守山自然雑記帳  

1月の観察記録



*2022年*


ミサゴ
小寒も過ぎて本格的な寒さになりました。
下志段味の以前ヨシガモが見られた池に行きましたがカモの姿はありません。代わりにケリがつがいで来ていました。
大森の雨池もカモの姿は少なく静まり返っていました。それに引き換え緑地公園の緑ケ池は盛況でした。いつものオナガガモ、ホシハジロにオオバンに混じってハシビロガモにユリカモメも昨年に続いて見られました。カンムリカイツブリは例年1羽しか見られなかったのですが今年は4羽見られました。以前雨池で見られたバンですがこの緑ケ池で今回初めて見ることができました。珍しくコガモやマガモもいました。例年下の竜巻池の住人だったのですがなぜか今回はここにも来ていました。池のほとりの木の枝にカワセミが止まって餌を狙っていました。一度飛び込みが見られたものの風が強くなってほかに移動してしまいました。雑木林の鳥は静かでシジュウカラやメジロ以外は見られず。竜巻池ではダイサギとカワウの独占状態。いつものマガモとコガモは追われて避難したようです。上空ではミサゴが餌を探して旋回していました。林ではカラスウリの赤い実は色あせてしなびていました。テイカカズラの実がはじけて綿毛がまだ風に吹かれてしがみついていました。野生化したキミノセンリョウは今年もいっぱい実をつけていました。(2022/1/7)

*2021年*

ハシビロガモ
小幡緑地公園の緑ケ池で見られました。くちばしが黒くて幅広いのが特徴です。この池ではあまり見られませんがオナガガモ、ホシハジロ、オオバンに混じって1つがいが見られました。他にはカンムリカイツブリが今年も見られました。珍しくユリカモメも来ていました。竜巻池ではマガモとコガモが見られました。大池ではマガモとホシハジロにオオバンが来ていました。ダイサギも1羽見られました。林の中のキミノセンリョウは今年もいっぱい実をつけていました。矢田川ではヒドリガモとコガモが見られました。矢田川鉄橋の土手ではまだクコの花が咲いていました。(2021/1/7)

*2020年*

*1/6/2020*
新しい年も動き出しました。

近くの川や池のカモをチェック。矢田川の大森橋付近を散策。毎年みられるヒドリガモは見られず。変わってオナガガモの集団が来ていました。大森雨池に立ち寄る。ここもカモの姿も少なく静か。コガモとカイツブリが見られた程度。以前見られたバンはどこに行ってしまったのだろうか。寂しい限りです。ここから緑地公園にかけての林も鳥の姿は少なく静まり返っていました。ここのキミノセンリョウは実をつけていたものの例年に比べ少ない。

緑地公園は平日にもかかわらず多くのカメラマンでにぎわっていました。お目当てはアオゲラとのこと。ほかにもアカゲラ狙いとそれぞれターゲットが異なっているようだ。緑ケ池のカモは例年通り。オナガガモとホシハジロ。ほかにオオバンとカイツブリ、ダイサギにカワウといつものメンバー。そんな中ハジロカイツブリが1羽迷い込んできていました。撮影していた人がここでは10年来初めて出会ったとのこと。珍客も珍客。カメラマンも多くを引き連れてきているようで納得。竜巻池ではマガモの集団が2つ。珍しく盛況を呈していました。林の上を珍しくミサゴが旋回していました。林では赤い実も少なくなってガマズミやウメモドキ程度。コウヤボウキの綿毛がちょうど見ごろになっていました。万両の赤い実も少なくなっていました。藪椿も色あせたものばかりでした。カラスウリは2個だけ赤い実がぶら下がっていました。大池ではコガモ、ホシハジロにオオバン、マガモと小さな集団が来ていました。
 
