トリプル x X x

      10月26日(土)封切りの ”トリプルxXx" を 19日(土)先行上映で観てきた。 8月全米で公開され、
      3日間で55億円という全米興行収入第1位の記録を作った作品。
      私は“怪獣物”とか”アクション物”とかストーリー性の薄いものは観ないことにしていた。
      だが、この映画は違う。過激、爆破、興奮、スピード ”時代は変わった” と思う。ストーリーを知る
      必要が無い。今までに無いアクション、ニューヒーローの登場です。 劇場で車、バイク、スノボー何で
      も有りのアクションを楽しんで欲しい映画です。           字幕 菊地浩司

  
  ロサンゼルス国際空港のそばのハリウッド・パークの屋根上、50,000平方フイートに書かれた、xXxは塗料900ガロンで書かれた巨大広告だった。
 首の後ろに彫ったタトゥー ”xXx” これは”過激の3乗”を意味している。スキンヘッドで筋肉隆々、精悍さにあふれた容貌に法律などお構いなしの暴れ者、。主演のヴィン・ディーゼルは全世界注目のアクション・ヒーローの誕生と言われています。

 【キャスト】
  ザンダー・ケイジ  (ヴィン・ディーゼル)                     
        Xゲームで裏社会ではカリスマ的な存在。NSAから眼を着けられ、危険で過激な特別任務につく主人公
  オーガスト・ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)                 
        ザンダーを犯罪集団に送り込む、国家安全保障局(NSA)のエー ジェント
  イレーナ       (アーシア・アルジェント)                   
        犯罪集団 ”アナーキー99” のボス、ヨーギの女
  ヨーギ        (マートン・コーカス)                      
        犯罪集団 ”アナーキー99” のボス
  エージェント・トビー                                   
        秘密改造爆薬、改造銃、改造双眼鏡、改造車の販売者
               
  チェコ共和国のプラハ。男が一人町の裏通りを歩いている。急に男達に襲われるが、彼は逃げて男女の踊り狂うクラブに逃げ込む。襲った男達は犯罪集団の者達で、 「チップを盗んだやつが中にいる、建物は取り囲んだ」 「キリル仕事だ」「必ず見つける」 場内は激しい音楽の演奏される中、舞台では口に含んだガソリンで火を噴く演技が行なわれている。 逃げている男はNSAが送り込んだ男で、犯罪集団の男達が追う。やがてNSAからの男は狙撃される。 チップを奪い返される。

 アメリカ合衆国。 NSA国家安全保障局。 機密レベル5とある部屋に男が入る。 彼はNSAのこの部署の責任者でアウグスト・ギボンズ。 部下が報告する「午前0時50分任務遂行は失敗しました」。 「秘密兵器の製造をしている」 「犯人グループは殆どが軍人だ」 「毒蛇を送り込んだほうがいい」

 キャピタル カントリークラブ 客が赤い車で乗り付ける。 「州議員のホッチキスだ車を頼む」。 玄関に乗りつけた車を係りの男が移動しようとした時、一人の男が飛び出して車に乗り、モースピードで狭い通路を次々壁に接触しながら走り去る。 「警察に連絡しろ!」 パトカーが連絡を受けて追跡を始める。 「赤のコルベット停まりなさい!」 何台ものパトカーを引き連れて逃走する。 「上手く撮れよ。  デイック」 地上200メートルのつり橋の中程には仲間が作ってくれたジャンプ台がある。 男はフルスピードでジャンプ台を飛び出し、車を脱出すると空中でパラシュートを広げる。車は先に落下し川底で爆破する。男の名はザンダー・ケイジ。 その落下のシーンをデイックが一部始終撮影しながら言う「ざまァみやがれ ボケ」。 直ぐに待ち構えていた仲間が救出に向かい車でどこかに走り去る。

 ザンダーが裏社会の酒場に入ってくる。 皆は飲んで踊って騒いでいる。 「お見事だった!」「飛んでるスーパースタント」周りに仲間が集まってきて彼を歓迎する。このアンダーグラウンドで命を賭けた ”Xゲーム” ではその名を知られカリスマ的存在のザンダーであった。 テレビ画面にはザンダーの空中を飛んでいる場面がビデオだ流されている。 レポライターらしき女性が「インターネットに前金で売るわ・・・」と言うが、『金なんかいらねえ・・」と彼は言う。 「あなたは捕まったらお終いよ・・・」

