守山自然雑記帳 | |
7月の観察記録 |
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*2022年*
![]() オオバトンボソウのヤハズカミキリ |
梅雨も6月に明けて猛暑の連続。しかし今日は朝から雨模様。しばらく戻り梅雨の予想で雨の中観察に向かう。 庄内川下志段味橋付近の土手を散策。今年は昨年より多くのヤブカンゾウが咲いていました。はびこっている葛の中でも負けずけなげなに咲いていました。ここでは珍しくノカンゾウも咲いていました。ヒナギキョウはいっぱい花をつけていました。しかしカワラナデシコはまだ見られず。橋の下に毎年咲いているビロードモウズイカは今年も健在ですでに花をつけていました。 大森の八竜公園ではトウカイコモウセンゴケのピンクの花がきれいにいっぱい咲いていました。池のほとりではわずかに白い花のモウセンゴケも咲いていました。ここのオオバノトンボソウは大きく成長し下のほうの花がやっと咲き出しました。穂先にはなんとヤハズカミキリが止まっていました。長いひげも当たらず居心地よかったのかも。切り株でウバタマムシが雨宿りしていました。待ち焦がれた雨ですが虫たちも一息ついているようでした。 緑地公園のコクランは花がまだ咲いている株がありました。ヤブミョウガはいっぱい咲いていました。(2022/7/3) |
*2021年*
![]() ミソハギとヒメハラナガツチバチ |
梅雨の合間を見つけて散策。中志段味の庄内川の土手ではカワラナデシコが咲き始めていました。以前に比べるとかなり減ってはいるもののまだ健在で何より。それに引き換えヤブカンゾウはめっきり姿を見られなくなり探すのに一苦労。昨年とは違う場所で咲いていました。夏草の中で咲いていると遠くからでもそれとわかります。ヒバリの群れがやってきて土手の下あたりで盛んにえさを探し歩いていました。荒れ地に咲いているミソハギにたくさんのヒメハラナガツチバチが吸蜜に訪れていました。守山高校の東側にコストコができてあたりは一変。それでもまだある荒れ地には今年もシロバナシナガワハギはいっぱい花をつけていました。 吉根のアキノタムラソウは早くも花が終わった株もあるくらいで花はかなり上部にかたまって咲いていました。ノアザミの花と共演していました。小幡緑地公園に向かう。道端にユウゲショウとマルバハッカの外来種がはびこっていました。どちらも花をつけ始めていました。林縁では取り残された屋敷跡に八重のクチナシが大きな花をつけていました。昨年まで数株見られたホタルブクロは今回1株しか見られませんでした。笹に被隠されいつまで見られるか心配。林ではリョウブの花が満開になっていました。エゴの実も大きくなり枝ではヤマガラが見られました。お目当てのヤブミョウガは花を一杯つけていました。天気がいまいちなので虫の姿は少ない。そんな中ルリシジミとクロコノマチョウを見ることができました。蝉も鳴き始めたようですがまだ小さな声で梅雨明けはまだ先のようです。(2021/7/6) |
*2020年*
*7/8/2020* |
志段味橋付近の庄内川土手を散策。カワラナデシコは激減。わずかに数株のみ。ここのヤブカンゾウは1株しか見られず。橋の下にあったビロードモウズイカもまったく影もない。ヒバリの姿はあったがただ夏草だけが生い茂っていました。守山高校より東側は工事が続いていました。はずれの空き地ではシロバナシナガワハギが満開。年々その数を増やしているようだが、いつまで空き地のままということはないだろう。この花の吸蜜にオオフタオビドロバチがやってきていました。 さらに上流へ。庄内川の水量は多いものの危険な状態にはなっていない。河川敷の柳は一部水につかってはいました。この辺りは来るたびに家が建設中で日々一変。造成地の土手に生えているタケニグサが満開になっていました。もう何年も生えているような雰囲気。庄内川の土手のノアザミはすっかり少なくなってしまいました。そんなノアザミにオオチャバネセセリが吸蜜していました。この蝶も守山ではすっかり数を減らしているようですがここではよく見かけます。ヤブカンゾウを求めて歩き回ったのですが1カ所だけ数株を見つけることができました。すっかり貴重種になってしまいました。オニユリも大分減っているようでわずか数株しか散見できません。こちらも心配。夏草の中でヒメギスが見られました。 緑地公園のトンボ池ではコムラサキが満開になっていました。ハンゲショウもきれいに咲いていました。どちらも植生ですが花が見られるのはうれしい限りです。竜巻池のトウカイコモウセンゴケも小さなピンク色の花をつけていました。竜泉寺の谷戸田ではセリやウリカワがいっぱい咲いていました。吉根のアキノタムラソウは早くも花が咲いていました。 |
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ハンゲショウ | オオフタオビドロバチ |
*7/5/2019* |
梅雨の雨間。 志段味橋の袂の土手を散策。ここのビロードモウズイカは1株しか見当たらず。しかし花はいっぱいつけていました。土手にあったカワラナデシコは今回は全く見当たらず。どうしたことだろうか。ブタナやヒナギキョウはいっぱい咲いているのに。土手の内側も外側も見当たらず。ヤブカンゾウが1株だけ花をつけていました。道路にキジが飛び出してきてびっくり。 上流に向かうも夏草だけが生い茂っていました。ノアザミもめっきり少なくなってしまいました。オニユリのあった辺りは草刈が行われていてやっと2株の生育を確認。3株ほど刈られた茎が残っていました。昨年見つけたオトギリソウも確認できず。ここにもカワラナデシコの姿はない。カラマツバは激減しているものの健在でした。虫の姿も少なくゴマダラカミキリを見た程度。近くまで開発が進み工業団地へ変貌を遂げるようです。新しく作られた土手にはタケニグサがところどころに進出していっぱい花をつけていました。 東谷山南麓にコクランの姿を見に行く。すでに早い株は5月下旬から6月はじめにかけて花をつけていましたが、芽だしの遅い株は今が花の時期でした。花と種子が同じ場所で見られる不思議な光景に遭遇。愛知用水の周りではオカトラノオの花がすっかり終わってヌマトラノオの花に取って代わっていました。ここではノアザミの花が多く見られました。オトギリソウも小さな花芽をつけていました。この時期ウツボグサはそこかしこで見られ、すでに咲き終わった株も見られるほど盛期は過ぎた感じ。この夏草を掻き分けておびただしいジャノメチョウが行き交っていました。ホソバセセリも見られここだけは自然が残っていました。近くの湿地ではシマジタムラソウが花穂を付け出しました。クロコノマチョウも姿を現してくれました。 |
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カワラマツバ | キジ(メス) |
*2018年*
*7/3/2017* |
