ハリーポッターと賢者の石
〔 第 1 作 〕
  全世界41ヶ国で翻訳され、1億部の出版というベストセラーの映画化。原作者J・K・ローリングはスコットランドに住む31歳のシングル・マザー、彼女が「クリス・コロンバス監督はこれ以上のハリーを絶対に見つけられなかった」と絶賛したハリー役は11歳のダニエル・ラドクリフ少年。

     【ストーリー】
 サレ-州、リトル・ウインジング、プリベット通りの夜明け前、一人の老人が魔法の杖で街路灯を一ツづつ消して行く。 魔法使いのダンブルドア先生である。 マクゴナガル先生も心配してやってくる。 そこに大男のハグリットが生まれて間もない男の子を連れてくる。 「この子は魔法界の誰より有名になる子です。」「あの男ならこの子を預けて心配要りません」。 「ハリー・ポッターに幸運を・・・・」プリペット通り4番地のダーズリー家の玄関前に、三人は子供を置いて立ち去る。

 叔母の家の階段下の物置で育てられたハリー・ポッターは、義兄弟のダドリー君が階段をわざと音を立てて降りてくる音で起こされる。 今日は爬虫類館に家族で遊びに行く日、父は「少しでも変なことをしたら一週間食事抜きだぞ」と忠告して出かけた。 ハリーは眠っていたニシキヘビを起こし会話をする。 びっくりしたダドリー君が蛇室のガラスに触ろうとして中に転げ込み、蛇は館内を逃げ回るが、ダドリーが出ようとしても蛇室はガラス張りに戻っている。 父は「ガラスが消えたんだとッ、魔法などあってたまるか!」とハリーを階段下の物置に閉じ込める。

 ある日、両親も友達もいないハリー・ポッター宛に奇妙な手紙が来る。 ホグワーツ魔法魔術学校が差出人で、父はすぐに破り捨てる。手紙はフクローが運んでいることが分かり、郵便受けを閉めてしまう。 父が「今日は一番いい日だ。 日曜は郵便が来ない日だから」と言ってるうちにたくさんのフクローが庭一面に降りてきて、室内は手紙が紙吹雪のように落ちてくる。 ハリーはいう「この家を出る、そうすりゃ手紙が来なくなる」。 その時ドアを蹴破り大男がやってくる。 男は魔法学校のハグリッドで「おめでとうハリー・ポッター」手作りの11歳の誕生祝いを土産にもってきた。ハグリッドは「おまえは魔法使いだ」と言いハリーは「何かの間違いだよ」と言うが「おまえが怒ったときや緊張したとき不思議なことが起きなかったか?」と聞き、ホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可書をくれる。 母は「昔姉の所にも、これと同じ入学許可書がきた。」と話す。 ハリーは父と母が交通事故で死んだと聞かされていたが、魔法使いの仲間に殺されたこと、犯人がまだ生きているらしいことをハグリッドの話で知る。

 ハグリッドはハリーを魔法使いたちの溜まり場に連れて行く、みんなハリー・ポッターという名を知っている。 「どうしてあの人たちは僕の名前を知っているの」。 ハグリッドは「おれの口から言うにはチト荷が重すぎる」と教えてくれない。 ハグリッドは魔法使いのための道具が何でも売っている街へ案内すると言い、レンガの塀を魔法で開く。 そこにはダイアゴン横丁があり、フクロウ、コウモリ、カエルも売っている。 ハリーが「ハグリッド、お金どのくらいいるの、僕お金を持ってないよ?」「おまえのお金ならそこにある、グリーンポット魔法銀行だ、父さんと母さんが預けてある」。

 ハグリッドは魔法銀行に行って、ハリーの金庫の鍵をポケットから出し687番金庫を開ける。 そこにはお金が一杯山積みにされていた。ハグリッドは「両親に感謝するんだな」と言った。 さらに金庫番にダンブルドア校長から預かった極秘の手紙を渡し「例の金庫にはいっているあれのことだ」といって713番金庫を開けさせる。 布の袋に入った何かをポケットに入れながらハリーに「いいかこれは秘密だよ、誰にも話さんでくれ」と言った。

 次に杖を買いに行った。 店に入ると主人のオリバンダーが「何時あえるかと楽しみにしてましたよハリー・ポッターさま、お父さんとお母さんがここで最初の杖を買っていったのは昨日のようだ」と言い、杖を選んでくれるが振ると周りのものが壊れる。 「あわんな、ダメか」と言い、最後に選んだ杖はぴったり合った。「不思議じゃ、わしは自分が売った杖を全部覚えている。これは不死鳥の尾羽根で作られている。同じものがこの世にもう1本だけある」と言った。 「運命とは不思議じゃ、あなたがこの杖を持つとは・・・。兄弟杖があなたの額に傷をつけた。 あなたの額に傷をつけた男がパパとママを殺した。 暗黒の時代みんなその男と戦ったがおまえを除きみな殺された。 その男はまだ生きていると思う。 その男の名はいえない。」と教えてくれた。

