「フィクサー」=弁護士事務所に所属するが、日頃は軽い犯罪の”もみ消し屋”。そんな男が巨大農薬会社の薬害3000億円の訴訟の中で有毒排出の秘密を知り事実の暴露を決意する。 今年度(第80回)アカデミー賞、最多7部門ノミネート作品となった社会派サスペンス・エンターテインメント。 オーシャンズ13のスティーブン・ソダーバーグが製作総指揮を執った。

第80回アカデミー賞】
 助演女優賞をティルダ・スウィントンが受賞。 他にノミネートされたのは、監督賞、脚本賞にトニー・ギルロイ。主演男優賞にジョージ・クルーニー。助演男優賞にトム・ウィルキンソン。作曲賞にジェイムス・ニュートン・ハワード。作品賞。

【キャスト】
マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー) 元検事で、NY最大の法律事務所「ケナー・バッハ&レデイーン」に所属する
                           特別顧問弁護士。  あらゆる犯罪の”もみ消し屋”
カレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン) 農薬会社「U・ノース社」の顧問弁護士として、農薬集団訴訟を担当している女性。
アーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)「ケナー・バッハ&レデイーン」でカレンの部下として働く弁護士。
                           U・ノース社の秘密を知って暴露を目論む男。
マーティ・バック(シドニー・ポラック)     「ケナー・バッハ&レデイーン」法律事務所の共同経営者。マイケルのボス。
バリー・グリッソム(マイケル・オキーフ)  「ケナー・バッハ&レデイーン」法律事務所でアーサーの後任に任命された弁護士。
ヘンリー・クレイトン(オースティン・ウイリアムズ) マイケル・クレイトンの息子。
レイモンド・クレイトン(ケヴィン・ヘイガン) マイケル・クレイトンの父親。
ジーン・クレイトン(ショーン・カレン)     マイケルの兄。ニューヨーク警察の警察官。
ティミー・クレイトン(デヴィット・ランズベリー) 借金だらけのマイケルの従兄弟(いとこ)。
アンナ・キサーセン(メリット・ウェヴァー)  農薬で兄弟が苦しみ、両親を亡くした裁判の原告の女性。
ミスター・グリーア(デニス・オヘア)     法律事務所の大口・主要顧客の男
ミセス・グリーア(ジュリー・ホワイト)     法律事務所の大口・主要顧客の妻
アイビー(ジュニファー・ファン・ダイク)
ミスター・ヴァーン(ロバート・プレスコット)

      


【ストーリー】
     アーサー・イーデンスの悲痛な叫び声が聞こえる。 
 ”マイケル!、 マイケル! お前以外に居ない。 お前を信じているからだ。 途方も無いことなんだが止めなければならん。 戯言じゃ無いんだ、とにかく聞いてくれ。 腐っている、このままじゃお仕舞いだ。・・・マイケル、頼む信じてくれ!。 気の迷いじゃないんだ。 2週間前だ・・・6番街から車に乗ろうとしてビルを出た。 メモをしていた彼女がわめき始めた。 我々はライトが入り乱れる車の波の中を走行中だったんだ。 ある感覚に囲われ映画のシーンのように動けなくなった。 私の髪や顔がまるで仮面や化粧のように羊水を浴びたようにズブヌレとなった感覚だ。 程なく渋滞の車の音が激しくなり叫び声が聞こえた。 これはいまわの際に見る幻覚だ。 違う、何かの間違いだ。 気付いたのだマイケル。 ケナー・バッハ&レデイーン(NY最大の法律事務所)がさせるのではない。 人間の全能を腐らせる、破滅に至る除草剤や凶悪な毒を一掃する、生体がもつ然るべき排泄行為がさせるのだ。 私の人生は忌まわしき繭で覆われていた。 その汚臭・汚点は余生をも苦しめ続ける。 道は一つだ息を静かに整え考えを留めた。 この明確な思い・・・今日目にしたことが真実である如く、確信があり、止めねばならん。  時間との戦いなのだ。 マイケル! 今しかないのだ”

 NY最大の法律事務所「ケナー・バッハ&レデイーン」の事務室。 ここに働く弁護士バリーに女性から電話がかかっている。 「U・ノースのことを教えて?・・6年来の事件を隠れて解決するわけ?・・・話さなくても、この事件は書くわよ」 「何のことだね?」 彼女は「記事のネタをよこしてよ」としつこく迫る。 困った彼はボスのマーティ・バックのところへ行って、「ウォール・ストリート誌のメス犬からです。・・・テコでも動きません」と言って電話を渡した。 彼女は「ブリジット・クレインです。・・・U・ノース社の除草剤の事件のことを明日記事に書くけどいい?」と聞いてきた。 「君の言う事件は6年もの間争われ未解決の問題だ。・・・うちの依頼主が法廷で謝罪するか、原告が訴訟を断念すれば解決するだけだ。」 「事件を葬りたいんでしょ、・・・それで準備に追われているの?。・・・600人も使ってもみ消す気でしょ。」 「君も締め切りが過ぎて、ネタをでっち上げるか迷っているんだろ。・・・まあ好きにしたまえ」 ボスのマーティは「カレン・クラウダーはどこだ?」と言って、農薬会社「U・ノース社」の法務部本部長で農薬集団訴訟の担当をしている女性を探した。

 ポーカーゲームの店でゲームに興じていたマイケル・クレイトンの携帯電話が鳴った。 同僚の弁護士ウォルターからで「ヤバイ事になった。・・・うちの依頼主が人を轢いた」と言ってきた。 「今か?」 「15分くらい前だ。・・・帰宅途中だったが、既に自宅に居る」 「場所は?」 「ウエストチェスターだ」 「飲酒事故か?」 「いや、確認したが彼はしらふだった」 マイケルは「彼に電話が架かっても取るなと伝えてくれ」と言った。 「彼は大口の顧客だ。・・・住所を調べてから架けなおすから頼むぞ」

 マイケルは車を飛ばして顧客の家に向かった。 ナビの調子が悪く画像が乱れる。 依頼主グリーアの車は前輪カバーが損傷している。 グリーアが「道路の拡張をしていた。工事かなんかをやっていたし、雨やら霧やらナトリューム灯のせいで目がくらんだのだ。前から危ないと言ってたんだ」と言い訳を言い始める。 マイケルが「時間が無いんだ、・・・グリーアさん。」と言うと、グリーアは「状況や路面状態の説明ではまだ十分でないというのか?・・」と聞いた。 「15分で敏腕弁護士を探せれば結構だ」 「よく分からんな・・・あんたは何者だ?・・・弁護士じゃないのか?」 「少し違う・・法廷弁護士だ。・・・全てを取り仕切る」 「分かった,・・・はっきり言ってこれじゃ不安だ。・・・ウォルターに連絡してこの件はやってもらう」 「ウォルターを呼ぶ暇は無い・・・自分の首を絞めるぞ。・・・しばらく雲隠れしろ、この件が得意な奴を探す」 「それが提案なのか?・・やってられないよ。・・・・ケナー・バッハじゃ12年も顧客だった。・・毎月会費を払った報いがこれか?」 「グリーアさん、州警察の近くでしかも平日に事故現場を放置している。 第1容疑者はあんただ、」 「あんたに頼まずとも他の弁護士が居るさ・・・45分も待った甲斐は無かった」 「ウォルターが何と言ったか・・」 「やり手の人物だと、電話で聞いた。・・・やり手を派遣すると」 「勘違いだな」 「何がだ?・・・法律事務所のゴミ屋か?。・・・それが仕事か・・・あいつは飛び出したんだ!・・道路にだ!・・・さっしろよ、深夜に道路に飛び出すバカがいるか?」 それまで黙って二人のやり取りを聞いていた妻が、ガラスのコップを床に叩き付けた。 グリーアは「うちの車が盗まれていたら?・・良くあることだけど、そうは出来ないか・・・」と提案した。 マイケルは「ひき逃げは解決が早い。・・・総出で検挙にかかる。・・・ガードレールの塗料から鑑識が明日にもお宅のジャガーXJ12を突き止める。・・被害者がナンバーを見てりゃァすぐに捕まるさ。・・・死角がどうのこうのと言ってる場合じゃない。・・・俺は番人だ、やり手じゃない。小火のうちなら消すのも楽だ」と答えた。 そこに電話が架かってきた。 「これは警察からか?」 マイケルは「違うよ・・警察は架けん」と言って電話に出た。 マイケルは電話をかけてきたジェリーに後を託して家を出た。

