ルナティック雑技団

岡田あーみん/集英社

ストーリー

自分は世界中の人に嫌われていると思い込んでいる孤高の貴公子天湖森夜。その彼と、父の仕事の都合で、一つ屋根の下に住む事になった、星野夢実。しかし、彼女の存在を快く思わない天湖の母親や、典故に思いを寄せる、成金薫子などが、彼女の邪魔をして・・・・・

評価?

湖の作者の描くギャグのセンスは抜群である。少女漫画でこれほど笑ったのは、「白鳥麗子・・・」以外では、この作者の漫画だけである。又登場人物たちも、子性的で、強烈なキャラクターばかりである。

特に天湖の母親のキャラクターは強烈である。完全に小離れが出来ずそれがために、そのために発狂せんばかりに狂い、星野夢実の邪魔ばかりをしている。この母親の子離れの出来なさが又笑いを誘う。

「あ、いいよ母さん、僕のせいで怪我をしたようなもんだから、僕が手当てをするよ」と言われたとき、「私に始めて逆らった、私だけの森夜が・・・・・」と嘆くは、

「今まで言われた事しか行動できなかった子が、自分から進んで・・・私の森夜が・・・」と、普通子供の自立を喜ぶとこだが、ここでまた嘆いたりする。

しかし、漫画の中だから大笑いできるが、実際にこのような母親がいたら精神病の烙印を押されても致し方ない。しかし、子離れが出来ず、自分の子供にべったりの、こんな母親が最近増えているような気がする。恐ろしい事だ。

 

黒川さんと、天湖の父親って、ひょっとして兄弟なのでは?