 ハグリッドに聞いたが「魔法使いはいいヤツばかりとはかぎらねェ、昔ある魔法使いが悪の道に走ってナ。 そいつの名は「ヴオルデモーレ・・・・しッ。」「ヴオルデモーレは魔法使い達を悪の道に引きずり込んだ。 立ち向かった者はみんな殺された。 おまえの両親も戦ったがヤツに狙われて助かったものはおらん。 ただ一人おまえさんを除いてはナ。 その額に傷はただの切り傷じゃねェ、邪悪な呪いをかけられてできる傷だ。 やつは今もどこかで生きている。 おまえさんの名前を知らん者はおらん、生き残った男の子だからナ。 おまえの何かがやつを追い払ったのだ。」といって急いで学校に帰った。

 キングス・クロス駅、ホグワーツ行きの特急は9.3/4番線ホームから出る。ホグワーツ魔法学校の新入生が次々と9番ホームと10番ホームの間にあるレンガの壁に飛び込んで行く。 ハリーも後に続くと特急列車がもうホームに待っていた。 列車内で同席になった少年はロン・ウイズリーと言い、逃げたヒキガエルを探しているハーマンオニ-ルという少女も友達になる。 湖をボートで渡り、島にあるホグワーツ魔法魔術学校に着く。 「新入生の皆さんようこそ、歓迎会の前に寮分けをします。 最高点をとった寮には優勝杯をさしあげます」。

 マクゴナガル先生の案内で先輩達の待つ大広間に案内され、まず先に寮分けをされる。 寮はグリフインドール寮、アップルフアン寮、レイブンクロウ寮、スリーザリー寮、がある。 生徒が帽子を冠ると帽子がみんなの寮を決めて行く、ロナルド・ウイズリー、ハリー・ポッター、ハーマンオニ-ルはグリフィンドール寮と決まった。 ダンブルドア校長が「暗黒の森に入ってはいけない」「右手の3階の階段は近よらないように」と注意を述べた。 そして全員でご馳走を食べた。 寮への近道の階段を進むときマクゴナガル先生が「この階段は気まぐれだから気をつけて」と言った。 廊下の額に入った絵の人物は動いているし、部屋のドアは合言葉で開いた。 荷物はすでに部屋に運ばれていた。 魔法新聞には「魔法銀行に強盗が入り713番金庫を開けさせたが、中は空になっていた」とでている。 スネーク先生が闇の魔術の授業を担当している。
                   

 クリデイッチ先生が飛行訓練の授業を始める。 「全員ホーキの左側に立って」、”アガレ。アガレ”(手の中にホーキが飛び上がる)「ホーキをつかんだらその上にまたがって・・・・、しばらく浮いてなさい」ネビルは操縦できずホーキが勝手に空を飛び出す。 ドラゴ・マルボィがボールを投げてハリーにとって来いと言う。 ハリーは一度も乗ったことのないホーキに乗ってボールを追っかけてこれをつかむ。 これを見たマクゴナガル先生はハリーをフリッツのシーカーに選ぶ。 1年生がシーカーに選ばれるのは100年ぶりでお父さんもシーカーだったと教えられる。

 ハリー達が部屋に戻ろうと階段を上っていると、階段が勝手に動いて近寄ってはいけない3階の部屋につながる。 三人が中に入ると3つの頭を持つ番犬がいた。 「あの怪物の足の下に仕掛け扉があったわ、きっと何かを守っているのよ」。 ハーマンオニールが”ウインガーデイアム・レヴィオーサー”と呪文を唱えると番犬は静かになった。

 授業中妖怪のトロールが地下室に出たと大騒ぎになるが、ハーマンオニールがトイレに行って帰っていないことに気がつく、トロールはトイレで大暴れしている。 「トロールは自分で入れないので誰かがいたずらしたんだ」。 ハリーが頭に飛び乗りすがりついて戦うが危ない。 彼女が例の呪文”ウインガーデイアム・レヴィオーサー”を唱えると、トロールが持っていた棒が空を飛びトロールの頭にあたり、トロールは気絶する。