 マイケルは夜明け前の道を車を飛ばしていた。 うっすらと空が白ばみはじめていた。 マイケルは丘の上に動かぬ大きな見慣れぬ黒い影を見つけた。 放牧された3頭の馬だった。 車を止めてゆっくりと靄のかかった丘を登った。 馬は彼が近づいても逃げなかった。 その時、今降りたばかりの車が大爆発を起した。 馬が慌てて一目散に逃げて行った。 無線爆発装置で命が狙われていた。 マイケルは車のところに走った。
                         
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 息子のヘンリーが学校に行く準備をしている。 母親が「ご飯は・・」と聞く。 ヘンリーは「パパが外で待っているから・・・ワッフルを食べたよ」とうそを言う。 母親は「ワッフルは無かったでしょ」と問うが、ヘンリーは走って家を飛び出し、マイケルの運転する車で学校に向かった。 マイケルは今、離婚訴訟中で別居している息子を学校に送るために車で迎えに行ったのだった。 車の中でヘンリーは夢中になって読んでいる本の話しをする「全員軍から追放された男たちで、このキャンプに隠れて集まっているんだ。・・・境目も目印も無いからどこにいるか分からないんだ。・・・・ 生きるために森に隠れているんだ。 そうするしかないんだ・・・盗人や魔法使いや特殊兵が居て、15種類のキャラが居るんだ。・・・誰も同盟していないんだ。・・正体を言っちゃあダメなんだ、他の奴と話したら、彼が強敵かも知れないから・・・自分だけが頼りなんだ」 マイケルは所々で相槌を打ちながら「物知りなんだな・・・皆にも話してやれよ」と言った。

 競売会場にマイケルが居る。家財道具のようなものがセリ人によって次々と落札されている。 マイケルのところに闇金融業者の男ゲイブがやって来る。 ゲイブはマイケルに従兄弟の借金の残が7万5000ドルあると伝える。 マイケルは借金の保証人になっている。 「酒も合わせてか?・・・4000ドルの冷蔵庫が1500ドルで落札じゃとても払えない」と答えた。 「75,000ドルも無いのか?」 「物入りでね」 ゲイブは「・・いいかマイケル、弟が這い出せるのもお前次第だ。・・・解決するまでティミーの名は消えん。・・・居場所を聴いても訪ねたりはせん。・・・教えろ、北に居るんだろ」と聞いた。 マイケルは「俺は奴の居場所も知らん。・・・・ジェニファーとかいう二人の子連れウエイトレスに惚れたって聞いた、・・・妹からミシュランのタイヤ四本盗りやがって」と怒った。 

 マイケルが朝、会社に出勤して、秘書に「マーティはどこだ?」と聞いた。 彼女は「メモがあるわ」と答えた。 マイケルの所属する法律事務所は大手との合併の話しが進行中である。 秘書の女性が「合併なの?・・・マーティはロンドンにいるのよ。・・・皆知りたいのよ。・・・全員イギリス人で大丈夫かと?」と尋ねた。 マイケルは「俺に言えることは、分からんってこと」と答えた。 

 U・ノース社の特別顧問として弁護を担当している女性、カレンが自宅の洗面所で、テレビ出演時に話す練習をしている。「U・ノース社は現時点で62カ国において7万人の職員を抱えています。 世界62カ国で展開・・・・地球上の60カ国以上で展開を・・・私たちは・・・我々は現在・・・・・想像を絶する多種の法的難題・・甚大なのよ、お分かりでしょう。・・法的難題の量とは膨大なものよ。・・・顧問弁護士である私の使命とは・・・・」

 U・ノース社の役員、ドン・ジェフリーが同席してくれて、テレビカメラの前でカレンが話す。「U・ノース社は現在7万5千人の職員を60カ国以上で抱え、多大な成功を収めた有望な会社であり、想像を絶する量と多種の法的難題を伴う依頼を解決しています・・・わが法律事務所の使命は原因や動機の次元からの精査であり、司法の権限を見極め、我々に有益な企業や人材に仕事を委託することよ。・・・」 キャスターが質問する「このような重責において、仕事と私生活の両立は?」 カレンは「それは生涯とおしての模索よね。・・・」と答えた。 「両立の兼ね合いとは?・・・」 「それは何事も楽しんで出来れば成り立つと思うわ・・・ドン・ジェフリーが、・・・ドンが12年前私を招いてくれたの。 U・ノース社に招かれ、信頼され教えられ・・・・。彼は役員にまで昇進して・・・その地位まで行くとは思っても見なかったわ」 キャスターが聞く「冒険であったと?」 「そうよ。始めの数ヶ月は確かに怯えてたわ。・・・程なくして自分の資質に気付き、職に従事できると・・・責任ある立場で従事できないなら、その職は相応しくないわ。・・・機に乗じて判断を下し、・・・」 部屋に秘書が入ってきたのでドン・ジェフリーは収録を中断させた。 秘書に「インタビューの最中だぞ」と言うと、秘書は「急の用件です。」と答えた。

 ドンが部屋に帰って電話をしている。 「何だって・・・やめてくれ、・・彼がこの件に?・・まずいな、バリー・・」 部屋にマイケルが来たのを知って話しを中断し、マイケルに話した「アーサー・イーデンスがミルウォーキーの証言台で全裸で逮捕された」 
                                    
