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2001年9月27日(木)Y売新聞(27p)より 時代劇初挑戦─映画「陰陽師」の滝田洋二郎監督 人の心縛る「呪」に焦点 小説や漫画、テレビドラマ化でブームとなっている安倍晴明を描く映画 「陰陽師」が、10月6日から全国公開される。「木村家の人びと」「病院へ 行こう」「秘密」など話題作を手掛けてきた滝田洋二郎監督の初の時代劇 だ。 原作は、晴明ブームのきっかけとなった夢枕獏の同名小説。陰陽師とは、 朝廷が行うすべての行事の吉凶を占い、日時や場所を決める人々。明治 政府が廃止するまで続いた職能集団だ。中でも晴明は、鬼や魔物を鎮め る力を持つ人物として、「今昔物語」「宇治拾遺物語」のほか、歌舞伎や浄 瑠璃などで描かれてきた。 「お日柄や地鎮祭、お中元など日常の中に、陰陽道から来ているもの がずいぶんあることを、知らない人が多いのでは。僕自身、安倍晴明とい う名前は聞いたことがあっても、陰陽師という存在はよく知らなかった。権 力者のそばで重要な仕事をしてきながら歴史の表には現れてこない。そん な怪しくてなぞめいたところに関心を持った」と滝田監督は語る。 怨霊や鬼、魔物などが身近な存在だった平安時代。晴明(野村萬斎)は 不思議な力でそうした、やみの世界を操ることができた。一方、陰陽師の リーダーで帝の信頼を得る道尊(真田広之)は、邪悪な力を使って都の支 配をたくらむ。晴明は、青年貴族の博雅(伊藤英明)と共に道尊に立ち向 かう。 CGを使ってオカルト的な世界が描かれるが、妖怪などはそれほど多く出 ない。「見せかけで驚かそうとは思いませんでした。一番怖いのは人の心 ですから」 キーワードとなるのは、「呪(しゅ)」。単なる呪いではなく、願いや欲望、愛 情、うらみも含む、人の心を縛るものだ。 「時代劇は、約束事が多いけれども、それを難しいと思い込むのも一種の 呪。恋やしっと、欲望といった人間のこころは昔も今も変わらない。また、 原作はベストセラーだし、さまざまな形でブームになっているが、それらに とらわれるのも呪。テレにシリーズも見ていません。原作に振り回されず、 いかに映画的に人間ドラマとして描くか考えました」 萬斎の映画出演は、黒沢明監督「乱」以来16年ぶり。「幼く見えたり、妙 に落ち着きがあったり、彼には年齢不詳なところがある。クールだが、不 気味で訳が分からない存在として晴明像にぴったり。呪文を謡のように唱 えるなど、その古典芸能の素養にも助けられました。萬斎と言えば陰陽師 というような当たり役になって欲しい」と監督は話す。 「野村萬斎の静と、真田広之の動を対照的に描きました」と話す監督。 例によって提灯記事、やっぱり映画「陰陽師」見ちゃうんでしょうな。 でも、嶋田久作主演の映画「帝都物語」「帝都大戦」より面白くはならんだ ろうっつー感じがしますな。 |
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2001年10月5日号週間A日67ページより 映画館に行こう 陰陽師 ハラハラドキドキ度=3.5(5が満点) 監督 滝田洋二郎 出演 野村萬斎、真田広之 配給 東宝映画 あなたも私も、実はもののけかもしれませんぞ 近藤サトナレーター 陰陽師とは、占師でもなく霊媒師でもない。森羅万象に通じ、世の理をも って、ちまたに横行する鬼やもののけを制し、世に光をもたらす者たちだ そうだ。その中でも、帝、導師、王子さま、神様……全部を一緒にしたよう な最強の陰陽師(もはや人間とは言いがたい)安倍晴明(野村萬斎)が、 平安京で大活躍するのが本作。 宮廷で誕生したばかりの皇子が突然、魔物にとりつかれたような重い病 に臥してしまう。