守山自然雑記帳 | |
8月の観察記録 |
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*2022年*
![]() ツマグロキチョウ |
猛暑の連続。しかし今日は朝から曇り予報でこの先天気が悪く観察に出かけたものの雨が降り出した。 上志段味の愛知用水の周りではオトギリソウがたくさん咲いていました。ここ数年でめっきり数を増やしうれしい限り。逆にサワオトギリは影もない。草地ではまだノアザミは咲いていましたがウツボグサはすっかり花が終わっていました。ジャノメチョウは全く姿も見られず。雨のせいだろうか。ヌマトラノオが水辺で咲き誇っていました。ノリウツギの白い花が林を彩って夏の到来を告げていました。中志段味の蟹原湿原ではミズトラノオが湿地の夏草の中で咲いていました。守山では貴重な花だけに保護に努めている方々に感謝。カワモズクも保護のたまものそのものです。庄内川の土手へ向かう。ビロードモウズイカは花がいっぱい咲いて花径が長く伸びていました。先月全く見られなかったカワラナデシコはそこそこでいっぱい咲いていました。雨の中ツマグロキチョウはカワラケツメイで産卵に忙しい。かなりの数の蝶が飛び回って産卵に余念がない。土手では早くもツルボが咲き出して秋の兆し。 緑地公園のコクランは花もすっかり終わって一部の株で実をつけていました。トンボ池ではサギソウがいっぱい咲いて目を楽しませてくれていました。ここに植えられているハンゲショウは花も終わり緑の葉ばかりで、すっかり面影もない。 鳥羽見地区でジャコウアゲハを目撃したのでウマノスズクサを探し回っているものの見つからない。どこか堤防の土手で生えているのを確認したいものです。(2022/8/4) |
*2021年*
![]() ヒメタイコウチ |
例年通りの暑さ真っ只中。 少しでも凉を求めて東谷山に。木陰はやはり涼しい。ウスギムヨウランの実の状態を確認。たくさんの株が実をつけていました。やぶ蚊の襲来で早々に退散。コクランはすべて花が終わりこちらも実の状態。愛知用水路を散策。オトギリソウはかなり数を増やしておりコゴメバオトギリを圧倒していました。草刈りが行われたためウツボグサはその後に芽だしたため背が低い状態でまだ新鮮な花をつけていました。草刈りが外れたところはすでに花が終わっていました、ヒメヤブランも小さな花をつけていました。ワレモコウの花芽がしっかりしてきました。水路に沿った小さな小川でなごや生物多様性センター主催の生き物調査が行われていて多くの親子が参加していました。トンボのヤゴのほかトウヨシノボリやヒメタイコウチなどが見つかっていました。上の画像は写真を撮らせていただいたものです。なかなかここでは会えなかったヒメタイコウチを見られてうれしい限りです。それにもまして参加している子供たちの嬉々とした姿が印象的でした。帰りに蟹原湿地に出向く。ヤマトミクリとナガエミクリの花を堪能。アカバナやヌマトラノオの花もたくさん咲いていました。虫の姿はここでも少なかったのですがアオイトトンボが顔を出してくれました。 八竜湿地の新池の周りでは今年もサギソウが可憐に咲いていました。池ではウチワヤンマがパトロールしていました。ここで例年見られるキイトトンボは今回は見られず。ここはニイニイゼミが多く優しい鳴き声が楽しい。ウンヌケやコシロネの花芽もはっきりしてきて萩同様秋を迎える準備が整ってきているようです。(2021/8/4) |
*2020年*
*8/4/2020* |
セミ時雨の毎日。 東谷山の麓を散策。各地の湿地ではハッチョウトンボが見られますが1つの湿地以外では激減の様子。愛知用水の周りは草刈りが行われ今まで見られたツルフジバカマは影もない。JRの土手も見られなくなりここだけになっていただけに残念。ウツボグサも1株だけがやっと花をつけていました。林のノリウツギは満開になっていました。オトギリソウは株も増えていて今後が楽しみ。しかし花はほとんど終わっていました。道端のコゴメバオトギリはまだ花をつけていました。ここも外来種の天下になってしまうのでしょうか。蛭池の近くにあったイヌエンジュは衰退してしまいましたが、上志段味の西はずれのイヌエンジュは今が満開です。 大森の八竜湿地を散策。お目当ての新池のサギソウは、今年も目を楽しませてくれています。しかし花の数が減少しているようで心配。しかし北側の保護地の中はいっぱい咲いているようで安心。ヒメシロネもいっぱい花をつけていました。林の中のオオバノトンボソウは花がすっかり終わっていました。ここではニイニイゼミをたくさん見ることができます。クマゼミよりも多いかも。トンボのヤンマが小枝にぶら下がっていましたがすぐに逃げられてしまいました。カトリヤンマならうれしいのですが最近はすっかりご無沙汰になってしまっています。小幡緑地に向かって所々クサギの花が咲いています。ここでは珍しくモンキアゲハが2羽吸蜜に来ていました。羽が痛んだナガサキアゲハも来ていました。 鳥羽見地区の田んぼではまだトノサマガエルを見ることができています。田んぼも少なくなっていますのでいつまで見られるのでしょうか。6月にはここでアマガエルを見ていますので観察を続けたいと思います。 |
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イヌエンジュ | ニイニイゼミ |
*2019年*
*8/6/2019* |
連日暑い。 志段味橋の袂の土手を散策。先月まで全く見られなかったカワラナデシコはそこそこで咲いていました。花はつけているものの全体的に弱々しい株が多い。土手はムラサキツメクサがいっぱいでその蜜を求めてタイワンタケクマバチが盛んに活動していました。守山では竹林が多いので急速に数を増やしていてどこでも見られるようになりました。この暑さの中ショウジョウトンボはおなかを空に向けて止まっていました。直射日光を浴びる面積を減らすと言う防御姿勢のようで涙ぐましい。 東谷山南麓のエゴノキは実が鈴なり。愛知用水の土手ではオトギリソウは小さい株にも花をつけていました。ツルフジバカマが咲いていました。ワレモコウも小さな花をつけていました。ジャノメチョウの姿も少なく他の虫の姿は少ない。近くの湿地のシマジタムラソウはいっぱい花をつけていました。 大森の新池のサギソウは今年も咲いていました。つぼみも多いのでしばらくは楽しめそう。ウチワヤンマも暑いのかパトロールをやめて葦で休憩。ノギランはちょうど満開のものが多く見られました。林の中はせみ時雨、その中をナツアカネが涼んでいました。吉根のアキノタムラソウは花も早くも終盤。季節は暑さの中でも秋は忍び寄っているようです。 |
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サギソウ | ショウジョウトンボ |
