道草をくう

むかし子どものころに、学校からまっすぐ帰らずに遊んだりすることでよく道草を食った。学校でも道草
を食わずに家に帰ろうという標語とか、今週の目標があったように思う。でも、そうは言っても、なかな
かやめられないものだ。その道草ではなく、本物の道草を食ってみた。山から採ってくれば山菜という
けど、まち中の道端にあるものは道草だろうし、山ではなく野だから野菜だろう。もともと山菜は野菜と
呼んでいたとか。それが栽培したものだけに使われるようになり、それと区別するために「山菜」という
名ができたそうである。で、烏山界隈の道草を食ってみた。

ヤブガラシ

ブドウ科。あちこちにふつうにあるつる性の植物。
茎が赤く、茎から伸びたつるでほかの植物に絡まる。

ゆでて水で晒して胡麻和えで食べた。シャキシャ
キした食感。すこしぬめりがある。



シュッコンソバ

タデ科。変わった植物だと思ったのが去年のこと。
見たことのないものだった。今年になって帰化植物
のシュッコンソバだというのがわかった。

そのまま煮物などにして食べられる。

イタドリ

タデ科。こどものころ春先の若い茎を折って、生で
そのまま食べたものだ。すっぱい。おとなになって、
生ではなく、調理して食べるところがあることを知っ
た。

茎の先の芽の柔らかいところをゆでて、そのまま
だと味も素っ気もない。きんぴら風にするとけっこう、
いけた。ただ、硬かった。