昇段の言葉 御陰様で初段になりました。 皆様のお陰で先日、無事に初段になることができました。 私にとって、初段になることは人一倍感慨深い思いがあります。 私は、桜台合気道クラブが産声を上げたその日に見学に来てその場で入門をした、言わば生え抜きの第一期生にあたります。 今でこそ、土曜日に3クラス稽古ができるようになりましたが、草創期は稽古場所を求めて、マットを運んで地区センターで稽古したり、公園で杖や木剣の稽古をしたり、大変でした。今では楽しい思い出ですが。その後、順調に一級まで昇級いたしましたが、初段まであと一息というところで前々から患っていた腎臓病が悪化し、人工透析を宣告されてしまったのです。私は絶望と悲しみで目の前が真っ暗になり、合気道を続けることも泣く泣く断念いたしました。その際も先生を始め、皆励ましていただき、また、たまに道場に顔を出した際も暖かく迎えていただき、本当にありがたかったです。そして、鷹野さんの紹介により天風会で修練をさせていただくことになり、私が患っていたのは身体ではない心だったのだということに気がつき、毎朝、呼吸法体操を欠かさず続けた結果、次第に身体の方も強くなっていきました。ある時、合気道に復帰しようと強く感じ、昨年の7月に復帰いたしました。 最初の内は、1クラスのみでしたが、徐々に2クラス、3クラスと稽古回数を増やして前と変わらない位、稽古ができるようになりました。これも、ひとえに皆様のご協力があったからこそと感謝しております。桜台合気道クラブは呼吸法や準備体操をしっかりやってから技に入るので、お年を召した方や私のような病をもった方でも安心して稽古ができると思います。これからも、無理をせず、末永く稽古を続けていければと思っています。 そして、微力ながら桜台合気道クラブの発展に寄与していきたいと思います。 桜台合気道クラブ 荒井俊之 |
身に降りかかった不幸や病と対峙しないで、積極的に生きるということを自ら実行された荒井さんです。 私達も荒井さんを手本として、日常のなかで 合気道の精神を実行して行きたいと思います。 荒井さんは、ご自分のペースを守って合気道を続けていってください。 誰でも体調の波や人生でのいろいろな出来事があるものですから、あせらずじっくり楽しみながらやってゆきましょう。 桜台合気道クラブ 師範 今崎正敏 |