*8/7/2018* |
連日の猛暑。今日は久しぶりにしのぎやすい。 東谷山の麓を散策。雨が降らないので大地はカラカラ。愛知用水路の多くのウツボグサは花のまま立ち枯れている。新たに芽を出したオトギリソウはほとんどが枯れていた。やっと増えてきていたのに来年はどうなるだろうか。木陰になっているところでやっと花を見つけることが出来やれやれ。林の縁ではノリウツギがきれいな花をいっぱいつけていました。ここにたくさんあったクルマバナはやっと1ケ所が健在。いっぱい花をつけてキチョウがむらがっていました。ワレモコウもほとんどしおれかけて元気がない。笹群でダイミョウセセリが見られたものの虫の姿も少ない。ジャノメチョウだけは暑さに負けず草むらを飛び回っていました。近くの湿地のハッチョウトンボは健在でうれしい限り。ミミカキグサやホザキノミミカキグサもいっぱい花をつけていました。 昨年見られなかった大森新池のサギソウを見に行く。今年はきれいにいくつか咲いていました。まじかで見られるところが少なくなっているだけに貴重な存在。ノギランもまだきれいに咲いていました。ウチワヤンマが葦の先で休んでいました。雨池ではヒシが例年より少なくなって花もわずか。小幡緑地の緑ケ池から流れ出る小川の水も少なくか細い流れ。見返りケ池に注ぎ込むあたりに群生しているハゴロモモの花もわずか。ショウジョウトンボやチョウトンボの数も少なめ。川原にウシカメムシが見られました。水を求めて降りてきたのだろうか。この暑さにぐったりしているのはなにも人ばかりではないようだ。乾いた大地に一雨欲しいものだ。 |
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オトギリソウ | ウシカメムシ |
*2017年*
*8/6/2017* |
暑いものの曇りが多くスカッとしない。 庄内川の堤防は草刈が早くから進み夏草の背丈が低い。志段味橋近くのカワラナデシコの保護地ではほとんど見られないが周りではそこそこ咲いていました。ノアザミもわずかになってしまいました。ノカンゾウも花は見られず。夏草だけが生い茂っていました。上流も同じ様相。オニグルミの実が大きくなっていました。わずかに残ったオニユリはすでに花が終わっていました。コカモメズルは草刈の影響か背丈も小さく花はまったく見られず。今年はオカトラノオやナツズイセンも見られず。花は年々寂しくなるばかり。そんな中でオトギリソウとサワオトギリが草刈に耐えて可憐な花をつけていました。両者が程近い土手に一緒に見られるのは不思議。ここの土手ではミヤマアカネがたくさん見られました。草の葉にシギゾウムシがいましたが種の特定は出来ず。近くにはコナラや栗も非常に少なく見られるのが不思議。近くのハチクの林をつぶして整地が行われている。ここの土手近くまで迫っていてここもいつまで自然が残るのだろうか心配。整地が行われた荒地にはすでにアメリカオニアザミが入り込んでいて天下を取られそうな勢い。 大森の新池に自生していたサギソウの姿がない。保護されている湿地にはあるのだが、去年まで目の前で見られたところのものがまったくない。どうしたことだろうか。ノギランはたくさん花をつけていました。キイトトンボも昨年同様姿を見ることが出来ました。しかし雨池同様チョウトンボは少ない。緑地公園のトンボ池ではサギソウが咲いていました。ハンゲショウはすでに花が終わっていました。サワギキョウはまだつぼみ。モノサシトンボが来ていました。守山でも多様な種が残っているところは人工的に保護、育成がなされているところばかりになってきているが、残されているだけありがたいことではある。 |
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アメリカオニアザミ | シギゾウムシの仲間 |
*2016年*
*8/7/2016* |
猛暑到来。 涼を求めて大森八竜湿地へ。木陰は涼しいものの蒸し暑さは変わらない。セミの声が余計暑さを感じさせる。新池ではウチワヤンマとキイトトンボが出迎えてくれた。ウチワヤンマも暑いのかパトロールをやめて葦の茎で一休み。ノギランがまだたくさん咲いていました。ここのサギソウは今年も花を咲かせてくれました。涼しさを実感。自然界で立ち入ることが出来て見られるところは激減しているので貴重な存在。もちろんここでも湿地の中のサギソウは見られるものの柵の中。雨池まで散策。池の半分ほどがヒシで埋まっていました。ハゴロモモも花をつけていました。ここもウチワヤンマとチョウトンボの天国になっていました。 緑地公園の大池でもウチワヤンマとショウジョウトンボが一休み。時折チョウトンボも参加。林ではナツアカネが涼んでいました。カトリヤンマを探したものの見つからず。ここではしばらく目にしてない。代わりにカワセミがダイブ。水が少なくなってえさが取りやすくなっているいるようだ。 志段味橋付近を散策。土手の保護地区ではカワラマツバとカワラナデシコが競演。カワラナデシコは今年も増えているようで何より。橋の袂のビロードモウズイカは今年も健在で花を咲かせていました。若干株も増えた感じ。土手に多いカワラケツメイに多くのツマグロキチョウが盛んに産卵を繰り返していました。 |
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ヒシ | チョウトンボ |
*2015年*
*8/9/2015* |
猛暑続きで夕立が欲しいところ。 庄内川の堤防を散策。上志段味の上流はオニユリもノカンゾウも見られず。草刈が行なわれた後から伸びたコカモメヅルは何とか花をつけていました。わずかにノアザミも咲いていました。ウマノスズクサはわずかに残っていましたが花は見られず。以前たくさん見られた上志段味橋付近や吉根の堤防は改修が行なわれていずれも確認できなかったのですがここでは草刈にも耐えて残っていてほっとしました。しかし周りの環境はいつまで維持できるのか心配な状況。ナツズイセンが夏草の中で咲いていました。 大森の雨池ではヒシの花がたくさん咲いていました。八竜公園の新池への樹林下ではたくさんのハグロトンボが見られました。新池ではショウジョウトンボやキイトトンボが見られました。ここではサギソウが花をつけていました。八竜湿地のサギソウは雨が少ないのか例年になく花は少なめ。ヒメシロネも激減している様子。これも心配。近くの湿地にあるサワギキョウは株も増えているようで一安心。緑地公園では植生されている池でハンゲショウが咲いていました。湿地にあるミミカキグサなどは雨が少なく干からびた状態。緑ケ池や大池では多くのウチワヤンマがパトロールしていました。樹林ではクサギが咲いていましたがまだナガサキアゲハの姿は見られず。替わりにスジボソコシブトハナバチが大きな羽音を立てて飛び回っていました。 昨年見られたスブタの仲間の生育状況を調査。ヤナギスブタは数株見られたものの茎が分岐してないものは確認できず。目の届かないどこかで生えていれば良いのだが。 |