梅雨はまだ明けないが台風の余波で蒸し暑い。 半夏のこの季節、この名前を頂いたハンゲショウを小幡緑地のトンボ池に見に行く。守山では自生していないが植栽されたものが見られます。 東谷山にコクランの花を見に行く。今年は早く咲いたようで残り花を何とか見ることが出来ました。今年もジャノメチョウが多く見られました。頂上ではソダが新鮮なものが見られずカミキリムシは見られず。コナラの幹でスジクワガタが見られうれしい限り。 志段味橋付近の庄内川の土手を散策。ここで見られるビロードモウズイカは今年もきれいな花を咲かせていました。カワラナデシコが保護されていた地域には全く見られずどうしたことだろうか。近くの内側の土手では少数ですがきれいな花が見られやれやれ。保護の難しさを感じさせられます。この時期ヤブカンゾウの花が見られるのですがほとんど見られず。志段味橋から新東谷橋までの土手で咲いていたのはわずか3株しかありませんでした。ここでも貴重種になってしまいました。オニユリもわずかになってしまいましたがこちらは何とか健在でした。つぼみが黄色くなっていましたので梅雨明けには楽しめそうです。少なくなったのは他にノアザミですがところどころで何とか花を見ることが出来ました。ミヤマアカネは今年も見られました。区画整理が進んでいて昨年までムネアカチビナカボソタマムシがたくさんいたアカメガシワの並木がすっかり倒されていて道路になっていました。少し離れたところのアカメガシワを探してみたのですが見つからず。ますます見られる種が少なくなっていくのは寂しい限りです。区画整理中の荒地でシロバナシナガワハギが残り花をつけていました。外来種でも初見参はうれしいものです。 |
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カワラナデシコ | ミヤマアカネ |
*2017年*
*7/6/2017* |
梅雨の雨間。 先日の雨で庄内川の水かさが増して河川敷は水浸し。いたるところに流木やごみが引っかかっていた。志段味橋の周りの土手は早々と草刈が行われて花の姿はごくわずか。新たに芽吹いた小さなカワラケツメイにツマグロキチョウが産卵に忙しい。ヒナギキョウとイヌコモチナデシコの花が競い合っていました。以前多かったシロバナマンテマは土手の改修で激減。外にもノアザミもほんのわずか咲いているだけでした。上流も同じ。カワラマツバやコカモメズルは草刈を外れたところでは健在。オニユリはわずかですが花芽をつけていました。ハチクの勢いがとまらず新しいところに進出。生まれたてのミヤマアカネが必死に草にしがみついていました。アカメガシワにムネアカチビナカボソタマムシがたくさん見られました。 守山高校東側の用水路ではヒメガマがたくさん花をつけていました。才井戸流れではナガサキアゲハが多く見られました。この時期どこでも見られるようになりました。温暖化が進んだのかナガサキアゲハが適応しだしたのかはわからないが市街地で黒いアゲハはナガサキアゲハとなりつつあります。アサマイチモンジも優雅に草むらを飛翔していました。ここにあるウワミズザクラの実は黄色赤色黒色のそれぞれの色が混じった状態になっていてとてもきれい。オニヤンマがぶら下がって休憩。おなじく高校西側の荒地ではアメリカオニアザミが咲き出しました。厄介な外来種とのことですが守山では初見参。 東谷山にコクランの様子を見に行く。今年もよく咲いていました。ジャノメチョウも草むらを闊歩していました。驚いたことにわずかに生えているオオバウマノスズクサにジャコウアゲハが産卵に来ていました。志段味橋付近の土手の改修で見られなくなっていただけにうれしい限り。その末裔かどうかはしらないが自然の生命力にただ驚嘆するばかりです。 |
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ウワミズザクラ | ムネアカチビナカボソタマムシ |
*2016年*
*7/6/2016* |
もう梅雨が明けた雰囲気、暑さ満開。 志段味橋上流を散策。ハチクが勢いを増して土手を侵食。ノカンゾウやオニユリがすっかり少なくなってしまいました。オニユリは特に厳しい状況で数株しか見られなくなってしまいました。ノアザミもちらほらしか花が見られない。草刈りが行われたところではワラビが芽を吹いていました。コカモメズルも減少しているものの一応健在。カワラマツバも少なくなっているものの今が満開でした。土手の崩壊地でタケニグサが見られました。庄内川の土手では初知見。大きな草なので目立ちます。花も咲き始めてシロテンハナムグリが来ていました。ナツアカネが涼を求めて竹林で休んでいました。カワラナデシコやウマノスズクサはここでは見られず。下流の土手ではではまだ健在なのですが、この地区の多様性がなくなるのは寂しい限りです。 東谷山にコクランの状況を見に行く。花はまだ咲いていました。さすがに茎の下部は終わっていましたが先の部分はまだ花弁のそり返りがはっきり見られました。守山では吉根でも見られますが、クモキリソウ同様貴重なランです。帰りに湿地に寄る。モウセンゴケの白い花とトウカイコモウセンゴケのピンクの花がきれいに咲いていました。しかしコバノトンボソウは見当たらず。ジャノメチョウがゆったりと草の間を縫って飛んでいました。別の湿地にあるシマジタムラソウを見に行く。花芽がだいぶ伸びてはっきりしていましたがやはり株数は減っているようで心配。林ではコジキイチゴの黄色い実が目に付きました。ここにもハエドクソウが白いかわいい花を咲かせていました。コナラの樹液にカナブンとヨツボシオオキスイがいました。 |
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コクラン | ヨツボシオオキスイ |
*2015年*
*7/12/2015* |
梅雨も明けた感じだがまだ発表はない。 セミの声が一段と大きくなってきた。東谷山の麓もまだ水分が多く登山道は、水が流れている。ジャノメチョウは元気に飛び交っているものの虫の姿は少ない。愛知用水の周りの草地ではオカトラノオやウツボグサが目を引く。最近少なくなったネジバナも咲いていました。湿地の周りではノリウツギが咲き始めていました。ハッチョウトンボは湿地には少なく、周りのブッシュで生活していました。特に雌はほとんど草むらにいました。先月同様コオニヤンマが見られました。ルリシジミやオオチャバネセセリが来ていましたがお目当ては見られず。近くの湿地に移動。シマジタムラソウはほとんどが蕾。2輪だけ咲いていました。心配していたオクモミジハグマは数株健在で一安心。アオイトトンボが草むらで休んでいました。 志段味橋の袂はまだ工事中。土手はほとんどが草刈が行なわれていました。すっかり少なくなったオニユリは土手には見られず。土手から少し離れた草薮にわずかに生育していました。ウマノスズクサは見られず。コカモメズルは草刈の中から再び芽を出した状態で、いつもなら花が見られるのに残念。ノカンゾウも芽吹いたばかりで花芽は上がっているものの花には程遠い。草刈を免れたカワラマツバが盛大に花をつけていました。オニグルミの実がひときわ大きくなっていました。ウラギンシジミが休んでいました。修理が行なわれた堤防は夏草だけが生い茂ってきていましたが昔の面影には程遠い。 |