 マイケルはすぐに空港に向かった。 ミルウォーキーの拘置所の面会室でアーサーに会った。 アーサーが語る「マイケル 息を静かに整え考えを留めよ。・・・今日目にしたことが真実である如く、確信を持って止めさせねばならん。・・・時間との戦いなのだ。・・・マイケル 今しかないんだ。・・・・お前はここに来た。・・・動機があるからだ。 動機はお前の中にある。 分かっているはずだ。・・・・・お前は闇の英雄だ。・・・葬られし罪の番人だ。 マイケルよ頼む。・・・素っ裸で駐車場で、やったことは過ちだ。・・・罪で有り、筋が通らず。病的で愚かなことだった。・・・マイケル、誓ってここで全身を曝け出せる。・・・ここで暴くことが生きる証なのだ。・・・6年だぞマイケル。・・・6年もの間毒を食らった。・・・4百回の供述に百回の申請、5百回もの公判変更。8万5千もの書類提示。 裏工作とごまかしの6年間が何の得だと思う?。 生涯の12%を致死毒性除草剤の擁護に捧げた。」
 マイケルが言う「解決しただろ アーサー」 アーサーが続ける「あの夜だったな・・・U・ノースに3万時間分の利益を与えたとかで、マーティが社内でシャンペンを飲んでた。 それを祝おうと、そしてチェルシーの売春宿でリトアニアの売女二人が交互にフェラってた。そこで寝ながら・・これきりのつもりで、これが最後と思って計算を始めた。 あの3万時間のことをな。・・・24時間×30で1ヶ月720時間。1年365日で8760時間、年単位になると膨大な時間だ。 対策もせずに考えを封じ込め止めずに居る。・・それでいいのかと?。・・・あんな魔物を放置して安息が得られるか?。・・発ガン物質を擁護して平気で過ごせるか?。・・・それが使命であり運命なのか?。・・・」 マイケルが言う「依存治療も結構だが、おれに一言言え。・・・それが協定だ」 「告訴してみろ。・・人を殺しているんだぞ。・・・小さな家族経営の農場の人を・・・アンナには会ったか?」 「いいや」 「会って話してみろ、・・5千万ドルに捧げた我が12%の生涯が、アンナと兄弟を苦しめ両親を死にいたらしめた。」 「薬は飲んだのか?」 「薬などいい、この世を欺くなど・・・」 「薬に害はないぞ・・・世界に名だたる法律事務所のベテラン弁護士だろ。」 「私は共犯者だ!」 「うつ病患者だろ」 「私はシバ神だ。・・死を司る」 「ミルウォーキーを出て話そう」

 6年も続いている集団訴訟は、U・ノースに有利に間もなく終結する予定であった。 ミルウォーキーでのアンナの証言中に起こった、アーサー事件のビデオをカレンたち弁護士が見ている。 疲れきった表情でアンナが証言をしている「私が病院から戻ったら、皆、泣きわめいていてショックだったけど、・・家畜小屋に書置きがあった、姉が見つけ・・」 「お母さまからか?」 「そう」 裁判長が「読んでいただけますか?・・・3段目の核心部分を」と、言い、アンナが読み始める「ネッド・ハーディたちを責めるわけではない。・・・」  突然横から「アンナ、私は・・」と男の声がした。 係り官が「証言中ですよ。・・なんですか?」と聞く。 アーサーが「異議がある。・・愛してるよアンナ!。・・・聞いてやる誓うよ!。・・・君を一番愛してる!。今度は私の出番だ。 この怪しげな喚問こそ・・・」と言いながら裸になろうとしている。 「ビデオを止めろ!」 「記録してるんだぞ!」と騒然とした会場が録画されている。
 「以上です」と言ってトッドがテレビを消した。 カレン弁護士が「クレイトンなんて初耳だわ」と秘書に聞いた。 秘書はパソコンで検索して「マイケル・レイモンド・クレイトン。 1959年9月9日。ニューヨーク・ブロンクスのセント・ジョセフ病院で出生。 父はNYPDの巡査でレーモンド・エグゼビア・クレイトン。 母はアリス・メアリー・クレイトン。・・・ニューヨーク・オレンジ郡ワシントンヴィル高校で1977年卒、 1980年にセント・ジョーンズ大卒。 フォーダム法律校82年卒。 86年まで検事補としてクイーンズの地検事務所勤務。 1986年にはマンハッタンとクイーンズの犯罪対策委員会を組織化。 1990年からケナー・バッは&レデイーンに勤務」と告げた。 カレンは「経営陣の一人なの?」と聞いた。 「いいえ、遺言信託を担当している特別顧問弁護士よ」  カレンはさらに聞いた「刑事訴追に加え遺言信託までを?。・・・17年も経営陣でもなくいるの?・・・派遣されたのが彼なの?・・・何者なの?」

 マイケルはミルウォーキーの警察署でアーサーの釈放のために奔走し、やっと釈放させることが出来た。 事務所に帰って職員に、「彼がああなると、誰も気付かなかったのか?」と聞いた。 職員は「ミルウォーキーの証言のこと?」 「怪しい点は有った」と各々答えた。 マイケルは職員に「アーサーはうつ病だ。・・薬物療法をやっていたが、薬が切れたんだ。 2〜3日で治るだろう。・・・この場のことは口外するな、普通の情報じゃない。・・疑問があれば言え」と言った。 誰も言葉が無かった。 マイケルは「ここで夜を明かす。・・・明日彼を家に送る。・・・証言日程は誰が立てるんだ?」と聞いた。 女性職員が「私だけど停滞していて・・どうすれば?」と尋ねた。 マイケルは「あっちは対話を望んでいる。・・・アーサーのカバンは?」と聞いたが、誰もが「知らない」と答えた。 マイケルが「部屋にあると聞いたが?」と尋ねると、職員の一人が、「ジョディが持ってるかも?」と答えた。 マイケルは「探せ!」と命じて部屋を出た。
             
 マイケルの息子のヘンリーとアーサーが電話で話をしている。 ヘンリーが「ナバホ族が特殊な夢の中の瞑想で理由などなく、ある目的の地のために皆で夢を見るんだ。・・・征服への喚起のためなんだ」と読んでいる本の話しをする。 アーサーが「本当に、そうなのかね。・・・皆、同じ夢を見ると?、・・・」と聞くと、ヘンリーは「それがカッコいいの。・・・思考の深部に入って、狂ってハイに成ったりする。・・彼らは言わないけどね・・本当にそうなるんだよ」と答える。 アーサーは「狂ったりしないだろうか?・・・得たいの知れないものを構えも無く聞くために・・・」と聞く。 部屋のドアが開いて、「誰と話しをしてる?」と叔父さんが入ってきた。 ヘンリーが「パパに電話を架けたら友達が出た」と答える。 「誰だ?」 「イーデンスさんだけど知らないでしょ。・・・切らなきゃ」 アーサーは「ちょっと待って・・・本の題名は?」と聞く。  「王国と征服って本だよ。赤い表紙の本なんだ」 アーサーはすぐに本の題名を書きとめた。 二人の気持ちは奇妙に一致した。

 マイケルはカレンから呼び出しを受けてレストランに行った。 「マイケル・クレイトンだ」 「遅いわ」 「すこし、手こずってね」 「アーサーはどこ?・・・5時半から待ったのに・・」 「眠ってる」 「起してきてよ」 「通常の療法に戻るまで、そっとしておきたい」 「あのビデオをご覧に?・・・」 「耳には・・」 「あの事態は悪化したわ。・・これは駐車場でよ。彼はソックス一丁で裸、皆は逃げたのよ。・・・これはどういう意味よ」 「分からんね」 「彼と一晩中一緒でしょ」 「言動が意味不明なんだ」 「こんなのあり得ないでしょ。・・・30億ドルの集団訴訟よ。・・・午前の委員会で話してよ。・・・ウチの法律責任者が、雪の中で原告を駐車場まで追いかけて、素っ裸で捕まったってね」 「分かってる」 「病ってナンなのよ?」 「彼の妻は去年病気で無くなり、娘はそれを隠してた。・・彼は孤独にこの件を担当していた。それで薬に頼り運のつきだ」 「あなたにどんな権限が?」 「彼とは8年一緒だった。・・・家まで送って回復を見守る。・・・彼がやわな人間なら、あんたは奴を雇っていない。・・・彼が殺し屋で切れる奴だから雇った。・・・6年も自我を保って担当できるほどマヒしていたからだ」 「彼に時間を割いたわ」 「弁解しろと?・・・」 「午前中にマーティに連絡するから。・・・覚悟してね」