 いきなり酒場が爆破されて、男達が入ってくる。皆が逃げ惑うが、ザンダーは銃で胸を打たれ倒れる。 弾は羽根車のようになっており、ザンダーは自分で引き抜く。 車泥棒で逮捕するといわれる。

 ザンダーがレストランに入る。 仲間に「大丈夫か・・・」と聞く。横にいる男を見て紙切れに”911”(警察へ)と書く。 すばやく立って「動くと命が無いぞ・・・」と言い銃を持った二人を捕まえる。 そばにいた男がやってきて「 お見事!。 NSAのオーガスト・ギボンズだ。 どうして解かった」と聞く。 「俺もボケているがバカじゃない。 ウエートレスはハイヒールを履かねェ」 (最初に注文取りにきたウエートレスの足を見ていた) 「お見事。・・・立派だ。合格だ。・・・次のテストだ」 「俺は遊びはお断りだ!。・・・」 ウエートレスの服装をしていた女性が銃を取り出しザンダーの胸を撃つ。 また、刺さった羽根の付いた弾を自分で抜く。

 ザンダーが飛行機に乗っている。 「パラシュート降下23分前」「了解」 ザンダーは何かわからず「何だよ・・・」と言いながらパラシュートを装着する。 床が開いてくる。 「放出しろ」上官の命令で荷物が押し出される。 落下傘が開き、続くロープがザンダーら三人を次々空中に引っ張り出す。
低空で彼等は地上に投げ出される。 降りた所は「コロンビアだ」「コカイン畑だ・・・」 大勢の村人がコカインの収穫をしていたが、彼等を観てみんな逃げて行く。 そこに麻薬の組織の男達が大勢来る。 車に乗り込むが待ち伏せせれていて捕まる。 倉庫に三人は連れて行かれて、ザンダーは両手吊りで縛られている。 「田舎者が拷問も出来ねェ・・」ザンダーの言葉に激怒して、男が殴りかかる。 「鼻から削いでやるで・・・」短刀を取り出して切りかかろうとしたところを、足元に転がされていた仲間が、自分の足を引っ掛けて男が転ぶ。 ザンダーも足で応戦し、綱をほどき男を倒した時。 「コロンビア政府だ。・・・・包囲した」とマイクで叫ばれる。 「お先にづらかるゼ・・」ザンダーが逃げようとしたが、麻薬組織の者とヘリコプターからとの銃撃戦で隠れる場所が無く。 トラックから降りた兵隊が加わり爆発が続き戦場のようになる。 「車を持って呉るゼ・・・」ザンダーは爆発の続く中を駆け出し、バイクを盗み突っ走る。 「バイクの男が麻薬王だ・・・」無線連絡を受けたヘリが後を追い襲撃が続く。 高く張り巡らされた鉄条網の間を、ジャンプしながらバイクも身体も横にひねって囲いの外に逃げる。 「射撃・・・TJ.TJ] 高い監視所から射撃されているのを知ると、バイクでジャンプして監視員に体当たりして落下させた。 土管の中に身をひそませていると 「やつをやっつけたぞ・・・」とヘリも引き上げていった。
                        
 ザンダーとNSAのエージェント、ギボンズが話している。「卑怯者め・・・」 「驚ろいたか・・・」 「フランケンシュタイン!ふざけるな」 「私が君達をおとりにした。 あの男を一撃にした腕は信頼できる。 私は人に環境を替えると思っている。 肝心な仕事を伝える。」 銃を取り出し突きつけて「普通なら無理にでもやらせるところだが、お前は死を恐れない。・・・レヴェンワース刑務所は窓の無い1、2x2mでくそのオケがあるだけの所だ。行かなければ死刑が待っているだけ。泥棒と殺人と麻薬の3Xだ。・・・どうするトリプルX・・・飛行機に乗るか?」

 「俺はイヴァンだ」 「俺のコードネームは ”xXx” (スリーエックス)」ザンダーが部屋の中に案内される。 「座れ!」 「アメリカのエージェントに命令されてきた」 「座れ、・・私はソーヴァ・・・チェコの秘密警察だ」 「俺は飛行機で12時間も座っていた。・・・引き受けるには条件がある 1、俺たちは他人だ。」「俺もそう願いたい」 2、そのダサい服を売った男を撃て。 3、・・・