コウヤボウキ   ミサゴ 

*2019年*

*1/10/2019* 
寒さが到来。

年々観察地域が減っているが今年も続けて行きます。と言ってもあまり代わり映えしない守山の自然ですが今年もお付き合いのほどよろしくお願いします。
近くの小幡緑地を散策。今年もカメラマンの姿が少ない。話を聞いてもお目当ての鳥は来てない様だ。緑ケ池ではカワウが大挙来ていました。この影響かカモ類は例年に比べ少ない。今年もカンムリカイツブリは見られました。林ではヤマガラしか会えませんでした。林の中にあるキミノセンリョウは今年もきれいな実をつけていました。年々株が大きくなってたくさん実をつけていました。うれしい限りです。大池はマガモが主体。ホシハジロは潜水を繰り返していました。池の周りのアズキナシやウメモドキの実はまだたくさんつけていました。さすがにサネカズラは少なくなっていました。キヅタの実は元気そのもの。ヤブツバキはかなり花が落ちていました。見る機会が少なくなっているミノを目にすることが出来ました。

大森の雨池では鴨の姿が激減。どうしたことだろうか。アオサギが木の上で日向ぼっこ。バンの姿もなくオオバンだけが3匹見られた程度。隣の川沿いのツルグミは花が終わっていましたがエナガがやってきてしばらく遊んでいました。釣り人もいなくて静かなたたずまい。
 
キヅタ ミノ


*2018年*

*1/7/2018*
風も止んで暖かい1日。

松の内なので東谷山尾張戸神社に初詣。林の上ではトビがゆったりと旋回。獲物はいるのだろうか。登山路ではやはり何の音もなし。静かな林を上り山頂へ。正月飾りが迎えてくれました。人もまばらでゆっくりと参拝。大村池や筧池に立ち寄る。ハンノキの雄花が垂れ下がっていましたがまだ短く冬篭りの風情。筧池にはミコアイサがやってきていました。オス2匹メス3匹の群れで動き回っていました。どちらの池もホシハジロが見られました。

小幡緑ケ池のユリカモメはやはり居ついてくれなかったようでいつものメンバーになっていました。カワウがのさばっているので退散したのかも知れない。林では鳥の姿も少ない。トンボ池ではまだヘビノボラズの赤い実が健在。周りの林も静か。キミノセンリョウは今年もいっぱい実をつけてひっそりとたたずんでいました。枯葉の中でウスタビガの繭が光輝いていました。ヤママユの仲間で繭は光沢があり天蚕の生糸の美しさを実感。サネカズラの実はまだ赤々と燃えていました。最近とみに見かけなくなったカラスウリの実が2個ぶら下がっていました。昔ながらのヤブが少なくなって、ヤブも都会風になってしまいトンと見かけなくなっているので貴重なヤブになっています。
 
カラスウリの実 ウスタビガの繭


*2017年*

*1/6/2017*
暖かな新年を迎えました。

暖かさに誘われて矢田川橋からサイクリングロードをさかのぼってみました。矢田川橋の袂のクコはまったく実を見つけることが出来なかった。川ではコサギ、ダイサギ、マガモが見られました。例年に比べコサギが多い。宮前橋に近づくにつれ河川敷にスイセンが咲いていました。植栽ではないと思われるが、越前海岸の水仙を思い出した。所々で咲いているのでいっぱい増えてくれるとありがたい。宮前橋を過ぎてコガモも見られました。香流川との合流付近ではカワセミも見られました。河川敷ではトウネズミモチの実がたわわにぶら下がっていました。お目当ての大森橋付近では例年来ているヒドリガモには会えず。変わってカワウとコサギが群れていました。どうやらカワウに占拠されているようです。コガモも見られずどこかに移動しているようだ。

隅除川に添って雨池へ移動。オオバン、バン、カイツブリといつものメンバー。キセキレイが来ていました。大森の林の中のセンリョウは少し赤い実をつけていました。驚いたことに黄色い実をつけたキミノセンリョウを見つけることが出来ました。こんな林の中なので植栽ではないだろう。鳥によって運ばれたものと思われます。緑地公園は静かでした。例年ならカメラマンの姿が多く見られるのだがわずか1人しか会えず。お話を聞くと今年は鳥が少ないとのこと。酉年なのにどうしたことなんでしょう。それでも昨年も見られたトラツグミは今年も来ていました。シロハラやコゲラは元気に動き回っていました。
 