 ハリーたちは「誰かが銀行から何かを出し、それを番犬に守らせ、それをスネープが狙っている」と考えた。

 フリッツの今年初めての試合。 グリフインドール対スリザリン戦。選手がホーキにまたがり位置に着いて先生の合図で空を飛び、身体をぶつけ合い、ボールを輪の中に投げ込み通過すると得点だ。 ハリーのホーキが変だ、スネープが呪文を唱えている。 それを見たハーマンオニールがスネープの足元で”ウインガーデイアム・レヴィオーサー”と唱えると足元から火が出て、ハリーの呪縛が解け、飛行が回復する。 ハリーが羽根の付いたボール(ブラッチャ-)を追っかけていて口の中にボールが飛び込み、グリフインドールは勝利を得る。

 ハグリッドがいう「3階の部屋に何があるかを知っているのは、ダンブルドアとニコラス・フラメルだけだ。」「おまえ達に言っておく、首をあまり突っ込むな」「フラッフイ(3ツ頭の犬)は俺の犬だ去年ランベル人から買った犬だ・・・・。これ以上聞くな、秘密なんだ」「フラッフイ-が守っているものをスネ−ブが狙っているんだよ」とハリーが言うと、「バカいえスネ−ブ卿は先生だ」とハグリッドは言う。 「ニコラス・フラメル・・・・何者なんだろう」

 ハリーたちはニコラスのことを100回も調べたが分からない。クリスマスの日、ハリーに生まれて始めてのプレゼントの小包みがロンのママから届く、「君のお父さんから預かっていたものを返す時がきた。 上手に使いなさい」。 マントが入っており着ると体が見えなくなる。 ハリーはマンとをかぶり透明になってニコラス・フラメルのことを調べに図書館に入る。 危うく見つかりそうになるが逃げたとき、「私を敵に回したいのか?。どちらのがわに付くのか決めておくんだスネ-ブ先生」と頭にターバンを巻いたクィレル教授が話すのが聞こえた。

 ハリーは大きな鏡の前に出た。 自分の後ろに父と母が立って写っておりおだやかに微笑んでいる。 振り返ると誰もいない。 急いでロンを呼びに行く「ロン早く起きて、君に見せたいものがある、 未来を見渡せる鏡だ」。 そこにダンブルドア校長先生が来る、「世界一の幸せ者がこの鏡を見たとき、ここに写るのはいつもどうりの自分じゃ、この鏡が写すのは心の一番奥にある一番強い望みなんじゃ、ハリー君は家族を知らない。 家族に囲まれた自分が写ったんじゃ。だがこの鏡は真実も知識も与えん。 これに魅入られ身を滅ぼした者が何人もいる。 明日にはこれを別の場所に移すつもりじゃ。 二度とこの鏡を探すでないぞ。 夢にふけって生きるのを忘れてはいかん」と言った。

 ハリーは白いフクローを空に放す、ハーマンオニールが調べてきた「ニコラス・フラメルは賢者の石を作りだした人物である、賢者の石は恐るべき力を秘めた伝説の物体です。 いかなる金属をも黄金に変えいに地に水を生み出す、これを飲めば不老不死となる。 現在存在する石はニコラス・フラメルが所有している。 彼は有名な錬金術師で去年665歳・・・」。 「フラッフイが守っているのはこれよ」。

 三人はハグリッドのところに行く。 「スネ−プが盗もうとしているのはあの石よ」 「バカいえまだ疑ってるのか?スネープは石を守っている先生の一人だ。盗んだりするわけなかろう」といい。 「何人もの人が守ってる。 後はフラッフイがいれば大丈夫だ、あいつをなだめれるのは俺とダンブルドアだけだ」。と言った。

 ハグリットは大きい卵を持っている。 パブで出あった知らないやつがこれをもてあましていたので貰ったという。 やがて恐竜が孵化した。

 ハリーはハグリットと一緒に立ち入り禁止の森に行く、「これを探していたよく見ろ、ユニコーンの血のあとがある、だいぶひどい怪我をしているらしい。 俺たちで傷ついたユニコーンを見つけるんだ。 ロンとハーマンオニールは俺と来い。 ハリーはドラゴ・マルボイと一緒に行け」。 妖怪ユニコーンがでてマルボイは逃げる。 ハリーはユニコーンと戦うが危うくなった時、フイレンツェ(腰から下が馬の人間)が来る。 「ハリー・ボッター森を出なさい。ユニコーンの命を奪うことは恐ろしいことだ。 ユニコーンの血を飲めば死にかけた命を蘇らせることができる。 だがその代償は大きい。 純粋な生き物を殺しその血が唇に触れた瞬間からその子は生まれる。」 「そうまでして誰が生きたいの」 「誰だと思う」 「もしかして、さっきユニコーンを殺してその血を飲んでいたのはヴオルドモーテだったのか!」 「あの学校に何が隠されているのか知っているかい?」 「賢者の石だったのか!」 フイレンツェは「これでお別れだ幸運を祈る」と言って去って行った。

