守山自然雑記帳  

3月の観察記録


*2022年*

 
シロハラ
ちょっぴり春の兆し。
小幡緑地公園にあるアオモジはつぼみがかなり膨らんで今にも咲きそうな雰囲気。まだ開花したつぼみは見当たらず。小川のほとりのフキノトウは中心の花芽が咲きかけていました。どれも花芽は固いままで茎はまだ縮こまっていました。大池ではオオバンとホシハジロがわずか3羽のみ。北側の土手では今年もヒメリュウキンカがいっぱい咲いていました。雑木林ではエナガとヤマガラがたくさん見られました。紅梅もいっぱい花をつけて咲き誇っていました。竜巻池ではマガモがいっぱい集結していました。旅支度でしょうか。コガモは水路に2羽だけいました。緑ケ池ではまだカンムリカイツブリが見られましたが1羽のみ。林のあちこちでシロハラが盛んに落ち葉をつついて餌を探していました。落ち葉の擦れる音でシロハラの存在がわかるのですが、もくもくと落ち葉をひっくり返していました。まだ越冬から覚めたキタテハなども見られず静まり返っていました。

畑ではきれいな鳥の声。何とモズがほかの鳥の鳴きまねをしていたようです。やはり百舌なんですね。春は恋の季節でもあるんですね。(2022/3/9)


*2021年*


ツグミ
暖かくなって来ました。空き地や畑ではツグミの姿がよく見られるようになりました。虫たちも目覚めの季節でそれらを狙っているのでしょうか。ちょんちょんと動いては止まってあたりを見回していました。
緑が池のカモのハシビロガモはまだ居ついていました。オナガガモやホシハジロに混じってひときわ存在感を示していました。カンムリカイツブリの姿はなく旅立ったのでしょうか。マガモが竜巻池から引っ越してきたようでたくさんいました。大池ではホシハジロしか居ませんでした。土手のヒメリュウキンカは今年もよく咲いていました。林縁の梅がいっぱい咲いていました。ここのシキビも満開になっていました。畑ではナズナが一面に咲いています。よく見ると所々背の低い外来種のヒメナズナがはびこっているところもあります。野草の世界でも外来種にとって代わっているようです。(2021/3/6)


*2020年*

 *3/9/2020*
20度を超えて春到来。

畑では菜の花が咲き出しモンシロチョウやミツバチが忙しく飛び回っていました。西洋ミツバチに交じって日本ミツバチもやってきていました。アシブトハナアブも盛んに蜜をむさぼっているようです。越冬を終えたキタテハやルリタテハも飛び回って春爛漫。大森にあるアマナも満開になっていて例年になく多くの花がついていました。

吉根の林縁ではフキノトウが早くも花になっていましたが多くはまだツボミ状。シジミチョウも飛び回っていたのでルリシジミかと思ったのですがなんとウラナミシジミでした。こんな時期に見るのは初めてで大変驚きました。馬酔木の花は満開。キブシの花芽が垂れ下がってきてもう咲きそうな雰囲気。クサボケの花はいっぱい咲いていました。

小幡緑地公園の大池ではミシシッピアカミミガメが大繁殖していて数匹が甲羅干しをしていました。オオバンやホシハジロに交じってキンクロハジロがいました。ここでは3年ぶりの出会いです。残念なことに1羽だけでしたが、しばらく見なかっただけにうれしい限りです。土手ではヒメリュウキンカがいっぱい咲いていました。緑ケ池では珍しくハシビロガモがつがいで来ていました。以前大森の雨池で見たことはありますがここでは初めて。旅立ちの季節を迎え寄り道でもしてくれたのでしょうか。ずっとくちばしを羽にうずめて眠りのポーズ。カモまで春らしい雰囲気。
 
クサボケ  ウラナミシジミ


*2019年*

*3/12/2019* 
暖かくなりました。

大森橋近辺の矢田川を散策。先月気がついた野生化したムスカリはいっぱい花をつけてまさに小群落の勢い。近くにあるアマナもちょうど満開になっていました。花が小さいのでほとんど気がつかないようだ。春を実感。

上志段味の東谷山のふもとのシデコブシの芽はまだ硬い。ショウジョウバカマもまだ花の気配はない。そんな中でアオモジだけは満開になっていました。ミツバチが盛んに蜜を集めていました。越冬からさめたアカタテハと生まれたばかりのルリシジミに会うことができました。小川の縁でシリナガマダラカゲロウが長い尾を揺らして短く飛んですぐに草にとまっていました。林ではアセビの花が満開。いよいよ生き物たちの季節到来を実感。才井戸流れに寄り道。柳の芽も膨らんでいたもののまだ咲いているのは少なかった。川べりではクレソンが花をつけていました。お目当てのカワセミの姿は見られず。

