ホテル・オークラ東京 本館1階 アトランテックルーム
カレー業全国公正取引協議会 定時総会 ホテル・オークラ東京 本館1階 アトランテックルーム
講演会 「最近における食品産業・食品行政をめぐる動向」 ホテル・オークラ東京 本館1階 コンチネンタルルーム
懇 親 会 ホテル・オークラ東京 本館1階 アトランテックルーム
【 全日本カレー工業協同組合 通常総会 】
【 浦上理事長挨拶 】
平成26年度、全日本カレー工業協同組合、理事会の開催にあたり、一言ご挨拶申しあげます。
風香るいい季節になりました。皆様お忙しいところを、組合の総会にご出席賜り有難うございます。
また本日は、ご多忙の中を、農林水産省食料産業局の芳川様にご出席を戴いております。有難うございます。
5月に入り、各社の決算報告が新聞に掲載されております、金融緩和の政策によって、円安、株式市場の好転が見られ、賃金改定もなされましたが、日本経済の輸出は伸び悩んでいるようです。輸入原材料価格が高騰し、消費動向が不透明のなかで楽観は出来ません。
4月からは消費税の増額が実施されました。軽減税率も検討されているようで有ります。足下のマーケットを観ると、全体としては想定の範囲内なのかなと思います。
最近の行政の動きは、6次産業改革を進めており、農水を中心に日本食を世界に広めて行こうという動きが見られます。
新しい需要を作っていくことは楽なことでは有りませんが、お客様の変化に対応して、組合員一同力を合わせて、頑張りたいと思います。
さて、本日の総会では、今期の活動方針、予算、役員改選などを審議いただきますが、あわせて、運営委員会・技術委員会の活動も報告させていただきます。
昨年末には、お客様の食に対する安心・安全という信頼が揺らぎかねない表示の問題、品質に関するトラブルが発生しましたが、お客様の商品に対する選択眼はますます厳しいものとなっていくものと考えられます。
現在行われている新たな表示制度や、トランス脂肪酸に対する問題は、組合としても注視していく事が大切であると考えます。既に委員会等で議論されておりますトランス脂肪酸、あるいはアクリルアミドの低減などについては、皆様にもご理解とご協力を戴きたいと思います。
新年会で、農林水産省の長野室長から提案された、食品のロス低減についても、我々の出来ることから進めて行くことが大事ではないかと考えています。
これらの取り組みを組合が一丸となって進めていく、このことがお客様の信頼となって、我々の存在価値を高めて行くことになると信じています。
終わりになりましたが、ご出席の皆様の会社の益々のご繁栄と、皆様のご健勝を祈念して挨拶と致します。
【 エスビー食品、山崎氏挨拶 】
一言ご挨拶申し上げます。当組合が設立されたのが1961年と聞いております。設立後52年目と言うことですが、私は1年送れて1962年に生まれております。
生まれた時は、ちょうど高度成長期でありました。しかし、就職後すぐにバブルがはじけまして、失われた20年といわれました。その後、2011年の東北大震災の年に社長に就任いたしました。
当組合におかれましては、設立以来、共同仕入れや公正取引、安全・安心と言うさまざまな課題に協力して取り組み、カレー市場の拡大に貢献されてきたと考えております。
ここ数年は環境の変化が激しく、改めて組合の目的であります、カレーの啓蒙拡大と言うことに務めてまいりたいと考えています。
個人的には、当社の創業者、祖父の山崎峯次郎の目指した道を歩むことを嬉しく思っていますが、一方で、不安もありますが、皆様と一緒にカレーの拡大、組合の発展に尽くしてまいりたいと考えております、
【 ハチ食品、土居氏挨拶 】
昨年10月、代表取締役に就任いたしました。このたび、歴史のある組合の理事に就任が予定されておりまして、大変責任を感じております。これから、組合の発展に貢献できればと、光栄に思っております。
私は、今年還暦を迎える年男です。東京生まれですが、大阪の会社に勤め、家族と大阪に住んでおります。よろしくお願いいたします。
【 通常総会 議案審議 】
第1号議案 「平成25年度決算関係書類承認の件」 事務局より、財産目録、資産・負債及び資本、収益と費用・その増減、剰余金処分案
の説明がなされ、監査報告の後、説明の通り承認された。
なお、事業活動として、会員の異動。 消費者庁(食品の安全、食品表示)。 公正取引委員会(消費税の転稼及び表示に係る共同
行為(カルテル)の実施、独占禁止法、下請法)。などの報告があった、
第2号議案 「平成26年度事業計画承認の件」および、第3号議案 「第26年度収支予算並びに賦課金決定の件」 事務局より、事業計画案、
収入・支出案、賦課金案が説明され、提案どおり承認された。