スイセン バン


*2016年*

*1/11/2016* 
寒に入ったものの暖かさは続いている。

畑では菜の花が満開。梅も咲き始めた。例年に比べ半月から1ケ月ほど早い気がします。
緑地公園の鴨は元気。緑ケ池ではいつものメンバー。ホシハジロとオナガガモそれに少数のマガモ。鴨以外ではオオバンとカワウ、ダイサギにアオサギ。例年に比べカワウの姿が多い。えさが豊富なのだろうか。この調子ならすぐに小魚は激減してしまいそう。大池ではえさを与える人もいないのでマガモやホシハジロ、コガモたちはもぐってえさをとっている姿が見られます。
大森の雨池ではホシハジロ、オオバン、コガモ、マガモ、カルガモに混じってバンやハシビロガモ、カイツブリが見られました。ここでもカワウは来ていました。新池ではホシハジロとマガモが棲み分けていました。マガモはこの4つの池の中ではもっとも多く見られました。

緑地公園の雑木林の木の実は鳥も少ないのか健在。ガマズミ、サネカズラ、カナメモチ、ソヨゴ、モチノキ、ウメモドキ、マンリョウ、ヤブコウジなどの赤い実がよく目立つ。草でもまだカラスウリやヒヨドリジョウゴの実もまだまだ健在。鳥はアオジとコゲラ、シロハラにあったのみで静かなたたずまい。生物多様性が論じられてはいるが年々見られる種は減ってきているようで、今年も心配な年の始まりとなった。
 
カナメモチ     オオバン

*2015年*

*1/5/2015*
明日は雨との予報で日差しも温かい。

近くの緑地公園を散策。仕事始めで人は少ないがカメラマンと散歩愛好家は多い。野鳥写真家然とした本格的なカメラを持った人から多くの情報を頂く。緑ケ池に先日トモエガモが来ていたとのこと。それを狙って多くの愛好家が集まっているようだ。今回のように1日しか現れない鳥も多いとのこと。林ではアオゲラ狙い。他にアカゲラ、カケス、ミソサザイなどが見られるということである。たまにしか観察に来ないものにとっては運も関係ないのだろう。ここでは今まで見たこともない。緑ケ池では今年もカンムリカイツブリは来ていたもののキンクロハジロの姿はない。オオバンやカワウが増えている。カワウは小魚を食べつくすので脅威である。
林ではヤツデがまだ花をつけていました。ビワやツルグミはすっかり花が終っていました。ヤブコウジやマンリョウの赤い実は健在。ヒヨドリジョウゴもまだ赤い実を保っていました。ただサネカズラの赤い実はすでにしわしわ。テイカカズラの実はほとんどがはじけていましたがわずかに残った実の綿毛が風に揺れていました。小川のほとりにあるカンチクは芯が伸びて2mを越えていましたがまだ葉は出ていません。ヤブツバキの花や南天の実が赤くきれい。
鳥ではアオジ、ウグイス、エナガ、ヤマガラなどが多く見られました。そしてここで初めてミソサザイを見ることが出来ました。運が良かったのではなく、あるカメラマンに2時間前にここに現れた写真を撮れましたよと教えていただいた情報が役にたちました。鳥の動きが早くその人のように鮮明には取れてなく、素人の限界を痛切。
ヤツデ ミソサザイ


*2014年*

*1/11/2014*
小寒も過ぎて本格的な寒さ。

近くの緑地公園へ直行。林の赤い実がひときわ目立つ。ガマズミはしなびた姿。ウメモドキやアカメ、ソヨゴはまだツヤツヤ。下草のマンリョウもたわわのものが多い。竹やぶの中のヤブ椿も赤い実に負けず咲き誇っていました。クチナシはオレンジ色で異色ないでたち。かえって目を引く。テイカカズラは実がはじけて独特の綿帽子を飛ばしていました。道路の矩面にオカメザサが繁茂。他の草が枯れたためひときわ目立つ。
それにしても小鳥の姿は少ない。年々少なくなっている。野良猫の出没と関係があるのだろうか。ミカンやひまわりの種がおいてあるのだが来ていたのはメジロ。ヤマガラやルリビタキもここではしばらく目にしていない。緑ケ池の鴨も種類が少なくなってさびしい限り。オナガガモにホシハジロばかり。どういう事なのだろうか。さらに大池ではさっぱり姿が見えない。餌の小魚が少なくなっている事しか思いつかない。カワウとかブルーギルの影響だろうか。
林の奥に自生しているビワやヤツデの花を見に行く。今年も元気に咲いていました。一月の花といえば他に山茶花や茶の木ぐらい。茶の木はまだ咲いていたものの霜で花びらが茶色くなったものばかり。今年は例年になく寒さがきつい影響のようだ。