小幡緑地の大池は鴨の姿もなく静まり返っていました。林ではマンリョウの赤い実だけが残っていました。緑ケ池の鴨はまだほとんどが残っているようだ。林の鳥はシロハラに出合った程度。木々の実もほとんどなくなり静かなたたずまい。オオバヤシャブシの大きな花が目立っていました。
 
アオモジ  ルリシジミ

*2018年*

*3/7/2018* 
暖かさが感じられる一日。

風はまだまだ冷たい。東谷山の麓のシデコブシのつぼみはまだ固い。ウリカエデの芽もまだ定かではない。まだまだ冬の装い。わずかに1株だけアセビに花がいっぱいついていたのでやっと春を感じさせてくれました。愛知用水路に出る土筆も頭が霜にやられて黒い。大村池の鴨は全く見られず。土手ではヒメオドリコソウが花をつけていました。ここにあるアオモジはやっと数輪花をつけていました。2株のうち1株はまだ花が見られず。陽だまりで越冬からさめたルリタテハとテングチョウが日光浴。マエアカスカシノメイガも弱弱しく枯れ草から飛び立っていました。こんなに早くから活動しているのを初めて見ました。

畑の梅の花が満開になってメジロが盛んに蜜をついばんでいました。百舌が餌を物色して棒の先であたりを見回していました。畑の農作業も始まり耕した土のミミズを狙っているようだ。畑のナズナやタネツケバナが咲いていましたが、それらに混じってナズナの仲間と思われる帰化植物もいっぱい花をつけていました。しかし同定できず。菜の花も咲き出し畑は一足先に春の装い。
 
ヒメオドリコソウ モズ


*2017年*

*3/8/2017*
春はしのび足。まだまだ風は冷たい。

東谷山麓のシデコブシはまだ固い。ショウジョウバカマの花芽は形成されているものの地表にわずかに顔を出した状態。ハンノキの花穂がまだ垂れ下がっていました。大村池の周りも同じような状態。花はアセビ程度。アオモジもまだ咲いていないがつぼみははっきりしていました。

吉根のため池ではヨシガモ、ヒドリガモ、バン、カルガモが見られました。さして大きくない池ですが池の周りが葦に覆われているため鳥にとっては居心地が良いのかも知れない。近くの風腰池や平池には鴨の姿は少ない。平池ではマガモがいました。この吉根の太鼓ケ根の山林が住宅地にする工事が進んでいて丘が削り取られています。ササユリやチゴユリ、シュンランの自生地は跡形もありません。県有林のはずで開発はないだろうと思っていましたが見事裏切られました。近くの林縁ではふきのとうの芽が顔を出していました。

緑地公園の緑ケ池の鴨は少し数を減らしていたもののまだ健在。カンムリカイツブリもまだ残っていました。潜水もせず顔を胸に突っ込んで漂っていました。土手ではナズナやシバザクラが咲いていました。大池ではキンクロハジロを見ることが出来ました。以前は緑ケ池の常連だったのですがここ3年ばかりは見かけなかったのでうれしい限りです。土手ではヒメリュウキンカが咲いていました。植栽ではなく野生化したもののようです。小さな株がそこそこありさらに増えそう。ここの林縁ではヒサカキのつぼみはまだ固い。シキビはうす黄色の花をつけていました。梅は満開。たんぼの畦ではナズナに混じってオオジシバリが一輪花をつけていました。春は確実に忍び寄ってきていました。
 
ヒメリュウキンカ ヨシガモ


2016年*

*3/8/2016* 
今日だけは4月の陽気。

東谷山を散策。目当てはシデコブシ。あわてんぼうの花がちらほら咲いていました。ほとんどのつぼみはまだ固い。ハンノキの花穂が色あせていました。ヤシャブシの花穂は大きくなっていました。小川のふちにあるショウジョウバカマは、まだ花茎も出てないものが多かったが2株だけ咲いていました。冬眠から覚めたテングチョウがたくさん飛び交っていました。コツバメが1匹日光浴。生まれたてと思われます。林の方々で鶯の鳴き声。春になったと実感。大村池に立ち寄る。道端でジムグリに遭遇。カメラが間に合わず、ピンボケが1枚。すぐにもぐられてしまったが見られたことに感激。最近は目にする機会がほとんどなくなっていただけに、その生息が確認できうれしい限り。池のカモたちはすでに渡ってしまったようだ。アオキの蕾は膨らんでいたもののまだ咲いてはいなかった。