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ネジバナ | ウラギンシジミ |
*2014年*
*7/4/2014* |
やっと梅雨らしくなった。 大森八竜緑地を散策。池の周りはイソノキの花が満開。と言っても花は半開きですが、すでに実もふくらんでいる。クマバチなどの蜂やメジロが集まっていました。メジロは花の蜜が目当てだろうか。集団で長いこと居座っていました。夏草の中でトウカイコモウセンゴケのピンク色が目立つ。白いモウセンゴケはわずか。ショウジョウトンボやモノサシトンボ、キイトトンボが休憩。林の中はリョウブやクチナシの白い花が目立つ。ここに自生しているセンリョウはまだ蕾。ソダにカタシロゴマフカミキリが止まっていました。湿地の周りのコムラサキはいっぱい花をつけていました。花には小さなハナノミがいましたが名前はわからず。 緑地公園に出向く。ここの土手は外来種のコバンソウとブタナが競演。都会の公園の雰囲気。しかし湿地帯は整備が進んでいてこの地方の植生の復活がなされているようです。私の子どもの頃はトウカイサンショウウオがいたのですが動物や昆虫の復活はまず無理でしょう。竜神池の湿地は雨が少なく乾いてモウセンゴケは立ち枯れ状態。昨日の雨で一息ついたようだ。この公園にあるカワラハハコは茎が数本出て順調な生育。ここもリョウブの花が目立つ。何とそのリョウブの花にアメイロカミキリが来ていました。守山では初見参です。公園北側の小さな用水路でオニヤンマがパトロールしていました。 上志段味の志段味橋の袂の土手の内側の改修で多くの生き物が見られなくなった。ウマノスズクサは全滅のようだ。もちろんジャコウアゲハもいない。何が残っているか確認。クララとノカンゾウはある程度残っていました。カワラナデシコは1輪だけ咲いていました。カワラケツメイがはびこっていたのでツマグロキチョウの天下になるのだろうか。 |
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イソノキ | カタシロゴマフカミキリ |
*2013年*
*7/6/2013* |
梅雨の中休み。しかし暑い。 昨年激減したクサレダマの様子が気になって愛知用水脇に出かけた。今年は一輪も見られず。笹がはびこってしまいどうやら負けたようである。また1つ無くなった。近くのモンゴりナラの大木も葉がほとんどなく枯死寸前。これを見透かしたのか幹にはアトモンサビカミキリが来ていました。枯れたと思ったのでしょうか。遊歩道の北地域のコナラも大木はほとんどが枯死状態。ホウノキにヤマトフキバッタが止まっていました。 用水路の脇の草地ではオカトラノオが咲き出しノアザミにもジャノメチョウが群がっていました。ホソバセセリも健在ですが個体数が減っている感じ。ウツボグサは群落で咲いていると見ごたえがあります。しかし赤松の林が大きくなり高電線に邪魔をするとのことで伐採の予定とのこと。そのため伐採後の処理のためこれらの草地がダメージを受けないか心配。道路建設も進んでおり守山の聖地も徐々に丸裸になってしまうのだろうか。ホウノキにヤマトフキバッタが止まっていました。 東谷山の上り口にナガサキアゲハが給水。しかしまたまたカメラには収められず。どうも相性が悪い。コナラの倒木に出たきのこにキノコヒゲナガゾウムシが見られました。東谷山の頂上にある尾張戸神社で氏子の人たちが明日の茅の輪くぐりの茅の輪を造っておられました。コナラの幹ではスジクワガタやナガフトヒゲナガゾウムシが見られました。このナガフトヒゲナガゾウムシはここで3回目の観察。このあたりには広く生息しているのでしょうか。図鑑では稀と書いてあるのですが。なんとコシボソヤンマが木陰で休んでいました。初見参です。 下山し大村池に。ここも水位は非常に低く、水位計の標識の下限のはるか下になっていました。西側のハンノキ林でミドリシジミの産卵に出会いました。 中志段味の庄内側の堤防に立ち寄る。以前有ったカワラサイコの場所はヒロハフウリンホウズキの実が鈴なりになっていました。わずかにヤブカンゾウが一輪咲いているだけのさびしい土手になってしまいました。 |
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オカトラノオ | コシボソヤンマ |
*2012年*
*7/8/2012* 梅雨の中休み。ことしは雨の日が少ない。
庄内川堤防はいずれも工事中や工事後で近寄りがたく、今回も来てみたものの変貌著しく観察する気にはなれず。やはり東谷山南麓を散策。ちょっと遅いが林でオオバノトンボソウと湿地でコバノトンボソウを探して回った。痕跡すら見つからず。以前あったところもササに覆われてしまっていてお手上げ。森林公園の遊歩道でムラサキニガナの花に出会う。吉根にはあるがここでははじめての観察。実もいっぱいつけていたので来年は増えそうな勢い。この時期林はウラジロでいっぱい。用水の周りはウツボグサが以前と変わらなく咲いていた。しかし林の中のキヨスミギボウシも見つからず。象徴的なのはクサレダマ。わずか1株しか小さな花をつけていなかった。あれほど群生していたのにどうなったのだろうか。何があったのだろうか。観察最後の砦としたクモキリソウはすべて実になっていました。こちらは何とか種を維持しているようでほっとした。
虫も少なくなったもののアオマダラタマムシやホソバセセリ、ジャノメチョウ、ミドリシジミやハッチョウトンボは相変わらず見ることが出来ました。愛知用水の水は増水しにごり、心を移しているようだ。
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ウツボグサ | ホソバセセリ |
*2011年*
*7/9/2011* |
梅雨明け2日目、長い夏になりそう。 先月に引き続き才井戸流れを散策。オオヨシキリの声がほとんどない。子育ては終わったのだろうか。葦の中に作られた巣は空っぽで以前見られた卵はなくなっていた。無事に育ったのだろうか。流れの中のナガエミクリはもう実の状態。花は一部残っていたがやはり例年に比べ早い気がする。ヌマトラノオが咲き出していました。林縁のミツバも満開でオオアオイトトンボが休んでいました。林の中はヌスビトハギの花が満開。ここにもヒカゲチョウとジャノメチョウが見られました。 東谷山の南麓を散策。ここでも迎えてくれたのはヒカゲチョウとジャノメチョウ。例年になく多産傾向にあるようだ。夏草の間を飛び交う姿は暑さを忘れさせてくれる。ネムノキの花が木々の彩りにアクセントをつけている。ホソバセセリは今年も健在。はじめてホソバセセリの産卵に立ち会うことが出来ました。梅雨が明けたというのにここでもせみの声はまだ聞かれず。夏はまだ先と思っているのだろうか。大村池の周りでも同じ光景がみられた。 帰りに大久手池に寄る。お目当てのオオヨシキリの声はない。早く熱くなったので子育ても早く終えたのだろうか。ここもジャノメチョウだらけ。コナラの樹液にカナブンとともにジャノメチョウも場所取り。すべてが雄のみであったが、草原の蝶が樹液に集まるとは、違和感を覚える。 |