畑にはケリやハクセキレイがきていました。
クチナシ メジロ


*2013年*

*1/12/2013*
小寒、最も寒い時期。

近くの小幡緑地へ。緑ケ池には多くのキンクロハジロがきていました。水の上で首をすぼめてじっと寒さに耐えている様。対照的にオナガガモやホシハジロは動き回っていました。しかしマガモやコガモの姿はない。池の周りの雑木林の下草のヤブコウジの赤い実は今年は少ない。ツルグミはいっぱい花をつけていました。ガマズミはまだ赤い実をいっぱいつけていましたが半分以上は干からびた状態。鳥はシロハラやカワラヒワ程度しか会えず。ここではしばらくルリビタキに会っていない。野良猫が多く出没するので敬遠されているのかもしれない。先日家の庭にはやってきたのだが今回も空振り。鳥の餌場が設けられているがメジロとシジュウカラしかいなかった。今回はヤマガラにも会えず。
大池に回る。ここではカルガモのみ。雑木林の周りのマンリョウはどれも赤い実がいっぱい。緑ケ池から大森への雑木林では自生しているビワの花盛り。ヤツデもまだ咲いていました。アオキの実はまだ緑色。

吉根の庄内川河畔を見て回る。ここでも鴨の姿はない。いるのはカワウばかり。敬遠しているのだろうか。浅瀬ではセキレイの姿。クコの赤い実もほんのわずか。冬枯れの情景。
ビワ シロハラ


*2012年*

*1/14/2012*
寒の真っ只中。
矢田川の大森付近を散歩。見られたのはオナガガモとカルガモ、コガモのみ。めっきり数も減っていた。水質の悪化が原因だろうかそれともカワウが餌の魚をさらっていっているので他の場所に移動したのだろうか。ハクセキレイとイカルチドリは水際でえさ探し。ムクドリが水を求めて集団でやってきていました。土手の陽だまりでオニノゲシが花をつけていました。

緑地公園緑ケ池に鴨を見に行く。ここもオナガガモとホシハジロ、ミコアイサしか見られず。例年見られるマガモやキンクロハジロの姿が見られず。寂しい年明けとなった。回りの林のコナラの立ち枯れも寒々としている。池の周りのマメナシはまだいっぱい実をつけたままになっていました。下草のマンリョウとヤブコウジの赤い実がひときわ目立つ。ウメモドキもまだ実がなっていました。雑木林の鳥もめっきり減っていてここしばらくルリビタキにも遭っていない。その影響なのか木の実は例年になく目に映る。そんな中カラタチバナの実を見つけることが出来ました。これで10両(ヤブコウジ)と100両(カラタチバナ)、万両を見ることが出来新年早々縁起の良い観察となりました。
(一両のアカモノは守山には自生しない、千両は庭で観察)
ヤブコウジ カラタチバナ マンリョウ


*2011年*

*1/15/2011*
朝は氷点下の日が続いている。

小幡緑地公園の池の水も一部凍っている。緑ケ池のカモはますます元気。ホシハジロ、オナガガモ、カルガモに混じってコガモやキンクロハジロ、マガモなど一通りの種は揃っていた。岸に上がったり、潜ったり見ていると飽きない。周りの林にはまだ柿の実が残っていてヒヨドリが盛んについばんでいました。しかし他の鳥の姿はなく人家に群がっているのだろうか。野良猫も多く人同様鳥も敬遠しているのかも知れない。以前よく見られたルリビタキもまだ見られてない。