緑地公園を見に行く。大池ではわずかのホシハジロが残っていました。この陽気に誘われてミシシッピアカミミガメが数匹甲羅干し。緑ケ池でもホシハジロはたくさん残っていましたがオナガガモやオオバンはわずか。竜巻池でもミシシッピアカミミガメが数匹石の上で甲羅干し。日本産のカメはどこに行ってしまったのだろうか。どこも外来種ばかりです。ここでもテングチョウは飛び交っていました。ヒサカキの小さな花の蜜を吸っていました。ここでも鶯の鳴き声が響く。緑ケ池から流れ出ている小川のほとりの藪でクイナが見られました。まだ残っていてこれもうれしい。林ではどこもアセビの花が満開。鳥ではシロハラがたくさん見られました。林の芽も膨らんでいよいよ春を迎える準備が整いつつあるようです。
 
ショウジョウバカマ    ジムグリ 


*2015年*

*3/3/2015*
この後雨模様の予報を見て出かける。

滝ノ水池をまず散策。池にはカワウとカイツブリしか見られない。池の北側の雑木林にあるアオモジは蕾が膨らんでいましたがまだ咲いてはいなかった。後1週間もすれば咲きだす感じ。林の中のため池を目指す。以前あった道は最近使われていないのか荒れ放題。ところどころ踏み跡もなくなっていて倒木が行く手をふさぐ。アセビの花がひっそりと咲いていました。池はここもカワウとカイツブリのみ。さらに池の南側の葦の生い茂るところでやっとお目当てのカエルの卵塊に出会う。手ですくってみるとゼリー状のものが壊れないのでニホンアカガエルの卵であろう。ここからさらに南の尾張旭市の平子町の池や休耕田はびっしりとこの卵塊。このあたり一帯ニホンアカガエルの健在を確認。まだヒキガエルの卵は見られなかった。こちらはまだ冬眠中のようだ。

再び緑地公園緑ケ池に向かう。鴨はまだまだ健在。その中で1羽だけハシビロガモの雄を確認。ここ緑ケ池でははじめての対面。たまにしか訪れないので実際はどうなんだろう。ここもカワウとカイツブリは定番。林ではアオキの赤い実と緑の葉がひときわ目立つ。シロハラやアオジが枯葉を踏む音が響きそれらの存在がわかる。エナガやヤマガラに混じってアオゲラも登場。コゲラはいつも見られるがアオゲラはお目にかかれない日の方が多い。アカゲラは今回も肩透かし。そろそろ旅立ちの季節。来年に期待。
アオキの実 アオゲラ


*2014年*

*3/11/2014*
3月に入ったのに寒さが続いている。

久しぶりに矢田川の大森橋付近を散策。公園のアマナはまだ蕾。しかしすぐにも花開きそうな雰囲気。今年は開花が遅れているようだ。矢田川のネコヤナギもふくらんで一部は咲いていました。川岸のカラシナも一部花をつけていました。川ではカルガモとコガモが仲良く餌捜し。以前に比べると警戒心が強いようだ。他ではコガモの姿が少なくなっているので貴重な存在。

緑地公園に向かう。平日なのにバードウオッチングしている人が目立つ。緑ケ池の鴨は最盛期の2/3とのこと。給餌していた人の話ではすでにアメリカコガモは渡って行ったとのこと。一度は見たいものである。いつものオナガガモとホシハジロに混じってカンムリカイツブリが見られました。この個体完全に冬羽になりきってなく白いところが少ない。ここでは初見参。地元の人に聞くとよく見られるとのこと。林ではシロハラとアカハラ、アオジ、ジョウビタキなどに出会うことが出来ました。ルリビタキは最近見かけないと話したところやはり見る機会は減っているもののいますよとの回答。何処も減少傾向とのお話。

畑ではモンシロチョウが飛び出しました。ナズナやホトケノザの花に混じって最近は外来種のマメカミツレが猛烈な勢いで繁殖を広げているようです。
マメカミツレ カンムリカイツブリ


*2013年*

*3/8/2013*
春らしくなって来ました。

今日モンシロチョウの初見日でした。TVで通常名古屋の平均は3月23日と言っていましたがそんなに遅いのだろうか。ここ守山ではまだ畑もあり通常上旬には見られる。今年はちょっと遅い気もします。

東谷山はまだ冬景色。ショウジョウバカマも花芽が出ていない。トウカイコモウセンゴケもまだ赤いロゼット模様。しかしナズナやセイヨウタンポポなど畑は早くも春の花。庄内川の堤防の修復工事は続いており川べりには入れない。仕方ないので吉根にネコヤナギを見に行く。ちょうど見ごろ。しかしここも開発の手が入っている。来年まであるだろうか。近くの斜面にある馬酔木が満開。植栽と思われるが先半分が紅色。いわゆる園芸種のアケボノアシビのようだ。1本だけであるが存在感抜群。近くの雑木林ではアオキの花芽が大きくなっていました。

