あずまんが大王
あずまきよひこ/メディアワークス
ストーリー?
とある高校の日常を描いた四コマ漫画。
解説
木村先生など個性的なキャラクターから、いわゆる普通の女子高生まで、それぞれのキャラがたっている
なかなか面白い、ほのぼのとして、あっさりと読むことが出来る。お勧めである。
しかし、何かが足りない。
そう、読み終わった後何かが足りないと思ったのだ。
言うなれば、美味しい料理を食べた、お腹もいっぱいになった、けっこう満足だった、しかし、何か満たされないものがある。
そんな気分に読んだ後なった。
なぜか?
そこではたと、気が付いた。
そう、この漫画には、私が四コマ漫画に求めるカタルシスが無いのである。
私の四コマ漫画論は、私の頭脳と同じで単純明快、
四コマ漫画=カタルシス
である。(だからといって、四コマ漫画のカタルシスとは何かというと、それを説明できるだけの頭脳が無いのが悲しい。個人的に好きなのは、山科けいすけのかっとびハート等あの系統かもしれない。)
一こま漫画を抜かせば、四コマ漫画は一番短い漫画である。文学などで言えば、俳句、和歌といったところであろうか。四こまの中に、起承転結を含み、さらに、落ちである四コマ目で、いかに鮮やかな落ちをつけるか?いかに見事なカタルシスに導くか、を求めてしまう。
この漫画は言うなれば癒し系なのかもしれない。かつてYJに連載されていた少年アシベ的なものかもしれない。この漫画は読んでてほのぼのしてくるし、なんだか、ふんわりな気分になる。面白いのも事実である。しかし、私のように、四コマ漫画にカタルシスを求めてしまう人間にとっては、大切な隠し味が抜けてしまったような違和感を感じるかもしれない。