 ザンダーはイヴァンと酒場に行く。 「やつ等だ ”アナーキー99” この店とほかに5軒持っている。ボスはヨーギ、彼は最近車を手に入れた」 店内で分か
れると、店の幹部らしき男が近づいて「出て行け!」と言う。 「歓迎されないようだな・・・。この店の中にいるマヌケなデカがどいつかわかるか?」 「解かるわけ無いだろ。言って見ろ!」 「あのダサい服を着たやつだ」とカウンターで飲んでる男(ソーヴァ)を顔を振って教える」 男が部下に命じて、カウンターの男(イヴァン)が両手を持たれてつれてこられる。 男は「どう言うことだ!。 何もしてないぞ!」 部下が身体を探り、身分証を見つける。 「これはバスの定期券か?・・」 「チェコの警察だ」 ザンダーはイヴァンを射殺する。 幹部らしき男はボスのいる部屋にザンダーを連れて行く。 ボスのヨーギは「ゼンダーソンへようこそ・・・。しかし、なぜ解かった?。 良く教えてくれた」と言いながら警戒している。 「何のために来た?・・・」 「車を買いたいんだ・・。バイクもスノボーも買いたい。 フェラーリをとりあえず10台欲しい」 「48時間以内に振り込めるか?」 「大丈夫だ」 ヨーギの後ろに控えていた女が言う「一台につき140万ドル」 ザンダーが「お嬢さん男抱ける?」とからかうと、女は「頭を冷やす氷が必要?」とにらみつける。 ザンダーが「120万ドルにしろ」と言い 「商談成立だ」。
 
 朝寝ているベットのそばで電話が鳴る。「押せば絵が出るのか?」 秘密警察のソーヴァの顔が見える。「渡した車のリストを勝手に変えおって・・・」「車泥棒のやつ等の口座番号だ。」 「もっとやつ等に近づけ・・」 「約束が違う・・」 

 エージェントのトビーが改造した車の説明をしている。 「チェコには永いのか?」 ザンダーが答える「まだ二日目だ。でもムショよりましだ」 「これが僕の自信作だ。・・・壮観だろ」 双眼鏡を取り出す。ザンダーが覗いてみると前にいる女性の骨が透かして見える。 「気に入った」 次にトビーが改造銃を見せる。 羽根の付いた弾がケースに並べられている「これは撃たれても5時間意識を失うだけ。 こっちは血が飛び散るが死ぬことは無い」と説明する。 さらに直径10cmくらいの、”エレキバン”の大きい物のような物体を取り出す。「何だそれは、バンドエイドか?」 「銀行の金庫だって穴を開けれるぜ」といって壁に貼付け、操作盤をひねると壁が吹き飛んだ。

 「弾は入っている」と銃を渡される。 アナーキー99の庭にフェラーリがずらりと並んでいる。 「ほら、どうだ気に入ったか?」ボスのヨーギが聞く。 「俺の金は?・・・」 「まだ受け取ってない・・」と言ってイレーナのほうを振り返る。 イレーナはパソコンを操作して口座への入金確認をする。 「俺がうそつくと思ったか?。貨物船が待機している、」とザンダーが言う。 ヨーギが「今夜俺のクラブで大パーテイがある」と招待する。

 ザンダーはヨーギ達にやっと信用される。 「ようこそアナーキー99へ・・・」 クラブの中、音楽が響き、男女が踊り叫ぶ。 ヨーギが説明する「1999年ロシアを去って以来の仲間だ」 ザンダーが言う「かっての暴走族か?・・・」 ヨーギは踊る男女の中にいた女(事務所でヨーギの後ろにいた冷たい女)に「イレーナ彼を今夜楽しませてやれ、遠慮はするな」と命じる。 ザンダーが「踊るかい?・・」と聞くが女は、男女が踊り騒ぐ中を通って奥に案内する。 ホールをカーテンで仕切っただけのところにベットがある。「ずっとやつの女か?・・」 「そうよ、金を払えばあんたの女にもなるわ・・・」 
イレーナはベットに腰掛け思わせぶった態度を見せながら、軽く挨拶程度のキスをして「これっきしよ・・・」といってザンダーを別の建物に案内する。
大きい庭にある温水プールに女達が戯れている。 車が次々入ってくる。 周りを監視員が銃を持って警備している。 車を降りた男達がプールの女を抱いて建物に消えて行く。 イレーナは「ここよ・・お誘いは?。・・・おやすみ」と言って出て行く。 室内に入ると別の魅力的な女がベットの上で待っていた。 ザンダーが「これもお国のためか・・・・」と言う。