緑地公園の緑ケ池に寄る。もう旅立ちの季節を迎える。ホシハジロはせわしなく動き回っていました。対照的にオナガガモは縁石で日向ぼっこ。林からシロハラが川べりに姿を現していました。盛んにえさ取りに余念がない。旅立ちの支度でしょうか。
ネコヤナギ シロハラ


*2012年*

*3/11/2012*
めっきり春めいてきました。
畑では菜の花が咲いてモンシロチョウが飛んでいました。やっと温かくなって虫や花の方が敏感に季節を感じているようです。畑では越冬からさめたキタテハやキチョウが見られました。落ち葉を掻き分けるとクビキリギリスがもそもそと動き出しました。ナズナやイヌナズナがいっぱい花をつけていました。

庄内川の岸のカワヤナギもふくらんで一部花が咲き出しました。草むらでキジが驚いて飛び出しました。守山では数少ないシロバナタンポポはやっと一輪首をすぼめて咲いていました。吉根の雑木林の林縁ではまだクロガネモチの実がいっぱい残っていました。昔は3月になると鳥たちがやっと食べるのを見られたのですが、今はそれもなくたわわに実ったままです。今は鳥が少なくなったのか、何もまずいクロガネモチを食べる事もなくほかの美味しいものがあるのだろうか。何か人間の縮図を見せ付けられているような気がします。吉根の林の中のマンサクは咲いているだろうか。入口が閉ざされて大回りしなければならずあきらめた。代わりに下志段味にアオモジの花を見に行く。つぼみはふくらんでいましたがまだ咲いてはいませんでした。

帰りに緑地公園の緑ケ池の鴨を見に行く。まだオナガガモとホシハジロは元気にいてくれました。

クロガネモチ クビキリギリス


*2011年*

*3/13/2011*
やっと春めいてきて4月の陽気。

庄内川のカワヤナギも咲き出しました。吉根の庄内川にはまだマガモとコガモが見られました。カイツブリも盛んに潜って餌探し。いずれもつがいでいるのでほほえましい。めずらしくカワウが見られないのでしばし彼らの天国のようだ。
土手の枯れ草から無数のカワゲラが飛び立つさまは壮観。暖かい日差しと風に乗って、いかにも春の旅立ちといった感じです。土手の一角にある白花タンポポはまだ休眠中が多いが、3輪だけ咲いていました。畑ではナズナやキュウリグサが他の外来種を抑えて咲き誇っていました。

小幡緑地の大池に出向く。カモ類は見られず。ここでもカイツブリが盛んに潜って餌探し。アオサギが一羽下の池にいました。林ではヤブ椿が満開。花は目立たないがヒサカキもびっしり花をつけていました。しかしトンボ池は何も見られずまだ冬の装い。
ヒサカキ カワゲラの一種

*2010年*

*3/14/2010*
ずいぶんと暖かくなりました。しかし今月は雨が多い。

志段味橋の周りの道路工事で変貌著しい。またまた自然環境が失われ、自然観察場所が狭まってしまった。上志段味も道路ばかり整備され一面荒地の光景。いよいよ東谷山の南麓の拡幅工事も始まり、人間には住みよい町作りかも知れないが、他の生物にとってはこの上ない悪業としか思えないだろう。県有林の委託を受けて三菱電機の森作りがスタートしてシデコブシの周りは笹が刈り込まれ綺麗になっていた。しかし生物にとっては住みよい環境になっているだろうか。

ショウジョウバカマは陽が当たって輝きを増してはいた。越冬から醒めたテングチョウや生まれたばかりのコツバメは元気に飛び回っていた。ヒサカキの花にはコマルハナバチがやってきていました。いつもの春の光景であるが末永く続いてほしいと願うしかできない。大村池では全く鳥の姿がない。林ではアオモジが満開になっていました。

久しぶりに大森に出向く。アマナは今年も健在。たくさん花をつけていました。大森橋付近の矢田川にカモの姿を見に行く。ヒドリガモとコガモの姿が見られてやっとほっとした。

アマナ コツバメ


*2009年*

*3/28/2009*
桜の開花宣言も出て1週間以上たったが、花冷えにふさわしくまだ北風が強い。低温が続いた為かまだ満開にはいたってない。

マメナシの蕾も膨らんできた。上志段味に守山のモンゴリナラを見に行く。海上の森とつながりを感じられる事象であるが、数は少ないが立派な木もある。花の撮影は出来なかったがちょうど葉が開きかけたころあいで、赤みがかかった色合いは春そのもの。芽出しはどんなものでも元気をもらえる。