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ナツズイセン | ウチワヤンマ |
*2014年*
*8/5/2014* |
台風のおかげで暑さも一服したが今日は暑さが戻ってきた。 庄内川志段味橋付近を散策。下志段味橋から東名の橋までの河川敷を歩く。乾燥しきっていずれの草も生気がない。東名の橋の下でビロードモウズイカが3株。以前にはなかったのだがこの草の繁殖力には驚かされる。駆除対象にもなっている所もあるが、守山では初。堤防の外側で保護されている区域がありそこだけは草刈が行なわれていない。今はカワラナデシコが群生していてきれいな花を咲かせている。この先志段味橋までは草刈が済んでいる。志段味橋の先は内側も外側も新たに堤防が修復され従来のお花畑はなくなってしまった。ウマノスズクサもなくなりジャコウアゲハの姿は全くない。新たにカワラケツメイがはびこっている。 以前の大留橋のあった付近はまだ従来の堤防のままである。しかしその先のオニユリが群生していた内堤防は新たにコンクリートで覆われ壊滅状態。外堤防にはオニユリが数株だけ咲いていた。ノアザミもわずか。この付近でやっとウマノスズクサとコカモメズルを確認。わずかではあるが残っていた事に感謝。ジャコウアゲハは知っていただろうか。しかし食痕は全く見られず。夏草だけが覆いつくしている殺風景な堤防となってしまっている。 緑地公園の大池の東北岸ではオランダハッカが満開。いつの間にか小群落を形成していました。ミカドトックリバチやセセリチョウを集めていました。林のクサギも咲きだしたが今年はまだナガサキアゲハの姿はない。畑の境のミソハギにはキホリハナバチが盛んに花粉を集めていました。公園東側の道端にはマルバハッカが咲いていました。小さな川にはヤブミョウガが満開。公園南側の川にはハゴロモモがいくつか咲いていました。その上をチョウトンボがひらひら飛んで、しばし暑さを忘れさせる光景。 |
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オランダハッカ | ミカドトックリバチ |
*2013年*
*8/10/2013* |
立秋を過ぎたのに猛暑週間の予報。 久しぶりに大森地区を散策。八竜の池のトンボもめっきり数が少なくショウジョウトンボとキイトトンボがいた程度。サギソウの花が涼を誘うが暑い。今年はオオスズメバチも見られず。ヒメシロネやサワギキョウはまだ花芽も形成されていないがいずれも元気。薄暗い樹林でなんとアサギマダラが驚いて飛び出した。この時期に見るのは初めてのこと。迷い込んだのか仲間とはぐれたのか定かではないが、何も暑い名古屋で避暑しなくても良いのに。まだ旅の途中なのか。 小幡緑地に立ち寄る。ここも湿地にはサギソウが咲いていた。自生ではなく移植されたもの。とはいえ都会の近くで見られるとは嬉しい限り。他にも移植されたナガバノイシモチソウも元気。ヌマトラノオはいずれも花茎が小さい。北側のトンボ池の周りの水田を見て歩く。アブノメは閉鎖花ばかりで開放花は見られず。他の水田雑草もまだ花はないがいずれも元気。水田は日本の原風景。暑さを吹き飛ばしてくれる。雑木林のコナラのうろにかぶと虫が見られました。クサギの花にはナガサキアゲハやスジボソコシブトハナバチが来ていました。ナガサキアゲハは樹林の中で休憩。翅を広げて止まっていた。他のナガサキアゲハも同様であった。クロアゲハより見られた数は多いもののいずれも翅はボロボロ。もう少したつと第3化の新鮮な個体が見られるだろうか。小幡緑地は増殖の一途のようだ。テングチョウも現れて暑い中普段目にする機会の少ない蝶に出会え、来た甲斐があった。 畑ではウラナミシジミが多くなり、ヨツボシテントウダマシが見られました。 |
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クサギ | ヨツボシテントウダマシ |
*2012年*
*8/5/2012* |
連日の猛暑。 少しでも涼を求め上志段味の林を散策。林の中も暑い。セミの声も心なしか弱い。クサギの花もうだってしおれ加減。ジャノメチョウは元気に飛び回っている。スズバチもたくさん動き回っていました。ヒメスズメバチは葉の上で休憩。小さな湧き水が出ている所のシマジタムラソウは満開。ミズギボウシはまだほとんどが蕾。 大村池へ出向く。土手の下のハンノキは壊滅状態から一部の木が復活していました。土手ではコバノカモメヅルが咲いていました。大村池の北西側はすっかり様変わり。新設の住宅がたち始めて何処まで緑が残るのだろうか。境にあるイヌエンジュは樹勢が回復しいっぱい花をつけていました。 大留橋は守山側はすっかり片付けられ、回りのカワヤナギやオニグルミはほとんどなくなって寂しい限り。それに拍車をかけるがごとく土手の内側はすっかり掘り起こされ何もない状態。元の花園に戻るだろうか。土手の外側でオニユリが数輪咲いていましたがノカンゾウの花は全く見られず。やっと残ったオニグルミの樹液にコムラサキやカナブンがきていました。 |
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オニユリ | ジャノメチョウ |
*2011年*
*8/14/2011* |
猛暑のお盆。 涼しさを求めて雑木林に向かう。子供たちの姿がまったくない。熱中病対策として日中戸外活動制限? 戸外の遊びは禁止されているのだろうか? クヌギの木の蜜が出ているところは見当たらず。根元の木のうろではカブトムシやノコギリクワガタ、カナブンがきていましたオオスズメバチやサトキマダラヒカゲ、ルリタテハなどもかわるがわるやってきていました。大きな羽音を立ててタマムシが飛翔。ナツアカネが木陰で涼んでいました。まだツクツクホウシの声も少ない。やぶ蚊の襲来を受け、そうそうに退散。 守山高校近辺の庄内川の土手を散策。内側は草刈が済んでいました。外側は例年草刈が行われないため花園になっていました。特にカワラナデシコはナデシコジャパンを祝福するごとく、例年になくたくさんの花をつけていました。カワラマツバやもまだ咲いていました。キリギリスの声は何故か少ない。上流の土手でやっと残り花のオニユリを拝見。 帰りにツルフジバカマを見にJR中央線の土手による。少しだけ満開の株があったもののほとんどがまだ蕾が形成されたばかり。ここのツリガネニンジンはすでに花が終わっていました。一部でタカサゴユリがびっしり咲いて壮観。 |
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ツルフジバカマ | ノコギリクワガタ |
