全日本カレー工業 協同組合

カレー業全国公正取引協議会

新 年 会
                                                河野 善福 記

 

  平成26年1月24日   全日本カレー工業協同組合   理事会         KKRホテル東京 11階 朱鷺の間  

        【 浦上理事長挨拶 】
    
新年を迎えるに当たり、一言ご挨拶を申し上げます。本日は皆様ご多忙のところ、、また遠路からのご出席有難うございました。
   このところの景況は、一年前とは違ったある程度の明るさを実感できています。安倍内閣によって、アベノミクスの3本の矢が放た
   れ、輸出産業に好況感が観られております。一方で我々のような内需型の産業と一部の中小企業においては、円安による輸入品
   価格の高騰に泣いており、お客様も浮かれてはおりません。円安がさらにもう一段あるやも知れず覚悟が必要かも知れません。
    消費税の増税、TPP交渉も控えております。増税分はきちんと転嫁して、お客様にご負担いただくよう、皆様の負担にならぬよう、
   業界としても協調して対処したいと思います。トランス脂肪酸の問題も技術委員が対応策を検討中です。
    明るい話題としては、2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。富士山の世界遺産登録も決まりました。日本食の世
   界遺産登録も決まりました。改めて日本食の良さを認識して、カレーも日本食の国民食ですから、普及に努め、世界にその良さを
   発信して行きたいと思っております。昨年末には食のトラブルが発生してお降りますが、我々は安全安心をベースに品質向上に取
   り組みたいと考えております。 今後ともよろしくお願いします。
    最後になりましたが、本日ご参集の企業のご発展と、ご出席の皆様のご健勝を祈念して、開会の挨拶とさせていただきます。


     第1号議案  消費税の転稼及び表示にかかる共同行為の実施届出について   
             事務局から、消費税の転嫁と表示にかかる共同行為の実施届出書を公正取引委員会に提出し、組合員企業が
            
お得意様に提示できるように「お得意様への通知書」を作成し送付する。

     第2号議案  平成25年度予算収支見込について
            
ほぼ、予算どうりに推移していることを報告した。

     第3号議案  平成26年度の会議日程について
           
 理事会、通常総会(講演会)、パーティー、懇親ゴルフの日時、
             場所等が決議された。

     第4号議案  農林水産省「消費者の部屋」特別展示への参加について
           
 第9回目となる特別展示に参加することに承認された。

                                                            


  平成26年1月24日   カレー業全国公正取引協議会 委員会
          KKRホテル東京 11階 朱鷺の間  

        【 高橋委員長挨拶 】
    あけましておめでとうございます。新年、まだ皆様ご多忙のところをご出席くださいまして有難うございます。
    昨年十一月に、杉本常任委員が亡くなられました。杉本常任委員は当会の会計監事として、永く会の運営に尽くしていただきました。
    哀悼の意を表します。
     近年のわが国の景況は、円安により輸出関連企業の業績に大幅な回復が見られています。 しかし、食品業界に取りましては、原
    料高の製品安に陥っており、業況は改善されておりません。国内需要の基盤つくりが急務であると考えます。各企業が努力することが
    第一では有りますが、現状の政府の施策は心細く感じます。もっと、国を挙げての政策が望まれます。
     食品界では、さまざまな不祥事が続いておりますが、我々のカレー業界には事故も不正競争もなく、これひとえに皆様のご協力の賜
    物と厚くお礼申し上げます。
     消費税については、適正な価格転嫁を行い、納税意志の明確な表明が必要であると思います。
     最後になりましたが、ご参加企業のご発展を祈念して、開会の挨拶に代えさせていただきます。
                         
      議   事
     平成26年度の予算収支見込は、予算額を約28万円下回る見込みであると報告された。
     なお、26年度の会議日程、場所が承認された。



  平成26年1月24日  講演会 「食品ロスの削減、リサイクルの現状と課題」    KKRホテル東京 10階 平安の間  

        【 農林水産省食料産業局食品産業環境対策室長 長野 麻子様 】
      FAOの報告によると、世界の農産物生産の3分の1、約13億トンの食料が毎年廃棄されてい
     る。先進国で無駄にされている割合が大きい。「もったいない」という言葉は英語に訳せない。
     牛肉1kgを造るにはトーモロコシ11kgが必要である。欧州委員会では2020年までに食品廃
     棄の半減をめざすし、欧州議会も食品廃棄物を発生抑制するための具体的な行動を定めるよ
     う各国に要請することを決議した。日本も「ノーフードキャンペーン」を行うこととなった。食べ物
     を捨てることは、貧しい国から食料を盗むことに等しいのである。
      日本では年間約1,700万トンの食品廃棄物が排出されており、このうち、本来は食べられる
     のに廃棄されている「食品ロス」が年間約500〜800万トンある。この量は日本のコメの生産量
     に匹敵し世界全体の食料援助量より多い。
      各国の食料自給率はカナダ223、オーストラリア187、アメリカ130、フランス121であるが、
     日本は39%である。欧米では自分が作ったものを捨てて居るが、日本は食料の約6割は海外
     に依存しているのである。
      世界の栄養不足人口は、8億7千万人で、アジアが6割を占めている。世界人口の8人に1人が栄養不足である。
     食品ロスは、1、新商品販売や規格変更で処分されるもの。 2、多目の在庫保持により販売期限が切れたもの。 3、定番カットにより
     返品されるもの。 4、製造過程でのミス、流通過程での汚損・破損となったもの。などが多い。 また、小売店等が設定している3分の1
     ルールにより、メーカーが出荷できないという問題もある。食品ロス削減のため、流通現場でロス発生の原因となりうる返品等の商習慣
     を見直し、経済的ロスを経済成長につなげて行く必要があり、製・配・販各社の壁を乗り越えて、消費者の理解を得ながら取り組みを進
     めていくことが必要である。
      レストラン等では、宿泊施設(14.8%)、宴会(10.7%)、結婚披露宴(13.7%)、食堂(3.2%)で食べ残しがあり、野菜や穀類の
     食べ残しが多く観られる。家庭では、作りすぎて食べ残した食品や、冷蔵庫等に入れたまま期限切れとなる食品が多い。賞味期限が間
     近となった食品や、食品衛生場問題がない規格外品は、それを理解してもらえる小売店での販売や、フードバンク活動への寄贈など有
     効に活用することとしたい。アンパンマンは食べ物がなくてひもじい人に自分の身体をたべてもらった。買い物に行く前に冷蔵庫の中に
     有る食材の種類や量を確認し、みんあで出来ることからやって行きましょう。


  平成26年1月24日  懇 親 会                            KKRホテル東京 11階 朱鷺の間  
     
     浦上理事長挨拶に続き、ご来賓の農林水産省、消費者庁、公正取引委員会の代表者あいさつがあった。
     報道関係者を会場に紹介し、江戸副理事長の乾杯の音頭で懇談会となった。                            

  
        懇親パーティー

        
 パーティー  会場                                 会場から見える風景

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