水辺ではオランダガラシの花が咲き誇っていました。シデコブシは盛りを過ぎて花の色合いが薄れてきていました。越冬から目を覚ましたテングチョウやルリタテハに混じって生まれたてのトラフシジミやコツバメが日光浴。ビロードツリアブやハナアブの仲間も盛んに活動。咲き出したコバノミツバツツジにコマルハナバチが来て盛んに蜜を集めていました。この時期蝶やアブ、蜂の仲間は活動が早く、よく目に付く。春を満喫。
モンゴリナラ トラフシジミ

*2008年*

*3/23/2008*
昨日名古屋でも桜が開花。畑ではモンシロチョウが菜花などにたくさん舞っていました。
ある畑でムラサキウンランが1本だけ花をつけていました。園芸種リナリアの野外逸出でしょう。花はマツバウンランに比べて大きくきれいでまさに園芸種といった感じです。

志段味の雑木林を歩く。コナラとモンゴリナラの違いがはっきりしてきました。モンゴリナラの花芽は大きく遠目でもそれとなくはっきりと区別が出来るようになりました。シデコブシはまだ大概蕾だが、1株だけ満開近い状態で咲いていました。湿地のショウジョウバカマは満開になっていて、わずかな色違いを堪能できます。

春先でまだ虫の姿は少ない。しかし今の季節ビロードツリアブを見ても個体数は激減している。以前はびっしり並んでいたのだが、今年はまばら。志段味の開発とは無縁ではないだろう。林が切り開かれ荒地と新しい道が次々に出現している。虫にとっては死活問題なのだろう。湿地ではルリシジミとルリタテハが元気に舞っていました。
ムラサキウンラン ルリタテハ


*2007年*

*3/21/2007*
菜の花はすでに満開。畑では大根の花も咲き出しました。タンポポの花はまだ茎が短いのですが、モンキチョウがやってきて吸蜜。

滝の水池の周りの雑木林は芽が色づきはじめました。タラの芽はまだ硬いのですが赤く色づいていました。アオモジはすでに満開。しかしあまり目立たない。

上志段味の雑木林のシデコブシは東谷山麓は花も多く賑やか。南側の林の高木はほとんど花がない。弱っているのだろうか。ビロードツリアブは盛んにホバーリング。越冬から目覚めたテングチョウが日向ぼっこをしていました。池は静かなたたずまい。春の鼓動を待っている状況。
タラノメ テングチョウ


*2006年*

*3/25/2006*
水ぬるむ頃に誘われて東谷山麓の庄内川に足を運びました。さすがにカワラハンノキは花がすっかり終わっていました。まだケイリュウタチツボスミレのつぼみも見られない状態でした。
瀬戸市との市境の木がほとんど伐採されていてここも大きく様変わり。まだマガモやカルガモの姿がありましたがいつもの悠然さはなく、かなりこちらを気にする様子。何のための伐採なのか解らない。ここも聖域ではなくなってしまった。

うれしいことにここで以前姿を消したシロバナタンポポが復活して花を咲かせていました。自然のたくましさに感心しきり。しかし自然は厳しい。以前からここで目撃されていたヤマセミですが猛禽類に襲われたのでしょうか。羽が散乱していました。私のちゃちなカメラにはその雄姿を捉えられず、こんな形でカメラに収めることになって悲しい。
シロバナタンポポ ヤマセミの散乱した羽


*2005年*

*3/27/2005*
春めいてきました。畑では菜の花にモンシロチョウ。やはり早春はこの組み合わせに限ります。

東谷山麓の庄内川のオシドリの姿はなくカルガモだけは元気。川岸のカワラハンノキはほとんど花が終っていました。残り花の撮影にやっと間に合った状態。

志段味橋上流の川べりではカワヤナギやイヌコリヤナギが満開状態。芦原にはヌートリアが4匹見られました。夜行性ですが夕方近くになると活動しだすようです。一匹は川の中に逃げ、泳ぎがうまく、見ていると長いこと水につかってこちらの様子をうかがっていましたが、私の方が根負けしてしまいました。今は草も生い茂ってないので観察には適しているようです。
カワラハンノキ ヌートリア


*3/13/2005*
冬に逆戻り。寒風の中久しぶりに春を探しに出かけました。
庄内川のカワヤナギもところどころ咲き出しました。畑の畦にはツクシがいっぱい顔を出していました。
東谷山北麓の庄内川ベリのヤブツバキがいっぱい咲いていました。ヤブサンザシはまだ花芽が固い。川面ではオシドリが盛んに動き回っていました。オシドリは今年も健在で開発が進む当地にあっては貴重な存在。