 朝、部屋を出て事務所に忍び込む。 窓の外は一面の雪。 女が入ってくる。 隠れてみているとイレーナで、床に座ってパソコンを操作し、床を開けて写真を撮っている。 ザンダーが近づき「カメラよりドリルの方が開けやすいぜ・・・」と声をかける。 イレーナは「ヨーギの金庫を写真に撮ろうとしただけよ・・・」と言う。 「君をランチに誘おう。・・ところであのデカは死んでないから・・・」と言う。

 ザンダーとイレーナが食事をしている。 「何処から来たの?」イレーナが聞く。 「あんたと同じような所から・・・NSA所属だ。一緒に来た刑事はアメリカの軍人だ」 イレーナに電話が入る「彼からか・・・」 「あなたを求めたとして何ができるの?。・・・アメリカの保護と市民権がほしいわ」 「地下に入れないのか?」 「キリルが表で銃を持って狙っているわ。観ないで裏口へ逃げて」 二人は席を立つ。 「やっぱり君が好きだ・・。君が盾になっていれば、やつ等は撃てない」 ザンダーは料理を大きい盆に載せて運んできたウエーターに、体当たりして料理をひっくり返し、イレーナを押し倒して混乱の中を逃げた。 外に出て車に飛び込む。 車はフルスピードで走る。 乗った車の中で待ち伏せされていたので捕まり袋をかけられる。 見張りの男がギボンズに「身柄を確保した」と電話で伝える。

 袋をかけられ連れて行かれたところは、NSAの秘密警察でボスのギボンズが来ていた。 ザンダーが言う「誘拐なんか止めろ・・・・あんたに負けた」 「帰れ!。・・正体がばれた。 あとは俺たちが掃除をやる」 「何が掃除だ」 「君にデカまで撃たせた。・・・ 国へ帰れ!命令だ」 「イレーナが心配だ・・・」
            
 山の上の建物の監視所で警備兵が監視をしている。 仲間が通りながら声をかける「調子はどうだ?」 「退屈だ・・・」裏山の崖を上ってくる男がいる。 ザンダーだ。 彼は警備兵を谷底に投げる。 庭にはたくさんのバイクや車が停まっている。 ザンダーは ”バンドエイドか?” と聞いた例の爆薬をバイクや車に貼って廻る。 そこにイレーナとボスのヨーギの乗った車が来る。 ヨーギが言う「抜けられないぞ。いいのか?」 「いいわ」二人は地下室に入って行く。 ザンダーは隠れながら後を追い、地下室の監視員を羽根の付いた弾で撃ち、地下に下りて行く。 彼等は地下の大扉を開けて中に消えた。 ザンダーは透視双眼鏡を取り出して岩の中を見る。 室内では秘密兵器を作っている。 「これがやっと完成した」 「これの視察の来た」 イレーナが聞く「これを造る目的ってナンなの?」 「世界のいい子たちにプレゼントをしてやる」。 AHAB ”アハフ” と命名された水上飛行艇の先端にロケット弾を3本取り付た。 起爆装置をセットした。 ヨーギ達がドアの向こうに下がる。 ボタンを押す。 ロケットが3本立ち上がる。 ヨーギがいう「有毒ガスが発生する。みんな死んでしまう。二十日ネズミのように・・・」場内で異常に気づいて研究員達が騒ぎ、ドアの所に来るがドアは開かない。 「仕事の終わったやつ等は不要だ」 次々倒れて行くのが見える。 「有毒ガスは分解して水に触れると無害になる。 したがって水には流せない。 だから ”静かの夜” と呼ぶ」とヨーギが説明する。

 ザンダーは地下道の天井に張り付いて隠れているが見つかる。飛び降りてすばやく二人を倒し逃げるが見つかる。 電気を消して地下道を逃げる。 外でバイクに乗り逃げるが、彼等もバイクや車で後を追おうとする。 そこでザンダーは起爆装置のスイッチを押す。 彼等警備員が宙に舞う。
 
 「ソーヴァ何してる・・・」 「お前に恨みは無い・・・悪いが寝返った」 「突然スパイの世界に入って悪いと思ってね」 ソーヴァがザンダーを撃とうとしている時、いきなりドアを打ち抜いて機関銃が発射されソーヴァが倒れた。 ドアの向こうにはイレーナが立っている。 「危ないだろ・・・」ザンダーが言うと「話の声で二人の居場所はわかっていた」トイレーナが言う。 「ロシア連邦保安局エージェント」であると名乗る。 「これでやつ等の目的もわかった。 イレーナ後は任せて戻れ、」 「戻れってもう関係ないでしょ」 「君は城に戻れやつ等に怪しまれる」 「俺は意味あることに命を賭けられる」
 「私も任務に命をささげてきた。 ザンダー前に言った言葉覚えてる?・・・ウソよ」