東名自動車道ののり面にある木の実もほとんどなくなっていたが、ツグミが盛んに根元を探し回って餌探しに余念がない。人家の周りの木には、シジュウカラやエナガ、メジロなどがやってきていました。もう里山の餌は食べつくしてしまったのだろうか。庄内川の河川敷の林にはまだカラスウリがぶら下がっていました。河川敷はススキの寒々しい光景ですが、中にクコの赤い実がひときわ光っていました。
クコ ツグミ


*2010年*

*1/17/2010*
寒さも本番。

緑地公園の大池はうっすらと氷。いつもいるカモの姿が全く見られない。散歩の人に聞いたところ今日だけの出来事とのこと。一安心。緑ケ池に廻ったところやはりカワウの姿。カモは中央部でかたまっていたがいつもより少ない。北側の松ノ木にダイサギが止まって何を狙っているのか。それともカワウを避けたのだろうか。

庄内川畔を散策。カラスウリも色あせて見る影もない。ここもカモの姿はなくカワウだけ来ていた。
吉根の雑木林ではテイカカズラの実のはじけたさやがぶらさがっていた。中にはまだ綿毛のついた種子が残っていた。綿毛が長くふんわりとした飛行が面白いがこの造形美は素晴らしい。冬イチゴの青々とした葉と赤い実のコントラストはこの時期ならでの情景。沢沿いに生えているアオキの実が少し赤く色づいて緑と絶妙な色合い。コナラにカワラタケがびっしり。畑ではケリが盛んにエサを探し回っていました。

テイカカズラ カワラタケ


*2009年*

*1/17/2009*
このところの寒さも和らいで穏やか。
畑ではムクドリとケリが競ってえさ探し。キジバトは人の姿も気にせず悠然とえさを探していました。時々ジョウビタキやモズの姿。探すえさが違うのか互いにケンカは見られない。西洋タンポポは背を低くして花をつけていました。陽だまりでは、ナズナはすでに花盛り。寒の最中にも関わらず雑草は強い。特に外来種は旺盛。ノボロギクは一杯花をつけていました。
ナナホシテントウはアブラムシと同居して活動していました。

矢田川も鴨の姿は少ない。ユリカモメの飛来も見られない。庄内川はカワウの天下でエサも激減しているため、鴨が少ないが矢田川でもカワウがきていたのだろうか。鯉の姿は以前と変わらず見られるのだが。この辺りはカワウとカラスに占拠されてしまった。豊かな自然の指標である生物多様性が、大きく揺らいで新年も幕を開けた。
ノボロギク ケリ

*2008年*

*1/19/2008*
大寒を迎えるにあたり寒さも本格的になってきた。
気候ばかりが寒いわけではなく、守山の緑に関してはお寒い状況である。昨年1年間志段味の開発はとどまるところをしらず、多くの緑の雑木林が削られて荒地と化してしまった。蛭池の直ぐ北側まで開墾造成がされてしまった。池の北側の道路が陥没してしまっている。当然林の保水力がなくなったために、水が池に流れ込み池の水位が上がってしまったのが陥没の原因と私は勝手に推定しているのだが。

滝の水池の土手の改修工事が現在進行中です。この土手は以前に桜の古木も含めてすべて伐採されて、ここに棲んでいたリンゴカミキリなどが見られなくなってしまっている。このときに改修工事に際して、意見を名古屋市の担当者を通じて出したものの空振りに終わってしまっている。県にはつてがなく今回も見守るしかないが、またまたほとんどの木が伐採されてしまった。一番恐れることは吹き付けがなされることで、それだけは避けてもらいたいと祈るばかりです。

その滝の水池に珍しくミコアイサがやってきていました。周りの雑木林ではヤマガラが集団で来ていて、コガラの木をたたく音が響き渡っていました。下草のコウヤボウキの花殻が風に揺られていかにも冬の風情。コナミフユナミシャクも風に負けずとメスを探し回っていました。