 マイケルはアーサーを入院させている病院に行く。 医者に聞く。 「まあまあ、静かだった。・・・動き回る音がしたので、15分前に薬を与えた。」 「助かったよエルストン。・・・ニューヨークで試合のチケットが居るなら声をかけろ」  マイケルが病室に入る。 アーサーが「会ったのか?」と聞く。 「誰に?」 「アンナだ」 「いや・・・彼女は農場に戻っただろう」 「彼女が必要だ・・・・マーティはおろか他の連中も理解せん」 マイケルは「理解しているのは、お前だけだろう」と聞く。 「彼らも見失っている。彼らの仕事がある」 「そっとしておけ」 「それでいいのか?。・・・番人のままか?・・・そうするのか?、ずっとか?」 「お前の使命か?」 「できんぞ・・・それは重荷になってくる。・・・私が感じたようにナ・・・喚起されるのさ」 「分かった、今日は寝ろ」 マイケルは隣室で就寝した。

 カレン弁護士が法律事務所のアーサーの部屋に忍び込んで、何処かに電話をしている。 カレンが「バーンと話なしをしたいの」と言う。 「番号はどこで?」 「ドンが番号を呉れたわ、いつでも電話をせよと・・・」 「いや、顧客番号だ」 「紹介番号?・・ここにあるわ・・・12BKR6よ・・・・」 電話口に別の男が出る。 「バーンさんですか?」 「バーンだ」 「遅れてすみません。・・・ドンに頼まれたけど、どうすればいいか?」 「そこでメールを受け取れるか?」 「ええ」 「一人か?」 「そうよ」 「暗号文書を送信する。・・・それなら分かるだろう。 受信するまで待っていてくれ」 待つ間にカレンはビニール袋を被せた手でアーサーの作ったファイルを取り出す。 ファイルを開く [  カルシテイトの内部調査書229番 ]  [ 1991年6月19日 ]  [ 化学物質カルシテイトは企業秘密 ]  [ 人体組織の損傷を誘発・・・ ]  [ 致死毒性を持つ無味・無色物 ] 

 朝、マイケルがいとこが住んでいたアパートの家主に電話をしている 「6年の賃貸契約には解約の権利もあるはずだが・・解約は出来るのか?・・解約して返金されるのか?・・・ひと月8900ドルの契約だ。備品なんかは売ったがバーやキッチンもあるし、・・・そうか、分かった」 電話を切ったマイケルが隣室のアーサーに「アーサー行くぞ」と声をかけるが返事が無い。 「開けてくれ・・・・明けろったら!」と、ドアを叩く。 返事が無いので、ドアを蹴破り隣室に入る。 どこにもアーサーの姿は無く壁に [ 信じてくれ おかしくなどない ] と、大きい字で書いている。 
                    
 法律事務所のボスのマーティが、ファイルを見ながらカレン弁護士に聞く。「ドンが署名を?・・・彼の署名なのか?・・・原本はどこだ?」 カレンが「書庫の火事で、他の書類と共に5年前に消失した」と答える。 マーティは「アーサーの鞄に何があるんだ?」と聞く。 「分からないわ・・」

 アーサーの事務室でマーティとバリーが探し物をしている。 バリーがマーティに「何を探すんだ」と聞く。 マーティが「U・ノースに関する書類は全て捜すんだ。・・・」と言う。 そこにマイケルがやって来る。 「何だね、マイケル・・」 マイケルが「アーサーは3時にニューアーク空港で車を予約してた、西4番街で降り、運転手に100ドル渡して去った。」とマーティに伝えた。 マーティは「アパートは探したか?」と聞いた。 マイケルが言う「既に越している。・・・ボロ家で管理人も居ない。・・留守電だけで出ない」 バリーが「居所はつかめんな」と言うと、マーティが「下町は考えられん。・・・どこかボロ家に潜んでいる」と言った。 バリーは「娘はどこだ」と聞いた。 「スペインかインドかね」と、マイケルが答えた。 マーティは「娘はアーサーよりタチが悪い。・・・U・ノースはバリーが担当する。・・・難題が山積だ。・・・君はカレンを煽らなかったよな」と聞いてきた。  マイケルは「会っただけだ」と答えた。 バリーが「何とかして、事態を収拾しろ。・・・奴は医療管理が必要だ」とマイケルに言った。 「どこでだ?」 「どこでもいいだろ」 マーティが言う「U・ノースは奴を施設で管理したいんだ。・・・彼らは危機を脱したい」 「容易くはない」 「どうしてだ?」 マイケルが言う「ニューヨークの法律では不条理な拘束は出来ない」 「あのビデオ見ただろ?」と、バリーが言った。 「事実を話しているだけだ」 マーティが「何の事実だ?・・・うちは600人の弁護士を擁している。・・・精神病患者の法的拘束に詳しい奴がいるだろう」と言った。 マイケルは「それに詳しいのはアーサーなんだ」と答えた。

 雑踏の中をアーサーが歩いている。 すぐ後ろ尾行して居る男に無線機から「今、ドアのそばだ。・・・いいぞ・・・五分ごとに無線で確認を・・」と連絡が入る。 「了解」  
 アーサーの留守家にバリーと部下の男が侵入した。 書類を物色し、カメラで撮影をしている。 部屋の電話が鳴る。 アーサーの声で、留守を伝えるメッセージが流れる「発信音の後に伝言を」と。  続いてマイケルの声で録音が始まる「アーサー出てくれ、頼む・・話そう。 どうしてもダメか?。・・・昨日の朝のことは気にしていない。水に流せるんだ。・・・連絡を呉れ。 今すぐ連絡がほしい。・・・つまり、お前の落書きだが、ある意味ではおかしい、それは病気の症状だ。・・・この件を解決したいなら、その前に会いたい。・・・会ってくれ。 この事態も事件もクソだ。 U・ノース社もクソだ。・・・俺たちで片付けよう。・・いいかアーサーお前は正しいんだ。・・お前は確かに変だし、自制も出来ん、だが筋は通っている。 お前は言ったよな、俺たちは番人だと・・・だが、自分で望んだことだ、俺たちの意思でその道を歩んだ。・・・だからって、突然終わりを告げたり、精神病に逃げられん。 アーサー頼む、出て話すんだ。・・・お前を救うことが重要なんだ。・・・番人同士で話し合おう。 この世の他の誰でもなく俺と話そう。 相棒俺は・・」 ”容量超過で録音できません”  部屋に侵入したバリーたちは、留守番電話の録音にかまうことなく室内を物色し、薬品棚に並べられた薬瓶を並べ替えてカメラで撮影を続けている。

