地球からの贈り物  

シャッ苦紹介

私が使っているシャックを紹介します。

古いものしかありません。最新のものがほしいのはやまやまですが、パソコン同様骨董品扱いの品をだましだまし使っています。スタイルは20年前と変わっていません。
現在常時稼動中のものはご覧のラインナップです。

 
メイン :日本無線      NRD515
サブ  :八重洲無線     FR101(フロント部分は自作Conv.内蔵)
     ハマーランド社   SP600
     日本無線      NRD525(SW用)
アンテナ:室内ループ     自作1X1M(MW用)
     室外ループ      ALA1530(8mH)
     室外ダブレット   20ML、8MH(7Mhzアマチュア無線時代の遺物、
                 随分変形しています。)
 
 
昨年からは家族からお荷物となりNRD525を除いて廊下暮らし。アンテナもループと接続してあるだけのMWしか聞かれないラインナップとなっています。
影が薄くなるのは何も髪だけではない。(う〜〜ん。)リスニングの優先順位は下がる一方。(どこかの国債と同じ)
メリットは少々、少しはノイズ源から離れたかなと思っています。しかしいかんせん家の周りはノイズ源だらけ。これで電力線搬送が始まったら完全にお手上げ。

いまさらリグを紹介する必要も無いと思いますが、SP600のみ触れておきます。
昭和40年頃と記憶しているのですが、当時アマチュア無線の仲間から、あるジャンク屋に沖縄で米軍放出品の当機の買い手を探しているとの情報が入りました。トリオの9R59Dの時代でしたから、実物を見てすぐ買う気になったのですが、今のパソコンより高い。何とか冬休み明けまで待ってもらいました。アルバイトの金だけでは足りず、方々から借金した覚えがあります。(この件で借金への抵抗感はまったくなくなった??)また長いこと待ってもらえたことなど今考えると、忘れ去っている大切なものを思い出させる思い出のお宝です。

19インチのラックマウントタイプです。重量はこれを載せる器具がありませんので測ったことは無いのですが、20Kg前後かと思います。シールドされたフロント部分にアンテナ端子が直接つながれているのが特徴です。心臓の真ん中にアンテナ端子があるのです。
当時としては珍しいクリスタルフィルターが使われていましたので選択度は当時としては驚異的でした。今では技術の進歩に取り残されて、選択度が甘いんで使える周波数は少ないとぼやいています。
でもさすが電気的には故障も無く、タフなつくりです。メンテナンス用の真空管の予備はたくさん持っていますのでこの先何とかなりそうですが、さすがターレットなどのツマミ類は金属磨耗によるガタが目立ってきています。

525に比べると選択度は甘いですが、S/N比がよく重宝しています。TPがオープンして状態の良いときは、リグは何台あっても足らない。最近はあまりお目にかかれないので出番も少なくなっています。(聞いてないだけの言い訳に過ぎませんが、ホント!)

 

 
SP600前面  

SP600フロント部分
真空管の一番奥がANT入力端子

 

アマチュア無線時代の贈り物

新設したALA1530について(2002年春設置)

ALA1530の優秀さはいまさら取り上げることもないのですが、使用実感を私なりに記してみます。

まず第一に静かであること。と皆さんおしゃられていますがこれには少々疑問もあります。設置高さはあまり関係ないとおっしゃられる方も多いのですが、最初4mほどで仮設した所ノイズも少なく皆さんのいわれる通りと感心しました。DXもそこそこ入るのでさすがと思いました。

ローテーターが余っていましたのでそれにつけて屋根の上に設置(給電点約8mHです)したところノイズが一気に増えてしまいました。7メガダブレットほどではありませんが、仮設に比べたら雲泥の差です。元に戻すことも考えたのですが、ノイズを拾うということは微弱な電波も拾うようでそのままにしました。周りに高い建物やタワーがあるとダメといわれているANT同様見通しの良い所への設置は不可欠と思います。DX局が入ったときの差は分からないのですが、こんな所に差が出ています。TPに関しては室内ループとの差はあまりないように思います。私の家から北東は現在空き地になっていて見通しが良いのです。しかし南東から南側は隣の2階建てや近くのマンションのおかげで見通しが悪く室内ループではオーストラリアが絶不調でしたが、アラではニュージーランドの1XD受信につながりました。屋根の上から見ると何とか隣の家の間から空間が拡がっていました。ヨーロッパ方面も隣の2階の屋根を越えて見通しが効き、ヨーロッパを越えてはるか遠方まで受信出来ました。感謝感謝です。

最初はノイズに不満でしてこの夏、K9AYや短縮ロングワイヤ等いろいろ仮設したのですが、アラの性能に勝るものは出来ずいずれも撤去の運命を辿りました。モービル用の200mビバレージで近くに出かけてTPの一次伝播を狙ったこともありましたが、結果が出ませんでした。確かにビバレージは静かで期待が持てそうな雰囲気でしたが、あまり静かなときはDXは無理で、少々ノイズがないとDX局は入らないとの体験から、コンデションに恵まれなかったのかも知れませんが今の所最強のANTとして君臨しています。

この秋稲沢でALAと7030プラスを初体験いたしました。このときの感想はうちのアラはアラっ不良品かと思えるほど稲沢は静かでロケーションの違いを思いっきり知らされました。1476での受信状況はうちとは余り変わらなくドイツ語や4ZRが聞こえていたのですが、何せノイズが少ない。静かなのです。聞き易いのです。RXの違いもあるかも知れませんが。(うちでは525、515、稲沢ではCRF-1や7030プラス)

次に指向性ですが使用感はキレがイマイチ。だから指向性があってキレるANTが欲しいいが実感です。そのためにいろんなANTを試しているというのが本音です。DXはアラに任せてこの混沌の世界から分離できるANTはないかと思っています。結論はビバレージしかないのか、では淋しい。最悪、中近距離用分離ANT。となると道はフェライトループの延長上にある??しかしキレのブロードな点を利点に活かして深夜・早朝の留守録には最適なようです。少々ずれていても拾ってくれるのでチャンネルのコンデションを見るには好都合??ということもありますが・・・。

さてアラについて少し気がついたことを記したわけですが、MWDXは口はばった言い方をすると1.にコンデション、2にロケーション、3にANT、4に根気、5にRXと思っています。どんなANTを使おうともコンデションには勝てません。そのためには不断のワッチが決め手になるということを思い知らされた2002年秋です。