コウヤボウキの花殻 コナミフユナミシャク


*2007年*

*1/21/2007*
暖かい朝。暖冬を実感。
陽だまりで野生化したヒメツルソバが花も枯れずにまだ咲いていました。さすがに葉は地面にぴったりつけていました。

緑地公園の大池と緑ケ池の鴨は今年は少ない。例年大池に渡ってくるキンクロハジロやマガモの姿はなかった。エサが少なくなって敬遠されたのかもしれない。雑木林の林縁にあるシキミの花が早くもたくさん咲いていました。例年に比べて早い。滝ノ水池の北側の林にあるアオモジも早くも花芽がはっきりしていました。ハンノキは花穂を伸ばしていてスタンバイ間近。小鳥の姿は少なくひっそりとしていました。大久手池には今年もミコアイサがやってきていました。

庄内川河畔の木にスズメバチの巣があるのが遠目にもはっきり判りました。
ヒメツルソバ スズメバチの巣


*2006年*

*1/29/2006*
矢田川の大森橋付近にはユリカモメ、オナガガモやコガモがたくさん来ていました。のんびりと日向ボッコを決め込んでいました。矢田橋付近は鴨の姿が少なく代わりにイカルチドリの姿が見られました。近づくとすぐに飛び立ちシャッターチャンスが少ない。

緑地公園を見て廻ったものの鴨の姿は例年になく少ない。大池は水も少なく一つがいのマガモと数羽のホシハジロのみ。緑ヶ池も多いのはカルガモ。池畔のヤブコウジは赤い実をのぞかせていました。
ウメモドキの実はわずかになっていて、彩りが少ないこの時期は貴重。ツルグミがまだちらほら開花しているものがありました。とっくに咲き終わっているはずなのに、大寒のさなかに咲いているのも不思議。
ツルグミ イカルチドリ


*1/4/2006*
昨年も守山の緑は縮小を続けた1年でした。
観察場所も狭まり目新しいものは少なくなりました。見られなくなったものを中心に今年も観察を続けて参りますので本年もよろしくお願いします。

庄内川の矢田橋から宮前橋を観察。矢田橋近辺ではユリカモメが乱舞していました。オナガガモは例年通り見られたものの少ない。コガモの姿は全く見られず。全体にカモの姿は激減。替わりにやっかいもののカワウがここにも進出していました。土手ではマユミの実がはじけて殻だけが残っていました。

昨年は柿が豊産。年を越してもまだたくさん残っていてメジロなどひっきりなしに訪れていました。
マユミ ユリカモメ


*2005年*

*1/22/2005*
小幡緑地公園の雑木林はこの時期鳥の姿は少ない。ウメモドキの実も鳥の狙い撃ちに会い丸坊主。食べるものが少なくなって民家の庭に移動しているようです。コゲラだけは元気で木をたたく音が鋭く聞こえます。

東谷山付近の雑木林では、アオモジの芽が大きくなっていました。下側には花芽。とても寒のさなかとは思えない。スズカカンアオイの花が、落ち葉の中でやっと咲き出しました。暖かいはずなのにこちらは少し遅め。

庄内川の土手のタデの茎についているオオカマキリの卵のうが風になびいていました。
アオモジの芽 オオカマキリの卵のう


*1/10/2005*
寒に入ったというのに畑ではエンドウ豆の花が咲いていました。
最近は例年のように寒くなって昨日も一時的に雪がちらつきました。12月が暖冬だったための影響でしょうか。気になるのは地震の前は暖かく、花や実を早く付けるとの話。真偽のほどは定かではありませんが。

新年の挨拶を兼ねて東谷山の尾張戸神社にお参り。
神社の東側にあるアセビも満開状態。西風が当らないところといえどもいかにも早い。林の中の木にウスタビガの繭がぶら下がっていました。年末にさんざん探し廻って見つからなかったのですが、ご利益のお陰?鳥の姿も少なく、この時期ひっそりと静まりかえっていました。
アセビ ウスタビガの繭


*2004年*

*1/25/2004*
大寒、小幡緑地公園の大池の西側の池が一部氷が張っていました。当地では珍しい。
気温は低いが風もなく穏やか。南向きの日溜まりではヒメオドリコソウがいっぱい花をつけていました。この寒さの中ナミホシヒラタアブが蜜を求めてやってきていました。まさかと言う感じです。この寒さのなか活動している虫はハエぐらいと思っていましたが。