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ナガエミクリ | カナブンとジャノメチョウ |
*2010年*
*7/10/2010* |
梅雨の雨間。 東谷山の山道は雨後のため水の通り道になっていた。まだせみの声もなくひっそりとしたたたずまい。山頂でホソバセセリに出会ったものの、個体数を減らしているのかわずか2匹。昨年同様ヨスジハナカミキリが見られました。山頂に粗朶があったもののカミキリやタマムシの姿は見られず。栗の葉にマダラオトシブミを見つけることができました。 南麓の愛知用水路に下る。サワオトギリはまだつぼみ。用水路の土手にはウツボグサやオカトラノオ、コマツナギがたくさん咲いていました。以前あったコオニユリの姿は見られず。ジャノメチョウが夏草の中を掻き分けて飛ぶ姿は自然そのもの。 上志段味のビオトープに赴く。水質はお世辞にもよいとは言えず浮遊物が半分ほど水面を覆っていました。しかしそんな状況の中カイツブリが盛んにもぐってえさを捕っていました。土手を歩くとツマグロイナゴの飛び立つ音が絶え間なく続く。ヤブカンゾウやカワラナデシコ、コヒルガオが咲き出し夏到来。 |
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コマツナギ | マダラオトシブミ |
*2009年*
*7/19/2009* |
梅雨はまだ明けず。 才井戸流れもいまや上流が開発され、随分生活廃水が流れ込んでいるのだろうか。清流の面影は全くない。川のほとりの草もどぶ川然の雰囲気。放置状態で訪れる人も虫も少ない。葦の中のオオヨシキリのさえずりも心なしか弱い。流れのほとりにあるエゴノキにはびっしりとヤナギカワウンカがいました。葦とがまの勢いが強いなか、ミソハギはこじんまりと足場を確保。 下志段味の雑木林のアベマキやコナラに蜜が出ているところは高いところにしかなく子どもたちの夏休みの願は届かないようである。庄内川の土手に咲いているむくげの花が満開。ヤブカンゾウも早くも花が咲き終わっているものも多く、青草が目立つ。春に芽がなくなってしまったタラの木はやっと青葉。シロオビアワフキが葉の裏で静養。オオキンケイギクがここでも花盛りで主役になっていました。 |
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ムクゲ | シロオビアワフキ |
*2008年*
*7/20/2008* |
梅雨明けて猛暑到来。東海地方はどこも暑い。 庄内川の堤防はオニユリ、ノカンゾウが咲き始めた。キリギリスとともに草いきれの様相。 東谷山はリョウブが満開。下草もハエドクソウやミズヒキが目に付く。ムカゴイラクサは株を増やしていました。桜の梢をタマムシが飛んで羽音が存在感を誇示している。エゴの実にエゴヒゲナガゾウムシが食らいついていました。 なんといっても驚いたのはオオヒカゲが見られたこと。定光寺では見たことがあるもののここで見られるとは晴天の霹靂。白色部が目立つ個体。すぐにブッシュに逃げられてしまった。元来愛知県では希少種。見られる種が減少の一途の左近、新しい種が見られて感動の一日。 |
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ハエドクソウ | ナガサキアゲハ |
*2007年*
*7/22/2007* |
梅雨はまだ明けないが久々の晴れ間となった。 滝の水池の下にある田んぼにはオオトリゲモがたくさん生えていました。滝の水池の水を使っているためであろう。周りの雑木林にはキイトトンボ、オオアオイトトンボやアオイトトンボがたくさん飛び交っていました。水がたまっているところにカラスアゲハが盛んに給水に来ていました。このあたりのクヌギの木は樹液が出ている気がほとんどなく虫の姿は少ない。シロコブゾウムシが見られた程度。 志段味橋より上流の左岸を散策。土手にはヤブカンゾウからオニユリへの移行の最中。一部の土手にはオカトラノオが小群落を作っているが花は盛りを過ぎた状態。虫もいない。ここにある柳の木も樹液が全く出ておらず虫の姿はない。ジャコウアゲハだけは数を増しているようであるが、他の生き物はめっきり減っている。葦にもオオヨシキリの姿は少なくただ風の音だけ。 開発が進んで虫たちが共生出来ずらくなって来ているのだろうか。 |
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ヤブカンゾウ | カラスアゲハ |
*2006年*
*7/22/2006* |
今年のため池はどこも満水。昨秋の干ばつがうそのよう。 ヒメコウホネがこの時期になっても葉が見られない。昨秋は全く水がなく1ケ月近く干あっがっていた。不安的中。絶滅と断定せざるを得ない。ただヒシがいっぱい浮いているだけで、トンボは何も知らず戯れているが、ヒメコウホネのあったあたりはぽっかりと穴が開いた感じ。また守山から1つ貴重種が消えた。 林の中にあるソヨゴなどの粗朶にアオマダラタマムシが来ていました。金緑色に輝きとてもきれい。写真に取られるのが嫌なのかレンズを向けると飛び立ってしまった。3年ほど前にも見かけたのだが今回は遠くからではあるが撮影も何とかできました。皆さん垂涎の虫なのだがなかなか目にする機会が少ない。産卵に来ていたのだろう。 庄内川河川敷の柳は今年は樹液が出ている木が少なく、クワガタムシも少ない。せいぜいコクワガタのみ。ノブドウにはアカガネサルハムシが見られました。金緑色で小さいがとてもきれい。レンズを近づけると危険を察して葉から転げ落ちてしまい撮影困難。 東谷山の北麓庄内川の土手にはたくさんのタケニグサが増えてきました。以前は全く見られなかったのに、自然界は不思議。 |
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タケニグサ | アオマダラタマムシ |
*7/2/2006* |
晴れたり土砂降りになったりと目まぐるしい天気。 湿地に昆虫を見に行く。お目当ては見られず。青草の中でコバノトンボソウが、花をつけていました。やせているものの数株確認できた。ここしばらく見られなかったのでうれしい。湿地に接する林縁でハネナシコロギスを確認。東谷山麓でもいることがわかった。他の湿地のハンノキ林ではミドリシジミが今年も元気。 東谷山北麓の瀬戸市との境を流れる谷に潜入。苔むした岩にヒメホウオウゴケの群落。緑がとても柔らか。ここでヤマトカワゲラが見られました。守山でも見られるとは思いもかけませんでした。 今年の庄内川のトンボの抜け殻は例年になく少ない。 |