晴明がかけつけてみると、どうやら呪いがかけられている よう。裏には、あろうことか陰陽師の導尊(真田広之)がかかわっていた。 その事件は、やがて平安京全土を混乱に陥れる恐怖へのプロローグだっ た。 晴明と導尊の熾烈なバトル。そして、強大なもののけとの命を賭した対 決! なかなかの緊張感である。 ところで、もののけってなんだろう。ヘンなもので、考えれば考えるほど、 考えている自分が、いかがわしく思えてくる。恋人に「今、なに考えてた?」 と聞かれて「うん、もののけについてちょっと」とは言えまい。 だが一方ではもののけこそ、昔から死霊・生き霊・妖怪などさまざまな形 態で生息しつづける社会構成員であることは、人気のほどから見ても実は 動かしがたい事実なのだ。だが大っぴらに認めたくない。認めないフリが大 切だ。もののけにとってもそれがベストポジションで、完全に迎え入れられ てしまったら、鬼でさえ税金を払わされかねない。恐怖というのは、得たい の知れないものでなければならないのだ。 本作のもののけの定義は、人の心が創り出したもの=人。わりとわかり やすいぶん、グレー。 だったら、野村萬斎と真田広之も実はもののけだと言いきったほうがい い。両氏の演技はうまいを超えて怖い。特にセリフのない場面など、その 姿にもののけが見える。俳優の演技も「ねらい」を超えるとある種のものの けが憑くのだろう。 おわかりのように人間なくしてもののけなど存在し得ない。あなたも私も、 実はもののけなのかもしれない。(早口言葉みたい)。だって、たまに自分 がわからなくなることあるでしょう? シネマのおまけ 夢枕獏のラブコールで映画初主演した野村萬斎 狂言師ならではの演技が見もの 岡野玲子の大人気コミックのイメージといい、先にドラマ化された「陰陽 師」(稲垣吾郎主演)といい、安倍晴明のイメージは、”繊細な美男子”が 定着しつつあった。 映画版「陰陽師」の主演は、狂言師の野村萬斎。正直「なんで彼なの?」 と疑問に思った方も多いだろう。 しかし、近作「陰陽夜話」(A日新聞社刊)を出版した原作者の夢枕獏氏 は、もう10年近くも前から「映像化されるなら、晴明役は野村萬斎で」と考 えていた。夢枕氏の熱烈なラブコールにこたえて主演した野村。狂言師な らではの立ち振る舞い、色気溢れる表情、役者顔負けの演技力は、相当 カッコいい。「なんで彼なの?」発言を撤回させていただきます。 (三) 例によって提灯記事。 今日は、イライラしてるせいか、イチャモンつけたい気分。 結論その1「近藤サトはバカだなぁ」 (引用) ところで、もののけってなんだろう。ヘンなもので、考えれば考えるほど、 考えている自分が、いかがわしく思えてくる。恋人に「今、なに考えてた?」 と聞かれて「うん、もののけについてちょっと」とは言えまい。(引用終わり) 近藤サトが何者か詳しくは知らんが、ボクは彼女に言いたい。 「おめぇはバカだ。恋人に「今、なに考えてた?」 と聞かれて「うん、もののけについてちょっと」とは言えまい。と書いちゃう おめぇはバカだ。恋人にこそ言えるんだろうがよう、こういうまぬけな会話 は、とオイラだったら、書いちゃうだろうね、っつーこと。職場でも、家庭で も、友人でも言えないこういうまぬけな会話は、恋人か、同じ時間に同じ 映画を見たバカ同士にしかいえませんよね、っつーこと。」 でもね、こう書いたからって、オイラが近藤サト的バカ女を嫌いか好きか は、全く無関係なんだよね。「バカ女だから可愛くて大好き、っつー場合も あれば、バカ女だから大っ嫌い、っつー場合もあるんだよね」 ま、好き嫌いはフェロモンのある無しだかんねっつーこと。(おいおい、フ ェロモンで逃げんなよぉ、インチキだぁ) 結論その2「近藤サトももう一人の(三)氏も嶋田久作主演の映画「帝都 物語」「帝都大戦」を見ていないだろう、見てて、なおかつこんなまぬけな 提灯記事を書いたとしたら、大まぬけなお二人さん、っつーことだね。」 それを読んだオイラは大大大大大大大大大大大まぬけっつーことだね。 嗚呼、映画「陰陽師」は相当つまらん予感。やだねえ。 嶋田久作主演の映画「帝都物語」「帝都大戦」より面白くはなさそうね。 リフレイン「近藤サトはバカ女だ」 |