*2010年*
*8/8/2010* |
猛暑も一息。 雨池公園は静か。チョウトンボもほとんど見られず。池はヒシやガガブタが全く見られずひっそりとしたたたずまい。水面が何もなく薄気味悪い。この雨池のあたりから緑地公園にかけて大きなコナラの木の立ち枯れがひどい。カシノナガキクイムシの仕業とわかってはいるのだが広域ともなると有効な対策が難しい。大木が被害にあっており松くい虫の被害よりも深刻である。 緑地公園の奥ではサワシロギクやミソハギが夏草の中で咲いていました。林の中ではヤブミョウガがいっぱい花をつけていました。この一角ではコジャノメも元気。湿地は雨が少ないのかどこもトウカイコモウセンゴケやミミカキグサなどは数を減らしていました。ナツアカネは林縁で涼を取っていました。 吉根のアキノタムラソウは花も終盤。近くの畑に植えられた園芸種のオミナエシは満開。たくさんの虫を集めていました。秋に現れる蜂のルリモンハナバチが早くも求蜜に余念がない。何匹いるのだろうか、多くのルリモンハナバチで感激。他にオオセイボウやアオスジハナバチなどなど蜂や蝶の天国。といえどカマキリや蜘蛛にとっても天国の様である。いろんな虫が飛来し飽きない。 |
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ヤブミョウガ | ルリモンハナバチ |
*8/15/2009* |
残暑厳しいものの例年に比べれば低温。日照不足は野菜の出来に影響を与えている。 夏から秋への衣替えのこの季節、観察は楽しい。上志段味の湿地では例年通りサギソウが咲いて、シラタマホシクサは茎の先が白く小さな点になって秋を迎える準備。別の湿地ではまだハッチョウトンボが元気。メスは成熟、黒化し、暑い夏を乗り切ったといった感じの個体が多くみられた。湿地の周りにはノリウツギが満開。秋は早い? 草原ではワレモコウの花が目立ってきました。クルマバナはまだ花をつけていてキチョウが盛んに訪れていました。キバナノミツバニンジンもまだたくさんの花。しかしコオニユリの姿を探したものの見つからず。夏は通り過ぎてしまったのか。なくなっていないか、心配がよぎる。ススキも顔を出し、たくさんのミヤマアカネが葉に止まって大人への脱皮を図っているようでした。ときどきジャノメチョウが草むらを飛んで健在振りをアピール。オケラの蕾が膨らんでいるのを確認し、まだここだけは自然が残っていることに一安心。 |
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キバナノマツバニンジン | ハッチョウトンボ |
*2008年*
*8/14/2008* |
猛暑が続いている。雨も少なく植物の葉は丸まって自衛。 名古屋でCOP10の開催が決まり、自然への関心が高まっています。しかしながら守山では自然破壊が進み宅地化が猛烈な勢いで進み公園以外は緑が失われています。守山で見られた生物も減少の一途で見られなくなった植物や動物は多数に上っています。このことを踏まえて自然との共生はどうあるべきか議論が深まり行動の高まりことを期待したいものです。 自然の情景は少なくなった守山ですが、小幡緑地にはまだまだ緑豊かです。雨が少なくため池の水もアップアップの状態。トンボ池の周りは小さいながら別世界。池や田んぼには水生生物が多く見られるものの上流のため池の水が干上がりそうでピンチ。蝉の声もトーンダウンした雑木林には、まだハイイロチョッキリが見られました。緑ケ池も水が少なくなっていて周りの湿地のミミカキグサも例年になく少なめ。雑木林の下草のヤブランは元気。 庄内川の土手の植物は干ばつに耐えていてカワラナデシコも色あせている。 吉根に以前見られたホソオチョウは今回も見られませんでした。 |
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ヤブラン | ハイイロチョッキリ |
*2007年*
*8/14/2007* |
いつものように暑いお盆。ミソハギが方々で咲いて精霊にお供え。 季節は確実に秋を先取り。今年は野生のキキョウがたくさん花をつけていました。4〜5年ほど前は花の咲く株も1株しかなかったが今年は数株。しかも複数の花をつけて復活の勢い。しかも少し離れたところにも1株咲いていて、久々にうれしい出来事。 滝の水池の下にある田んぼのオオトリゲモをやっと写真に収めることが出来た。ツバメが稲の上を滑走。キイトトンボが独特の飛び方で稲の穂先を選んで休憩。最近少なくなったミズマツバをやっと1株見つけほっと1息。 近くの林でまだオカトラノオが咲いていました。イヌサンショウはたくさんの花を付けクマバチやキンケハラナガバチを集めていました。ハラビロトンボが暑さをしのいで休止。オトギリソウが涼しげにまだ咲いていました。 |
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オオトリゲモ | ハラビロトンボ |
*2006年*
*8/19/2005* |
コナラやアベマキの樹液が出ている木は貴重。 今の時期はカブトムシやクワガタムシ、それにタテハチョウ科のルリタテハやコムラサキが多く見られます。なのに新たに上志段味の雑木林が切り開かれて緑が縮小。たくさん樹液が出ていたアベマキも切り倒されていました。自然はやせ細るばかり。切り倒された木にはムツボシタマムシがやってきていました。 2年ほど前にナガサキアゲハの記録がありましたが、先々週目の前に飛来してびっくりいたしました。そのときはカメラも持たなかったため撮影できませんでしたが、いざカメラを持って探すとなると全く姿を見せません。みかんの植栽を探しているのですが今のところ空振りに終わっています。 志段味橋近くの庄内川の土手は花盛り。カワラナデシコが最も目を惹く。カワラサイコもまだ花をつけていました。ガードレールにはジャコウアゲハのさなぎが鈴なりの状態。 |
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カワラナデシコ | ムツボシタマムシ |
*2005年*
*8/27/2005* |
白沢川ではオオカナダモに混じってハゴロモモが咲き出しました。今年は生育が遅れ花も少ない。チョウトンボやギンヤンマがたくさん飛んでいました。コナラやアベマキの実が大きくなってきました。今年猛威を振るっているスズメバチも、樹液が出る木が少なくここではあまり見かけない。木陰でリスアカネが涼んでいました。 庄内川の土手は草刈がまだ行われていない。青草の上をジャコウアゲハがたくさん飛び交っていました。目当ては食草のウマノスズクサであるが、良く見るとどの草にも多くの幼虫が見られました。親の蝶は幼虫の見られない草を探しているらしく、なかなか産卵できる草を見つけられない様子。食草に対して親も幼虫も飽和状態なのかも知れない。さらにライバルのホソオチョウがここにも進出して来ていました。まだメスの蝶が見られました。こちらもジャコウアゲハ同様勢力拡大中で、十年前にはどちらもこの土手では見られなかったのに大きく様変わり。 |
