2000/12/27 (水) 開設
このコーナーでは、私がお気に入りの書籍を紹介します。
「香港電影バラエティブック」 伊藤卓・藤木弘子 著 草思社 2850円
発売当初(2年前)に買ってあったのに、押入れに仕舞いっぱなしで読んでいなかった一冊。(笑)
な〜んでもっと早くに読んでいなかったんだろう!!!(大後悔!)
香港映画の達人の方々が語る(日本未公開作品)作品レビューから、三級女優の歴史を語った
「亜州艶星新事情」、周星馳(チャウ・センチー)ファンには興味深い「あなたは周星馳の魅力のすべてを
まだ知らない」、私のような昔からの香港映画ファンには嬉しい「悪漢探偵を忘れるな!」、BOB・邵氏
(ショウブラザース)の裏話を書いた「香港電影公司列伝」、舒淇(シュウ・チー)インタビューなどなど・・・
香港映画に精通してらっしゃる方々が携わってらっしゃるので、驚くようなお話・裏話が満載です。
「昨夜星光」(日本語版)) 編著/邱良・余慕雲 編訳/キャビー・ダン 桂千穂
ワイズ出版 2900円
「香港映画を彩るヒロインとヒーローたち」と題して、香港映画の誕生から、
現在に至るまでの香港映画界の歴史が説明されており、また1940〜1970年代まで
に活躍した当時のスターのプロフィールや貴重な写真が掲載されています。
カバーからして綺麗で丁寧に作られていて、「資料的価値」も十分過ぎるぐらいに
あると思います。
香港映画ファンなら、「あっ!この人知っている! 若いな〜ぁ!」なんて驚嘆しながら
堪能していただけることウケ合いです。(笑)
「I AM JACKIE CHAN 僕はジャッキー・チェン」 ジャッキー・チェン・ジェフ・ヤン
著/西間木洋子 訳
近代映画社 2800円
これは早く紹介すべき一冊だった。(笑) 我らがジャッキー(成龍)の自伝。幼少時代の話から、
京劇学校時代のビッグブラザーこと、洪金寶(サモ・ハン)との確執、若き青春時代の恋愛話、
ハリウッドへの進出失敗、不遇の時代・・・ファンとしては興味深い話、貴重な写真が満載です。
ただ、英語から訳しているので、(中文から訳した場合と比較すると)名詞等の表記が長いのと、
多少、幼少時代のエピソードが長かったように思いました。
この本を読んで驚いたことは、サモ・ハンとの関係ですね。共演作が日本に紹介される時は、
仲良く写ってるのに・・・「愛してポーポー」でもそんなことが少しだけ書いてあったように記憶してますけど、
そんな関係にあったとは知らなかったなぁ。(笑)
最強香港アクションシネマ ベイ・ローガン 著/佐木秀次 訳 フォレスト出版 3000円
ん〜・・・ この本は、ホントーに残念です! 惜しいです!(笑)
イギリス人の香港映画マニア、ベイ・ローガン氏が独自に取材した、貴重なスターの
インタビューなどを織り交ぜながら、特にアクション映画に重点を置き、北京オペラの時代
から、現在に至るまでの香港映画の歴史を解説しているのですが・・・
訳が「直訳」的で、また英語からの翻訳なので、日本での通称(スター・映画タイトルの名前)と違う為、
多少なりとも、香港映画の知識がないと、戸惑ってしまう可能性が多いにあります。(笑)
失礼な言い方になってしまいますが、「香港映画通」の方が監修されたのなら、
もう少し違っていたのではないかと思います。
香港功夫映画激闘史 知野二郎 著 洋泉社 1850円
この本を持ってる方は、たくさんいらっしゃるんでしょうけど・・・・・
ちゃ〜んと「読破」した人っているんだろうか?(笑)
功夫(クンフー)映画ファンの方ならお馴染み、「功夫仔」こと、知野二郎さん著。
功夫映画・香港映画の歴史、1960・70年代に製作された邵氏(ショウブラザース)作品
また当時のスーパー・スターや、もちろん李小龍・成龍・元彪・李連杰についての詳しい解説も、
されています。
書籍と言うよりも、緻密に書かれた「参考文献」として見た方がよろしいと思います。
「映画秘宝」のHP
ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進! 洋泉社 1359円
も〜うメチャメチャ面白い本です、コレ!!