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コバノトンボソウ | ヤマトカワゲラ |
*2005年*
*7/31/2005* |
暑い夏。生き物達は元気な姿。 上志段味の小川のよどみではドジョウが2匹顔をそろえていました。小川のほとりから観察でき昔の記憶がよみがえってきました。チョウトンボは涼しげな飛び方で舞を踊っている風情。川岸のハンノキにムーアシラホシテントウがいました。きれいなてんとうむしでウドンコ病菌を食べますがキイロテントウよりは少ない。 近くの雑木林ではスズミグモの営巣地になっています。この蜘蛛は南方系で徐々に勢力を北に広げています。注目すべき蜘蛛がこんなにたくさん見られるとは思いませんでした。網も変わっていて粘性がなく細かい四角形の網です。 庄内川の土手を散策。オニユリは盛りを過ぎたもののまだまだ多くが咲いています。今年もスズサイコを探したものの見つからず。河川敷のオニグルミには日中でもコクワガタとカブトムシが見られました。 |
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ムーアシロホシテントウ | スズミグモ |
*7/24/2005* |
蝉時雨の中、雑木林の下では早くもいろいろなきのこが出ています。 コナラやアベマキには蛾もたくさん見られます。キシタバやコシロシタバが幹に止まっていました。リョウブにはキンモンガが食草としており葉の上で良く見られます。シロヒトリも日中飛んでいました。 上志段味の雑木林の中でニホンマムシに出会いました。やっと目にしたものの草むらや粗朶の中を逃げられ(といっても動作は遅いのだが)良いシャッターチャンスに恵まれなかった。マムシ注意の建てカンバンはところどころで見られるのだが、本物は最近全くお目にかかれていなく、守山では貴重動物になってしまいました。 |
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キシタバ | ニホンマムシ |
*7/17/2005* |
梅雨明けはまだだがとっくに蒸し暑さは夏本番。東谷山山頂におもむく。タマムシが飛び回っていました。ヨスジハナカミキリやアカハナカミキリが今年も見られました。花はリョウブくらいで寂しい。その中にあってコウゾの紅い実は彩り鮮やか。麓ではクワカミキリがたくさん見られました。これも同じクワ科のコウゾが東海豪雨の崩壊地後にたくさん増えているためのようです。このコウゾの枝をクワカミキリがかじって丸裸にしていました。ひとつの木には10匹近くがとまって枝をかじっていました。最近このクワカミキリとススキを食草にしているジャノメチョウが共に大きく勢力を増やしていて守山ではまさに普通種状態です。 守山在住の成田進氏よりウラミスジシジミの情報をいただきました。私としては以前のカモシカの情報同様、仰天事項でした。昔昔この蝶にあいたさに長野まで何回遠征したことか。地元で見られるとはまさに灯台下暗しです。写真を取った地点は守山区外約50m程とのことですが、恐らく守山にも遊びに来ているものと思われます。そのコナラ林の葉の食痕を見て廻りました。 贅沢な食べ方をするウラミスジシジミのものとは断定が付きませんでした。ここにはアカシジミやミズイロオナガシジミも産します。今までは葉に止まっていてもなんだアカシジミとしか考えずきちんと観察したことはないといってもいいくらいで反省しきりです。来年の大きな課題となりました。 ハンノキ林ではミドリシジミがまだまだ健在でした。しかし翅はいずれもボロ状態でした。 |
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コウゾ | ウラミスジシジミ (成田進氏提供) |
*7/10/2005* |
上志段味の雑木林では早くもニイニイゼミの合唱。いよいよ夏本番。 リョウブの白い花が鮮やか。天気も悪く虫の姿はない。ススキも大きく育って、今年も葉裏にシロオビトリノフンダマシを見られるようになりました。エゴノキの実がはっきりしてきました。いずれも鈴なり。枯れ木にエゴヒゲナガゾウムシが見られました。特異な牛ヅラです。エゴの実に産卵しいわゆるチシャの虫と呼ばれ川釣のエサになります。 庄内川の土手は花がいっぱい。ヤブカンゾウやヒルガオも咲き出して彩鮮やか。ヒトツバハギはひっそりと小さな花をつけていました。雄株でした。アルカロイドを含み薬用植物とのこと。 |
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ヒトツバハギ | エゴヒゲナガゾウムシ |
*7/2/2005* |
やっと梅雨模様。上志段味のため池はいずれも水が少ない。ヒメコウホネも干上がっているところがあります。それでも花をつけていました。ヒシも半分以上が干上がっていました。ヒメイトアメンボが動き回っていました。池のまわりではヌマトラノオやヤマアワが群生して花をつけていました。 庄内川の土手を散策。ゴマダラカミキリがそこかしこでやたら目に付きました。スズサイコを探して歩き回っているもののまだお目にかからず。オカトラノオは先のほうしか咲いていなくて花も終盤。ヤブカンゾウが一輪咲いていました。 下志段味の雑木林のソダ場にはアカハナカミキリやヒメヒゲナガカミキリが休んでいました。滝の水池は渇水とは縁がなく満々と蓄え岸辺もない状態。 |
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ヤマアワ | ヒメイトアメンボ |
*2004年*
*7/25/2004* |
風越池にあるヒシにたくさんのジュンサイハムシが見られました。触るとびっくりして飛ぶのではなく水面を走って逃げ出します。どうして脚で浮かんでいられるのか不思議。アメンボのようです。池の周りではネキトンボが高みの見物。ここではシロオビハリバエがたくさん見られました。 雨池でもヒシやガガブタの花がたくさん咲いています。ヒシにはたくさんのジュンサイハムシ。ガガブタは岸辺には少ないが中心部にはびっしり。 庄内川の土手ではオニユリがいっぱい咲いています。重いのか倒れたままのものも多い。ほかに土手を中心にスズサイコを探したのですが見つからず。河川敷では名前の分からない園芸種の仲間が花をつけていました。 |
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ガガブタ | ジュンサイハムシ |
*7/17/2004* |