 雑踏の中を歩くアーサーの後を、無線連絡を受けながら、カレンとバリーが後に付いて歩いている。 アーサーの目の前の広告テレビに [ Uノース ] [ ユナイテッド・ノースフィールド ] の写真が写つしだされる。 アーサーは目を背ける。

 農村にあるアンナの家に電話が架かってくる。 姉が電話を取って「アンナ・・どこにいるの?」と大声で探す。 街頭に止めた車の中にアーサーの部屋に入っていたバリーたちが戻って来て入る。 車の中で彼らはアンナの家の電話を傍聴している。 アンナが電話に出る。 「アンナ・・・アーサーだよ。・・・眠れたかね?・・・」 「ええ、まあ」 「察しが付くかな?、・・・内密にしてたかね?。・・」 「いいえ、姉が盗み聞きを・・」 「内容が内容だからな・・」 アンナが聞く「分かってる・・分かってるけど、450人の集団訴訟なのにどうして私に?・・・・」 「おかしいよね・・・気に掛かるかね?・・・誰かに会うのが望みでは?・・カメラのようなヤツ等に君は向かい合い、全てが変わり元には戻らない」 そこに姉がやって来て「誰なの?」と聞く。 アンナは「私の相手よ・・邪魔しないで」と姉に言う。 姉は「あいつ?・・あいつなのね」と言って遠ざかった。
 謝るアンナに、アーサーは「いいんだ。・・・うちの母も盗み聞きしてた」と言い、アンナは「姉は私を信用していないから・・・」と言った。 「変わるさ・・」 「そうね、でも・・」 「私たちが彼女に証明を何かせねば、・・よければ一緒に・・つまり、協力したいんだ」 この会話をずっと車の中でバリーが傍聴している。
                                          
 マイケルが、いとこのティミーの借金のことで、レストランで闇金融の男と会っている。 マイケルが「月曜までに一万2千調達する」と伝える。 男は「一万2千じゃ足りん・・少ない」と言う。 「どうすりゃいい?」 「7万5千を見込んでるヤツ等だぞ・・・1万2千なんて逆撫でするぞ」 「一昨日の話しだろ・・酌量の余地はないのか?」 「車を売れば・・」 「あれは事務所が借りてるものだ」 「担保にして借り、住まいを借りて、生活を立て直せ」 「そんなことは3ヶ月前に考慮済みだ」 「賭けをやってるのか?・・債権者の金で賭けてりゃ、ただでは済まんぞ。・・・誠実に行け、安易な道は進むな。・・真面目にやれ。・・・自分の首を絞めるぞ」 

 マイケルがマーティの家を訪ねる。 「二階の居間に篭って午前中は電話をしていた」と夫人が案内しながら教えてくれた。 マーティはマイケルを見ると「彼の仕業を?・・あの事件関係のファイルに目を通して居たんだ。・・・・彼はU・ノースに不利な形で取り組んでいる。・・・」と言った。 マイケルは「そんなことはさせん」と答えた。 マーティは「させんだと?・・・誰が止めるんだ?。・・・奴は原告団と連絡を取っている。・・供述をしたこの女性や大勢と連絡を取っている。・・・・奴は機密をにぎっている。・・とんだ事だぞ。・・・奴に電話したが、留守電が故障だ」と言った。 マーティの取り出した鞄を見てマイケルが「彼の鞄か?」と聞いた。 「そうだ」 マイケルが「俺も探していたのに」と言うと、マーティは「所持品と一緒に出てきたんだ。・・とんだ書類の山だ」と言ってファイルを取り出した。 マイケルは「マーティ・・聞いてくれ、まずい事があって借金したい・・8万ドルだ」と言った。 「アレは止めたんだろ?」 「賭けじゃない・・レストランの事だ」 「8万ドルか?」 「気を悪くさせるが、2週間も機会を待った。・・・合併の話しは分かるが・・」 マーティが「合併じゃ済まんのだ」と答えた。 マイケルは「だから今頼んでる。・・あんたが上司の内に・・・あんたが消えると、顔見知りも消える。・・・俺の事情など取り合わん」 「お前なら大丈夫さ、誰でも親身になるさ」 「御年45で破産だぞ・・12年も前線で戦ったが見返りはなかった。」 「バーの経営は止めなかっただろ。」 「気を紛らわすために何かをやりたかった。」 「そこまで追い詰められたとは・・・」 「何度も、訴訟担当に戻してくれと頼んだだろ」 「訴訟担当は誰でもいい」 「俺の得意分野だった」 「だが、代わりはいた」 「これに関しては君以外になかった。・・・君には天賦の才がある。・・・任に適った者だ。・・・君自身が、その立場を作り上げた。・・・悔恨の念なら、クイーンズ地検時代の私に会うんだな。・・・助言はこれだ。・・・忘れろ!・・・拘ってもロクな事にならん」 「助言がほしいんだ」 マーティが言う「これはどうだ・・・金を借りるならアーサーは助けるな」 「それは出来ん」 「そうはいかん」 「何を企んでいるか知らんが、こいつは・・・癌だ。・・・拱いて取り除かねば、全てに被害が及ぶ」 「何の話しだ」 「お前が頼りだ。・・・来週までにアーサーを捕まえたい。・・・そうすれば君の業績は称えられる」 「マーティ・・正気か?」 「いつの間に弱腰になった?」

 マイケルがアーサーの家に行く。 玄関のドアを叩くが返事がない。 彼の行動をバリーが車の中から監視カメラのモニター画面を見ながら見ている。 車の中に息子のヘンリーが居る。 ヘンリーが「ジーン叔父さんに電話をして、警察を呼んだら?・・」と言う。 マイケルは「それほどの事じゃない」と言いながら、近所の人に「彼が戻ったら知らせてくれ」と頼んだりしている。 
 車を走らせていて、街角で買い物帰りのアーサーを見つける。 呼び止めるとアーサーが「マイケルか?・・脅かすなよ。」と言う。 マイケルが「で、・・・来るのか?」と聞くと、「・・ホテルじゃ悪かった。・・気が滅入っててな、・・・」と言う。 「治ったか?・・・電話も無いから」 「電話の前に考えをまとめていたんだ。」 「どうなった?」 「いい感じだが、もうちょっと考えを・・まとめなければと思って・・それで終着だ」 「その良い感じが、どうなるんだ?」 「違う、そうじゃない、いい感じと結果は関係ない」 「なんていやあ良い・・アーサー・・言うことを聞くのか?・・・ガキやバカみたいに、いい感じだとか、何を企んでる?・・・お前を救いたい・・・悪化する前に救わねば・・・お前は切り札を握っている。 隠しておけば安泰なんだ。・・・やりたきゃ好きにしろ。・・・唯一まずい選択を抱え込んでるものだ」 「だから、すまないと・・」 「この件を放棄すればただでは済まんぞ・・・」 「何のことだかわからない?」 マイケルが言う「お前の尻拭いだ・・・俺に任せろとマーティに言った・・・丸く収まりゃ安泰だ。・・・俺を信じろと触れ回った。・・・なのに、今朝起きたら、ウイスコンシンの原告と機密書類片手に電話と来たもんだ。」 「なぜ、分かった?」 「全部剥奪だ・・・お前の地位も所得もだ」 「なぜだ。・・・なぜ、バレた?」 「ヤツ等は免状も剥奪する」 「アンナとの電話がなぜ?」 「マーティがそう言った。・・違うのか?」 「どうしてバレた?」 「そんなこと知るか!」 「盗聴したな?・・・言え・・なぜマーティにバレた?」 「駐車場で女を追い回すからだ。・・・弁護士に電話したんじゃないのか?」 「彼女に限って、それはない」 「その判断に抜かりがないと・・・バカはやめて元に戻れ、俺がそれを助ける。・・・お前を助ける奴も探す。・・・やめろ!・・お前ならできる」 アーサーが言う「親切はありがたいが、さぞ、満足な生活だろうが、君は所詮裏稼業で弁護士じゃない。・・・私を制止できた場所はウイスコンシンだった。・・逮捕された場、ビデオの場、私の不道徳な行為が大勢に目撃された場だ。・・・ニューヨークじゃ、やましい事はない。・・・不条理な拘束を独断するほうが危険だ。・・・被告に脅威を与えているのは誰だ?。・・・あれで解決したと思うか?・・・そうだと良いがな。・・・・これは言っておく、次に逢うのは法廷だ」 「俺は敵じゃないぞ」 「じゃ、何なんだ?」アーサーは立ち去った。