東谷山南麓のショウジョウバカマはやっと花が咲き始めた状態。昨年より遅い感じ。雑木林ではヤママユが風に吹かれていました。
ヤブツバキ オシドリ


*2004年*

*3/21/2003*
お彼岸で竜泉寺は大賑わい。一歩庄内川に下りれば各種の柳が満開。ミツバチのほかにもヤナギハムシが早くも活動していました。河川敷ではオオイヌノフグリの群落があり星を散らばめたような感じ。トウダイグサも花をつけていました。モンシロチョウのほかにルリシジミも活動を始めていました。崖の雑木林ではニワトコが早くも咲いていました。下草のヤブミョウガは葉も茎も枯れて倒れていましたが、穂先にまだ藍色の美しい実をたくさんつけていました。

小幡緑地公園にあるオオバヤシャブシは今が盛りといっぱい花をつけていました。
オオバヤシャブシ ヤナギハムシ


*3/13/2004*
今年は我が家にはうぐいすも来てはくれない。雑木林では盛んに鳴いているのに。
畑の回りでは春が始まっていました。土筆は早くもほおけてスギナが伸びだしました。日溜まりの土手に咲いているオオイヌノフグリやナズナにナミヒラアシヒラタアブが盛んに求蜜をくり返していました。水周りではオランダガラシやタガラシが早くも花をつけていました。
雑木林ではまだ蕾が固いものの、下草のスズカカンアオイはたくさん花をつけていました。上志段味の小川ではショウジョウバカマが一輪。春の足跡が聞こえてきました。
タガラシ ナミヒラアシヒラタアブ


*2003年*

*3/29/2003*

桜も開花しいよいよ活動の季節。
上志段味の雑木林では「しでこぶし」が咲き出しました。これに先立ち「おおかめのき」(別名:むしかり)が満開になっていました。3年前に東谷山で幼木を見つけて以来やっとめぐり合えました。花つきがすばらしく、雑木林の中にあってここだけは別世界の雰囲気。散々探した苦労が報われるすばらしさ。近くの小川では「しょうじょうばかま」もいっぱい花をつけていました。

中志段味在住の服部さんから野添川下流に「ヌートリア」がいるとの情報をいただき見に行ったのですが、見つからず。そのうちに会えると思います。今守山高校東側は整地作業の真っ只中。「こばのかもめずる」の群落地まで魔手が伸びていて落胆。「ヌートリア」だけでなく「いたち」も住めなくなりそう。遠からず市街地ばかりになってしまうのだろうか。心配をよそにたんぽぽに「もんきちょう」が戯れていました。「たちつぼすみれ」や「からすのえんどう」も咲いてまだ郊外の雰囲気は残っているのですが。
おおかめのき もんきちょう


*3/21/2003*

めっきり暖かくなりました。このところ毎朝「うぐいす」が目覚ましがわり。まだ美声には程遠い。

小幡緑地公園の大池にはまだつがいの「きんくろはじろ」だけが残っていました。ほかはすべて旅立ったのか。湿地では早くも「はるりんどう」が咲き出しました。いよいよ主役交代。雑木林の芽が膨らんでいるものの、鳥の姿は少ない。「しろはら」や「つぐみ」は落ち葉を掻き分けて餌を探していました。

竜泉寺裏の雑木林の林縁では「トウダイグサ」がいっぱい花をつけていました。守山では少なくなったもののここにはたくさん残っています。春が来たと実感できる花です。

とうだいぐさ うぐいす


*3/8/2003*

朝早くから「うぐいす」の声。街中の我が家にも今年も来てくれました。
先日の新聞に「まんさく」の花が咲かなくなってきたとの報道。カビによるものらしい。吉根の「まんさく」は今年も昨年どおりに咲いていました。といっても満開なのは若い1株のみ。1株は半分ほどしか花をつけていない。ほかの木は(全部で8株ほど)すべて頂上部にちょろちょろとある程度。ここの木々は背が高く10m以上もあり観察は容易ではない。昨年と変わってない。すでに罹患しているのだろうか。
帰り道、小川の周りの道端には「なずな」と「ひめおどりこそう」「はこべ」がはびこっていました。湿ったところでは「せり」が伸びてきていました。「つくし」も顔を出しいよいよ春到来。

小幡緑地公園の緑ケ池の東側の小川には「くいな」がやってきていました。おととし目撃した親ではなく子供かも知れない。相変わらず「たひばり」や「つぐみ」は岸辺に沿って餌をあさっていました。

 
ほとけのざ   くいな


*3/2/2003*

風が強いが日差しは暖かさが感じられます。上志段味の雑木林では「しでこぶし」の芽がはっきりしてきました。冬眠から覚めた「きたては」と「るりたては」が日向ぼっこ。雑木林下草の「ひめかんあおい」はいっぱい花をつけていました。小川の周りの「すずかかんあおい」も花盛り。どちらもはいつくばって咲いています。