愛知用水沿いにはジャノメチョウが良く見られるようになりました。他でも志段味地区は放置された荒地に進出しているようで増加傾向にあるようです。湿地ではコバネヒメギスが活動していました。 ススキの草地でオオトリノフンダマシとシロオビトリノフンダマシが見られました。特異な形なので見ればすぐにわかりますが、どちらも日中は葉裏に潜んでいるため見つけにくい。いずれも早朝がお勧め。シロオビトリノフンダマシはお腹の紋様が特異でした。 滝の水池の桜の葉にリンゴカミキリがいました。すぐに高いところに移動してしまい、またしても撮影に失敗。相性が悪い。ミヤマキマダラカミキリが桜に止まっていました。 才井戸流れではまだオオバタネツケバナが咲いていました。ここにはシマアメンボウがたくさん見られますが、動き回っているので撮影は失敗の連続。藤が刈られて枯れ枝にはたくさんのクモガタケシカミキリ。昨年から藤の伐採が方々で見られたのと関係しているのか、各所で今年はやたらと多い。 |
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オオバタネツケバナ | シロオビトリノフンダマシ |
*7/11/2004* |
吉根の庄内川の土手の一角では、オオブタクサはブタクサハムシにすっかり食べられて葉脈しか残ってない。それにしてもおびただしい数で、外来種は強い。またウマノスズクサにも外来種のホソオチョウとジャコウアゲハの幼虫が見られます。今のところホソオチョウが2割とジャコウアゲハ優勢で、こちらは劣勢です。中志段味の土手ではヒナギキョウがまだたくさん咲いていますが、1株だけ白花がありました。 下志段味に残された休耕田の水溜りにはハラビロトンボやショウジョウトンボが飛び交っていました。水中ではハイイロゲンゴロウが数匹泳ぎまわっていました。こんなところで初めて中型のゲンゴロウが見られて感激。キクヅキコモリグモも水上で餌を探していました。 大村池の西側の葦には少ないながらもテラウチウンカが見られます。今の夏型は黒羽でよく目立ちます。近くの雑木林ではムラサキシキブの葉をイチモンジカメノコハムシが食事中でした。フジを伐採した枯れ木が道路わきにあり、クモガタケシカミキリやアトモンサビカミキリがきていました。 |
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ヒナギキョウ(白花) | ハイイロゲンゴロウ |
*7/4/2004* |
吉根にキハギの様子を見に行く。1ケ月前は探せられなかったが、花をたよりに探すことができました。しかしすでに花は終盤。1株でも残っておりまずは安心。周りのミツバの花には小さなヒメバチの仲間がやってきていました。林の入り口でオナガサナエが番をしていました。 才井戸流れにはフジの木がたくさんあり、シラケナガタマムシが見られました。枯れ木にはたくさんのワモンサビカミキリ。葦原ではオオヨシキリの甲高い声。 いまの時期、庄内川の土手はいろんな花の競演。総じてヤブカンゾウやカワラマツバ、ノアザミ、ウマノスズクサ、カワラナデシコは多い。ヒナギキョウ、クルマバナ、フシグロ、コカモメズル、オカトラノオはいずれも小群落を作っていました。またオニユリがいっぱい花芽をつけていましたので、今年の夏は楽しめそう。草原ではツマグロイナゴが見られ、キリギリスの声もやかましくいよいよ夏本番。 |
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キハギ | ツマグロイナゴ |
*2003年*
*7/27/2003* |
梅雨もやっと明け本格的な夏。 虫たちも暑い夏を避けているのだろうか姿は少ない。 上志段味の小さな小川のほとりでサワオトギリが咲いています。この時期オトギリソウの仲間は多い。愛知用水の土手でオトギリソウがたくさん咲いています。コオニユリも一輪。昨年見られなかっただけに復活はとてもうれしい。今年は他の草があまり伸びてない。その分ウツボグサやミヤコグサ、ヒメヤブランは元気。下草にキンオビハナノミが止まっていました。 才井戸流れも草刈が行われていました。葦の中の柳の木まできれいに刈られていて、誰かが観察しているのだろうか。この時期柳の幹にはヤナギカワウンカが群生。ヨツボシケシキスイやシロスジカミキリ、クワカミキリ、カナブンがきていました。 |
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サワオトギリ | キンオビハナノミ |
*7/20/2003* |
JR中央線の土手にあるクサツルフジバカマがやっと一輪咲いています。例年草刈のためここ3年ほど花が見られなかった。つぼみもいつの間にか何かに食べられて、なかなか花を見る機会がなかった。株数も少ないので一面の花盛りは望めそうにもない。 上志段味の庄内川の土手のヤブカンゾウがきれいに咲いています。青草の中ではとても目立っています。イタドリにはコガネムシやイタドリハムシが葉を荒らしていました。 東谷山ではモンキアゲハが蝶道をつくっています。下草にはウグイスナガタマムシがたくさんみられました。樹液の出ているコナラ、クヌギが少ないので甲虫の姿はほとんどない。伐採木に珍しいナガフトヒゲナガゾウムシが来ていました。 |
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クサツルフジバカマ | ナガフトヒゲナガゾウムシ |
*7/12/2003* |
昨夜の猛烈な雨で草もうなだれていました。上志段味の雑木林にあるキヨスミギボウシの花茎も他の草の葉と一緒にたくさん倒れていました。10株ほどあります。最初オオバギボウシと思いましたが、苞が反曲していないのでキヨスミギボウシと教えていただきました。花は下から咲きすでに終盤の趣。林の中にあるキヨスミギボウシはまだ小さな蕾。 下志段味のサイエンスパーク北側の荒地には、ジャノメチョウが進出して来ていました。ハンノキにもまだミドリシジミが見られ、この2種は明らかに勢力を拡げています。ここのブタナも毎年花をつけて勢力争いに加わっています。 東谷山山頂の伐採木にくる虫たちが7月を境に夏の虫に衣替え。「ナガゴマフサビカミキリ」や「アトジロサビカミキリ」が多くきています。桜の木には「ヤツメカミキリ」がたくさん見られました。 |
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キヨスミギボウシ | ジャノメチョウ |
*7/5/2003* |
野添川下流のビオトープの池はトンボ王国になっていました。イグサの仲間が生えていてトンボの格好の産卵場所が出来ていました。真っ赤になったショウジョウトンボや生まれたてのキイトトンボ等多様です。モノサシトンボの産卵は見ていても飽きない。オスの格好がなんともいじらしい。池のほとりでシナガワハギが残り花をつけていました。ほとんど実になっていましたが。またこの池でメダカが見られました。持ち込まれたと思いますが放流されたのでしょうか。幼魚がたくさん育っていました。放流の問題はあるでしょうが守山でも見られることは単純にうれしい。 大村池西側の流れでは、コバノカモメヅルが咲き出しました。ここのハンノキの葉はハンノキハムシなどの食害で葉脈のみが残っているだけでした。ジャノメチョウがここにも進出してきていました。 大久手池の北東側の工事も終わり散策。池の水位が高いこともあり、池畔の草地がほとんどなくなっていた。ホシクサやイグサの仲間は激減。ここのクロホシクサは残っているのであろうか。オオヤマトンボやウチワヤンマは相変わらず姿を見せているが。近くの雑木林のズミの木にルリカミキリが見られました。 |