 「ぼくの命令を頼む」 ギボンズが言う「あの城は監視カメラで守られている。とても近づけない」 「この監視塔を破壊する・・・。飛行機を操縦できる者を貸して欲しい」 「私が操縦するわ」イレーナが言う。 「後は俺がやる」 二人は飛行機で城の上空を通り雪山に近づく。 ザンダーが足にスノーボードだけをつけて空に飛び出す。 空中を前後左右回転しながら滑空し、パラシュートを開いて雪山に着地する。 そのまま雪の上を滑り降りる。 監視所からの連絡でスノースクーター部隊が出動する。 彼等が近づくのを待って後方に手榴弾二個を放り投げ、急斜面を駆け降りる。 後方で爆発の後、なだれが発生する。 なだれが後を追う斜面をスノボで逃げる。 スクーター部隊が逃げ惑うが、なだれに巻き込まれて見えなくなる。(スノボで空中を滑空する場面と、この雪山でなだれの前を滑り降りる場面はCGだけど最大の見せ場)。 彼が監視所の屋上にあるテレビアンテナにつかまると、直ぐ後をなだれが通って建物は雪の中に入ってしまう。 アンテナの横の雪の中からザンダーが這い出してくる。

 「イレーナ何を勘違いした。ロシアのスパイにしては役たたづだ。 それでも使ってやったんだ。」 「ロンドン、ハンブルグ、ニューヨーク世界中でテロと戦争がはじまるわ」 「お前達はそれも見せたいか?。・・ビクターもコルヤも死んだ。」
 

 「ヨーギはアハブを発進させる気よ・・・」 二人は塔をつぶせと言って武器の整理棚から機関銃を取り出し地下の研究室に走る。 AHABにはヨーギが一人で乗って川に出て行った。 ザンダーが言う「射程距離で有るが船が爆発すると、30分で有毒ガスが町を襲う。”静かな夜” は水中でしか分解しない」 ギボンズが叫ぶ「おいヘリコプターを呼べ・・」 

 トビーが改造した車を持ってくる。マニュアルを渡す。 ギボンズの部下がパソコンをはじく「アハブはプラハまで22分です」 「空軍を呼べ水中で爆破する」 ザンダーとイレーナが川沿いの道を車で追う。 川と離れる道になるとマニュアルを出して道を調べ「24Km先で又出会う」とイレーナが報告する。 合流して並んで走るが「射程距離より遠い」 ザンダーは運転をイレーナにさせて「橋を渡れ」と命令する。 車中でセーリングバックを背負い、車のルーフを取らせて身体を出し、接近した船にモリを打ち込み、座席の脱出装置を使って車外に飛び出した。 船AHABに引かれ空中をセーリングしていると前方に橋が迫る。 彼はバッグのベルトを外し、リングにぶら下がって船に滑り降りる。 開いたセーリングパラシュートが橋に引っかかりモリとロープが後方に飛ぶ。 飛行機から「目標まで後5分」と報告がある。 

 ザンダーは船の先端に行く、ロケットが3本上向きになる。 プラハの町が近い。 「目標まで後1分」飛行機から報告が来る。 ロケットの中に有毒ガスが充填始まる。 「目標を確認」 ギボンズが叫ぶ「戻させろ!。ジエット機を戻させろ・・・」 ジエット機が轟音を立てて頭上を通過する。 ザンダーはロケットのうちの一本を引き抜き逆に刺して発射装置を押す。 AHAB号は船首が水中に潜ると、そのまま深く潜行し水中で爆発する。 検査の結果毒ガス汚染は無いと発表された。 しかし、ザンダーの姿は見られない。

 橋の上、ギボンズが声をかける「イレ-ナか?。・・ギボンズだ。 ザンダーと約束した、君をアメリカにつれて帰る」 悲しみに暮れるイレーナの眼に水の中から浮き上がる男の身体が見えた。 「すぐに助けろ!・・・早くしろ」ギボンズが叫ぶ。

 ボラボラ島。 島にザンダーとイレーナがいる。 二人が抱き合っていると電話が鳴る。 ギボンズからで「おい、衛星で写ってるぞ。 すばらしい任務がある。 ところで正式採用が決まった」 「お断りだね・・・」
  水中で戯れ泳ぐ二人の姿があった。     =  終わり  =           H,14,10,19鑑賞
                     

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