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ハゴロモモ | リスアカネ |
*8/7/2005* |
盛夏。 雨も少なく笹の葉は丸まって自衛。下志段味の滝の水池は相変わらず水量が豊富。トリゲモ類は全くわからず。湿地でアマガエル、小川でシュレーゲルアマガエルが見られました。雨を降らしてくれるとありがたいのだが。シュレーゲルアマガエルは当地では少なく貴重。アオイトトンボやキイトトンボが雑木林でたくさん見られました。 湿地に隣接した草原でキキョウがたくさん花をつけていました。今年は日当たりがよくなったため種子も期待できそう。自然のものと園芸種の違いは花ではわからないが葉では顕著。全部で5株を確認。湿地にオニヤンマが行ったり来たりしていました。 |
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キキョウ | シュレーゲルアマガエル |
*2004年*
*8/28/2004* |
滝の水池はまだ水位が高い。オオトリゲモが岸辺に打ち上げられていました。岸辺が狭いのでミミカキグサも少なく元気がない。尾張旭側に入ったところでイガクサが見られました。守山にもあるといわれているのですが、見つからない。守山からわずか50m位しか離れていないでしょう。しかしここも数株しかありません。池の土手はナツフジがいっぱい花を付けていました。このあたりクロウリハムシが大量に見られました。 先週のことです。林縁の草原でオオタカがカラスを襲っていました。このオオタカについて尾張旭市在住のHP「マーリン通信」を主催しておられる若杉 稔氏より画像を確認していただき、今春生まれたオオタカの幼鳥と教えていただきました。私が気がついたときは草原にたたずんでいる姿でした。程なく目が合うと自分と同じ大きさ位のカラスをぶら下げて飛び立ちましたが、重いのか10mほど離れた所にしか移動できなかったようです。私の視界からは消えたのですが、しばらくそのままじっとしていました。しかし様子が見たくて、そのまま小径を歩いていくと不意に飛び立って雑木林に消えてしまいました。あとには引き裂かれたカラスが残っていました。少なくともオオタカを育む自然が残っていることにまず感謝。幼鳥なのでおそらくこの林で繁殖したと考えられます。この地域は守山では昔から自然度が高い地域でした。今周りが開発されたといっても面影は残っていて、そのところでオオタカの観察ができたことは大変うれしいことでした。 |
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イガクサ | オオタカ |
*8/22/2004* |
ツクツクホウシの声がやかましく、せみ時雨が戻ってきました。 大久手池の水位がやっと下がり岸辺が少しできました。その岸辺でアゼトウガラシやサワトウガラシが咲き始めました。ホシクサ類はまだ小さいが確認できたのがうれしい。ここのヒルムシロは花が終わリましたが、まだ葉っぱは元気。水が流れ込むところにはマツカサススキが小群落を作っていました。 池畔のミソハギがひときわ目を引きます。幼虫のハラビロカマキリが威嚇のポーズ。水際の草にトビイロハゴロモが休んでいました。池にはウチワヤンマがいたものの昨年の賑わいはない。東側の雑木林が開かれてしまったため、オオヤマトンボなどの大型ヤンマは敬遠したのだろうか。ここにも開発による自然の空洞化が進行しています。 |
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マツカサススキ | トビイロハゴロモ |
*8/14/2004* |
暑く長い夏。さすがにセミもばてたのかあまり聞こえず静かな夏になっています。 ツクツクホウシもまだ様子見なのかまだ少ない。上志段味の湿地ではサギソウやアギナシが花を付けていました。もう1ケ所の湿地にあったアギナシはなくなってしまいましたがここはまだたくさん見られます。サギソウと共に白い花は涼味満点。 東谷山では樹液が出ている木がほとんどなく静か。虫の姿もあまり見られず。涼しくなるのを待っている感があります。ササクサの花だけが目立っています。 庄内川の遊水地のほとりの林ではたくさんのミヤマアカネ。といってもまだあまり赤くはないが。 |
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アギナシ | ミヤマアカネ |
*8/7/2004* |
明日が立秋。ツクツクホウシやアオマツムシの声が大きくなり秋が忍び寄る気配。といっても今年は早くから暑い。このためかシマジタムラソウは早くも花が済んでいました。アキノタムラソウも7月から咲いていて花は終盤の趣。 小幡緑地の池をつなぐ白沢川の水が少なく、オオカナダモは瀕死の状況。それでも花を付けていました。雑木林のコナラの樹液が出ているところはめっきり減ってしまいました。わずかに出ている木には、カブトムシやカナブンが見られました。樹液が出ている木を探すのは楽しい。樹間にはたくさんのコガタコガネグモが見られました。 才井戸流れではナガエミクリが咲いています。しかし以前ヤマトミクリがあったところは除草されたのかナガエミクリともどもほとんど見られなくなってしまいました。流れを見ていたら知らない間にヒメギスが腕に止まっていました。 |
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オオカナダモ | ヒメギス |
*8/1/2004* |
台風の影響も余りなく、風が少し強い程度でしのぎやすい。 東谷山で初めてヒグラシの声を聞きました。今までは東谷山近辺では聴いたことがなく初経験。定光寺でも少ない。山頂の粗朶にタマムシが数匹止まっていました。今年は昨年いた桜の木には全く見られず、年々集まる場所が違っているようです。ササの葉にアカハナカミキリが見られました。高原では普通種ですが守山では初見で貴重です。 今年はヒメコウホネがいっぱい花をつけています。普通この時期は池の水が少なくなるのですが今のところ潤沢。今年は元気。近くの雑木林ではイヌエンジュが花盛り。クマバチをはじめたくさんの虫を集めていました。 愛知用水路の土手ではコオニユリが一輪咲いていました。昨年に続いて今年も健在でした。 |