第4号議案 「任期満了に伴う役員改選の件」 星野選考委員代表が、エスビー食品江戸理事の後任に山崎社長を、ハチ食品渡邊理事の後
任に土井社長を、他の12名の理事と3名の会計監事は、継続として推薦し全員理事会で承認された。その後、理事長に浦上理事、
副理事長に江崎理事、山崎理事、森村理事が選任され、専務理事に高野理事が選任された。
第5号議案 その他 農林水産省「消費者の部屋」にて、「カレーの展示会」を行ったことの内容報告があり、今年も同様に行うことが報告された。
第6号議案 ア、「当組合への新規加入の件」 株式会社エム・トウ・エム様の新規加入が承認され、加入承認書が交付された。
伊藤社長は、「祖父母が日本橋でレストランをやっていた。祖父母の作っていたカレーをもう一度造りたいと思って、姉弟で15年前
からこだわりのカレー製造を始めた(本社・横浜戸塚、工場・鎌倉)。お客様からは、「カレーは漢方薬よね」と言われる。カレー組合
に加入できて嬉しい。」と挨拶した。
イ、「運営委員会・技術委員会報告の件」 「食品ロス削減」。「カレーの賞味期限設定」。「アクリルアミド・トランス脂肪酸」。への取り
組みが報告された。
ウ、「運営委員の交代」が報告された。
エ、子女出産の中村監事に、祝い金が贈呈された。
【 カレー業全国公正取引協議会 通常総会 】
【 高橋委員長 挨拶 】
通常総会開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 皆様お忙しい中を総会へのご出席有難うございます。 また本日は農林水産省の芳川様、消費者庁の杉浦様、ご出席有難うございます。
食品業界をとりまく環境は、なお、厳しい状況にあります。円安による原料の高騰が著しく、これに販売価格が対応しておらず、原料高の製品安と言う状況が続いています。 4月には、消費税率の引き上げがあり、カレー組合として、消費税の転稼・表示カルテルを実施しました。自動車や家電のような増税前の需要喚起も有りませんでした。このような厳しい環境の中で、食品表示法の改正が検討されています。国内生産が滞り、消費者にも迷惑をかけることがないように、当協議会としても生産者サイドとして、適切に対処する必要があると思います。消費者庁また農林水産省に置かれましては、食品業界の意見も充分に聞いて、ご配慮いただきますようお願いします。
幸い、今年もカレー製造業界では独禁法、景品表示法の違反もなく、この厳しい環境を乗り越えてきました。引き続き消費者の信頼を得て、食生活の安定・向上に努めてまいりたいと考えています。今後も、監督官庁のご指導を仰ぎながら、食の安全・安心と業界の発展を皆様と一緒に達成したいと考えていますので、よろしく、お願いします。終わりになりましたが、会員各社様のますますのご発展と、役員の皆様のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、私の挨拶と致します。
【 来賓紹介 】
消費者庁表示対策課杉浦様、農林水産省食料産業局芳川様。
【 通常総会 議案審議 】
第1号議案 「平成25年度決算関係書類承認の件」 事務局より、財産目録、資産・負債及び資本、収入と費用、剰余金処分案の説明が
なされ、監査報告の後、提案の通り承認された。
第2号議案 「平成26年度事業計画承認の件」および、第3号議案 「第26年度収支予算並びに賦課金決定の件」 事務局より、事業計画
案、収入・支出案、賦課金案が説明され、提案どおり承認された。
第4号議案 「役員の一部改選の件」 議長から、常任委員として、エスビー食品江戸様の後任に山崎様を、ハチ食品渡邊様の後任に土井
様を、また、会計監事の杉本商店杉本正勝様の後任に杉本正人様を推薦したい、と提案があり、承認された。
常任委員会が開催され、本協議会にも株式会社エム・トウ・エム様の加入が決定し、加入承認書が交付された。
【 講演会 】 【 最近における食品産業・食品行政をめぐる動向 】
講 師 一般財団法人 食品産業センター 花澤専務理事
● 今年度の世界の穀物生産量は、昨年を僅かに下回るものの、史上2番目の生産量で、
期末在庫率も20%を超える見込み。
● 大豆・トウモロコシは堅調な輸出需要や南米の作柄懸念があり、小麦は米国での乾燥
・冷害懸念やウクライナ情勢から価格が上昇する。
● FAOの食品価格指数(穀物、油脂、牛乳、砂糖、食肉など02〜04年=100)は11年、
12年に次いで、過去3番目の高水準(210ポイント)。
● 輸入物価指数(2010年=100)は、円安の進展等により上昇し、25年は127.9と
なり、前年よりも14.3%の上昇。
● 平成25年の国内企業物価指数は、103.5で、原料高の製品安を懸念。消費税率が