緑地公園の雑木林にある木の実はほとんどなくなっています。アカメやガマズミの実もすっかり食べられていました。鳥も食べないのでしょう、サルトリイバラの実が鮮やか。鳥の姿は少ない。コゲラが盛んに幹を叩いていました。

サルトリイバラ コゲラ

*1/12/2004*
今年も志段味の整地工事は祝日返上で重機がうなりをあげていました。林はすっかり明るくなって鳥の姿もまばら。今年の自然観察を象徴するシーンでしょうか。雑木林に生えているナンテンの実は少なくなっていました。陽だまりで低温期で黒化したホソヒラタアブが日向ぼっこ。暖冬の影響でしょうか。まだ活動しているようです。

大久手池にはカルガモとカワウの姿。他のカモは見られず。大村池や付近の池はどこもカワウの姿。カワウが他のカモたちをおっぱらっているのだろうか。盛んにもぐって、魚を取っているようです。

小幡緑地公園のコナラ林の中のイヌビワにはまだ実がたくさんついていました。
イヌビワ ホソヒラタアブ

*2003年

*1/25/2003*

才井戸流れの土手では早くも「おおいぬのふぐり」がいっぱい咲いていました。寒風の中春を待ちきれず咲いていました。「ひめおどりこそう」もたくさん花をつけていました。志段味橋南の風が当たらない南側の土手では「とうかいたんぽぽ」が3輪咲いていました。新しく出来た調整池にはたくさんの「こがも」がやってきていました。

緑地公園の大池では今年も「ほしはじろ」と「まがも」が来ていました。先々週見られた「きんくろはじろ」のつがいは姿がない。どこにいったのか。秋日照りのため干上がったのでえさが少ないのか、かもの姿は例年の半分以下。
おおいぬのふぐり こがも


*1/12/2003*

寒波も緩んで小春日和。上志段味の雑木林では「なんてん」の実がまだ残っていました。この林には「なんてん」がたくさん自生しています。「うらじろ」も見られ、正月の雰囲気が少し残っていました。東谷山の麓にあるわずかに残った柿の実には「むくどり」が群がっていました。

矢田川の矢田橋下流では、例年見られる「ゆりかもめ」や「おなががも」がきていましたが、今年は数が少ない。今日は「こがも」の姿もない。「こい」がたくさんゆうゆうと泳いでいました。
庄内川の三階橋付近もかもの姿はない。「ゆりかもめ」や「かわう」「こさぎ」ばかり。今年はどこに行ったのでしょうか。
なんてん むくどり


*2002年*

*1/20/2002*

庄内川の水分橋上流では、「ゆりかもめ」やかも類、さぎ類、「かわう」の楽園。
「ゆりかもめ」が最も多く、「おなががも」「ひどりがも」「まがも」「かるがも」「あおさぎ」「だいさぎ」がたくさん羽を休めています。矢田川の天神橋付近より数の上では勝るものの、鳥が遠くてよく見えない。この点では身近に見られる天神橋付近がお薦め。

河川敷のところどころにある窪みや葦などの物陰では「とうかいたんぽぽ」が咲いていました。この時期寒風に負けずけなげに咲いているのを見ると、春の息吹が感じられてうれしい。川岸の「ねこやなぎ」もところどころ固い芽が、白くなっている所がちらほら見られるようになってきました。

 
とうかいたんぽぽ   ひどりがも

 

*1/13/2002*

矢田川の矢田橋下流では「おなががも」に混じって「ひどりがも」がやって来ていました。「ゆりかもめ」はさらに下流の三階橋下流に集まっていました。相変わらず餌をもらえる所に集まっています。名鉄瀬戸線の矢田川鉄橋の近くでは、「まゆみ」の実がまだたくさん残っていました。

才井戸流れでは「かわせみ」が戻ってきていました。しばらくは姿が見えず野添川につがいで移動していた。野添川の水量が増えたためか野添川では見られず。今日は才井戸流れで見ることが出来た。

 
まゆみ   おなががも

 