 それじゃ例のあの人が森の中に潜んでいると言うのか?。 ハリーの質問にロンが答える。 「でも弱っててユニコーンの血で生きてる。 スネ−プが石を欲しがっていたのは自分のためではなくヴオルデモーテのためなんだよ。 あの石があればヴオルデモーテは力を取り戻せる。 復活してあいつは君を殺す気だよ」。 ハーマンオニールがいう「ちょっとまって、大事なことを忘れていない。この世でただ一人ヴオルドモーテが恐れているのはダンブルドア校長よ。 先生がいる限りハリーには指1本触れさせはしないわよ」

 恐竜を欲しがっているハグリットの前に、恐竜の卵を持った人が現れるなんて話がうますぎる。 とハリーは気がつく。 ハグリットに「普通、恐竜の卵なんて持ち歩かないよ。卵をくれたのはどんな人だった?」と聞く。 「フードを冠っていたから良く分からないが、フラッフイに興味を持っていた、フラッフイーは頭が3つもあるから誰でも興味を持つがネ。音楽を聴くと静かになると教えてやった」と答えた。

 ハリーたちは急いでダンブルドア先生に会いに行くが、先生は魔法省から緊急のフクロウ便が来てロンドンに発った後だった。 マクゴナガル先生に「大事なことなんです。賢者の石を盗もうとしている人がいる」と言った。 先生は「なぜその石のことを知っているのですか?、何処で聞いたか知りませんが石の守りは万全です、騒がず戻りなさい」と言う。 「ハグリットに恐竜をくれた人は絶対スネープだよ、スネ−プはフラッフイのなだめ方を聞き出したんだよ。ダンブルドアもいないし・・・・」。 そこにスネープが来て「何をしてますか。 怪しまれますよ。 気をつけたまえ」と言ってたち去る。

 ハリーは「今夜石を捜しに行く」とハーマンオニールとロンに言う。 寮仲間のネビルが減点されるから行かないでくれというが、ハーマンオニールが術をかけて「きみのためなんだ」といって眠らせ三人で行く。 3階の部屋の扉の前でハーマンオニールが「アロホモア」と唱えると扉が開く、中で番犬のフラッフイが眠っている「先にスネープが来て魔法をかけたんだ」と大きい足をどかせて地下への蓋を取る。降りる道がない。 ハリーは「僕が先に行く、何かあったら君たちは逃げるんだ」。と覗き込んでいたらフラッフイが目を覚ました。 三人は中に飛び降りる。 つる草が身体に巻きつく、「ジットしてれば抜けれる。 薬草学の本で読んだけど太陽が嫌いなの」。とハーマンオニールが呪文をとなえてロンも脱出できた。

 不思議な鳥がたくさん飛んでいる。 鍵だカギドリが飛んでいる、ドアを開けるための鍵だ。 古くて壊れているカギドリを見つける。 ホーキが空中に止まっている。 「君は名シーカーだから取れる」ハリーがホーキに乗ってカギを追うと、カギドリたちがハリーを襲う。 ハリーは鍵を取ってドアの向こうに危うく逃れた。

 三人は墓地のようなところに出る、ここは大きいチエス盤の上だった。 「チェスの試合をして向こう側に行くしかない。 よし、ハリー君はビショップの位置について、ハーマンオニールきみはクインのそばに、僕はナイトの位置だ」ロン・ウイズリーの号令で実物大の兵士の駒と対戦する。  「先手は向こうの白から・・・魔法使いのチェスと同じだ。」 ロンの指示で駒が動き次々対戦して壊れていく。 ロンが言う「次の一手で僕はクイーンに取られる。 そうすれば君がチェックメイトだ。」 「ダメだ、辞めろ、自分が犠牲になるつもりだ」 「だめよロン、ほかに方法があるはずよ」 「スネークに賢者の石を盗まれてもいいのか」 「ハリー進むのは君なんだ。 僕でもハーマリオニ−ルでもなく君なんだ」 「ナイトをHの3へ・・チェック」ナイトの駒は破壊される。 二人がロンを救出にいこうとするが「ダメだ、ゲームはまだ続いているんだ。」と叫びクインを前進させる。 「チェックメイト・・・」「ロンを頼むよ、フクロウを飛ばして助けを呼ぶんだ。 僕はロンの言うとおり進まなくちゃ」。 ハーマンオニールが言う「私なんてただ魔法ができるだけ、勉強ができることよりもっと大事なことがあるわ。友情とか勇気とか・・・・ハリー気をつけてネ」