たくさんの著名な方々が、李小龍(ブルース・リー)への思いを熱く語り、
彼の作品の解説・撮影当時の裏話を、ライブ感覚で事細かく紹介してくれています。
特に、「ドラゴン怒りの鉄拳」に出演された日本人役の橋本力さんのインタビューや、
「試験に出るブルース・リー単語帳」などは驚くようなお話ばかり!(私だけ?)
読みながら、「こんな面白い文章が書けたらなぁ」と痛感した一冊でした。
「映画秘宝」のHP
香港アクション風雲録 浦川とめ 著 キネマ旬報社 1400円
香港アクション映画ファンだったら、もうお馴染みですね!
我々、カンフー映画を見て育って来た世代にはたまらない、俳優・監督のインタビュー、
フィルモグラフィー、バイオグラフィー、オススメ香港アクション映画、気になる俳優の紹介まで、
とにかく、ファンにとってはありがたいお話がギッシリ詰まった一冊です!!
貴重な写真もたくさん掲載されていて、最後まで楽しみながら、読んでいただけると思います。
香港アクション映画ファンならずとも、買って勉強すべし!!
URAKAWA TOME’S ASIAN CINEMA ROOM (浦川とめさんのHP)
燃えよ!!スタントマン 谷垣健治 著 小学館
1429円
私と同じ年、またジャッキー・ファンでもある谷垣健治(たにがき けんじ)さんが、香港に渡り、
スタントマンとして活躍するようになった経緯から、香港の明星の裏話などを、
臨場感たっぷりに、語ってくれています。
ファンにとっては、興味深い話が満載!! 特にネタバレ的な話は、香港アクション映画ファンなら、
驚いてしまうようなことばかり!!(笑)
その他、役に立たない広東語講座、俳優のアダ名一覧表、撮影には欠かせない「小道具」の解説、
マイナーな俳優さん達のエピソード・・・香港映画の裏側を垣間見る事が出来ます。
和製ドラゴン放浪記 倉田保昭 著 国際通信社
1500円
我らが日本人スター:倉田保昭(くらた やすあき)大先生の現在に至るまでの、
波乱に満ちた人生を描いた自伝的書籍がコレ。
帝国ホテルでのオーディションから、1970年代の香港映画の撮影風景、
ブルース・リーとの出会い、怒涛の台湾時代・・・あっという間に読み終えてしまいました。
香港映画ファンなら、「もっともっと、この先が読みた〜い!」と思うハズ!(笑)
ご購入のお申し込みは、コチラまで ↓
倉田保昭オフィシャルサイト
香港電影城 1〜5 冬門稔弐・他 著 小学館 1500〜1600円
新・香港電影城 香港電影城編集部編 小学館 1500円
これまた非常に内容の濃い本です。(笑)
普段あまり日本ではスポットが当てられることのない俳優・監督のインタビューや
スタッフによる、本場・香港での新作映画情報、イベント報告など、マイナーなネタも
「電影城」独特の切り口で、たくさん紹介されており、また違った角度から、
香港(映画)を楽しんでいただけると思います。
「香港旅の雑学ノート」 山口文憲 著 新潮文庫
427円
「香港世界」 山口文憲 著 ちくま文庫 544円
香港での生活を夢見ていた時代に、繰り返し読んでいた文庫本2冊です。
元祖:香港の達人、山口文憲(やまぐち ふみのり)氏が、香港人の習慣・文化を事細かく
解説してくれています。今となっては無くなってしまった、香港独特の怪しい「匂い」が、
伝わって来ます。
この他に、皆さんが日頃愛読している、お薦めの書籍がありましたら、教えて下さい!