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イヌエンジュ | アカハナカミキリ |
*2003年*
*8/31/2003* |
せみもツクツクホウシに混じってチッチゼミも鳴きだしいよいよ秋の風情。 庄内川の土手では今ツルボが花盛りで、ハチやアブの仲間が集まってきています。アキカラマツは花が実に変わっているのが多い。カワラナデシコの花は少ない。まだナンテンハギが咲いていました。草刈が済んだところではカワラマツバが再度咲き出しました。上志段味のビオトープの池ではたくさんのチョウトンボが見られました。定着してきた証拠でしょうか。また今年はアレチウリの勢いが強く場所によっては完全に制覇されています。 吉根の小川の周りも草刈が行われてコショウハッカの影も薄い。湿地状のところも開けてムナビロアオゴミムシが見られました。観察し易くなったものの虫の姿は少ない。 緑地公園の大池では今まで無かったボタンウキクサが生育しています。これも捨てられた仲間なのでしょうか。下流の畑にあるミソハギにはたくさんのクロスズメバチが来ていました。 |
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アキカラマツ | ムナビロアオゴミムシ |
*8/23/2003* |
やっと夏が戻ってきました。昨年は東谷山でミンミンゼミの声が聞かれましたが今年は音沙汰なし。また2〜3年後に聞かれるのでしょうか。 庄内川の水もやっと引き始めました。先週確認したホソオチョウは全く姿がありません。1週間そこそこなのに。標本になったのでしょうか。ウマノスズクサを探したところ、卵や幼虫がたくさん見られました。発生時期が終盤だったのでしょうか。幼虫は1齢でないものもいました。またジャコウアゲハの幼虫も見られました。どちらが主役になるのでしょうか。ここのカラムシにマエジロオオヨコバイが止まっていました。近くの土手にはツルボが咲き誇っていました。他にホソオチョウと同じように捨てられた境遇なのでしょうか、オキザリス・トライアングロリスが新天地で花をつけていました。 中志段味の用水路ではエビ取りの人がいて、スジエビやヌマエビを取っていました。他にメダカやモロコ、ハエが入っていました。ここも子供の姿は無く昔のノスタルジアがわかる世代しか見られない。この人の話によると水生昆虫はコオイムシが見られた程度とのこと。ここはカワウやカルガモ、コイ、ウシガエルがこれらの小魚やエビを捕食していてアメリカザリガニやドジョウも少ないとのこと。田んぼが無いので農薬の心配は全く無い。にもかかわらず少ないのは鳥などの天敵が抑制しているのだろう。餌が少なくなるといつの間にか鳥がいなくなる。自然のバランス感覚は計り知れない。 |
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オキザリス・トライアングロリス | マエジロオオヨコバイ |
*8/16/2003* |
天気が悪い。やっと雨が上がったもののせみは元気がない。 小幡緑地公園のコナラ林の樹液が出ているところにはたくさんのスズメバチとカナブンが占有しています。時々サトキマダラヒカゲやコムラサキがやってきています。カブトムシも見られました。夏休みというのに虫取り網を持った小学生に全く会わない。網を持っているのは小さな子どもを連れた父親のみです。カブトムシが昼間樹液にいても誰も気にしない。みんなゲームに熱中しているのだろうか。 今年の湿地のサギソウは例年より花がずっと少ない。上志段味の湿地も他と同様です。この湿地の入り口にあったアギナシの姿がない。昨年草刈にあって全く刈られてしまった影響だろうか。また1つ姿が消えた。ヌマトラノオも元気がない。 消えるものがあれば新たに見られるものもある。それが人間のエゴで持ち込まれたり捨てられたりする場合は感心できない。庄内川の土手で移入種のホソオチョウが十匹ほど見られました。たくさんあるウマノスズクサで発生したものであろう。しかし近郊では見られてないので繁殖の拡大ではなく、捨てられたか故意に持ち込まれたものと思われます。残念な出来事ですがこのまま定着してしまうのだろうか。飛んでいる様は弱々しくて川を渡ることも出来ない感じ。守山ではアライグマ、アカミミガメ、ヌートリアなど別の意味での環境汚染にさらされています。ホソオチョウは危害はないもののこの仲間入り。 |
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ヌマトラノオ | ホソオチョウ |
*8/10/2003* |
台風一過。公園の木々は葉をたくさん落としていました。久しぶりに暑い。 水辺ではお盆に使われるミソハギが満開です。セセリチョウの仲間が盛んに求蜜にやってきていました。吉根の小川でセイヨウハッカが咲き出しました。まだ虫の姿は少ない。栗の木にオオコフキコガネが見られました。下草の笹にタケトラカミキリが休んでいました。このあたりは竹林が多いが、タケトラカミキリは少ない。 滝の水池の北側の田んぼの先では整地工事が進んでいて、守山唯一のオミナエシの跡形もない。残念ながらまた一つ姿を消した。林の縁にわずかに残ったヌマトラノオが花をつけていました。側溝にヤマカガシが2匹。小さな蛙を一飲み。オオシオカラトンボが杭の上で下の狂騒も知らぬ気に休んでいました。 東谷山の桜の木の樹冠をタマムシが数匹飛び回っていました。 |
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ミソハギ | タケトラカミキリ |
*8/3/2003* |
朝早くからセミがないていますが、ツノゼミの仲間は鳴きません。東谷山の麓のコナラの細枝にマルツノゼミが止まっていました。 神領橋の庄内川を散策。川原にカワラケツメイの群落が出来ていました。オオヨシキリやホオジロが囀っていました。特にホオジロは集団で見られました。バッタ類はまだ幼虫が多い。ハンミョウやトンボの姿は少なく期待はずれ。小石の下にはコスナゴミムシダマシが見られた程度。河川敷のネナシカズラは全く確認できず、どこに行ったのだろうか。 川原の柳の木にはヤナギルリハムシが多く、数が少ないもののヤナギチビタマムシも見られました。こんなところにもクワカミキリがやってきていました。 |
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カワラケツメイ | マルツノゼミ |
*8/24/2002* |