 ”種を手に・・・地を耕し・・・収穫を促進・・・世界を満たす・・・” U・ノース社のコマーシャルを、ビデオでアーサーが繰り返し見ている。アーサーの家の中での行動もバリーが車の中で盗聴している。
                   
  アーサーが自分の会社の自分の留守電に電話を架ける。 「やあ・・私だよ諸君!・・諸君聞いているか?・・その時が来たぞ。・・重要機密書類だ。・・恐怖に満ちた醜悪な称賛を聞くがいい。・・ユナイテッド・ノースフィールド社のカルシテイトの内部調査書229番。1991年6月19日、研究報告。 ”即時”利益回収を要する寒冷地の小規模農場では、カルシテイトの市場成長は”予測不能”である。 まっとうな見解を言ってやる。・・”予測不能”などという言葉は科学者なら使わんのだ。”即時”という言葉も使わん。 いいかね諸君、・・・社内研究において、生活用水によって営む短期型の小規模農場では、成分濃度において危険が生じ、人体組織の損傷を誘発する濃度値に達してしまう。・・・前置きが長くなったが、こんな危険な製品をウチを利用して隠蔽するな。・・・カルシテイトの商品特性とは、無味・無色で物質の効力を保ったまま、致死毒性を秘めて存在し続けるのだ。・・・それだけじゃない、完璧なる発ガン物質の散布システムだ。・・・カルシテイト物質の化学見地の訂正。分子探知装置の設置に、カルシテイトの全製造工程において、匂いの付加や着色などが必要不可欠である。 その経費は重要事項であるにも拘わらず記載されていない。・・・とどのつまり、経費をなくして、利益とするのだ。・・・私は研究に疎くて、誰がこの決定を下せたか分からんが、明らかなのは、内部調査書の漏洩はカルシテイトの流通に不利であり、U・ノース社内において厳重に機密保持する必要があった。・・その真意は言わずもがなだ。・・・さらばだ!」

 この電話の録音をカレン弁護士はバリーから聞かされる。 カレンはバリーに「何とかしなさい」と言う。 「何とか?」 「そうよ。・・・それが課題よ。・・・我々の持てる方法は、放っておくか・・・、他に方法がないのか、見落としている方法とかは・・・」 バリーはカレンの意を察して「こっちで処理できるよ。・・・私は法律家じゃないし、言われたとおりするだけだ」と答える。 カレンは「その方法で?・・・」と聞く。 バリーは「その方法だ・・・ドンに教えたほうが・・・」と聞くが、「ドンは関係ない。・・・彼は手に負えないわ・・・やれるの?」と、カレンは聞いた。 「手段はあるし、言われた通りにする」 「いいわ」 「やっていいのか?・・やれという許可か?」 カレンが頷いた。

 マイケルの実家で父親の誕生祝いをしている。 兄ジーンの妻が「パパ、願い事をどうぞ・・」と言う。 ジーンは「願い事を言ったら、早死にしそうだ・・」と言う。 「ばかだな・・」 エディがローソクの火を吹き消す。 皆で拍手し盛り上がる。 ジーンの妻が「手作りじゃないから、文句は言わないで」と言う。 「おめでとう」 ジーンが「仕事に行く」と言って立ち上がる。 マイケルも「俺も行く」と言う。 ジーンは「1ヶ月も来なかっただろ。・・少し居ろよ・・・もてなししているんだ、・・・親父が寝るまでさ・・」と言う。 妻が「行くならヘンリーは預かる」と言い、マイケルは「じゃ家まで送ってくれ」と言う。 ジーンは「ティミー(いとこ)が電話でさ、お前と話しずらいってさ」と言う。 「当然さ」 「仲直りしろ」 「ティムは何だって?」 「子供がおびえてるって」 「女房もおびえてるとか?」 「パミーは恐がって泣き止まんと」 マイケルは「彼女が連れてった。・・・ティミーが悪い・・・仲など直らん。・・・全財産売ってもまだ足りん。・・子供の話しはするな。・・懲り懲りだよ。・・お前なら奴も留まった」と言う。 ジーンは「転落の人生を見てきた」と言う。 マイケルは「あてつけか?・・・1年以上も賭けはしてない。カード賭博もご無沙汰だ。・・・バーの投資が賭けだった。・・ティミーに賭けて失望した。 全財産を見事にスッテ、生活は破滅だ」と言った。 「わかった、・・・落ち着け」

 アーサーが家に帰ってドアを開け部屋に入る。 バリーと部下がアーサーを襲って気絶させる。 口に毒物を入れて、風呂場に運ぶ。 靴下脱がし、足の指の間に毒物注射をする。 バリーは脈拍が止ったこと確認して部屋を出た。 

 マイケルとヘンリーが外に出ると、ティミーが来ている。 マイケルは「ヘンリー早く乗れ」と言って息子を車に乗せる。 ティミーは「八日間酒を断っている。 会いに来たんだわかってほしい」と言う。 「息子の前でか?」 「申し訳なかった。・・ほかにどうしょうも無い」 「ステファニーのタイヤを返せ」といって、別れる。 車走らせながらマイケルが息子に言う「ティミー叔父さんな、叔父にもいいときがあった。 彼の気持ちが問題だ。・・・あいつは大バカなんだ。・・・不幸に陥るわけなどお前が気にするな。 分かっているんだ」
                                   
 マイケルに。 アーサーの死を知らせる電話が架かってくる。  

 警察官がマイケルに言う「近所で改装していた人が気がついた。 風呂場から水があふれていて、下まで漏れていた。 玄関も非常口も全部閉まって密室だった。・・ドアを壊して入った。・・薬が散乱していて、現場の状況からみて自殺の様相が強い。・・同僚に聞いたが、彼には問題行動があったと・・」 「遺書は?・・」 「探したが無い・・・事故か、書きそびれたか」 「部屋に入れるか?」 「ダメだ・・検査官が毒物検査をするため2週間は封鎖をしている」 「彼の娘は連絡を受けて、ヨーロッパを発った。・・娘は入れる・・」 「わかった」 警察官はマイケルに「君のお兄さんとは顔見知りだ。・・女房も190署にいるから進展は知らせるよ」と言う。