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10月18日、MOVIX─I 勢崎で「陰陽師」を見る。 平安時代の『のほほん』が足りないっつー感じ。 数百人もの庶民や貴族がのんべんだらりと平安京の大通りを通行す るシーンはなかなか感動的。但し、そのシーンは2回しかなかったので とても残念。 TVドラマで権力志向の強い貴族・兼家役の石橋蓮司がいい味出して いたのに、映画では石橋蓮司に勝るキャラがいなかったのも残念。 やっぱり、凄い迫力の悪役が出ないと、こういう映画は薄っぺらになっ ちゃうよね。怨霊が祟りが生霊が鬼が怖くなくっちゃやっぱりだめよね。 ブームを支えてる若い女性向けのソフトタッチな「陰陽師」映画っつー 感じ。 つーことは、この映画監督の描いている若い女性とは近藤サトとおん なじバカ女っつーことか?それとも単なるヘボ監督っつーことか? 「野村萬斎の静と、真田広之の動を対照的に描きました」と話す監督。 野村萬斎はやっぱり野村萬斎のイメージのまま、真田広之はやっぱり 真田広之のままっつー感じで、魅力的で強烈なニューキャラはおまへん でしたな。 安倍晴明のイメージはTV版の稲垣吾郎に負けてたね。 結論その1「映画とTV、どっちもどっち、っつーことは、やっぱりたいした 映画じゃないっつーこと」 結論その2「やっぱり近藤サトはバカ女だなぁ」 結論その3「やっぱり『帝都物語』『帝都大戦』より面白くはならんかった」 |
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じゃら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん 時は流れ、 今は、 2002年7月2日(火) Y売新聞(40p)テレビ欄の丸写しです。 試写室 <PART2だよ> 新番組「陰陽師☆安倍晴明〜王都妖奇譚」 (フジ=後7.59) 「王都最大の危機」 奇想天外なスーパー時代劇 ダダダダダダダダとか、ドカドカドカとか。平安京に横行する妖(あやかし) の存在をCGで視覚化した、迫力の映像を見ていると、最近の時代劇からは イメージできなかった派手な擬音が頭に浮かぶ。フジテレビが時代劇再生 を期して制作した「スーパー時代劇」の第一弾だ。 主人公は、未来も読める天才陰陽師、安倍晴明(三上博史)。不穏な都の 吉凶を占う陰陽祭で、諸悪の根源、橘影連(陣内孝則)の存在を明らかにし、 貴族の藤原将之(保坂尚輝)とその姉、彩子(羽田美智子)の死相を指摘す る。将之は晴明の力を借りて邪気をはらうべく立ち上がる。 アニメ界で活躍する富岡淳広の脚本を、林徹が演出。奇想天外な設定と 映像だが、極端さゆえ、逆に、登場人物の心情が際立つ。虚無感に包まれ た晴明役の三上、生命力にあふれる将之役の保坂の対比も面白い。 違和感もあるが、時代劇を面白くしてやろうという意気込みに満ちた作品。 さりげなく登場する豪華なロケシーンにも注目だ。 三上博史 保坂尚輝 羽田美智子 山田孝之 加藤貴子 段田安則 陣内孝則ほか じゃら〜ん じゃら〜〜〜〜〜〜〜ん じゃら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん 3本目の「陰陽師」ですよ。 