 ハリーは一人で階段を下りていく。そこには、クィレル教授(頭にターバンを巻いた先生)がいる。 

 「あなたが・・・・まさか、そんな・・・スネ−プのはずだ」 「スネープはフリッツの試合で僕を殺そうとして・・・」 「スネープではない。 私が殺そうとした。スネープは反対呪文で邪魔しようとした。 あの時スネープのマントが燃えた拍子に眼を離さなければうまくいっていたのに・・・・」「じゃあトロールを地下室にいれたのも・・・」。 さらにクィレル教授が言う「そう、私だ。みんなが地下室に行ったのにあいつだけは3階に行った。 いつも私を疑っていた。 だが、あいつは知らない、私は一人ではないんだ。 ポッター鏡に何が見える?。」クィレル教授がいつも頭に巻いていたターバンをほどくと頭の後ろにもう一つの顔があった。 ヴオルドモーテである。 「こうして人の身体を借りねば生きられぬ、ユニコーンの血で辛うじて生きている、だけどあるものさえ取り戻せば自分の身体を取り戻せる。 そのポケットにある石だ。」と言ってポッターを追いかける。 「バカなまねはよせ、父の苦しみを味あうことはない。 このわしと手を組め、両親と会いたくないか、二人でなら呼び戻せる。 その代わりにあるものをよこせ。 この世に善と悪などないのだ、力を求める強きものと弱き者がいるだけだ。 わしとおまえならすべて思いのままにできる。 さあ、その石をよこせ」。 ポッターは捕まり首をしめられる。 その時ハリーの首を締めていた手が焼けてくる。 「この魔法を何処で・・・・」ヴオルドモーテは全身がひび割れて壊れる。

 ハリーはベットで目がさめる。 ダンブルドア校長が入ってくる「ロンとハーマイオニはどうなった?・・・」 「大丈夫じゃよ」「石はどうなったのですか?」 「あわてるでない。ニコラスとわしで話あって石は砕いてしもた。」 「それではニコラスは死んでしまうのですか?」 「命の水は多少の蓄えはある、そのあとは死ぬことになろう」

 「僕はどうやって石を・・・鏡を見てたら急に手の中に・・・・」 「それはな、石を見つけてもその石を使おうとしない者のみがこの石を手にできるのだ」 「石がなければヴオルドモーテは復活できないのですね?」 「残念じゃが戻る方法がまだある。どうしてクィレルが君に手を出せなかったか分かるかね、お母さんのお陰じゃ、命と引き換えに君を守ってくれた。 それで君にしるしを残した。 眼に見えない印だ、君の肌にそれが残っている。」 「どんな印なの」 「愛じゃよハリー、愛じゃ」  

  卒業式の日ダンブルドア校長が話す「また1年が過ぎた、今年も最優秀の寮を表彰するときがきた。」では得点を発表しよう。 「第4位グリフィンドール312点、第3位アップルフアン352点、、第2位はレイブンクロウ得点は426点、そして第1位472点でスリザリー。(発表の都度大歓声)よーし良くやったスリザリーの諸君、だがのう、最近の出来事を感情に入れなくてはなるまい。 ぎりぎりで得点を挙げたものがいる。 まずハーマイオニ-・ブレンジャー冷静に頭を使ってみごと仲間を危機から救った 50点、次にロナルド・ウイズリ-近年まれに見るチェスの名勝負を見せてくれた 50点、そしてハリー・ポッターその強い意思と、卓越した勇気をたたえたい、そこでグリフインドールに60点、そして最後に敵に立ち向かうのは勇気がいるが、友達に立ち向かうのはもっと勇気がいる。 その勇気をたたえ10点をネビル・ロングボトルに・・・」(大歓声)  

 ダンブルドア校長が続ける「さーて、わしの計算が間違いなければ表彰式の飾り付けを変えねばのう。 ではグリフィンドール寮に優勝カップを・・・・」  みんなは帽子を高く放り上げ喜び合う。

  「急げ、乗り遅れるな、」と帰りの汽車の待つホームに生徒達が走る。 ハリーはハグリッドから1冊の本を貰う、本を開くと父と母とまだ幼いハリーが微笑んでいる。 ハーマイオニが「うちに帰るのって変な感じネ」という。 「帰るんじゃないよ僕は・・・・・」列車は出発する。 いつまでも見送るハグリッドの後姿がホームに残る。 
           
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