 マイケルが酒場へマーティに会いに行く。 マーティは「こんなことになって・・なんてことだ」と言ってマイケルを抱きしめる。 マーティは「話す時間も無かった、・・なんて奴なんだ命を粗末に・・・」と言う。 マイケルは「一たい何を・・俺が追い詰めたのか?・・救えなかった」と嘆く。 マーティは「お前が殺したというのか・・・奴は強かった・・ありえん」と答える。 「なぜあきらめた?・・なぜ死んだ?」 「事故に違いない」 「アーサーが遺書もなしにか?・・」 「遺書も無いし、事故以外に考えられない」 「世間と闘うと言ってて、12時間後に薬で死ぬ・・・訳は?・・」 「訳など常人には想像も付かぬ。・・30年もの間アーサーを見てきた。・・悪い間柄じゃなかった」 バリーがマーティを迎えに来て「マーティ・・・会社に行こう。・・・ドンから30分前に電話があって、アーサーの話しをしたが素っ気無いんだ」 マイケルは「U・ノースは動揺なしか?」と聞く、 バリーは「そんな感じだ。・・こっちはどうする?」と聞いた。 マーティは「マイケル・・お前の仕事は済んだ。・・終わったんだ」と言って立ち去る。

 突然、U・ノート社が和解の申し出をしてくる。

 マイケルがアンナの家に夜、電話する。 姉が電話に出る。 「アンナ・キサーセンは?」 「誰?・・」 「マイケル・クレイトン・・・ニューヨークの弁護士だ。」 「構わないでよ!・・」 「なぜ?・・」 「ニューヨークに呼んでおいて、空港に待たせっ放しよ。・・・・ミルウォーキー以外は知らない妹なのよ」 「ちょっと待て・・」 「あなたこそ・・妹が明日帰ってきても、電話したらタダじゃ置かないから・・・」 「彼女はニューヨークか?・」 「あなたたち何なの?」

 マイケルはアンナが泊まっているホテルに車で行く。 バリーたちが車の中でアンナを見張っている。 アンナの部屋に行く。 「アーサーの友人のマイケルだ。・・・姉さんから部屋を聞いた。・・出てくれ」 アンナが警戒しながら顔を見せた。 バリーは相棒に「どうする?・・」と聞き、「俺は入り口を監視する。・・お前は車を調べろ」と言う。 アンナは「彼はここで私に見せるものがあるといったの・・・彼に会わせて・・それがあの事件を解決する手段よ。・・空港に行っても券がなくて諦めたの。・・・あなたじゃダメよ・・帰って・・彼が払ったのよ。800ドルのファーストクラスよ。・・・だから飛行機に乗ったの・・彼を信じる」と言う。 マイケル「彼は・・失望するだろうか?・・・君が彼以外の人に全部話したと知ったら」と聞く。 「私は話さないわ」 「だが、話してくれ」 「いやよ・・・約束したもの」 「君は彼以外に話してないのか?」 「ええ、・・彼はおかしいんでしょ?」

 [ ニューヨーク190地区 警察分署 ] 
 マイケルのところに兄ジーンが「これだろ」と言って、”封鎖”の張り紙を持ってくる。 「分かってるのか?、・・・親切だと思ってるのか?。・・・それ以上だ。」 「出所はバレやしないよ」 「ぶち壊すのか?」 「何を言う」 兄は「これは誰の頼みだ?・・レストランの借りで封鎖シールを貰えと言われたのか?」と聞く。 「知りたいのか?・・」
 
 マイケルはアーサーの家に行き、ドアの封鎖シールを剥がして部屋の中に入る。 部屋に明かりがついたのを見張りのバリーが知る。バリーは「真相に近づいているぞ。・・どうする」と相棒に聞く。 マイケルは「机の上の書類を点検する。 赤い表紙の本 [ 王国と征服 ] を見つける。 ページめくっていると紙片が落ちる。  [ エデンズ ] [ コピー注文 ] 領収書であった。 マイケルはこれをポケットに入れる。  「動くな!・・そのまま・・手を上げろ!」背後から大きな声がした。 「友人なんだ」 「手を上げろ!・・ゆっくり振り向いて」 「仲間は?」 「いないよ」 「動いたら死ぬわよ」一人は女性、警察官が二人来ていた。   

 マイケルが警察署に居る。 兄のジーンが来て釈放してくれる。 「署の者や、奴の女房にも借りが出来たぞ・・・誰にもバレンだと、ヤツ等が調べりゃすぐバレる・・・勤続二十年、目前で年金を失いかけたぞ」 「誰が警察に知らせた?・・・ビルにはひと気も無く、長居もしていない。・・誰かが警察を呼んだんだ」 「警察もバカじゃない、警察の真似などしないで弁護士らしく静かにしておれ」

 マイケルは領収書を持って、発行元の [ エデンズ ] に行く。 店員が「6回電話したけど、留守電が故障で」と言いながら、赤い表紙の[ 王国と征服 ] ”征服への喚起” と表題にあるコピー冊子を持ってくる。 アーサーは3000部も注文していた。 マイケルが冊子の中身見る 「 カルシテイトの内部調査書229番 ]  [ ユナイテッド・ノースフィールド ] (有毒農薬であることを証明するデータが一杯記載されている) 店員は「これで良いですか。・・25箱も冊子があってバンでも無いと・・」と言う。 マイケルは1冊だけを持って「預かっててくれ・・頼む・・・来週取りに来る」と言う。 マイケルが店を出た後にバリーが店にくる。
        
 カレンはマイケルを尾行していたバリーから、コピー店で入手した [ 王国と征服 ] を見せられる。 カレンは唖然とする。 バリーは「マイケル・クレイトンがまずいことを知った」と言う。 
 マイケルは[ 王国と征服 ] を手にマーティに会う。 「話しがある。・・昨晩の続きだ」と切り出す。 マーティ「お前が捕まらず、ボブとキムに葬儀を頼んだ。・・週末までに済ませる 。・・・今朝、8万の小切手は切った。・・すこし余裕があったのでな。・・バリーには伝えた」と言った。  マイケルは「アーサーが何か掴んでいたら・・?」と聞く。 「何かって?」 「U・ノースの件で彼が正気で、正しいのだったら?・・」 「うちに間違いでもあるというのか?」 「間違いも過ちも全てさ」 「この件は最初からヤバイんだ。・・15年もそうやって来た」 「公表するならヤツ等はどう出る?」 「どう出るか?・・バカか?・・・一朝一夕で解決はせん。・・・900万ドルの弁護費用も保留される。・・ミルウォーキーでの醜態ビデオを楯にウチの不祥事を訴えてくる。・・ロンドンと合併中止なら得るものも無く、備品売ってすべて終わりだ。・・・それ8万だ、ボーナスと思え・・・3年契約の分だうまくやってくれ」アーサーは小切手を差し出した。 同僚弁護士が「契約とは機密を守ることだ。・・それが安全を保証する、・・・ここの依頼主や社員は8万ドルなど簡単には呉れん。」と忠告する。 マイケルは「ゆするとしたら真っ先にお前だ。・・その時は金のためじゃない」 「違うのか?」 「見当違いだ」  ドン・ジェフリーがマーティのところ来た。 