庄内川の川原を散策。草原では「しょうりょうばった」や「くるまばったもどき」が多い。川原では「こにわはんみょう」や「ひしばった」を見かけました。新たに出来た志段味のビオトープの池では「ぎんやんま」や「きいととんぼ」が棲み付いて、「こなぎ」も生えていました。散策路もないのですがこのままの状態で手を加えないことを祈りたいものです。 上志段味の湿地でやっと「みずぎぼうし」が咲き出しました。今年は遅い。花の数も例年に比べ少ない。林の中の下草で「すずばち」が休憩していました。 吉根の小さな小川の土手や川の中で「ようしゅはっか」が花盛り。周りははっかの良い香り。虫も一杯集まって来ています。「るりしじみ」や「きまだらせせり」「つまぐろひょうもん」などの蝶や「くろすずめばち」やみつばちの仲間、「しろほしながかめむし」などなど見飽きない。昨年は草刈のため花は1株しか見られなかったが今年は草刈がまったく行われず、土手にびっしりと咲いていました。 守山の植物愛好家が育てている「おみなえし」が咲き出しました。近くの林のものを移植したものとの事で、自生のものが無くなった今はとても貴重。荒地に咲く様はまさに自生と言っても過言ではない。いよいよ秋めいてきました。 |
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おみなえし | すずばち |
*8/17/2002* |
上志段味の雑木林の林縁で「こばぎぼうし」の花がほとんど終わりを告げていました。 雨が少なくしおれた感じでした。湿地の「みずぎぼうし」はやっとつぼみの状態。「さぎそう」に混じって「あぎなし」も花をつけていました。溜池の池畔では、びっしりと「あぜとうがらし」が咲いていました。土手に「たかさごゆり」の花がゆれて、叢で「きりぎりす」の声が夏の終わりを告げているようです。 志段味橋の近くの土手では「かわらまつば」が白い花をつけていました。所々で「きれはのぶどう」が咲いていました。のぶどうの変種です。昨年ここにあった「おにゆり」は跡形もなく、大きな人工池が出来ていました。「きいととんぼ」が叢で飛び交っていました。 愛知用水路にあった「おにゆり」や「こおにゆり」を再度確認におもむく。やはり姿はない。「こおにゆり」は昨年はとても元気だったのですが。悲しい現実。代って「くるまばな」が少し増えて花盛り。東谷山の中腹で「みんみんぜみ」の鳴き声。この辺りでは大変珍しい。しかし姿は確認できなかった。 上志段味の雑木林で「むしかり/おおかめのき」の大きな木を見つけることが出来ました。瀬戸にはたくさんあるのですが、守山ではいままで幼木しか見つけられなかったので、とてもうれしい。来年花が咲いてほしいものです。 |
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くるまばな | きりぎりす |
*8/11/2002* |
多くの溜池の水位が下がってきています。 水位の低下とともに高温が続き水質が悪化しています。平池の「ひるむしろ」は葉柄が腐った感じでちぎれ多くが水面を漂っています。上志段味の池では「ひめこうほね」が咲いています。しかし咲いている所は水がなくなって、花も可愛そう。守山ではここ1ケ所なので心配。 愛知用水路の土手では、「おとぎりそう」がたくさん咲いています。「われもこう」も早いものでは咲き出しました。しかし昨年まで見られた「こおにゆり」が見られない。近くの湿地の「おにゆり」も姿がない。「おにゆり」は年々衰退していたのでやっぱりという感じもします。他の湿地では「ひめしろね」も咲き出しました。湿地の回りの雑木林で「べっこうはごろも」が下草に止まっていました。「おにやんま」が行き交いのどかな昼下がり。「つくつくほうし」の声がたくさん聞かれるようになりました。 吉根の湿地状の池のほとりで(現在は干上がっていました)「こむらさき」が咲いていました。緑ケ池のほとりに続いて2株目です。 |
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ひめこうほね | べっこうはごろも |
*8/4/2002* |
昨日は矢田川の花火もあり、夏真っ盛りです。 庄内川河川敷のやなぎの樹液に、「かぶとむし」や「かなぶん」が来ていました。やなぎの木で樹液が出ている木は少ないが、こんな所にも「かぶとむし」がいました。あまり目立たないためで、かぶとむしにとっては天国なのでしょう。 吉根の雑木林では、「あきのたむらそう」がほぼ咲き終わって、花はわずかしかありません。 夜間各地の灯火を見て回るものの目ぼしい収穫はなし。ウンカなどで汚い灯火が見られずこの先期待はできそうにもない。 吉根の雑木林の一角では、やんまのたそがれ飛翔が見られます。3m以下には降りてこないためどんなやんまかは確認できず。時折おにやんまは見られます。今のところ守山では、たそがれ飛翔はここだけしか確認できてない。 |
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あきのたむらそう | こはんみょう |
*2001年*
*8/25/2001* |
台風は恵みの雨をもたらしましたが、「ながばのいしもちそう」は水没したままです。 「つくつくほうし」が名残の夏を惜しむように鳴いています。昨年の東海豪雨で土砂崩れが発生した大森金城学院の北東の斜面では「べにばなぼろぎく」がはびこっていて早くも種子を飛ばしている草も見られます。伐採林跡地にはこの種がいち早く定着するようです。 湿地では「さぎそう」も咲いていますが、「さわしろぎく」がちらほら咲きだしました。どこもかやつりぐさや、いね科の草で一杯です。上志段味の湿地では「みかづきぐさ」「ひめほたるい」「こいぬのはなひげ」等に混じって「こまつかさすすき」や「あぶらがや」が背を伸ばして地味な花を咲かせています。上志段味の湿地ではやっと「みずぎぼうし」が咲き始めました。 滝水池の池畔では「むかごにんじん」が咲いています。水面では「ひし」の花が咲いて「ぎんやんま」が産卵に忙しい。 わずかに残った吉根の水田の畦道で「ががいも」の花が真っ盛り。以前上志段味の雑木林で見つけたものはすぐに散ってしまったが、ここはすでに小さい実をつけているものもありました。葉の上で「ひめじゅうじながかめむし」が休憩中。稲の花も咲いていよいよ実りの秋を迎える。 |
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むかごにんじん | ひめじゅうじながかめむし |
*8/18/2001* |