NHK-TV(稲垣吾郎) ⇒映画(野村萬斎) ⇒フジテレビ(三上博史) こりゃぁもぉ、 見なくばなるまい。 まただまされそう、 フジテレビだもんね、 いんだ、いんだぁ 三上博史は前から好きな役者だもんね。 フジテレビ版「陰陽師☆安倍晴明〜王都妖奇譚」 見ました。 まただまされました。 何が悪いって、諸悪の根源、橘影連役の陣内孝則がミスキャスト。 陣内孝則には怖さ=凄さ=悪の魔力=悪の魅力がない。 安倍晴明(三上博史)より強そう、とか 安倍晴明危うし!っつースリルとサスペンスがない。 善と悪の陰陽師の術合戦がつまらない。 具体的に云えば、 せっかく善の陰陽師集団がいるのだから、毎回善の陰陽師の一人 が得意な術で大活躍して、なおかつラスト近くで悪の陰陽師=橘影連 に敗れたり傷ついたり殺されたりして、安倍晴明も万能ではない、つー 感じのハラハラドキドキがほしいもんだね。 オイラの云いたいニュアンスがまだ「わからん」、つー人は12ページの 「RED SHADOW 赤影」の霧の遁兵衛の「忍法・ローリング・スクラッチ ・ホールド」を読んでネ。 ★フジテレビのプロデューサー氏の言葉(オイラの予測) 「いい作品とか面白い番組を作ろうなんて余計なことをするな、視聴率が 取れる作品を作れさえすればいいんだ。どんなにいい作品を作っても、 視聴率が悪ければ、番組は打ち切られ、スタッフとオレの首がなくなるだ けだ」 唯一良かった点 ⇒ 『さりげなく登場する豪華なロケシーン』 これはとっても良かったです。 ps原作は夢枕獏じゃないのよ。どうでもいいことだけどね。 つ ・ づ ・ く (かもしんない) 第 2 話★2002年7月9日(火)(フジ=後7.59)★ 陰陽師・安倍晴明「王都への怨み」 三上博史 保坂尚輝 羽田美智子 山田孝之 野波麻帆 段田安則 陣内孝則ほか ★つまらん時は、タイトルと出演者のみ紹介します、あしからず。 第 3 話★2002年7月16日(火)(フジ=後7.59)★ 陰陽師・安倍晴明「もののけの子」 三上博史 保坂尚輝 羽田美智子 山田孝之 加藤貴子 段田安則 陣内孝則ほか ★宮崎アニメ「もののけ姫」を思い出した人は多いと思います。 大ヒット作にあやかろうという、フジテレビのセコさ、薄っぺらさ、 なりふりかまわずさ加減、恥知らずさ、プライドのなさ…… さすがフジテレビはビッグ、エライ!とボクちゃんはほめちゃう のでした。 但し、高視聴率に繋がるとはとても思えませんが。 第 4 話★2002年7月23日(火)(フジ=後7.59)★ 陰陽師・安倍晴明「親友の死」 三上博史 保坂尚輝 羽田美智子 野波麻帆 山田孝之 段田安則 陣内孝則ほか 死者を葬る地に穴が開けられ、封印されていた瘴気が飛び出すという 事態が発生する。影連(陣内孝則)の仕業と思われる悪行に、晴明(三 上博史)らが鎮静に乗り出す。 ★見てません、すみません。 昨日はオイラの母上のお葬式だったので、弟が来ていて別の 番組みてたのよ。 昨日オイラは母上のお葬式の施主をやらさせてもらいました。 伊丹十三監督の映画「お葬式」と比較しながらハイテンション にお葬式の施主の役割をやらさせてもらいました。 ちょっとお疲れモードかもネ。 第 5 話★2002年7月30日(火)(フジ=後7.59)★ 陰陽師・安倍晴明「最後の賭け」 三上博史 保坂尚輝 羽田美智子 山田孝之 加藤貴子 段田安則 陣内孝則ほか ★な、なんと最終回ですよ、たった5回で。笑っちゃいますな。 やはり高視聴率に繋がらなかったんでしょうな。 |
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