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シナガワハギ | モノサシトンボ |
*2002年*
*7/28/2002* |
朝早くから暑い。くまぜみの声がやかましくさらに暑さを掻き立てる。 少しは涼しい東谷山へ出かける。この時期「たまむし」がたくさん見られます。枯れ枝にも「ますだくろたまむし」がいたが逃げられてしまった。頂上ではこならに「やはずかみきり」が見られました。やんまは頭上を飛び交うものの種を断定できない。せみが小鳥に追っかけられて悲しい声を上げていました。 麓では、「くわかみきり」が止まり木を求めて、行ったり来たり長時間飛行。湿地の「さわおとぎり」はすべて花が終わっていました。 小幡緑地公園では樹液が出ているこならが目立ち、すずめばちやかなぶんの天国。「ごまだらちょう」も仲間に入って、黄色い舌を出して長いこと同じ姿勢。ここにはえのきの大木があり、しばしば目にすることが出来ます。運がよければ「こくわがた」の姿も。 下志段味の湿地では「へらおもだか」がかわいらしい花を付けていました。守山は水田が少ないため湿地でながらえています。 |
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へらおもだか | ごまだらちょう |
*7/20/2002* |
夏休み最初の休日。本格的な暑さ到来。 各地の湿地の回りの雑木林では「のりうつぎ」が咲いています。はなむぐりやはちの仲間が盛んに訪れてきています。どこにでもいる「しろてんはなむぐり」が多い。上志段味の湿地では早くも「しまじたむらそう」がいっぱい咲いていました。 東谷山山頂では「だいみょうせせり」が乱舞。ここのものは後翅の白帯がかすかに現れるものが多い。中には鮮明なものも見かけます。今日は不鮮明な個体。くわの葉に「やつめかみきり」が休んでいました。「くろあげは」のみが蝶道を行き交っていました。頂上の下草には「おばぼたる」が一杯止まっていました。自然が豊かな証拠。「たまむし」が音をたてて飛んでいました。 吉根の雑木林では「あきのたむらそう」が咲いています。「しまじたむらそう」に比べれば一般的ですが、ここ守山では逆でこちらがはるかに少ない。 |
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しまじたむらそう | おばぼたる |
*7/14/2002* |
滝の水池の堰堤では、「りょうぶ」に混じって「なつふじ」が咲き出しました。雑木林では、「あおいととんぼ」や「おおあおいととんぼ」に混じって「くろこのまちょう」が見られました。夏型は見る機会がまだ少ない。 東谷山の麓のくぬぎ林では、昼間でも運が良ければ「こくわがた」や「すじくわがた」が見られますが、樹液の出ている木は少ない。「おおぞうむし」や「はすおびひげながかみきり」「ふたもんうばたまこめつき」が見られました。 小幡大池の西側の池では、「おおふさも」がはびこっていますが園芸種が咲いています。水辺の草のようですが葉も大きく花も集合花でとてもきれいです。花屋では「ホンテデリア・ランソラータ」の名前で販売されていました。緑地公園の各池では今年、「ものさしとんぼ」が豊産です。 |
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なつふじ | くろこのまちょう |
*7/6/2002* |
昨年池の水があふれ「ながばのいしもちそう」が何日も水浸しになりました。今年100株以上有ったその場所にはわずか2株しか生えていません。しかし他の場所にところどころ芽を出し花を付けています。群落の美しさはありませんが、「みみかきぐさ」や「ほざきのみみかきぐさ」「とうかいこもうせんごけ」の花に混じって白花は目立ちます。「ぬまとらのお」の花も咲き出し、「ほそばせせり」が訪れてきていました。 上志段味の雑木林の桜の幹に「おおぞうむし」が見られました。近くの倒木に「しらほしおながばち」がやってきていました。前月小幡緑地でも見られました。 愛知用水の袂の草原では「くされだま」が既に咲いて、一面黄色です。 |
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くされだま | べにぼたる |
*2001年*
*7/28/2001* |
久しぶりに涼しい曇り空。生き返ったよう。雨が降らないため笹の葉も丸くなっている。草は青息吐息。夕立がほしい。 上志段味の湿地で「さぎそう」が咲き出した。他の湿地ではまだつぼみ。今年は少雨のためか背が低い。湿地の「ひめおとぎりそう」もやっと花芽をつけ出した。「さわしろぎく」は早くもいくつか咲いていた。隣接する雑木林では「のぎらん」があちこちで咲いていた。 中志段味の才井戸流れの藪では「かとりやんま」が見られる。やぶ蚊の猛攻撃を覚悟して林に入ればあちこちで飛び立つ。休耕田では「かるがも」が子育て中。周りで「よめな」や「おおにしきそう」の花がいくつか咲いていた。「おおけたで」も1株あざやかな紅色で満開。よく目立つ。庄内川の土手の境で「おにゆり」を見つけた。盛りを過ぎてしまっていたが数株あり、愛知用水のものより元気。しかしここの休耕田は開発計画があり今年が見納めか。いまはスズメの楽園に化している。 東谷山に生えている「うすのき」の紅い実が鮮やか。 |
*7/21/2001* |
子供達は夏休みに入った。子供達に取られる前に写真を撮りに東谷山に向かう。 こならの樹液の出ているところで、「かぶとむし」3匹(内オス1)、「のこぎりくわがた」「こくわがた」そしてうろで夜行性の「うすばかみきり」を見つけた。「うすばかみきり」はうろから引っ張り出したときに触覚が折れてしまった(?)。午後0時の真っ昼間と言うのにかぶと虫は食事中。樹林の中で暗いためなのか。それにしても人は少ない。 東谷山から下りて、大久手池を散策。日中暑いためか、いととんぼの姿は少ない。大型の「うちわやんま」と「おおやまとんぼ」は元気に飛び回っている。「こしあきとんぼ」と「おおしおからとんぼ」「しょうじょうとんぼ」「こふきとんぼ」も元気。 次に愛知用水路の周りを散策。草原では、「ひめやぶらん」がかわいい花をつけていた。ここの「おにゆり」は今年は貧弱。小さなつぼみ。用水路の土手で「おとぎりそう」に混じって「こしろね」を見つけた。雑木林では「ひかげのかずら」の胞子嚢穂が触るたびに飛んでいた。 |
*7/14/2001* |