小幡緑地公園の緑ケ池の東側の小川の周りには木立もあり、いろんな小鳥がやってきていました。「つぐみ」や「るりびたき」「めじろ」「じょうびたき」「きせきれい」に混じって「たひばり」が岸辺に沿って餌をあさっていました。

 
すずかかんあおい   たひばり

*2002年*

*3/31/2002*

桜吹雪が始まっている。東谷山フルーツパークのしだれ桜も咲き始め人の列。それに引き換え各地の「まめなし」も桜と同様満開のものが多いが、人の気配はなし。ヒル池で公園化された以前の湿地状況と「まめなし」の生育状況を教えていただく。失ったものは大きい。まめなしの木の下で「とらつぐみ」が盛んに餌を漁っていました。
昨日は春日井在住の広川雄三氏の案内で春日井・小牧の「まめなし」を観察。葯がピンク色でやさしい可憐なタイプ。

雑木林では「こばのみつばつつじ」の花が目立ってきました。早いものは「もちつつじ」も咲きはじめました。例年になくいろんな花の咲くのが早い。安田池の周りの林の中の道で、越冬からさめたいくつかの蝶に出会いました。「てんぐちょう」「るるたては」「ひおどしちょう」「うらぎんしじみ」や「きちょう」「むらさきしじみ」たちです。羽化した「こつばめ」も加わって賑やかなこと。池畔では「あおもじ」の花が満開になっていました。1本だけで他の若い木はまだ花をつけていなかった。

先週「かたくり」が見当たらないとの記載に対して「都市のすずめばち/名古屋の自然」のHPを主宰されている山内氏より情報を頂き、可憐な花を満喫。

 
あおもじ   とらつぐみ

 

*3/24/2002*

桜の花も本格的に咲き出しました。今年はほんとうに咲くのが早い。「つくし」も出揃って既にスギナが競演しています。

吉根の「しゅんらん」は1株咲いていました。中志段味の雑木林を「しゅんらん」を求めて散策。ここの「しゅんらん」のうち1株は満開で数本の花茎をきそっていました。もう1株は咲き掛けでした。どちらも花弁の赤い斑点の形態が異なり面白い。昔から花の違いを愛でていろんな園芸種がつくられてきたのもうなづけます。近くにあっても1株1株の赤い斑点が違う場合があり、見るのが楽しみです。
林の中で「やままゆ」の繭を2つ見つけたもののどちらも鳥に食べられたのか、孔が開いていて空でした。今の時期雑木林の散策は楽。たくさんの「こくらん」の群落を見つけることが出来ました。以前から守山で「かたくり」を探しているのだが見つからない。もうなくなってしまったのかも知れない。

安田池の池畔では「びろーどつりあぶ」が盛んにホバーリングを繰り返していました。

 
しゅんらん   びろーどつりあぶ

 

*3/16/2002*

小幡緑地では「はるりんどう」が真っ盛り。冬眠から目覚めた「てんぐちょう」も日向ぼっこを楽しんでいました。

東谷山北麓のR155号の道路工事が終了。今冬最初の観察。崖では「やぶつばき」が真っ盛り。しかし工事現場とおぼしきところが整地されて昨年見られた「あおいすみれ」と「しろばなたんぽぽ」は影も形も無し。「あおいすみれ」の自生地は守山ではここしか知らなかった。また「しろばなたんぽぽ」はJR中央線の自生地も今冬ノリ面の工事で多分消滅間違い無し。今年種子が生えれば消滅は免れる可能性はあるものの前途は暗い。また例年見られた「おしどり」も姿は見られなかった。

上志段味の湿地では「しでこぶし」が咲き始めていました。総じて今年の花芽はやや少ないように思われました。「はるりんどう」の芽はまだ小さい。「しょうじょうばかま」は早くも満開。花の微妙な色違いを満喫。しかし前述の2種の消滅の危機が頭から抜けず気分が重い1日。

 
はるりんどう   しょうじょうばかま

 

*3/10/2002*

春がきた。菜の花畑に「もんしろちょう」が見られた。初見日。畑の縁でつくしが恥ずかしそうに頭をもたげていました。

庄内川の川べりでは「いぬこりやなぎ」が花をつけていました。「かわせみ」が岸辺をつがいで飛んでいきました。河川敷では数匹の「きたては」が日向ぼっこ。「せいようからしな」も少し咲き始めていました。

いくつかの雑木林では「あせび」が満開。春は曙、の雰囲気。

 
あせび   きたては

 