お盆も過ぎて朝夕はちょっぴり秋の気配。庄内川志段味橋付近を散策。上流では草刈が行われていないため、夏草が生い茂っています。内側の土手は「くず」と「おおぶたくさ」に混じって、「あきからまつ」が花をつけていました。外側の土手は、7月始めから咲いている「ふしぐろ」「かわらまつば」「かわらなでしこ」「こまつなぎ」に加え「のあずき」の花が咲きだした。まだ「ひなぎきょう」も咲いていました。この時期花が少ないのですが、ここは別天地。 志段味橋下流では草刈が大分前に行われて、早くも新しい茎を伸ばしています。「かわらまつば」は新芽に一杯つぼみをつけていました。「うまのすずくさ」は飛びぬけて茎を伸ばしていました。内側の土手は外側の土手よりも草丈は大きくなっていました。隠れるように「きつねのかみそり」が咲き出していました。 守山の「ながばのいしもちそう」を見に行く。湿地は先日来の雨で完全に水没。一緒に咲いていた「さぎそう」や「みみかきぐさ」の姿もなし。「ながばのいしもちそう」は1年草なので非常に憂慮すべき事態。おそらくまだ結実してない状態。喜んでいるのはとんぼのみ。いつのまにか「ちょうとんぼ」や「しょうじょうとんぼ」「こしあきとんぼ」「おおしおからとんぼ」「ぎんやんま」が産卵に来ていた。 |
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きつねのかみそり | ぎんやんま |
*8/11/2001* |
ここしばらくは夕立が続いて、池の水もちょっぴり潤っている。豊明へ「ながばのいしもちそう」を見に行く。 戻って庄内川河川敷を散策。「くず」がはびこっているものの雑草は立ち枯れ状態であったが少し生気を取り戻した様子。茎を伸ばして元気なのは「おおぶたくさ」。「のぶどう」の実が一部紫色になり、秋を思わせる。岸辺の柳に蝶の「こむらさき」が舞っていた。 小幡緑地緑ケ池北側の雑木林に生えている「さじがんくびそう」は、花をつけているものの葉は生気がない。「ひよどりばな」も咲き始めた。日中人の姿も少なくせみの声も少なめ。「つくつくほうし」が鳴き出した。 吉根の雑木林で「みやまうずら」が咲いていた。「くまやなぎ」は赤い実と白い花を同時につけていたが林の中は猛烈なやぶ蚊の襲来、早々と退散。くぬぎの木で「すじくわがた」2匹に出会った。昨年東谷山に引き続いての出会い。林縁で「あきのたむらそう」が満開を過ぎていた。「くさぎ」の花が咲いて「からすあげは」や「もんきあげは」が訪れていた。盛夏の中に秋を感じる。 |
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みやまうずら | すじくわがた |
*8/4/2001* |
暑さが戻ってきた。水不足は深刻。小幡緑地の大池西側の池は今年も干上がっています。 大池も水はごくわずか。それでも「うちわやんま」が産卵していた。 各地の湿地で「さぎそう」が咲き誇っています。湿地も水が少なく干からびている。「はっちょうとんぼ」は無事やごになることができるであろうか。それでも「ひめおどりこそう」の花芽は膨らんでいた。 愛知用水路の土手で「こまつなぎ」「こしろね」「かわらははこ」「あらげはんごうそう」等の花に混じって「こおにゆり」が1輪咲いていました。近くの湿った雑木林でこの地方特有の「しまじたむらそう」が段重ねのきれいな花で迎えてくれました。どこの雑木林でも日中「かぶとむし」がたくさん見られ、今年は当たり年なのだろうか。 滝水池を久しぶりに覗いてみた。「ひめがま」が繁茂。いととんぼの姿はほとんどなし。「ぎんやんま」が数匹池を飛び交い、林の上を「おにやんま」が飛行していた。ここでも「うすばきとんぼ」の姿は多く、他のとんぼは避暑に行ってしまったのか、静か。 多くの荒地や土手では見知らぬ花が咲いている。志段味地区は整地の真っ只中。志段味の開発計画の該当地区は休耕田となっていて荒れ放題。帰化植物やら園芸品の野生化の実験場と化している。不明な花が増えつづけています。 |
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しまじたむらそう | さぎそう |
*8/27/2000* |
志段味の湿地を再度訪問。今湿地の主はひめあかね。赤とんぼより1周りも2周りも小さい。守山のどの湿地でも見られる。草むらでかやきりがわが世の秋を待ちわびているようだ。珍しくあぎなしが白い花を咲かせていた。大村池ととなりの蛭池では、岸辺をうちわやんまがパトロール、釣人もお構いなし。気になるのはメスだけか。 小幡緑地公園の大池の水がほとんどなくなり、干上がった所で鮒が白いおなかを出して横たわっていた。緑地内の湿地も完全に干上がってみみかきぐさも生気なし。南側の湿地では群生しているおもとぎぼうしが満開。さわしろぎくも咲きかけている。 長戸川の上流のほとりにきつねのまごが群生していて、セセリチョウ等が盛んに求蜜。「くまばち」や美人の蜂の「るりもんはなばち」も集まっていた。こならの葉の上にいちもんじちょうとおぼしき個体が休息、遠くて確認できず。才井戸流にあるくさねむに多くの「きちょう」が産卵。ここにみそはぎやへくそかずらが群生していて、蝶や蜂の溜まり場になっていた。花の訪問者は、「いちもんじせせり」「きちょう」「くまばち」「きまだらせせり」「もんきちょう」「べにしじみ」「ちゃばねせせり」「おおちゃばねせせり」等である。「きまだらせせり」の個体が多く驚き。 |
*8/15/2000* |
小幡緑地トンボ池でくさがめが水の中から首を出して外をうかがっていた。池の周りの水田の稲穂が出揃っていなごが集団就職。歩く度に十数匹のいなごが飛び立ち、昔日の光景を思い出させてくれた。緑地公園に続く林で、秋型の「くろこのまちょう」に出会った。最近良く見かける。秋型は枯葉に止まるため紛らわしい。一種の擬態。下の写真でも輪郭が解かりますか。ここでも「さときまだらひかげ」は1匹しか見られず。いなごとは対照的。 東谷山の麓の湿地の1カ所は完全に干上がっていた。他の湿地も水は少なくとんぼは青息吐息。東谷山では「ひかげちょう」と「くろひかげ」の新しい個体が出ていた。頂上でやっと「さときまだらひかげ」の集団に会うことができた。「くろひかげ」は、東谷山のみで見られるが「ひかげちょう」は、緑地公園周辺でも少ないながらも見られる。 |
*8/13/2000* |
最高気温37.9度、台風の影響下期待した雨はなし。守山の夏の風物詩を探しにでかけた。夏のトップはさぎそう。湿原の草の中に咲いてるさまは格別。守山では3ヶ所しか自生してないものの200株位がまだ健在。 その2、小幡緑地の野鳥の森のくぬぎ林では、かぶと虫が食事中。一回り小さい個体で、夜間食事にありつけなかったのかもしれない。地元の人の話では、今年、のこぎりくわがたはまだ姿を見せてないとのこと。早朝に訪ねたいが、残念ながら施錠されていて無理。樹液が出ているくぬぎは少ない。「さときまだらひかげ」も激減。いるものの数は少ない。昔は林に入れば、何十匹と確認できたのに。 その3、大森雨池のほとりで、ちょうとんぼが梢の先で群舞。昔は我が家の周りでもその優雅な舞を堪能できた。しかしずっと目にしてない光景だった。別名、ひこうきとんぼの面目躍如。自然回復の1つの兆しか。新池できいととんぼの産卵に遭遇。 |