引き上げられた本年4月は、106.7で前年に比べ2.9%上昇しており、消費税の転
稼が進んでいると推測。
● 平成25年の「生鮮食品を除く食料」の消費者物価指数は、99.6でデフレから脱却できていない。
● 消費税率引き上げ後の4月の東京都区部の消費者物価は、生鮮食品を除く指数が101.7で2.0%の上昇となっており、消費税率引き
上げの影響がうかがえる。
● ドラッグストアの、販売総額に占める食品の販売動向は、1月22.0%、2月23.9%、3月22.9%で「健康志向」「簡便化志向」から、利
用率が高まっている。
● 経済の好循環の実現のため、政府は、賃金上昇に向けた取り組みの一環として、賃金上昇について経済界に要請するとともに、賃上げ状
況を公表する。
● 食品業界における食品防御の体制を強化し、外からのみでなく、内部からの悪意ある行動も防御することの重要性を再認識させる。
● 政府は、食品表示基準の策定に向けて検討中で、栄養の表示、生鮮食品・業務用食品の表示、加工食品の表示の各部門別調査会を設
置する。
● 「製造書固有記号」は原則に返る方針であるが、包材の共有化が事業者のメリットになることから、2以上の製造所で同一商品を製造する
場合には固有記号の利用を認める。また、固有記号を利用する事業者は、消費者からの問い合わせに応答する義務を課す。
● 食品表示に関する今後の課題は、中食・外食のアレルギー表示、インターネット販売、遺伝子組換え表示、加工食品の原産地表示等で、
消費者への判りやすさ、事業者の実行可能性当の議論が必要。
● 食品表示に関する事業者のコンプライアンス強化のため、事業者の表示管理体制を明確化する。
● 表示違反者に経済的不利益を賦課し、違反者に対する課徴金制度の導入を検討する。
● TPPは政府がヒミツ保持中に付き詳細不明なるも、12カ国が交渉に参加し、すでに19回交渉会合を開催済み。米国は通商交渉の権限
を大統領に一任した。
● 消費税の適正な転稼、大規模小売業者の優越的地位の濫用行為の注視。
● 日本経団連は、複数税率は非効率で、大幅な税収減を招く。また不要な混乱を招くとして反対を表明した。
● 食品産業センターは、軽減税率を適用する場合は、食品を一括して軽減税率適用対象とし、事務負担に配慮して、簡素な納税措置を要
請した。
● 食品ロスの削減に向けた取り組みの推進のため、小売店への納品期限を、賞味期限の3分の2残しから2分の1残しへと緩和するなど取
り組む。
【 カレー工業協同組合・カレー業公正取引協議会 共催懇親会 パーティー 】
【 浦上理事長挨拶 】
カレー工業協同組合と、カレー業公正取引協議会の共催により、懇親会を開催いたしましたところ、多数の皆様がご出席くださり、まことに有難うございます。特に業務ご多忙の中、農林水産省・消費者庁・公正取引委員会の皆さん、また、先ほどご講演を戴きました食産センターの花澤専務理事、それから業界紙の皆さんがご出席くださり感謝に耐えません。
私たちは、国民食になっているカレーと言うメニューを通じて、お客様の楽しい食卓、健康な食生活を、これからも一緒になって支えて行きたいと思います。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されることが決定しました。カレーも和食の一つであります。お客様の変化に合わせて我々も力を合わせ、切磋琢磨し、カレーというメニューを進化させ続けて、お客様の信頼を高めて行きたいと考えます。ぜひ、一緒になってやっていきましょう。
ご参集の皆様のご健勝ご多幸を祈念して、私の挨拶と致します。
【 エスビー食品、江戸元理事長挨拶 】
久しぶりに皆様のお顔を見られるだけでも嬉しいのですが、私が永年戦友として一緒にやってきました、小瀬元理事長さんがご参加されていることが大変嬉しく思います。カレー組合の理事長在任中はいろんな意味でのご指導をいただき、楽しく勉強させていただきました。8年間理事長の任にありましたが、9年前に理事長就任の際には何も判らなかったのですが、いろんな意味で勉強させていただきましたことを感謝申し上げます。
カレー組合は皆が一緒になって和気藹々とやっていってるのでうらやましい、とよく言われるのですが、 カレーは香辛料が混ざって美味しくなって居るように、カレー組合も皆が議論し合って、いい意味での香り(調和)を作り出していってもらいたいと思います。
皆様方の益々のご健勝を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。
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