*1/5/2002*

連日寒い日が続いています。3日は17cmの41年ぶり記録的大雪。その影響でめったに見られない雪景色。水分が多いため溶けるのが早い。上志段味の雑木林では「まんりょう」の赤い実が雪に映えて美しい。小幡緑地の駐車場の周りは雪がなく、「かわらひわ」が人目も気にせずせっせと餌を探していた。

矢田川の矢田橋下流は水鳥の天国。餌をあげる人もいて「おなががも」は餌を持っている人には近づいて行くほど馴れている。入れ替わりいろんな水鳥が群れでやってきています。今日は「ゆりかもめ」が30羽ほど。河口から25km。初めは目を疑った。守山で見られるとは思いもしなかった。橋の周りを飛ぶ様を見ていると、潮の香りがどこともなく感じられて不思議。他には「おなががも」と「こさぎ」が来ていた。先日は「こがも」が群れていて「かるがも」「まがも」が見られた。しばらくいるつもりだったが雨から雪に代ったため早々に退散。

 
まんりょう   ゆりかもめ

 

*2001年*

*1/20/2001*

大寒の朝、才井戸流れの源流では水面から水蒸気がたっていた。水温が気温より高いためである。越冬しているあめんぼうも時々動き回っていた。1月に見られる昆虫としては数少ない貴重種。
もずやきせきれいもえさを物色していた。
流れの近くの雑木林で動物の糞を発見。大きさはのうさぎ程度。おそらくいたちと思われるが。林の南側は家が並んでいて雑木林としては狭く、動物の住める環境ではないと思われる。
雪が降りだし早々に退散。夜までに10cmの積雪。

 

*1/14/2001*

寒の最中。寒にちなんだ守山の植物を紹介します。
1つは、かんぐみ。学名はなわしろぐみ。苗代の時期に実が赤く熟するためである。常緑樹のため冬でも青々としている。よく似たものにつるぐみがあり、守山にはむしろつるぐみの方が普遍的。花は11月から咲き始める。

もう1つはかんあおい。漢字で書くと寒葵。守山には「すずかかんあおい」と「ひめかんあおい」が普通。とはいうものの数は少ない。主に雑木林の斜面で見られるが、緑地公園では少なくなっている。「ぎふちょう」の食草として有名であるが、その昔緑地公園にもぎふちょうがいた記録があるが、今の寒葵の量ではぎふちょうがいないのもうなづける。花は1月から咲き始めるが、寒風を避けるように地面にへばりついて咲いている。

 

*1/6/2001*

冬枯れの中、雑木林を見て回る。お正月に因んだ植物と言えばお飾りの中のうらじろ。東谷山山麓で見られる。自然の中では葉が4〜5段になる。青々としていて枯草の中ではひときわ目立つ。緑地公園にも生えている。

もう1つ、松竹梅の飾りに使われるやぶこうじの赤い実がひときわ美しい。守山の雑木林には多い。近くで落ち葉の中からいちゃくそうの青々とした葉がのぞいていた。

緑地公園の林の中でめじろが集団でひさかきの木に来ていた。やままゆのまゆがぽつんと取り残されていた。最近は蚕より優れた糸になるため養殖されている。まさに冬の風情。

 

*1/1/2001*

新年明けましておめでとうございます。
本年も観察記録を続けて参りますので、どうぞよろしくお願いします。

初日の出を拝みに東谷山に出向く。東の空に雲がかかっていたので庄内川から望むことにした。今年はみられるかなと隣の人。昨年は雲もなくすばらしかったとの話。なんとか雲の切れ間から初体験の初日の出。今年はいいことあるかな。

東谷山に登り尾張戸神社に参拝。ここからは猿投山からの初日の出が拝めるビューポイント。来年に持ち越し。展望台から守山・名古屋を眺望。名古屋駅のツインタワーズまでくっきり。尾張を治めた徳川義直公も眺めたのであろうか。すがすがしい気分をいただく。

新世紀がひらく


志段味橋近くの堤防から望む初日の出

さようなら20世紀


矢田川と天神川合流点からの夕日(12/29/2000)