まめなしの部屋  
まめなしを活かす

*まめなしを盆栽に仕立てる*

まだ実成りの盆栽を見たことがありません。その思いから仕立てることにしました。もちろん実生です。葉や実の大きさからミニ盆栽が適当かと思います。
実生時に金網をかぶせて、根元に自然な曲を作っておきます。

写真は今年の3月に播いたものです。まめなしの苗木の葉はほとんどが3裂(または5裂)しています。丸いおおきな葉のものは、秋に食べた幸水の実を一緒に播いたものです。どんな梨の品種であれ、市販されている梨はよく生えます。西洋梨の「ラ・フランセ」もおなじくよく生えます。試してください。

培養はそんなに難しくはないと思います。近縁種の「やまなし」同様に春の芽だし時には、よく「あぶらむし」がつきます。まめなしはやまなしほどたくさんつきません。並べておくと半分以下です。「やまなし」はあぶらむし退治の薬に弱く、新芽や若葉まで枯れてしまい再度新芽の吹きなおしにいたることが多く、注意が必要です。手で取るしかありません。しかしまめなしは葉が枯れることはないようです。結構強い品種ではないかと思います。

葉は木が古くなると、元の葉から3裂しなくなり円くなります。この点はズミ(みやまかいどう)と同じです。
やまなし、あいなし等と比べると葉は3cm以下になり、ミニ盆栽向きです。秋には自然状態で紅葉します。近縁種のやまなしは通常状態では紅葉しませんが、秋、葉が水枯れの状態等で枯れて、新たに新葉が出た場合は、紅く紅葉します。やはり血がつながっているのでしょう。下の盆樹はいずれも高さ17cmで徒長枝を剪定したところです。