 マイケルは、賭博場で闇金融の男ゲイブと会い借金を返す。  マイケルにゲイブは「1万2千が、7万5千か?・・これでチャラだ」と言った。 マイケルはポーカーを始めた。  バリーと部下の男がマイケルの車に爆弾を仕掛けている。 マイケルは同僚弁護士のウォルターから携帯で呼び出され、ポーカーを止めて車に戻る。 見張りのバリーが男に「車をすぐ出ろ!」と無線で伝える。 男は仕掛けを中断して車を離れる。 ウォルターがマイケルに携帯電話で「うちの依頼主が人を轢いた・・・奴には電話を取るなと伝えておく・・・行くなら場所を教える」と言う。 マイケルは事故の依頼主の家に向かって車を走らせる。 バリーたちが後を追う。 マイケルの車は爆弾を仕掛けるために電源を触られたので、ナビの画像が乱れるし、発信信号が途切れてバリーたちはマイケルを見失う。

 マイケルが依頼主を訪ねると、依頼主は「ウオルターからやり手の人物だと電話で聞いた。」と言う。 マイケルは「勘違いだ」と答えた。   
「法律事務所のゴミ屋か?・・・それが仕事か?」 マイケルはジェリーに後を託して顧客の家を出た。  バリーの部下が画像を見ながら「直ったぞ、・・受信した」とバリーに言う。 彼らはマイケルの後を追う。 マイケルが枝道に車を乗り入れたので、また分からなくなった。 その頃、マイケルは車を止めて、朝もやのかかった丘の上に3頭の馬が居るのを見つけ、歩いて丘を登って行った。 馬は彼が近づいても逃げなかった。 彼はこれからどうするかを考えていた。 バリーが画像を見ながら相棒に「近づいているが、もっと西だ。・・・・携帯電話を出せ。・・・感度良好だ」と言って電話機を操作した。 マイケルが今降りたばかりの車が大爆発を起した。 馬が慌てて一目散に逃げて行った。 マイケルは猛火に包まれた車のところに走った。
バリーとその手下は、見失ったマイケルの車が、谷間の方で爆発し炎上したのを確認した。 マイケルは自分が狙われていることを知ったので、すぐに車に戻り、炎上する車の中に自分の身に付けていた財布や時計を投げ込んで逃げた。 バリーたちはマイケルが死んだと報告した。

 従兄弟のティミーが車で来る。 マイケルを乗せる。 ティミーが「すまない」と謝る。 マイケルが「良いから出せ」と言って車は走しり去る。 

 法律事務所にも 「今朝、 マイケルの車が爆発して死亡した」と連絡が入る。 「なに?・・ウソだろ」

 U・ノースの会議室では法務部本部長のカレンが、集まったU・ノースの最高顧問たちを前に和解案を提案する。 「原告からは30億ドル以上の賠償請求があります。・・今日、集まってもらったのは、この件に関して、解決への糸口を変更したためで、我々には、一時和解金の用意があります。・・要点はこうです、この数ヶ月間原告の訴えを受け混乱をきたしました。・・和解金の調達に追われました。・・・原告団の弁護費用は、32%上限の最高4億ドルで、これが24%に減額されました。・・訴訟が沈静化する起因はそこです。・・・原告の採算性を割り出しました。 原告が6億ドル以下で和解すれば、税額控除が得られます。・・この会計年度内で、和解を成立させれば採算がとれます。 それが私の調査による・・この現状において最も有益な方法だと思います。」

 説明を終えて会議室の外に出たカレンがほっとして振り向くと、そこに死んだはずのマイケルが待っていた。 マイケルがカレンに言う。「幽霊じゃないぞ・・アーサーはここら辺をさまよっている。・・それは冗談さ。・・これは重要機密だ、これがいるだろ、古き良き汚点だ。」 「何のことかさっぱり?・・・」 「分からないというのか?」 「訴訟は済んだことよ、機密だろうと効力は無いわ」 「あれは一時的提案だろ?・・・全員に賠償などしないだろ。・・・俺には千部のコピーがある。・・どうなると思う?」 「マーティに言うわ」 「よし、絶対やれ・・アーサーの連絡相手はアンナだと話せ・・・盗聴してた奴も吐け」 カレンが言う「これは単なる書類で、真実だとしても証拠には・・・」 「アーサーをなぜ殺した・・・」 「U・ノースを守るためよ。・・依頼関係で当然の権利よ」 「ただじゃ済まんぞカレン・・・お前ほどのものが血迷ったか」 「これ以上やめて・・・」 マイケルが言う「お前が殺し損ねた男だぞ・・取引する男だぞ。・・その目で見てもまだ分からんのか?・・・訴訟問題は面倒だからと俺を消すのか?。・・俺はほかならぬゴミ屋だ。 何でもやる裏稼業だ。・・盗聴から汚職まで扱う奴を殺すか?・・・なんでもほしけりゃ呉れてやる・・・8万ドルと3年契約のエサでアーサーを売って、俺は消されると・・」 「望みはナンなの?・・」 「金が要る・・・引退するが引き換えだ・・全てほしい」 「幾らなの?」 「10だ・・」 「10って?・・1000万?・・1000万ドルもあると思って?・・」 「その価値はある・・・書類の署名主を知ってるはずだ・・大枚払う価値があるかどうか、ドンに見せてみよう?」 「込み入った話しなら場所をかえましょ」 「俺の車でか?・・・安心しろ、半額で良い・・アーサーの件は済む」 「半額なら何とかするわ」 「除草剤の原告468人を残り半額でチャラにする」 「ちょっとドンと相談を・・」 「俺は命令しているんだ!」 

 カレンの帰りが遅いのでドンが廊下に迎えに出る。 「良いわ」 「1000万ドルだぞ・・海外銀行の指定先に即刻送金だ」 「判ったわ」 「お前は終わりだ」 「何が?」 「お仕舞いだな、察しな・・」 「分からないわ?」 「証拠写真もな」と言って携帯電話を取り出してカレンの写真を撮る。 カレン「お金じゃないの?・・」 「それはお前が取っとけ」
 ドンが来る「カレン・・審議が止まってるんだ早く戻って・・・君は何者だね?・・」 マイケルは「俺はシバ神、死を司る!」と答える。 ドンが「ロン・・警備を呼べ・・」 と言い、マイケルに「おい、止まれ!・・奴を捕まえろ」と叫ぶ、駆けつけた男たちが、ボスを取り囲む。
 「NYPDの刑事です。・・同行願います。・・聴取を・・」 会場のざわめきを跡に、マイケルは兄ジーン警察官のところに歩み、「聞いていたか?・・」と言って携帯電話を渡した。 ジーンは「大丈夫か?・・遠くに行くな」と言って分かれた。 マイケルは雑踏の中でタクシーを拾い「50ドルの分だけ行ってくれ」と言ってタクシーを走らせた。 


                    =  終わり  =
         平成20年4月12日 全国 ロードショウ
         平成20年4月13日 鑑賞

                    

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