*3/3/2002*

雛祭りともなると、風が温かみを帯びて春めいてきました。畑の菜の花も咲き出した。さすがもんしろちょうはまだ見当たらない。

東谷山にも「まんさく」があるといわれていますが、わからないので、昨夏に見つけておいた吉根の「まんさく」を探しに吉根の林を歩き回る。探すこと約15分。花は少なくとも5m以上も高いところに咲いていました。手の届くところには全く無い。見つけるのも一苦労。人知れず咲いていました。10本ばかりの小群落ですが太いものは幹の周り35cmを超える。下草の「しゅんらん」は花芽がはっきりわかるほどになっていました。

志段味の小川では川辺で「たがらし」が一杯花をつけていました。近くの草むらでは「つぐみ」が盛んに餌を探していました。

 
まんさく   つぐみ

 

*2001年*

*3/24/2001*

桜も開花間近になってきた。
志段味の田んぼの側水路で「あずまひきがえる」の卵のうを見つけた。4m以上はありそうである。「ひめあめんぼう」などが活発に動きまわっていた。

越冬から目がさめた「きたては」、「るりたては」、「てんぐちょう」,「きちょう」も盛んに活動にはいっていた。「てんぐちょう」は、「ひさかき」の花の蜜を吸っていた。
この時期ひさかきはたくさん見られ、つつじ類が開花するまでの代役を務めている。しかし「こばのみつばつつじ」は早くも2輪咲いていた。こつばめも1匹、孵化したてなのかよたよたと飛んでいた。

雑木林の今の主は「あせび」と「ひさかき」であるが、東谷山の麓で「くろもじ」の木を見つけた。尾張旭のゴルフ場の脇にはたくさん生えていたが、守山では初めて見た。守山にもあると言われている「まんさく」が、どうしても見つからずがっかりしていたので少しは帳消しの気分。雄木で日のささない北側斜面にあるためか、花弁は色白で目立たない。

東谷山の麓では、「しでこぶし」も咲きはじめた。大きい木ほど早く咲くようである。7〜8mほどの最も大きな木はすでに満開。しかし小さな木はまだつぼみが固い。まわりで「びろうどつりあぶ」がたくさん動き回っていた。
北側の麓では「やぶさんざし」の小さな黄色の花が満開になっていた。

 

*3/20/2001*

春うらら。暖かい彼岸の中日。陽気に誘われ畑で「つぐみ」を目撃。「なずな」や「たんぽぽ」もたくさん目につくようになった。

湿地では早くも「はるりんどう」が枯草の中から頭を出して咲き誇っていた。守山でも「はるりんどう」が見られる湿地は随分と少なくなってしまった。赤い毛氈を敷き詰めた「とうかいこもうせんごけ」も赤がよく目立ち、枯草と「はるりんどう」の青とのコントラストが見事。

 

*3/18/2001*

東谷山北側の庄内川べりを散策。やぶつばきが満開になっていた。斜面でオスのきじを確認。こちらが確認するより先に飛び立ってしまった。
庄内川に「おしどり」が数つがい来ていた。歩き出したら人の姿に驚いたのかかなり神経質になっていて羽ばたかれてしまった。

同じ庄内川の土手の一角に「あおいすみれ」がすでに満開になっていた。すみれの仲間では最も早咲きである。特徴ある花弁と葵に似た葉ですみれの仲間では、確認が容易。

 

*3/10/2001*

早くも「しょうじょうばかま」が咲き始めた。東谷山の東南の小さな谷川沿いに3輪咲いていた。他のしょうじょうばかまはまだつぼみが固い。周りは「すずかかんあおい」が目立つ。谷沿いに大きな「しでこぶし」の木が数本。つぼみが膨らんできている。近くの土手でやはり「とうかいたんぽぽ」が1輪咲いていた。

隣の瀬戸市では「まんさく」が満開を過ぎた。残念ながら守山では見つけることが出来なかった。あせびの白い花が目立つ。大村池に「かわう」が1羽。上志段味の庄内川では集団でいるが、単独で見るのははじめてである。

 

*3/3/2001*

春を告げる花を探しに日だまりになっている所を散策。

すでに「とうかいたんぽぽ」、「おおいぬのふぐり」、「なずな」、「ほとけのざ」、「はこべ」、「ひめおどりこそう」などがたくさん花をつけていた。花をつけていたたんぽぽはすべて在来種。最近多い「せいようたんぽぽ」はまだ眠りの中か?

雑木林の「あせび」の花もちらほら咲きかけた。林の中で「こうやぼうき」の花がドライフラワーになっていくつか残っていた。
近くで「ていかかずら」の実が割れたところにまだいくつかの綿毛のついた種子がひっかかって残っていた。この種子の綿毛の美しさは目をみはるものがある。