梅雨明け。朝「くまぜみ」の声で起こされる。 守山の湿地では食虫植物が花盛りです。赤い花の「とうかいこもうせんごけ」や白い花の「もうせんごけ」、「みみかきぐさ」「ほざきのみみかきぐさ」はどこの湿地でもたくさん見られます。「みみかきぐさ」の仲間は背丈10cm以下なので群落以外は見落としがちです。この他には1ヶ所の湿地で珍しい一年草の「ながばのいしもちそう」が白い花を咲かせています。「いしもちそう」は八竜湿地以外で探したのですが、見つからずがっかりしていました。そんな中、「ながばのいしもちそう」が見つかりびっくりでした。守山のものはおしべが淡紅色できれいです。先日は夕方近かったため花はしぼんでいたのですが今日はきれいに咲いていました。100株以上はあります。湿地では「ありのとうぐさ」がたくさん小さな花をつけています。 東谷山の麓の愛知用水べりでは、「なつふじ」が咲いていました。気づくのが遅く花は盛りを過ぎてしまっていました。「うつぼぐさ」も同じように盛りを過ぎていましたが、3株程見つかりほっとしています。「ひめやぶらん」がかわいい花を咲かせています。愛知用水路の北側は瀬戸市に属するのですが、そこには「のかんぞう」の群落がありきれいに咲いています。蝶では「じゃのめちょう」がたくさん草むらを行き来していました。今年は多産です。逆に「ほそばせせり」はやっと1匹見つけましたが、今年3匹目です。小幡、下志段味、上志段味とそれぞれ違う場所なのですが、昨年に比べて見かけた機会が少なくなっています。 吉根の雑木林と大矢川の源流域で「はえどくそう」が咲いていました。 |
*7/7/2001* |
雑木林では「りょうぶ」の白い花が咲きはじめました。雑木林の樹木の中では花が咲くのが最も遅い。コガネムシの仲間などいろんな虫が集まってきています。いよいよ夏本番。あちこちで「にいにいぜみ」や「あぶらぜみ」が鳴き出した。「つくつくほうし」の声もきかれた。まだ梅雨の最中(?)というのに。猛暑が続いたためかどの世界にもあわてんぼうはいるもののようである。それとも天候が異常なのか、両方が起因しているのか、いずれにしても今からこんなに暑いのはかなわない。 緑ケ池の近くや庄内川の土手で「やぶかんぞう」が咲き始めました。庄内川の土手では夏草が生い茂っていますが、炎天下よく目立ちます。「かわらなでしこ」も咲き始めました。「きりぎりす」の声が方々で聞こえています。林に入ると羽化したあかとんぼ類が羽を休めていました。はぐろとんぼは相変わらず優雅に舞っていました。 小幡緑地公園の大池の西側の池の水が少なくなり、魚がよく見られるのか「かわせみ」のホバリングとダイビングを目撃する機会が増えています。 |
*7/1/2001* |
方々の雑木林では「しゃしゃんぽ」の白い花が咲き出した。いろんな虫が集まってきています。湿地の回りでは、「いそのき」が咲いてこれにもさまざまな虫が集まってきています。 小幡緑ケ池の東岸では「ねじばな」がそこかしこできれいに咲いています。他の池畔や庄内川の土手などいたるところで見られます。 吉根の雑木林でやっと「こくらん」が咲きだしました。十数株ほどが花をつけています。守山では大変貴重な草です。近くの林で「うど」の大きな株を見つけました。このあたりはここが栄の都心から30分そこそことは思えない別天地。 上志段味の雑木林では、くぬぎのうろに3匹の「こくわがた」が棲んでいました。日中でも確認できました。滝水池では、羽化したての「きいととんぼ」と夏型の「ほそみいととんぼ」に出会いました。 |
2000年
*7/29/2000* |
台風の影響下、風が強い。こんな日は、樹林性の蝶の観察に適している。案の定みどりしじみは下草の周りをうろうろ。高く舞いあがろうとしない。おかげで今まで観察できなかった森林公園内でも確認できた。帰りにヘイケボタルの発生で知られる才井戸流れに立ち寄った。流れの南側は林、北側は葦原。鳥の観察では絶好のビューポイント。誰もいなかったのでそろりそろりと進む。数羽のカルガモが水浴中であった。その水面をF1のスピードさながらにかわせみがかけぬける。90度のカーブも全くスピードが落ちない(ようにしか見えない)。唖然としか言えない。青色の残像だけがまぶたに焼きつくものの、カメラには収められない。少し上流で、モグラが流れの中でもがいていた。 |
*7/22/2000* |
夏休み最初の日曜日、暑さの中子供たちの姿は少なく昆虫採集は死語か。昼過ぎ吉根橋付近の庄内川左岸を散策。日照りの中、背丈ほどの葦やくずのつるをかきわけて進む。所々に生えている柳の大木の樹液にこくわがたやかなぶん等が集まっていた。「こむらさき」は上の方の幹に数匹集まって井戸端会議。「きたては」も直立不動の姿勢のまま。若いみやまあかねが木陰で暑さをしのいでいた。吉根橋上流の小さな竹藪では、はぐろとんぼが二十数匹集まってコロニーが出来ていた。 そのまま東谷山に向かい山頂へ。りょうぶの花に多くの虫が集まっていた。神社の裏側の林間に蝶道が出来ていて、「くろあげは」「もんきあげは」「からすあげは」等がひっきりなしに行き交っていた。たまむしが大きな羽音を立てて飛んで存在感をアピール。ここの「だいみょうせせり」は、東国出身の後翅白帯のない大名と西国出身の白帯がわかる大名で、並んで居をかまえていた。尾張の国の大名は今日はいなかった。尾張戸神社の境内というのに。親子で来ていた子がきまだらかみきりを捕まえておおいばり。麓で見られる「じゃのめちょう」が山頂にまで登ってきていた。「じゃのめちょう」はここ東谷山一帯しか見られない。最近少なくなっているので大変貴重。林の中で第1化のぼろの「ひかげちょう」とえだななふしに出会った。南麓のこなら林で下草の笹の葉に10数匹の「みずいろおながしじみ」が余生を送っていた。他に「ほそばせせり」「みどりしじみ」「とらふしじみ」「くろひかげ」「こちゃばねせせり」等など市街地では見られない蝶たちに出会い、クーラーの中で過ごしている子供達に是非味あわせてあげたい気分であった。まだ残っているすばらしい自然を満喫。 |
*7/20/2000* |
海の日、梅雨明け10日のうだる暑さの中、緑ケ池で出会った体長15cmのいしがめは、水辺の草むらで甲羅干し。「はぐろとんぼ」は優雅に羽根をあおいで涼をとっていた。八竜新池では林の中に潜り込んだ「からすあげは」が一休み。「ものさしとんぼ」も水辺で昼寝、近くに寄ってもお構いなし。林の中では「こじゃのめ」も休憩していた。 新池では他の人にも合わず、暑い昼下がり、動き回っているのは私と池の上の多くのこしあきとんぼだけだった。 |
*7/8/2000* |
先週の「ほそばせせり」の観察を目的に小幡緑地へ足をむけ、緑地の林縁に接する畑で会うことができました。大森・小幡地区のまめなしの分布域には今も健在のようです。 一方で小幡緑地の湿地の周りの林が開かれてしまい、林は乾燥化しているようです。林の保水能力が落ち、湿地の乾燥化に拍車がかからないか心配です。湿地の周りに生えている白い花のもうもうせんごけはめっきり減り、赤い花のとうかいこもうせんごけがやたら目につきます。ここの湿地は赤信号と教えているように感じられてなりません。 |