子供の年齢と発達に合わせた環境作りは今がチャンスです

●3歳までが大切
 父親として母親として、“子育て”をどのようにお考えでしょうか。
お子さまの成長は日毎にすばらしいものです。残そして、その1日1日は、とりかえしのつかないはど重大です。
 生まれて数か月ないし2年の間に脳の紳経繊維の絡み合いは非常に強くなります。この年齢の間に毎日のしつけや生活体験によって脳が好ましい状態に刺激されて、神経繊維の絡み合いが強くなることが大切です。
 この時期に“適当な教育”が行われないと、人間形成は損われてしまいます。子どもは3歳ぐらいになると、ままごとなど親のまね、大人のまねを盛んにするようになります。また、知能の基礎もできあがるので、「あれなーに」「これなーに」「どうして」など、親に盛んに質問するようになります。そしで三つ子の魂百まで”という言葉どおり、3歳で人間としての基礎がつくられます。3歳までに脳の80%ができあがってしまうといわれます。
ですから、幼児を持つ親の育児への考え方は、とても大切なわけです。
●子どもは節目をもって育ちます
 0−1歳(1年間)で、持つ、歩く、話すなど人間らしさの基礎をつくります。1−3歳(2年間)で人間としての基礎がつくられます。
3−6歳(3年間)幼児パターンと成人パターンの移行期間にあたります。6−10歳(4年間)は成人としての基嘩をつくる時代です。
10−15歳(5年間)は大人の仲間入りをするトレーニングをする時期で一転15歳になると声がわりをし、月経も現れ生物的に大人になりま−ね
 このように子どもたちは、1・2・3・4・5年間という年数ごとに、ちょうど昆虫が脱皮して成長するようにそれぞれの節目ごとに特徴のある成長・発達をとげて成人になります。
 この節目をしっかり理解されて、わが子の成長を見守ってあげてい
ただきたいのです。
●0−1歳
 「人間らしさ」を身につける時期です。今までは、人間は生まれたと
きの素質が正常なら育て方とは関係なしに話し、立ち、歩き、手で
物を持つようになると考えられていました。
 しかし、この考え方は全く誤りです。オオカミに育てられた少女カマ
ラや、アメリカのジーニーの例で明らかなように 0−1歳児がこの能
力を獲得するのは、「文化的」なものです。母子関係が最も大切な年
齢であり、しかも子どもは、まわりの大人を見て、それに似た状態に育
つということです。
●1−3歳
 人間としての基礎が形づくられます。性格、行動、情緒など人間形
成の基礎ができ、知能の基礎も3歳ごろに充実します。
 この3歳までに好ましくない育て方をすると“母原病”といわれる、親の育て方でつくられる数百種顛に及ぶすべての疾患と異常の基礎も形成されてしまいます。
 3歳までの環境として最も大切なのは、“うち”つまり母親、家族、家
庭であり、その養育環境のなかで、人生にとって最も大切な人間の基礎
が形成され、その基礎を土台にして以降の人間形成をとげていくのです。
●3−6歳
 心身ともに乳幼児タイプから成人タイプへと移行していきます。この時期は3歳までに“うち”つまり母親や家族、家との関係で人間の基準
形成を終えた子どもが、“そと”に向かづで伸びる時期に入ります。
 ご両親といっしょに、社会勉強することが最も大切な時期です。
●親の成長・子の成長
 あなたは親として正しく成長していますか。正しい育児愛を持ってい
ますか。育てる親によって、子どもの運命には天と地ほどの違いが生じ
てくるのです。
●子育ての運命は1〜3歳までに決まる

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